津別町議会 令和5年第3回定例会 2023年3月14日
ふるさと納税の増収対策について
2023年3月14日、津別町議会の一般質問で、佐藤久哉議員が「ふるさと納税の増収対策について」質問し、町長 佐藤多一、住民企画課参事 加藤端陽が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤久哉 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一、住民企画課参事 加藤端陽
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 議長のお許しをいただきましたので、先の通告に従いまして一般質問を行います。ふるさと納税の増収対策についてであります。ふるさと納税は、平成 20 年より地方と大都市の格差是正・人口減少地域における税収減少対応・地方創生を主目的とし施行された制度で、現在、地方自治体においては施策への自由度の高い財源として有効活用されています。我が町においてもふるさと納税の獲得に工夫がなされてきましたが、納税額が伸び悩んでいるのが現状です。そこで、以下のことについて伺います。1点目、昨年の寄附金額と寄附件数及び今年度2月末までの寄附金額と寄附件数について。2点目、町長は、ふるさと納税のメニューを増やしたいと言及していますが、特産品の開発も含めどのようにメニューを増やしていく考えなのでしょうか。3点目、ふるさと納税の増収計画、いわゆる戦略はありますか。なければどのように増収に取り組もうとしているのか、また、具体的な目標額はあるのでしょうか。4点目、今後、ふるさと納税が増収となったなら使ってみたい、町長にとって優先度の高い施策とはなんでしょうか。以上、ご答弁のほうよろしくお願い申し上げます。
答弁 町長 佐藤多一
それでは、ふるさと納税の増収対策についてお答え申し上げます。はじめに、昨年の寄附額と寄附件数及び今年度2月末までの寄附額と寄附件数についてですが、令和3年度の寄附額は、6,701 万 1,000 円で寄附件数は 3,051 件でした。今年度の寄附額は、2月時点で 8,062 万 5,000 円で、寄附件数は 4,484 件となっています。次に、ふるさと納税の返礼品をどのように増やしていくのかについてですが、現在、ふるさと納税の返礼品の数は、約 140 品あり、昨年度より 40 品ほど増えています。― 37 ―返礼品の数を増やすことは、寄附者のあらゆるニーズに応えることにもつながり、寄附額を伸ばす効果的な取り組みと考えています。現在、昨年度までの返礼品の見直しを行っているところですが、例えば、じゃがいもは、これまで一口 20 キログラムとしていたものを、少人数の世帯を想定し 10 キログラムのものを新たに設定するなど、同じ返礼品でも量の違うものをそれぞれ取り揃えるだけでも一定の効果がありました。これは議長からのお勧めもあり、昨年9月に全道でも寄附額がトップクラスである白糠町を視察した際に、アドバイスをいただいたことの実践でもあります。また、年に数回、町、事務委託先であるまちづくり会社、返礼品取り扱い事業者が意見交換をする場を設け、情報共有を行いながらアイデアを出し合い、返礼品の増加に向け取り組んでいるところです。その効果もあってか、事業者から新規返礼品追加の申し出や、町とまちづくり会社から新たな返礼品の提案を事業者に行うなどして、随時追加しているところであります。次に、ふるさと納税の増収計画(戦略)の有無と、増収に向けた取り組み、また具体的な目標額についてですが、細かな戦略というものは策定しておりませんが、年度初めに、まちづくり会社より取り組みの概要が示されます。それをもとに町とも協議しながら、その時々に効果的と思われる広告の手法などを検討し、実施しています。増収に向けた取り組みとしては、まず返礼品数を増やし、200 品目以上取り揃えたいと考えております。その他、インターネット上に独自の津別町ふるさと納税の特設サイトを立ち上げ、返礼品の露出を増やすとともに、提供する事業者の写真やエピソードなどを掲載し、魅力を深掘りして紹介することとしています。さらに、このサイト内の返礼品の画面に「さとふる」や「ふるさとチョイス」などの各種ポータルサイトバナーを掲載し、寄附者の好みのサイトへ移動し、そのまま寄附していただける仕組みとすることとしています。このような方法は、寄附額の多い自治体で既に取り組まれており、特設サイトの利用者は多いと聞いています。また、寄附後、返礼品が届くまでに時間がかかるとのイメージがあることから、事業者や配送業者と連携して納期の短縮等を図り、リピート率の向上を図ってまいります。さらに主力返礼品の在庫数の確保や事業者間でのコラボレーションによる返礼品の開発なども行っていく考えであります。― 38 ―目標額については、今年度は1億円でありましたが、現在までの状況ですと達成は難しい状況にあります。したがいまして、来年度の目標額は、まずは1億円の達成を目指してまいります。ただ、ふるさと納税による町の政策の実現や、まちづくり会社の経営安定財源を考えた場合、やはり3億円程度の目標設定が必要とも考えるところです。ふるさと納税制度は、町の財源確保という面ももちろんありますが、町内事業者の皆さまに制度をうまく利用していただくことで、新たな販路拡大策ともなるものと考えています。そのため、制度のさらなる活用と理解を深めていただくよう努めるとともに、町・まちづくり会社・事業者が一体となって取り組むことが重要であると考えます。次に、ふるさと納税を財源として使う、町長にとって優先度の高い施策についてですが、寄附の目的として五つの項目がありますが、その中で「未来を担う子どもの教育、健全育成に関する事業」が約4割を占めていますので、これが優先されるべきと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 まず納税の状況について、寄附金額と寄附件数についてお聞きしましたが、実はふるさと納税は始まってから平成元年に大きなルール変更がありまして、我が町でも1億円近くまで伸びていたふるさと納税の実績が平成元年には 6,000 万円にまで落ちまして、平成2年が 8,600 万円程度だったというふうに記憶しておりますが、昨年 6,700 万円まで落ち込んだというふうに今日、説明をいただきました。今年に関しては、2月末までですが、例年の実績からいくと3月 200万円から 250 万円ぐらいあると思いますので 8,300 万円ぐらいということで、ほぼ令和2年度に回復するんですけれども、まず令和3年度落ち込んだ理由と、それから令和4年度、納税者数もすごく増えているんですけれども、納税額が持ち直した理由について担当のほうでも結構ですからお答えいただきたいと思います。
答弁 住民企画課参事 加藤端陽
ご質問の関係ですけど、まず令和3年度、少し落ち込んでいるところがございますが、こちらに関しましては、いわゆるアスパラとか― 39 ―農産品の不作がございまして、そこで大きく件数、寄附額ともに落ち込んでいるところがございます。今年度、令和2年並に少し持ち返したところがありますが、件数が非常に多くなってございます。ここは昨年の反省といいますか、不作だったからしょうがなかったんですけども、まず人気の玉ネギとかジャガイモの量をJAさんに協力いただいて、しっかりと確保していただいた上で寄附を募ったという部分がございます。このままでいくと 8,500 万円ぐらいになるのかなというところもございますが、件数が多い割には金額が伸び悩むのは、大口の寄附も少し減っているというところもあるのかなというふうに分析をしているところでございます。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 私もこの件、まちづくり会社さんのほうを訪れまして聞いてまいりました。考え方としては、価格設定を下げて安いというか低い金額でふるさと納税をできるようにしたことによって件数が伸びたということですけれども、これはもちろん金額は高いほうが納税額は増えるんですけれども、まず津別町に関係していただきたい。関係人口を増やすという意味で価格設定の低いふるさと納税も今年は取り入れてみたということで、私はこのやり方については納得できます。できますけれども、長く打てる戦略ではないのかなというふうに思っています。今、津別町を知ってもらう、津別町に関わってもらうという意味では人数が増えて大変いいことなんですけれども、ただ、納税者の側からすると、例えば1万円に対する 2,000円と 5,000 円に対する 2,000 円ではコストパフォーマンスといいますか納税者の側はやはりある意味で手数料を取られるわけですから、あまり下げてしまうと納税者の側のメリットがないというのと、あと、どんどんそうやって件数を増やしていった場合、果たしてこちらの事業者が発送や商品の供給について手が回らなくなってしまうおそれがあると。それから現在、ふるさと納税の推進経費、例えば1億円の納税があった場合、商売でいういわゆる原価が 7,000 万円ぐらいかかっております。もし単価の安いもので対応しても送料というのはほぼ変わらないです。納税サイトの手数料も割り返していくので、これは少し安くなると思うんですけれども、1件1件にかかる手数料は同じようにかかりますから、多分、原価率が高くなるという言い方が適正かどうかわかりませんけれども、1億円で例えば 2,500 万円とかそういう町にとって入って― 40 ―くるお金が増えないという形にはなってくるのではないかなと思います。もちろんまちづくり会社さんのお話ししている狙いのように、まずそういうところから津別町に関係をもっていただいて、津別町のほかの魅力ある商品等を買っていただいて、最終的に多くの金額を納税していただけるという形になれば一番いいと思っていますが、この辺の考え方も、今後も低価格の商品、メニューを増やしていく考えなのか、それともそうでないのか、まずそこを端的にお答えいただきたいと思います。
答弁 住民企画課参事 加藤端陽
議員おっしゃるとおり、今年から結構、低額商品のラインナップをそろえて、今後も効果があったものですから、そろえていきたいというふうには考えております。例えばですが、先ほど町長からありましたジャガイモ、今まで一つ 20 キログラムという梱包で、なかなか 20 キログラムを消費する家庭というのはないのかなというところもあって、10 キログラム梱包も対応可能ということで、そうしたことで対応したところ、例えば令和3年度は 20 キログラムで 64 件の寄附だったんですが、令和4年度は同じ 20 キログラムは 42 件と少し落ちたんですが、10 キログラムにしますと 146 件という形で、かなりトータル的には3倍以上の寄附件数があったというところでございます。議員おっしゃるとおり、単価が安いと送料はそこそこかかるので、少し実入りが少なくなるといいますか、そういう部分もございますが、やはりこれだけ数が増えると、なかなか我々としても薄利多売じゃないですけど、数勝負でいける商品の充実というのは今後も図っていく必要があるのかなというふうに考えております。総体の寄附件数、これは国全体ですけども、まだ伸びている状況ですので、これからふるさと納税を始めるという人もいると思いますので、そのような部分で対応をしていく意味ではなかなか魅力的な商品かなというふうに考えております。あともう1件、結構寄附が今分散している、1人で何口もいろんな商品に寄附される方もいますので、そういう方のニーズにも対応できるものかなというふうに考えております。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 今の答弁でちょっと納得できた部分もありますが、商品の中で、うちの一番の売り上げは、今玉ネギということで 1,900 万円ぐらいだと思います。それから流氷牛、牛肉のほうがちょっと今、資料が手元にないのですけれど、確か流氷牛だけで 1,100 万円ぐらいだと思いますが、他のもあると思いますけれども、こうした商品が今後増えていくと、事業者の方の対応能力というのはどの辺まであるのか、また、昨年のような不作になった場合、何か対策は考えているのかお聞かせいただきたいと思います。
答弁 住民企画課参事 加藤端陽
議員おっしゃったとおり、玉ネギというのは常に件数、金額ともに1位の商品というふうになっております。こちらに関しましても、農協さん、いわゆるJAさんと毎年どれぐらいの寄附対応できますかという話をして、ご理解いただいて年々増やしていただいている状況にありますので、今年も予定していたものがほぼはけるような状態というふうになっております。すき焼きも昨年3位の寄附額、1,067 万 5,000 円を獲得しておりますが、こちらは、たまたまなんですけども、ふるさと納税のサイトですき焼き肉特集というのがありまして、そこの3番目ぐらいに選ばれたものでして、そこから急激に寄附が伸びたというところもありますので、これはなかなか我々として寄附サイトにお願いしているというものではないんですけども、たまたまそういうふうになったものがあったということで伸びているという部分もございます。そういう意味では、寄附サイトのほうに広告料を払えば載せられる商品もあるんですけども、その辺の兼ね合いも見ながら、広告はなかなかうって効果があるというものが限られているところでありますので、その辺を少し見極めながらまちづくり会社と相談しながら進めていきたいと考えております。あと、不作だった場合ということもあるんですが、ちょっと今のところその辺の具体的な対応策というのは特に今とれないといいますか、考えているところは特にございません。以上です。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 不作だった場合の対応策については、立派な冷蔵― 42 ―施設もありますし、越年してもたせるというか、2年越しでというのは逆に商品の評判を落としかねないのでなかなか難しいところはあるんですけれども、むしろプロの農協さんのほうとよく相談されて、そうした場合の対応策を考えていただきたいなと思います。続きまして、メニューを増やすということなんですけれども、今年のメニュー、40品増やした状況で、その新たに増やした 40 品の売れ行きと申しますか、納税の人気はどのような形か分析されていますでしょうか。
答弁 住民企画課参事 加藤端陽
増えたそれぞれの分析というのは行っておりませんけども、全体的に見て、今新しく参入されたというか新しいラインナップの中でかなり数を伸ばしているのが「パン工房のるぱ」のパンが非常に人気というふうになっております。今年度の寄附件数でも5番目に位置しておりますし、そのほかにも「るぱ」の定期便とかがありまして、その辺が人気になっているのかなというふうに、そのように結果が出ているということで承知してございます。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 実は、私もメニューを増やしていくことには大いに賛成ですが、あまり増やし過ぎると、今度、事業者の重荷になったりします。それから、これはちょっと事業者の方に失礼なんですけども、事業者の思いと納税者の人気というのは絶対シンクロするとは限らないというか、しないことのほうが多いので、やはりニーズに合わせてメニューを増やしていくということが大事で、その辺を事業者の方ときちっと話していかれるのがいいのかなと。それから、やっぱりメニューだけ増やして、事業者の方があまり注文が来ないものの、例えば梱包資材ですとか包装紙とか、そうしたものをつくらなければいけないという、逆に負担をかけてしまう場合もありますので、そうしたところもメニューも厳選しながら増やしていくという形が私はいいのではないかなというふうに考えております。今回、答弁の中で、実は特産品の話があったら私はあまり賛成できないと言おうとしたんですけれども、あまり特産品の話がなかったんですけれども、特産品の開発については、特にどこかとパートナーを選んで考えるとかそういったことはないのかど― 43 ―うか、お聞かせいただきたいと思います。
答弁 住民企画課参事 加藤端陽
我々やみくもに商品のラインナップを増やすということではなくて、これも白糠に視察に行った際に言われたアドバイスの一つなのですが、もちろん事業者に負担のないところで、商品ラインナップはやっぱり多ければ多いほどいいですよというふうにアドバイスをいただいています。やはり、やっぱり1億円を目指すなら 400 品ぐらいのラインナップがあるといいでしょうねというような具体的な数も教えていただいております。ただ、もちろん議員おっしゃるとおり、それが事業者の負担になっても困るのですが、負担といいますか、我々としてはできればそこは販路拡大の一つというところで事業者の皆さまには理解をいただきたいというところで、そういう努力もやっていかなきゃならないと考えております。新たな特産品という部分で、今いろいろ動いて、なかなか特産品を1からとなるとかなりの時間を要するものもありますけれども、まず、今ある商品の中で、ふるさと納税に提供いただけないかというものを調べているところで、幾つか具体的にはあたっているところもあります。例えばなんですけど、Kニットの津別工場さんがございますけれども、そこでも他のブランド、結構有名ブランドの服もつくっておられるので、そこの商品を何とか出せないかという形で、我々もKニットの工場のほうにも動いていただいている状況もございます。ただ、やはりブランドイメージというのがあって、なかなかそこの壁が高いなというところで、今、苦戦をしているところですが、そのような形で今津別にある製造を含めたそういう資源もしっかりと生かしたラインナップを今後も充実させるよう動いていきたいなと考えております。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 メニューを増やすことに関しては十分おわかりいただいているみたいなので、特産品の開発ですけれども、かつてまちづくり会社に松林マネージャーがいらっしゃって、ふるさと納税の増収計画を立てられました。私は彼の戦略は間違ってはいなかったというふうに思っているんです。やられたことは、チャンネルを増やすというか窓口を増やす、それから特産品の開発、それから商品の見せ方の工夫、そうしたことをやられたのですけれども、若干、見通しが甘かったの― 44 ―と管理が甘かったということでなかなかうまくいかなかったんですけども、その中で特産品の開発については、やはり大変だなというのを感じました。私自身も実は商工会の副会長時代に特産品開発ということでアスパラコロッケと長芋チップスというのに1年間ぐらいかけて取り組んだことがあるんです。北見の食加研さんに私も 10 度ぐらい通いましたでしょうか、本当に大変なんですけれども、いろんなルールというか法律をクリアしなきゃいけないこと、それからよいものができても、それの販売ルートですとか、それから世の中の競合状態を見ないとなかなか日の目を見ない、それから、いい商品ができても、そこまでいかなかったんですけれどもパッケージづくりというのがまた難作業でして、これがうまくいかないとなかなか商品がヒットに結びつかないということで、1から特産品を開発してつくるというのはかなり難しいと、今、参事のほうからお話ありました、既にブランドイメージを持っているものを特産品としてパートナーシップを結んで開発されるのは結構ルートもありますし有力じゃないかなというふうに思っております。もう一つ、今、非常に玉ネギが納税額を増やしているということで、流氷牛のほうはブランド名がついているんですけれども、北見地方は玉ネギの生産高日本一であります。ところがやっぱり津別から出荷しても北見の玉ネギと言われてしまうんですよね、ですから津別の玉ネギをブランド化する戦略を考えてみるのがいいのではないかなというふうに感じているのですけれども、やはりふるさと納税、私は町議会議員でありますから、よその町に住民税を納めるわけにはいかないのでただの一度も利用したことはないんですけれども、勉強のためにサイトをのぞきますと、やはりブランド名のついた地場産品が非常に人気を集めているということで、玉ネギもぜひ、今、税額が伸びている状態なので何かブランド化する方法を考えてみてはいかがかなと思います。つべつ玉ネギというのはちょっとストレート過ぎるので、何かいい名前があればつけて、それをどんどん広告サイトに宣伝費をかけて伸ばしていくことも一案じゃないかと思うんですが、どうお考えかお聞きしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
いろいろご意見いただきました。やっぱり基本的には供給体制がしっかりしていないとなかなか拡大は難しいだろうなというふうに思っています。― 45 ―供給体制をしっかりするために、隣町は、もう 60 億円を超えている町もありますけれども、そこの町長と話をしたときに、それだけふるさと納税が伸びているというのは、基本的に例えば農産物であれば、そのままJAに出荷したりとか、広域連に出荷したりとか、それで一丁上がりになってしまうんですけれども、そこをまた農家のほう、あるいはJAのほうに、これを 20 キロの箱を何箱詰めてもらえないかだとか、10 キログラムの箱を何箱詰めてもらえないかという非常に手間のかかることをあえてしていただくというお願いをして、それをやってくれているわけです。それはなぜそうしてくれているのかというと、それは町のためになるからいいよということでやってくれていると、そういう基本的なものの考え方というのが根底にないと、なかなか広がっていかないのではないかなというふうに思っています。いろんなたくさん納税を受けている市だとかありますけれども、そこもやはり在庫の問題では、もちろん自分のところの市や町の機関を使ってやっているところがほとんどですけれども、それで間に合わない部分は、品物はそこの町のものですけれども、あるいは市のものですけれども、発送だとか取り扱いは札幌のほうにお願いをするだとか、そういうやり方をとって在庫の確保をしっかりしているところもたくさんあるのは耳にしています。そういった意味で、今回まだ1億円には達しておりませんけれども、流氷牛あるいはつべつ和牛だとか、そういったところが一旦品川の東京市場に牛が運ばれて行って、そこでその部分をまた津別に買い戻してそして発送していくということになると、そういう牛肉、すき焼きもそうですけれども、ほしいという時期はやっぱり正月だとか暮れだとか、そういう時にきちんと届かないというそういう問題が出てきますので、であれば、こっちに買い戻しをしないで東京の取り扱っているところから発送してもらえないでしょうかということで、それも担当のほうで東京に行って話をつけてきていますので、それも少し今期 6,000 万円から 8,000 万円に上がった部分の中には入っているんだろうなというふうな認識をしています。新たな特産品づくりも含めてですけれども、特産品と名前をつければいいのかという問題もありますけれども、何かコラボしてつくっても、それは大切なことですけれども、これは津別の特産品だということでひとりよがりで言っていてもなかなか広がらない部分もありますので、やっぱり確かにこれはいいものだなというのは、手前味― 46 ―噌で言うだけじゃなくて、やっぱり関係人口というところでつながって、そこからも津別に住んでいない方に発信してもらえる仕組みというのも大事じゃないのかなというふうに考えておりますので、いろんな手を使いながら少しでも拡大する方向にもっていきたいなというふうに思っていますので、よろしくお願いいたします。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 今お話あったように、やっぱりいろんな手を使うというところは町として考えていかなければいけないところだと思います。なんせ今こういう状況ですから、どこの自治体もふるさと納税という使い勝手のいい財源を増やしたいという気持ちは一緒で、みんなそれぞれ一生懸命努力していると思います。今ご答弁いただいた取引先事業者からの直送という形、これが軌道に乗ってくれば増やすのも楽なのかなと、この質問をする前に担当者と話したときに、これがいっぺんに例えば3億円となったとき対応できるのか、3億円来て、その次1億円に減った場合、例えばストックしていただいていた牛肉とかが出なかった場合、いったい誰が補償できるんだっていう問題も出てくるよねと、安定して毎年同じだけの発注があればいいけれども、そうでなかった場合、業者の方に迷惑をかけることになるので、なかなか難しい問題ですよねという話は担当のほうとさせていただきました。実は私も6年ほどですけれども、これに似たようなことを仕事としてやった経験がありまして、そのときにもいろんな商品のコントロールというか、在庫だとか仕入れのコントロールというのが非常に難しいものだというふうに痛感しておりますので、この辺がこれから1億円の壁を突破して、先ほどの答弁にありましたように3億円まで結び付ける中では課題として残ってくると思いますが、今まで伸ばしている自治体は、そうしたものをクリアしてやってきているわけですから、うちのほうとしても、ぜひそうしたものをクリアして前へ進まなければいけないなというふうに考えております。そうした中で、増収の計画については、とりあえず達成できない1億円を何とか達成しようというご答弁でございました。その後3億円ということですけど、これは私も数字的には今言ったような問題を含めて一気に 10 億円、20 億円というのは無理だと思いますし、うちの町としての地域の商品資産価値というか、例えば紋別さんが今1位ですけれども、紋別さんは非常に漁獲高じゃなくて水産加工製品の生産高が高いと― 47 ―いうことで、本当にすぐ出荷できる魅力ある商品がいっぱいあるということで、それは望んでも津別町で得られるものではないというふうに思います。であれば、やっぱり足元を見てまず1億円、そして3億円というのが私はいいのではないかなというふうに思いますが、ただそれを達成するためには、やはり計画というのが必要なのではないかなと思います。ただ単に意気込みと、目の前のことを一生懸命やっただけで達成できるのであれば、多くの自治体が成功していると思うんですけれども、今、競合状態になってやはり達成できない部分があるのであれば、私は思い切って現状分析等を外部コンサルに頼んで、他人の目で津別町のふるさと納税の事業状況を評価していただくことが必要なのではないかなというふうに考えますが、町長いかが考えますでしょうか。
答弁 町長 佐藤多一
外部コンサルにいろいろ考えを聞くというのも大事なことだと思います。町がそれを外部コンサルでやるということは考えておりませんけれども、既にまちづくり会社では、ある方が入って、そして分析、それからこの間指導も受け始めていますので、それらの中で経営チェックを受けていますので、そこのところはこちらのほうも取締役も町から出していますので、話を聞きながらそれを持ち帰ってもらって、また町のほうでも考えを検討していきたいなと思っています。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 先ほど議長からアドバイスいただいて、白糠視察をして 20 キログラムのジャガイモを 10 キログラムにしたら、いい納税額があがったということですけれども、これもいわゆる議長からのコンサルなのです。そういうふうに、議長は農業の専門家ですからそうしたアドバイスができるわけですけれども、情報も入ってくるわけですけれども、じゃあ、そういう情報ってどこに転がっているかと言ったら、やはりふるさと納税に関して、それを専門的に研究している機関等があると思うんですけれども、そうしたところにずっとじゃなくてもいいですから、単年度でもいいから1回そういう分析をしていただいて、自分たちの弱点や可能性を見極めることも必要なのではないかなと思います。ネットで調べると、ふるさと納税研究所というところが地方自治体なんかにワンプルーフとかそういうところがあるんで― 48 ―すけれども、これはむしろそういうところからアドバイスを受けて成功している自治体とかに聞いたほうが確かなコンサルを探せると思います。コンサルタントも当たりはずれがありますから、なかなかネットなんかでポンと引いてメールで申し込むという訳にはいかないと思いますので、ぜひこうしたものもコンサルを選ぶ研究もしていただいて、そうしたものに今、町長のほうからは既にそういうような方を入れているということで、結構個人のコンサルタントの名前も載っていて、幾つかの自治体と一緒に取り組んでいて、成功例が1か月で 1.6 倍になったとか、そんな話も載っていますけれども、あくまでもそういうものはネットで載っていることなので、実際その当該の自治体に聞かないとわからないと思いますけども、私はそうした考えもぜひ検討していただければというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。今のところで何かあればお聞かせいただきます。
答弁 町長 佐藤多一
今、お話がありましたコンサルの関係ですけれども、既にふるさと納税だけということではないのですけれども、まちづくり会社そのものの経営のあり方含めて、これ国のお金で入ってきています。もう1年やるような話も聞いていますので、そこに少し期待をかけていきたいなというふうに思っています。それと、やっぱり 20 キログラムからジャガイモが 10 キログラムにして少し増えてきたとこなんですけれども、これもやはり、それをいいよということでやってくれる体制が整ったからこそできるのであって、またそんなに面倒くさいことをやらなくちゃならないのかということになると話が進まなくなります。そこを、こういうことで他町村でいい話を聞いてきたので、うちのもできないだろうかといったときに、いいよということで引き受けてくれて、そして実際に額が伸びているものですから、こういうところを大事にして拡大していきたいなというふうに思います。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 やっぱりそれは津別町で取り組むことですから、津別町内のチームワークというのは大変大事だと思います。でもビジネスとして考えた場合、最終的にアウトソーシングするということもやはり考えていかなければ大きな額がこなせないようになってくるのではないかなと思います。今、農協さんの例が― 49 ―あがりましたけど、じゃあこれが3倍、4倍になっていつまでも農協さんがそれをいい顔してくれるかというと、それはまた大変な負担になることだと思いますので、やっぱりそうしたことの計画だとかアドバイスをいただく、それから市場調査、どういう宣伝をかけたらいいのか、今日、答弁の中にあったので私から提案しようと思っていたことがあったのが、特設サイトのバナー広告ですけれども、そうしたものも私のような素人が提案するよりも、こういうものをコンサルタントあたりに聞いて、こういうやり方をすると効果的だとか、おたくの商品構成だとこういうものは向かない、こういうものが向くとか、そうしたことをこれから研究していただきたいなというふうに思いますし、ぜひ今制度のあるうちに新しいステップというか、次の試みにチャレンジしていただきたいというふうに思います。最後に町長のふるさと納税が増収となったらの質問、町長にとって優先度の高い施策とはという質問の再質問に入ります。子どもたちに使いたいと、端的に言うとそういうことだと、子どもと教育に使いたいということですけれども、先日来、話題になっている給食費、町長公約の中にありましたとおり、今回、予算書の中には一律 200 円という形で給食費の提案がされております。この 200 円をもし無償にするとしたら 920 万円かかるわけです。昨年の 12 月の定例会の巴議員の一般質問の中で、教育長は段階的なものであり、将来的には無償化を目指したいと答弁の中でそういうお話がありましたけれども、今の率で言うと、給食費 920 万円を無償化するためには約 3,000 万円ふるさと納税を伸ばさなければできません。そうしたことも考えますと、本当にこのふるさと納税は、たくさん納税していただいて、それはその町の財政に生かしたいというのは津別だけが持っている思いではないのかもしれませんけれども、大変だということは私も理解しております。ただ、やはりそうした答弁をした以上、ぜひ1億円の壁を突破していただいて、給食費ばかりじゃなくて、先ほど山田議員のほうからの一般質問にありましたワクチンの助成も、私も1月に帯状疱疹を経験したばかりですので、ぜひワクチンの助成とかにも使えるように、増収できるような形を考えていただきたいと思います。かつて町というか地方自治体が財政的に苦しくなる前は、津別の町にもあったように聞いているんですけども、町長の裁量で執行できる予算というのが、町長の思いや― 50 ―り予算と言ったかな、そういうような名前のものが各町村に存在していたと聞いております。今ではもう大変厳しい財政状況の中、そうしたものがほとんどないということですけれども、ぜひふるさと納税の増収を図りまして、町長の思いやり予算が1億円でも 5,000 万円でももてるような財政状況にしていただきたいと思いますので、町長のほうで何かあればお願いいたします。
答弁 町長 佐藤多一
私も昔、財政の係の時、財政係長の時、課長の時でそれぞれ通算して 12 年ぐらいいましたけれども、その中で当時の町長に予算の特に復活折衝のときの財源というのはしっかり財政担当が用意しておくべきものだというのは伝統的にありましたので、かなりのお金を用意していたんですけど、今そういう配慮は一切されておりませんので寂しいなというふうにも思いますけれども、状況が状況ですからやむを得ないかなと思っているところです。その財源をふるさと納税に求めるというのも確かに必要なことだと思っています。ただ、あまり信じられないぐらいのお金が入ってくるということになると、これはまたもちろんそういう体制が必要ですけれども、これはまたそうすると、ふるさと納税というのは一体何なんだという議論にもなってくると思います。今回、議員がこういうご質問をされましたので、もう一つ私のほうとして、ふるさと納税に対してものの考え方として頭に入れておかなくてはならないかなと思っている部分を最後にちょっとお話させていただきたいと思うんですけれども、実は議会のほうも議会報というのが全道の議長会で出されているかと思いますけれども、町村会のほうも町村会報というのを出しておりまして、それの2月号でふるさと納税と自治体のあり方というふうに、これ町村長のリレーエッセイがずっと続いているんですけれども、七飯町の町長さんが問題提起をしているんです。ちょっと読ませていただきますと、ふるさと納税が自治体活力のバロメーターのように大きく取り上げられています。確かに地元産業の育成・活性化は地域を元気にする源泉であります。しかしながら、あくまでも寄附金であり、よくも悪しくも安定財源とはなりません。都市部に隔たる税収の格差を是正するという仕組みはよく考えられた仕組みであると思いますが、ふるさと納税に対する返礼品の確保と供給が伴わなければかないません。150 億円も寄附額のある自治体では、単純に1件平均3万円としても、― 51 ―50 万個の返礼品を確保し供給したことになります。果たしてこの規模の返礼品供給体制が可能な自治体は全国にどれくらいあるでしょうか。もちろん各自治体の創意工夫、努力のたまものであることに間違いはありません。大手企業の所在する自治体では、返礼品の生産供給体制は整っているでしょうし、一方で首都圏の市場などへの流通経路が決まっている農畜産物などは、ふるさと納税の返礼品の横流しに限界があるでしょう。自治体ごとの過当競争が進み、総務省も返礼品の基準などを厳格に取り扱うことにしましたが、果たしてふるさと納税制度は、これからも公平、公正な制度として成熟していけるのか、最近疑問に思うようになりました。大都市でも過度な住民税の流出から、巻き返しの動きが出てきました。本来の自治体の役割とは一体何でしょうか。財政力のある都市も積極的に返戻品競争に進出し、全国全ての自治体で本腰を入れて住民税を奪い合うということが起きれば、そもそも地域活性化、都市が地方を応援するという制度への矛盾が大きくなると懸念されます。北海道は日本の食糧基地であり、道内各自治体も一次産業を中心にその役割を担っています。今必要なのは都市と地方との連携、社会経済の役割分担ではないだろうかと思いますというお話があり、ちょっと自分でもそうだよなと思うことがあります。ですから、こういうことも一方では頭に入れつつ、ある程度の財源の確保と、それは関係人口等々を含めて津別町を応援してあげたいという方たちの浄財が集まってくるというところ、そういうものなんだということを意識しながら取り組みをしていきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 7番 佐藤久哉
〔登壇〕 今の話がありまして、もう終わりにしようと思ったんですけど、実は私はふるさと納税に関しては最初否定的でした。この制度は長く続かないだろうと思っておりました。というのは、自分の首を絞めるような制度でもあるという一面があると思います。現在、ふるさと納税は約 8,000 億円行われております。そのうち多分、経費に 5,000 億円が消えていると、であれば、この 5,000 億円というのは地方税として納税されるはずだったお金が財源として不足するということで、今 12 か 13 の都道府県が赤字になっているかと思いますけれども、そこのふるさと納税で損失した分は、地方交付税で 75%が補填されるということであれば、当然、― 52 ―国の財政状況に影響が出てくるということで、これは果たしてそういう面がずっと続いていって大丈夫なんだろうかというふうな思いは持っておりますが、しかし、そうして反対していましたけれども、やはり地場産業の活性化につながる、そして自由な財源が確保できる、よそがやっているからうちもやらなきゃいけないじゃなくて、そうしたメリットを考えた時に、やはりそうした思いはきちんと持ちながら、そういう反対意見もかつて石原さんが反対意見をして大炎上したことがありましたけれども、そういう思いも受け止めながら今後ともふるさと納税の増収に向けて頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。