みんなの議会

津別町議会 令和7年第4回定例会 2025年6月18日

上里地区の阿寒摩周国立公園編入に向けた懸念点と地域住民との合意形成について

2025年6月18日、津別町議会の一般質問で、渡邊直樹議員が「上里地区の阿寒摩周国立公園編入に向けた懸念点と地域住民との合意形成について」質問し、町長 佐藤多一、産業振興課長補佐 渡辺新が答弁しました。

質問者
渡邊直樹 議員
答弁者
町長 佐藤多一、産業振興課長補佐 渡辺新

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 ただいま議長の発言の許しをいただきましたので、先に通告しています一般質問をさせていただきます。上里地区の阿寒摩周国立公園編入に向けた懸念点と地域住民との合意形成についてであります。町長は、令和7年度の町政方針の中の地域振興において、「観光スポットの知名度向上」と、「エコツーリズム事業の推進」「魅力ある施設の活用方法を準備」などの方針とともに、「現在、町が要望している上里地区の阿寒摩周国立公園への編入を見据え、― 9 ―津別峠の雲海や星空、クリンソウ群生地など上里地区の自然環境の観光資源としての有効活用と保全の両立について検討してまいります」と示されています。同地区が国立公園の区域に編入されることにより、さまざまな効果が期待されるものと思われますが、一方で開発規制による経済的損失、地域の意見が反映されない区域の拡大、利用者の増加に伴う環境負荷の増などの懸念点も他の事例では見られているようです。そこで、次の点についてお伺いしたいと思います。一つ目です。国立公園編入を目指す目的は何か。二つ目です。編入に向けたスケジュールと見通しはどのようになっているのか。三つ目です。編入が達成された際に期待される効果はどのようなものか。四つ目ですが、編入された際に懸念される以下の点について、対応等は検討されているのかお聞きしたいと思います。特別保護地区となることから、動物の捕獲や駆除、樹木の伐採が難しくなると予想されますが、どのような影響があるのかの検討について。開発規制がかかることによる農林業への影響について。編入により発生する、維持管理等に要する人的および財政的な行政負担の増加について。また、編入から一定期間経過した後に検証の上、必要があれば見直し等の作業は想定すべきと思いますが、そのお考えはあるのかお聞きします。最後、5点目です。今後の編入について美都・上里地区の住民に理解を求めるために説明等を行う考えはあるのかについてであります。一つ目ですが、有害鳥獣による農業被害の拡大の有無等についての想定の共有についてです。二つ目は、地域説明会は開催する考えはあるのかについてお聞きしたいと思います。以上です、よろしくお願いいたします。

答弁 町長 佐藤多一

それでは、渡邊議員のご質問にお答えしたいと思います。はじめに、国立公園編入を目指す目的についてですが、国立公園をはじめとする自― 10 ―然公園の管理を定める自然公園法は、その目的を第1条において「優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用の増進を図ることにより、国民の保健、休養及び教化に資するとともに、生物の多様性の確保に寄与する」と定め、第2条の定義において、国立公園を「我が国の風景を代表するに足りる傑出した自然の風景地」と位置づけております。上里地区が阿寒摩周国立公園に編入されると、既に当該国立公園に指定されている木禽岳周辺とともに、当町の豊かな森林資源が織りなす景観や、屈斜路湖をはじめとする当該国立公園を一望できる津別峠展望施設からの眺望が、傑出した風景地として認められ、自然公園法による当該国立公園の公園計画のもと、国が進める公園事業において保護と利用が図られることとなります。次に、編入に向けたスケジュールと見通しについてですが、国立公園の編入については、その事務を環境省が進めることとなりますが、阿寒摩周国立公園を管轄する環境省釧路自然環境事務所阿寒摩周国立公園管理事務所と本省において、現在調整を進めているとの連絡を受けております。今後、環境省が関係省庁との調整と、関係自治体に対する意見聴取、またパブリックコメントの手続きを進め、令和8年1月に予定されている中央環境審議会において編入が審議された後、同年3月ごろに編入が確定する見通しであるとの説明を受けているところであります。次に、編入が達成された際の期待される効果についてですが、先に説明しましたとおり、自然公園法による当該国立公園の公園計画のもと、国が進める公園事業において、保護と利用が図られることになります。この公園計画を具体化する「阿寒摩周国立公園満喫プロジェクト」において、当町も参加しております当該プロジェクト地域協議会が策定した「ステップアッププログラム2025」で、公園利用者やインバウンドを含めた宿泊客など、具体的な目標を設定しており、環境省の協力を得ながら達成に向けた取り組みが展開されているところです。また、編入を契機として、峠展望施設、町民の森自然公園やネイチャーセンターの利用者や森の健康館の宿泊客等利用者の増加を期待するところです。上里地区から市街地へ観光客を誘導し、経済効果を高めることは、これまでも課題となっております― 11 ―が、エコツーリズム全体構想において、各種エコツアーなどを組み合わせるなど、町全体に経済波及がなされる仕組みを検討してまいります。次に、編入された際に懸念される点に対する対応等についてですが、このうち最初の2点、特別保護地区となることから動物の捕獲や駆除、樹木の伐採が難しくなると予想されることと、開発規制がかかることによる農林業への影響についてですが、まず、指定される区域について、管理事務所の情報をもとに町で作成しました図面により、編入が予定される区域をお示しします。なお、この図面でお示しします編入区域は計画段階のものであり、今後変更されることをご承知おき願います。編入される区域は、道道 588 号屈斜路津別線の津別峠への上り口の手前から奥の区域が指定される見込みです。この区域の大部分は国有林ですが、上里町有林の一部、町民の森自然公園、ネイチャーセンターと森の健康館および山村体験宿泊施設、また峠展望施設が指定区域に含まれることになります。これに加え屈斜路カルデラトレイルのルート周辺が編入される見込みですが、農地や山林を含む私有林は区域に含まれておりません。また、指定される地域区分には特別保護地区は含まれておらず、特別地域のうち、天然林を主体とする森林を第2種特別地域、人工林等で森林施業の実施が想定される区域を第3種特別地域に指定される見込みであると説明を受けております。動物の捕獲や規制については、特別保護地区や特別地区の一部において、特に保護を要する動物を「指定動物」に指定し、捕獲等が規制されることがありますが、阿寒摩周国立公園においては、指定動物が定められておりません。一般的な鳥獣の捕獲や駆除については、国立公園の指定の有無に関わらず「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に基づくものであり、今回の国立公園の指定が影響を及ぼすことはないものと判断しております。また、樹木の伐採については、第2種特別地域において、皆伐面積が2ヘクタール以内とするなどの制限はありますが、林業における森林施業には大きな影響はないものと考えられ、農作業においても規制がかかることはないものと判断しております。編入により発生する維持管理等に要する人的および財政的な行政負担の増加につきましては、峠展望施設など各施設の利用者が増加した場合、警備員の配置や各施設の― 12 ―設備更新や拡充、またインバウンドへの対応として施設の多言語化などが必要になる可能性があります。なお、施設の更新等については、国立公園指定区域の施設を対象とした補助事業があることから、それらを財源として活用することが可能になります。編入から一定期間経過した後の検証と見直し等の考えについては、先に説明しましたとおり、国立公園は自然公園法に基づき各公園計画が策定され、その計画を5年おきに見直すことと定められております。この計画の見直し作業は環境省が行うものであり、町が特に国立公園の編入に対して直接的に見直すことはありませんが、関係自治体として見直し作業には協力してまいる考えであります。また現在、津別町エコツーリズム推進協議会で策定中の「エコツーリズム全体構想」において、上里地区の国立公園の編入を見据えた上で、津別峠からの眺望や雲海、星空を「対象となる自然観光資源」に指定し、それらを活用する各種エコツアーの展開を計画する予定であり、この全体構想についても5年ごとに計画を見直すこととなっていますことから、活用方法に対して検証と見直しを行うこととなります。次に、編入について美都・上里地区の住民に対する説明等を行うことについてですが、有害鳥獣による農業被害の拡大については、先に説明しましたとおり、国立公園の編入が有害鳥獣駆除に影響を及ぼすことはないものと想定しております。地域説明会については、まちづくり懇談会等で地域住民の皆さまのご意見をお聞きしたいと考えておりますが、今後、編入に向けた環境省から各自治体に対する意見聴取の内容に応じて、地域説明会の開催等を検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 町長から答弁をいただきましたので、再質問をさせていただきます。国立公園編入を目指す目的についてお聞きいたしましたが、町長が編入を目指したきっかけについてお聞きしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

これは前にお話ししたこともあるかと思いますけれども、ご承知のとおりコクドによる大きな津別スキー場が津別峠の尾根伝いにありまして、平― 13 ―成 19 年の3月をもって廃止ということになりました。この当時の開発については、国立公園に入っていなかったことが、ある種リゾート法も含めて国有林の活性化ということもうまくつながって、できたというふうに認識しているところでありますけれども、それがご承知のように廃止、スキー場がなくなりましたので、その後どういう形で観光も含めて活性化を図っていくかということをそれぞれ考えてきたところでありますけれども、ちょうど今、名前が阿寒摩周国立公園になりましたけれども、阿寒摩周がついていない阿寒国立公園の時に、弟子屈町さん含めて非常に積極的に、もう少しこの名前を阿寒摩周国立公園ということで、本当は屈斜路湖も入れてほしかったようですけれども、そういう名前に変更の要望活動が随分熱心にされておりました。そうした中で、逆にそうであれば津別町も、そこにスキー場がなくなったことを契機に加えて編入していただいて、そこで全体的に近隣のそれに入っている町村ともさらに協力を深めながら活性化を進めていったほうがむしろいいのではないかなという思いで、当時の管理事務所の所長さんともいろいろお話をさせていただいたところであります。それがきっかけということになります。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 次に、編入に向けたスケジュールなどについてお聞きしたいのですが、環境省への申請はいつ行われたのか。また、先ほど規模についての大まかな町の要望の説明がありましたが、例えば、具体的にイメージしやすい部分で、その範囲についてどのような広さになるのか、例えば広さの単位で表すとか、例えばよくありますけど何々が何個分ですとか、そういうような具体的なイメージしやすい大きさというものは表現としてあるのかお聞きしたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 渡辺新(産業振興課長補佐は2026年3月まで)

ただいまの質問についてお答えいたします。まず、申請のこれまでの手続きといいますかスケジュール、過去の時系列の説明をいたしますと、先ほど町長から説明がありましたとおり、国立公園の編入というのは、あくまでも環境省が行うものでありまして、町から特に申請したりとかというものはございません。ただ、これまでの中で、町長が行ってきた活動としますと、まず令和3年4月 23 日に、先ほど町長からお話しありましたとおり管理事務所の所長さんとの― 14 ―談話の中で、管理事務所のほうからも国立公園の編入について上里地区が景観も素晴らしいので編入を薦めたいというお話がありました、それ以降、令和4年7月にこの所長がかわりまして、そこでちょっとまた話が変わりまして、環境省としては国立公園に編入するには、やはりある程度の町の行動ですとか、そういったものの評価が必要であるという中で、エコツーリズムが第6次総合計画に掲載されたところに着目されまして、こういったエコツーリズム活動を通じて町としてそういった活用方法を検討することであれば、環境省はそこを評価して編入について動いていきたいというようなお話だったと思います。その後、経過としましては、エコツーリズムの活動を通じまして一定程度の評価をいただいたというふうに思っているのですが、令和5年4月に阿寒摩周国立公園管理事務所が編入に係る調査を実施しております。これにあわせまして、エコツーリズムの取り組みの中で令和5年 10 月にエコツーリズムのキックオフイベントとしまして田辺市熊野ツーリズムビューローの多田会長にお越しいただきまして、「阿寒摩周国立公園の編入について」をテーマとしてエコツーリズムを通じて講演会を実施しております。その後、令和6年1月 26 日に管理事務所のほうから指定区域の概要が示されましたので、令和6年2月 14 日に町長が環境省、釧路自然環境事務所長に要望書を提出し、令和6年2月 19 日に網走南部森林管理署長に要望書を提出したところです。以降、先ほど説明ありましたとおり事務レベルでこのぐらいの編入の時期になるのではないかというふうに示されましたが、先ほど説明がありました中央環境審議会についても予定としては令和8年1月となりますが、今後のその調整等によってはスケジュールの変更があることが予想されますので、その辺はご承知おきください。続きまして、編入される区域についてなんですが、答弁書につけました資料図面のとおりとなっておりますが、道道 588 号線を交差するような形で、登り口の手前から交差するような形で外輪山の外側にぶつかるような形で編入が指定されるような形となっております。面積につきましては、全体の面積が 3,765 ヘクタール、そのうち第2種の区域が 3,095 ヘクタール、第3種の区域が 670 ヘクタールという形で、8対2の割合で第2種の指定というような形でございます。これは国と町別にしますと 3,760ヘクタールのうち 3,650 ヘクタールが国有林となります。残りの 115 ヘクタールが町― 15 ―有地ということになりまして、97%が国有林というような形になります。これ、示された図面を私のほうでGISという機械を使って求積したものですので、若干のくるいとかはあるかと思いますので、またこれから編入の区域は変わる可能性は十分ありますので、あくまでも参考としていただければと思います。先ほどの 3,760 ヘクタールがどのぐらいのものなのかというのを調べましたら、東京ドームが 805 個分です。エスコンフィールドが先ほど調べたら、およそ建物の面積が5ヘクタールということでしたので 753 個分というような面積になるかと思います。あくまでも参考としてご承知おきいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 ありがとうございます。そのようなことで今進められているかと思います。町長の答弁もありましたし、今、担当課からもありましたが、津別町の行っているエコツーリズム、この後、一般質問でもほかの議員の方がされるので、ここを深掘りはしませんが、そういうことが認められるということが編入に向けての前進につながるのかなというふうに思います。その部分で、先ほど町長の答弁にもありましたが、過去、この阿寒摩周国立公園編入について、私が聞く限り例えば神の子池ですとか編入がされたと思いますが、具体的に阿寒摩周国立公園で編入がこれまでされてきた経過がわかればお聞きしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

詳しくはわかりませんけれども、神の子池の部分については、ちょうど名前が変わると、阿寒摩周という名称が変わる、これをきっかけに当時の清里の町長さんがいろいろ働きをかけて、やはりたくさんの方に来ていただきたいということで、そしてあそこに行くのにも道路整備もちょっと必要になってくるということもあって、そういったものを国の環境省の予算で対応可能ではないかということも含めてお願いをして、ずっと進めてきて、認証されたというふうに聞いております。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 2017 年の8月に神の子池の編入に際して、町長の― 16 ―答弁では名前が先か編入が先かということがありますが、2017 年の8月に神の子池が編入になりまして、それに際して阿寒国立公園、これはいわゆる昭和9年から阿寒国立公園となっているようですが、そこから阿寒摩周国立公園という名称に変更されています。津別町は現在、編入を町のほうから要請していないということなんですが、編入を目指しているということで、例えば今、町長からありましたように、この名称等の変更の要望や、その可能性についてはどのような検討があったのかお聞きしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

名称の変更を津別町から何々を入れてほしいとか、そういうことは一切考えておりません。この阿寒摩周という名前で摩周が入るその要請活動というか、弟子屈町さんでは最初にもお答えしましたとおり、屈斜路湖ということも、ですから阿寒摩周屈斜路国立公園という名称を強くこだわっていたのを町長から聞いておりますけれども、やはりちょっと長すぎるのではないかということもあって、阿寒摩周に落ち着いたというふうに聞いております。津別は阿寒摩周国立公園、非常に大きな公園でありますので、その一部に編入させていただきたいということでありますので、それによって何か名称を加えていくという、そこまでの考えは町としては持っておりません。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 効果について、この後お聞きしたいと思うんですが、効果として一般的には自然公園の保護ですとか、地域ブランド力の向上ですとか、観光客の増加などが挙げられると思います。今の名称のことにもありましたが、そういう意味で言えば津別町というものの一部が編入ということについては前者の部分、いわゆる環境の保護や地域ブランド力ということを大きく見込んでいるのかなと、目的としては。この津別町が編入されるということに対して大きな効果があると町長はお考えなのかお聞きしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

多分、いきなり変わるというものではないと思います。これ― 17 ―は、この後の高橋議員さんとのエコツーリズムの関係でも重複してくるかと思いますけれども、その阿寒摩周国立公園の中に編入させていただくことによって、そのエコツーリズムというものをしっかり確立していきたいなと。そこには町の人たちが持っている経験だとか、特技だとか、さまざまなそういったことも一つの観光資源として峠からこちらの町の中に来ていただいて交流も深めていただきながら、この津別のことをよく知っていただこうという取り組みも含めて考えておりますので、そういうことを進めることによって、少しずつ理解度というものも増えていくのかなというふうに思います。また、ランプの宿のほうでも、これを編入するにあたってエコツーリズムの協議会のメンバーにも支配人が入っておりますけれども、前の支配人になりますけれども事前に協議をさせていただいたりした時に、やはりナショナルパークという冠をかぶるかかぶらないかでやはりアピール度がかなり変わってくるということで、ぜひとも言葉はへんですけれども、単なる観光地、景観地ということではなくて、これは国も大事にする日本の優れた秀逸な景観であるということで、それはナショナルパークとして認めていくということに大きな意義があるというふうに考えると。したがって、そのことによってインバウンドも含めて増加する、少しずつ増えていく可能性、そのことが収益にもつながっていくということで、営業利益にもなっていきますので、そういうことで、さまざまなことがこれからいい方向に向かっていくのかなと考えておりますけれども、もちろん負のもの当然出てきますけれども、一番大きいのは、多分ごみの問題をこれからどうしていくのかということが出てくるかと思いますけれども、これらは先進地の事例も踏まえながら協議会の中で取り進めていくことになろうかと思っております。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 いわゆる、なんと言うのですかね、ナショナルパークという話がありましたが、逆を突けば箔をつけるとか、そういう意味なのかなと、実質的にはそういう感じかなというふうに思います。効果としても長い目で見て、そういう要素を生かしていきたいというふうに町長はおっしゃっているかなというふうに思うのですが、先ほど私もちょっとお話ししましたが、先の編入では、ちょうど8― 18 ―年ほど前になるかと思います、2017 年ですから、神の子池が編入されています。神の子池は先ほど町長が言われたとおり清里町ですので、津別町もこの編入に向けて長い目で見てと、ゆっくりという話があったと思いますが、この編入に向けて先進地である清里町とは、ここの国立公園の編入の影響について話されたことはあるのかどうかお聞きしたいというふうに思います。

答弁 町長 佐藤多一

町長も当時進めていた町長と今の町長はかわりましたので、前に進めていた時の町長は、これはよその自治体のことですから、いろいろ聞いてはいますけれども、ここで細かく言うものではないというふうに考えております。いろいろ思いが神の子池を国立公園内に入れることによって、さらにいろんな取り組み等々、アウトドア関連のところだとかさまざま含めていろいろあったようですけれども、それはそこで進めてきた内容でありますので、聞いてはおりますけれども、そのことについては私のほうからはちょっと発言しづらいなというふうに思いますので、ご理解いただきたいと思います。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 先ほども名前の話があったかと思いますが、阿寒摩周ということで、津別町もその大きな枠の中には含まれるかと思いますが、やはり効果としては、そういうブランド力という面から見ても、その中に津別という、今回の例えば雲海ですとか、津別峠ですとか、屈斜路トレイルですとかいろいろ文言はあるかと思いますが、その要素が入らないという部分は、そういう意味で言えば限定的なのかなと。効果は、そういう意味でいわゆるナショナルパークという表現もありましたが、一般的なわかりやすい我々の価値観として考えれば、いわゆるそういう国立公園に入るということで、一つのその地域の箔をつけるというような意味合いが大きいのかなと。ちょっと言葉の選び方に問題はあるかと思いますが、そういう部分として受け止めています。その部分で、今後に編入された後の懸念点についてお聞きしたいと思います。先ほど来、編入についての懸念点の答弁の中で、いわゆる捕獲や駆除、樹木の伐採等の説明がありましたが、現在これまでに、この編入を予定している地域、いわゆる― 19 ―エリアで動物等の捕獲が行われた実態があるのかどうかをお聞きしたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 渡辺新(産業振興課長補佐は2026年3月まで)

お答えいたします。まず、町で行っております有害鳥獣駆除というのは、あくまでも畑に被害を及ぼす鳥獣を対象として行いますので、今回指定される区域は、先ほど説明しましたとおりほとんどが国有林と町有林になりますので、そこの区域で有害鳥獣駆除を行うということはないというふうな認識であります。ただ一般的な捕獲、ハンティングとかが個人で行われる可能性は国有林の中で許可が得られれば、それは可能ということになりますので、そういった事例はあるかもしれません。よろしくお願いします。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 私も産業福祉常任委員会の委員もやっていたこともありまして、有害鳥獣の駆除と捕獲の大まかな違いについては理解した上で、その上で今回のエリアが有害鳥獣の駆除には当たらないということの中から捕獲という部分が今後、今、指定がないということですから、今とかわらないという認識でよろしいのかどうかお聞きしたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 渡辺新(産業振興課長補佐は2026年3月まで)

先ほど町長の答弁にありましたとおり、基本的には国立公園の指定の有無に関わらず、いわゆる鳥獣保護法によって有害鳥獣の駆除ですとか、あるいは捕獲というものが行われますので、今回の国立公園の編入がそこに影響があるかというと、ないというようなことになると思います。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 それでは、維持管理に関する人的、財政的負担の部分についてお聞きしたいと思います。一般的に国立公園の維持管理は、答弁にもあったかと思いますが環境省が中心に行われているというふうに私は認識しています。自然環境の保護や生態系の維持回復事業の実施ですとか、あと管理運営計画の策定ですとか、レンジャーによる巡視、地域住民との連携等さまざまあると思われますが、管理責任の所在については、編入後ど― 20 ―のようになっていくのかお聞きしたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 渡辺新(産業振興課長補佐は2026年3月まで)

国立公園に編入されると、それが突然、環境省のものになるとかそういうことではなくて、あくまでも国有林は国有林として町有地は町有地として管理されますので、その中で環境省が示す自然公園法に則った手続きを踏むような形になります。以上、よろしくお願いします。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 今とそしたら大きく変わらないというか、そういう部分については大きな違いがないと、いきなり環境省が管理して全てお任せということではないということで確認いたしました。それでは、国立公園となることで、答弁にもありましたが補助事業があるというような文言があったかと思います。現在、町の予算で行われていたものが、どのような部分、国費というか補助事業として対象となるのか、答弁にも含まれているかと思いますが、今後、過剰な町の財政的な負担が求められることはないということでよろしいのか確認をしたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 渡辺新(産業振興課長補佐は2026年3月まで)

まず、答弁の中でありました国立公園に編入された場合に、国立公園の指定された施設を対象とした補助というものがございまして、令和7年でいきますと国立公園等資源整備事業費補助金というものがございます。その中で、国立公園利用拠点滞在環境等上質化事業というものがございまして、さまざまなメニューがございますが、国立公園利用拠点上質化整備事業については、例えばですが既存施設、観光資源の促進とか、利用拠点滞在環境改善といったもので、施設の改善ですとか増強にこういったものが活用されるのではないかというふうに考えております。今年度の分でちょっと探しきれなかったのですが、令和6年度については補助率が2分の1となっておりますので、よろしくお願いします。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 それでは、最後の点についてお聞きしたいと思い― 21 ―ます。地域との協議についてであります。有害鳥獣による農業被害の拡大の有無については答弁ではないということでありました。同地区において、それでも有害鳥獣による被害についてはあろうかと思いますが、現状わかる範囲で、この同地区において有害鳥獣による農地被害についてはどのような被害があるのか、わかる範囲でお聞きしたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 渡辺新(産業振興課長補佐は2026年3月まで)

上里地区と美都地区における有害鳥獣による被害なんですが、ちょっと面積がお示しできなくて恐縮ですが、令和6年度のまずエゾシカによる被害についてです。作物が小麦、てん菜、大豆、牧草において被害がありまして、合計額で 199 万 4,000 円、あわせてヒグマの被害も若干ございまして、被害の作物については、小麦、てん菜、大豆で 42 万円の被害額となっております。以上、よろしくお願いします。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 地域説明会についてですが、今後の状況にもよると思いますが、検討するという部分の答弁であったかと思います。編入を予定する地区に行くには限られた交通網でして、美都、上里地区の生活圏域を通過することが必須であろうかと思います。町と地域は目的や今後の発展に向けて相互理解が必要になるというふうに私は考えています。その部分もありますし、有害鳥獣については被害の想定はないということでしたが、国立公園の編入により生態系保護の観点から、主に例えば鹿や熊が広域的に増え、同地区において有害鳥獣として被害が拡大していかないかの検証は、今、想定はないということでしたが、被害が拡大していかないかどうかの検証は、私は必要じゃないかと思うんですが、その点について町長の考えがあればお聞きしたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

有害鳥獣の関係は、今お話ししたとおり畑に出てきたものを町が指定したハンターによって駆除することができるということでやっていただいて、年間 1,000 頭ほどに達しているわけですけれども、多くはやっぱり熊もそうですし、しかも国有林、あるいは道有林の中に生息しています。従いまして市町村としては毎― 22 ―年要望を展開しているんですけれども、持ち主は生息区域がそれぞれの国であったり道であったり、その森の中にいるので、そこが責任を持って対応してもらえないかと。出てきたものを市町村が全て対応するというのはなかなか限界があります。ハンターの高齢化も進んでいますし、何か新たな機関、例えば話にも出ていましたけれども北海道警察の中にそういう特殊班をつくるだとか、あるいは林野庁の中にそういったものをつくるだとか、そういうこともぜひ検討していただけないかという要望は町村の中で全体的に行っているところであります。これはほかの道外のほうに行くと、猪であったりとか猿であったりとか、動物の種類はかわってきますけれども、北海道の場合は、そういった鹿、熊、最近はアライグマが非常に危険な存在になってきている情報を得ていますけれども、そういった国の、あるいは道の段階でも対策についてぜひ、町がしないということではありませんけれども、その要望を今進めているということでご理解いただければと思います。

再質問 9番 渡邊直樹

〔登壇〕 この阿寒摩周国立公園の編入に向けて、いわゆる被害がある、ないということはあろうかと思いますが、その部分も含めて地域との相互理解を深めていただきたいというふうに思います。いろんな問題解決に向けて、これをきっかけにというか、ここからいろんなことを話を広げて、地域課題も含めてこの国立公園の編入という話題にあわせて、いろんなことをしていっていただきたいというふうに思います。最後になるかと思いますが、上里地区の阿寒摩周国立公園の編入に向けては、津別町の優れた自然環境や環境資源、さまざま行われている取り組みを周知することで国内旅行者はもとより、円安傾向からも国際的な外国人観光客を見込む可能性と効果が期待されています。しかし同時に、町内や今話しありました美都や上里地区にもその目的や具体的な利点、また今後に向けた課題を共有していく努力が必要であるというふうに私は思います。編入達成が終わりではなく、新たなスタートとするために、この編入までの時間を有意義なものにしていただくことを期待いたしまして私の一般質問を終わりたいと思います。― 23 ―町長から一言あればいただきたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

私の聞いている範囲では、地元の方たちも非常に好意的に考えていただいているなという印象を受けているところですけれども、やっぱり人通りが多くなってきて、峠から今度はこちらの町中に来る、町のほうから峠に行く途中に美都、上里がありますので、以前ちょっと一時的にあったことがありますけれども、そういう所に農産物の販売所ができたりとか、果物の販売所ができたりとか、そういったことで副収入にもつながっていけばなというふうにも思います。そのためには通過する人たちがたくさんいなければなりませんし、たくさん出てくると、例えば峠でいけば圧倒的に駐車場が狭いという状況になっています。これは何とかしなくてはならない課題になっていますし、あるいは、ちょうど津別峠でいけば柵から向こうが弟子屈町になります。そこに例えばトマムのような雲海テラスみたいなものができないだろうかだとか、そういったことは町で単独でやると、やはり助成制度といいますか起債の制度等々あるかと思いますけども、そういう駐車場の整備だとかを含めて何かをしようとした時に、環境省と補助金の相談ができると、そういうことが拡大していくということでありますので、その辺も頭に入れながら、全て町があの一帯を整備していくというのは、これまでもしてきましたけれども、そこにはなかなか金銭的な限界も生じて来れば来るほどなってきますので、それは活用させていただければなと思います。また、今現実に津別の国立公園の中で一番面積が多いのは、実は相生地区なんです。昔の木禽岳の所です。今は誰一人行かないです。倒木もあって、そこに行く人というのはないんですけど、津別新報でずっと掲載されていますように、高齢の北見在住の方が、そこの見直し等々も提案されている記事が載ったりしておりますけれども、現実に、あそこをまた整備していくとなると、ちょっと半端でないお金がまた必要になってくるかと思います。今ずっと投資を続けてきた上里地区というのを、やはり一定のものがそろってきていますので、ここは一つ公園内に編入させていただいて、さらに多くの方が来てもらえるような仕掛けをつくってまいりたいなと考えておりますので、よろしくお願いしたいと思います。― 24 ―

出典:津別町議会 令和7年第4回定例会 2025年6月18日 議事録 PDF(9ページ) 間違いを知らせる