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浦幌町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月15日

森林環境譲与税の活用

2021年3月15日、浦幌町議会の一般質問で、澤口敏晴議員が「森林環境譲与税の活用」について質問し、町長 水澤、産業課長 小川が答弁しました。

質問者
澤口敏晴 議員
答弁者
町長 水澤、産業課長 小川

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 澤口敏晴

通告に従いまして、一般質問を行います。森林環境譲与税の活用についてお伺いをいたします。森林環境譲与税に関する法案が平成31年4月に施行され、3年を経過しました。全国の林業従事者は1985年に12万6,000人いましたが、2015年には4万5,000人まで落ち込んでいます。また、林業における65歳以上の就業者の割合は平成27年度では25%で、全産業の平均の13%に比べても高い水準となる統計数値が示されています。本町に交付される森林環境譲与税は令和5年度までの総額が約2億6,000万円と聞いており、これを町の林業と木材産業の将来を見据えてどのように有効活用していくのかは重要な課題であると考えます。現在道内各地では林業と木材産業の成長産業化に向け人材育成、担い手確保、森林資源の有効活用等についてこの譲与税を活用したスマート林業への取組が様々展開されていると認識しているところであります。そこで、次の点についてお伺いいたします。1、人手不足と担い手確保の問題は農林水産、商工業を含むあらゆる業種が掲げている共通の問題でありますが、農業についてはGPSを活用したスマート農業が既に広く進められている状況となっています。林業、木造産業においてもこの森林環境譲与税を財源にドローン、GPS、GIS等のICT先端技術を用いたスマート林業化への展開を図るための積極的な取組を進めていくべきであると考えますが、町の考え方や方向性について伺います。2、平成28年の伐採跡地面積は692ヘクタールであり、そのうち5年以上の伐採跡地面積は593ヘクタールとされていますが、現在これらの面積はどのように推移しているのか。また、伐採、植林されずに放置されている山林が目視で多く確認できることから、山林の荒廃が進んでいるのではないかと危惧するところでありますが、町としてはどのような対策を考えているのかをお伺いいたします。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

澤口議員のご質問にお答えします。浦幌町の道有林を含む森林総面積は5万4,103ヘクタールで、そのうち町有林を含む一般民有林は3万843ヘクタールに上り、森林総面積の約6割を占めております。1点目のスマート林業化への取組についてでありますが、平成30年度より町が管理する林地台帳や地図情報など森林情報のデジタル化を進め、クラウド上で管理することにより林業関係者間での情報の共有、事務作業の効率化など、まずは資源管理段階における取組を行っております。先進的な取組としては、航空レーザー計画やドローンを用いた空中写真撮影情報の活用など様々な取組が実践されており、一定の労働力縮減効果が実証されております。資源管理段階ばかりではなく、生産段階、流通段階も含めた取組事例の情報収集に努め、本町においてどのようなスマート林業化への取組が望ましいのか林業関係者のご意見も伺い、森林環境譲与税の財源を有効に活用しながら積極的に取り組んでまいりたいと考えております。2点目の伐採跡地面積の推移でありますが、森林経営計画のない伐採跡地面積は平成23年度は約519ヘクタール、平成28年度は約692ヘクタール、令和2年4月では約711ヘクタールで、そのうち5年以上経過したものは約616ヘクタールとなっております。この間の増加割合は平成23年度から平成28年度までは173ヘクタールで33.3%の増に対し、平成28年度から令和2年4月までは19ヘクタールで2.7%の増にとどまっており、これまで継続して森林経営計画を策定していない森林所有者に対する森林保全並びに森林保護に関する啓発や森林経営計画の作成及び計画的な植林の重要性について理解を求めるなどの地道な取組の成果が現れたものと推察しております。森林の持つ多面的機能を発揮する森林整備を促進する上では、伐採、植林の平準化を図ることが重要であると考え、本町では森林経営計画に基づき毎年約150ヘクタール以上の植林を行う目標を掲げ、取り組んでおります。今後におきましても森林保全における植林の重要性の理解を求め、森林経営計画の作成を促す取組を継続し、未植林地の抑制に努めてまいります。以上、澤口議員への答弁といたします。

質問 澤口敏晴

二、三点質問をさせていただきます。やはり最先端技術を導入することによりまして伐採の状況だとか苗木の運搬、植林後の成長の確認、ネズミの駆除、また立木の計算など多目的利用ができるという、短時間で情報の収集ができるという、そういうものでありますので、林業家にとっては次の担い手確保、育成のためには大変大きな利点があると思いますが、その点についての認識についてお伺いをいたしたいと思います。

答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)

ただいまのご質問にお答えをさせていただきます。今現在ICTですとかGPS、ドローンなどを活用した最先端技術、こういったものの先端技術の実証におきましては森林の現況調査ですとか集積材の計測などただいま議員がおっしゃられました作業も含めまして多くの項目においての活用というものが見込まれております。一方では、多くの森林、現場条件によりますが、通信環境が整わないですとかGPSの検知に支障を来すですとか、そういった場所が多いなど森林だからこそといった課題、そういったものも発生していると感じてございます。答弁の中でお答えをさせていただきました地図情報等における自然管理段階、そちらにおいてのスマート化、デジタル化というものは率先して各団体、各企業においても進めるべきだろうと考えておりますけれども、現場におきます植林への補助であったり、生産段階から流通に関して北海道内各地で実証試験自体は様々行われておりますので、それに対する情報ですとか課題といったものも今後集積を進めてまいりたいと、また、そういった現場においての検証というものも必要だろうと考えています。それらの情報を集積をしまして、林業関係者皆様のご意見も伺いながら本町にとってはどのようなスマート林業化を進めていくのがより望ましいのか、取組の方向性につきましても関係団体様のご意見伺いながら、積極的に今後検討してまいりたいと考えております。以上です。

質問 澤口敏晴

今回の譲与税につきましては2019年より譲与が始まり、町有林、民有林の面積で、私たちが住んでいるこの町、大変多くの個人所有の山林面積を持っているというところが大きな要因になっておるところであると思います。道内179市町村では本当に10位に入るような額でもありますが、町の森林環境譲与税に関わる基本方針で森林を守り、育む次代の人づくりとして森林づくりの次の時代を担う人づくりを図りますとなっていますが、どのような具体的な案があるのか。あれば教えていただきたいと思います。

答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)

森林環境譲与税、こちらにつきましては森林面積と、あと就業者ですとか項目別によりまして本町において多くの譲与税を交付いただいている状況でございます。これからの林産業分野において、どの分野におきましてもそうでございますけれども、担い手確保というところが喫緊の問題ではございます。そういった中におきまして、北海道においては北の森づくり学院を創設しまして、林業に携わる学生を集めて教育を促す、そういったところ、林産業を補完するような技術者の育成というところに力点を置いておりますし、そういった活動につきましても本町といたしましても研修先として浦幌町においてもそういった研修生を受け入れる、そういった体制に対しての協力も当然行ってまいります。また、今後を担うまだまだ小さい子どもたち、そういった子どもたちに対しましては、やはり木材に触れていただく。木工作業ですとか森林での植樹体験ですとか、そういったソフト面、そういったものの活動を通した中で山のあるべき姿、そういったものを教育の一環として感じていただきながら林業に携わるそういった人材の育成、啓発、そういったものにつなげていければと考えております。

質問 澤口敏晴

続きまして、伐採跡地についてお伺いをいたしたいと思います。伐採跡地につきましては、放置面積が今答弁の中で調べていきますと28年度の年とあまり変わらないという面積でありますが、全体的には約5%ぐらいかなと思いますが、やはり森林資源の循環利用の新たな時代に今入ってきております。山づくりは切って、使って、植えるというのが山づくりの基本でありますが、一時的に苗木が入らないという、そういう時期がありましたので、その影響も多少はあるのかなとは考えますが、現在は本当に予定どおりに苗木の入荷が見込まれておりますので、やはり森林所有者に切ったら植えるのお願い、またご指導のほど必要ではないかと思いますが、その点についてお伺いいたします。

答弁 産業課長 小川(産業課長は2025年3月まで)

伐採跡地につきまして、これまでの経緯踏まえますと、確かに今議員がおっしゃられましたとおり、水害などで苗木の調達が一時期滞った感を持たれた場面がございました。ですけれども、管内、道内で調達がなかなか難しくなった場合におきましては他県におきまして苗木を調達するなどの対応を取ってございまして、予定した植林面積が著しく植林ができなかったというような実態は何とか免れていたのであろうという認識はしてございます。近年は、おっしゃられるとおり、安定した苗木が確保できる状態となっておりますので、本町といたしましても、先ほどの答弁でお答えさせていただきましたとおり、年間150ヘクタール、そういった目標を掲げながら計画的な植林というものをしてまいりたいと考えています。やはりそうはいいましても鍵になりますのは森林所有者、その方々の経営意識でございます。今後におきましても根気強くそういった森林経営計画を作成されていない方、それに対しての啓発活動、そういったものを通しながら未植林地の抑制といったものに努めてまいりたいと考えております。

質問 澤口敏晴

この森林環境譲与税に対しましては、これは我が町にとって大変うれしい金額ではないかなと思いますが、やはり多くの先人が残したこの森林であります。後を継ぐ町民、ここが大変大事なところでありまして、2040年問題におきましては町の人口が半数になるとも言われております。また、消滅していくというような、そういう市町村も出てくる中での譲与額でもありますので、将来町民のために、新産業も本当に必要ではありますが、やはり今ある産業をしっかりと残していけるようにこの譲与税の有効活用に大いに期待をするところでありますが、最後に町長のお考えをお聞かせください。

答弁 町長 水澤(町長は2023年3月まで)

澤口議員が言われる森林環境譲与税につきましては、国内の森林を保護し、また地球環境を守るという観点から国民の全ての皆さんから税金をいただきながら地球環境を守っていこうという取組であります。大変そういう面では貴重な取組でありますし、浦幌町として積極的にこの浄財をしっかり使っていきたいなと考えているところであります。森林の、未植林地につきましてはこれは解消していくということはやはり大変苦難なことだろうと私も思っておりまして、それは地球環境の維持にもつながっていくものだと思っているところであります。そのためにはどうしたら未植林地を減らしていくのかというのが常々町としても課題だと考えておりますし、そのためにはやはり森林の所有者に対する植栽の重要性を地道に訴えていくということが大切ですし、この解消に向けて取組を進めてまいりたいなと思っています。ただ、簡単にはいかないとは思っておりますけれども、では何がいいのかということになりますと、やはり個人的に森林に対する意欲が衰えた人が少なからずいるわけでありますから、そういう人たちに対して地道に訴えてもなかなか進まないということも現実でありまして、そういう面では森林を必要とする個人とか団体、そういう人たちにも働きかけながら町としてもどういうふうにそこの未伐採地をそういう団体に引き渡していくか、そういうことの制度として考えながら今後政策も進めていく必要があるかなと思っているところであります。いずれにしましても、今この森林環境譲与税を有効にどう使っていくか、大変貴重な財源が浦幌町にあるわけでありますから、この貴重な財源をしっかり生かしながら未立木地の解消に向けて今後も進めてまいりたいと考えているところであります。

質問 澤口敏晴

期待をいたしまして、終わります。

出典:浦幌町議会 令和3年第1回定例会 2021年3月15日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる