みんなの議会

津別町議会 令和4年第5回定例会 2022年9月15日

学校給食費無償化の実施について

2022年9月15日、津別町議会の一般質問で、巴光政議員が「学校給食費無償化の実施について」質問し、教育長 近野幸彦、町長 佐藤多一が答弁しました。

質問者
巴光政 議員
答弁者
教育長 近野幸彦、町長 佐藤多一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 ただいま議長の発言のお許しをいただきましたので、先に通告の質問事項に入らせていただきます。― 44 ―学校給食費無償化の実施についてであります。学校給食費の無償化については、全額または一部補助を実施している市町村は年々増えてきています。津別町は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用し、学校給食費軽減事業で給食費を免除し、保護者の経済的負担の軽減を図るため、令和2年度に全納期分、令和4年度は 10 月から2月納期分までの免除を予定しています。そこで、次の点について伺います。一つ目、最近の全道・管内の学校給食費無償化の状況について。二つ目、給食は教育の一環であり、全ての子どもたちのために無償化を推進すべきではないか。三つ目、学校給食費の無償化により、子育て支援の一つとして、保護者の経済的負担を軽減し、安心して子どもを産み育てやすい環境づくりや定住しやすい環境づくりにつながると考えるがどうか。この三点ですが、最初は教育長に伺います。

答弁 教育長 近野幸彦

学校給食費無償化の実施についてお答えします。1項目めの最近の全道・管内の学校給食費無償化の状況についてですが、前年度の調査結果が出ておりませんので、現状で把握できている範囲での数となりますが、全道で 38 市町村、オホーツク管内では7市町村が実施している状況です。続きまして2項目めですが、学校給食は、学習指導要領にうたわれており、適切な栄養の摂取による健康の保持増進はもちろんのこと、健全な食生活を営むことができる判断力及び望ましい食習慣を養い、食に係る全ての人々に対する理解や地域の食文化などについて理解する上でも非常に重要な教育活動の一環であると考えております。しかしながら、無償とするためには財源が必要であり、道内他市町村においては過疎債のソフト事業やふるさと納税を財源に充てている例が多いようですが、ご承知のとおり津別町においては、過疎債ソフト事業については津別病院への助成に充当しておりますし、ふるさと納税については、それほど多くないということもありますので、財源的に充てるものがない状況となっております。― 45 ―私の考えとしましても義務教育の一環として、全国の市町村全ての子どもたちの給食費を無償にすべきと考えますが、多くの市町村が無償化に踏み切れない大きな理由としては、財政的な問題だと思いますので、そうであれば、国の方針として国の予算で学校給食を無償化すべきと考えます。次に、三項目めですが、給食費無償化により、子育て支援策の一つとして保護者の経済的負担を軽減することで、安心して子どもを産み育てやすい環境づくりや定住対策にもつながることは理解しておりますが、今、説明した財源の問題もありますし、また、津別町においては、こども園に対する支援やさまざまな子育て支援策、教育の分野では放課後児童クラブの充実や学習支援員を手厚く配置するなど、さまざまな子育て支援策を実施しておりますので、今後も町の政策として全体を見据えながら検討してまいりたいと考えております。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 以上の内容から、1番の最近の全道・管内の学校給食費無償化の状況についての関係で、教育長に伺いたいと思います。答えとしましては、全道で 18 市町村、オホーツクでは7市町村が実施している状況だということであります。文部科学省は 2017 年、平成 29 年度の学校給食費の無償化の実施状況と完全給食の実施状況について、教育委員会を通じ調査した内容でありますが、今回は学校給食費の無償化についてのみ取り上げさせていただきます。本道では、15 自治体、福島町、木古内町、赤井川村、浦臼町、雨竜町、上川町、美瑛町、清里町、小清水町、西興部村、雄武町、大空町、足寄町、陸別町、浦幌町が小学・中学とも無償化を実施し、小学校だけ無償化を実施しているのは三笠市、一部無償化補助を行っているのが 43 自治体とのことです。その後、私が調べた本道の 2021 年度では、先ほどの 15 自治体から 30 自治体が小中学校とも無償化を実施しています。これは5年前の2倍の伸びとなっています。小学校だけ無償化を実施している三笠市、2021 年度の臨時的措置で実施しているのが4自治体、管内では前回より2自治体、紋別市、佐呂間町が増加しています。また、先月8月 30 日の赤旗新聞記事によりますと、本州ですけれども福島県で小中― 46 ―学校などの学校給食費の無償化を求め運動している学校給食費の無償化を求める会は、7月時点で 59 市町村のうち 44 市町村、75%が実施しています。そのうち全額無料は23 市町村、一部補助は 21 市町村が実施していることを明らかにしています。また、第 28 回通常総会、2022 年の4月 20 日、内閣委員会で塩川鉄也衆議院議員は、学校給食の無償化について述べています。相手は渕上政府参考人であります。2017 年に文科相が、学校給食費の無償化の実施状況の調査結果について、文科省は全国 1,740 自治体のうち小中学校両方で無償化を実施している自治体は 76 自治体だと答えています。塩川議員は、完全無償化の自治体が群馬県では調査時の8団体から 14 団体へ、山梨県では2団体から 11 団体に大きく増えていると強調しています。4割を超えている状況です。5年間でこのように前進しており、これらのことから見ても学校給食費の無償化は年々増えていることがわかりますけども、これについて伺いたいと思います。

答弁 教育長 近野幸彦

〔登壇〕 今おっしゃられたとおり増えてきているのはわかっていて、管内的にも、今、全道で 30 自治体といわれましたけれども、毎年、北海道の学校給食というものが出されていて、今、令和4年のものはまだ結果がまとまっていないのでわからなかったものですから、調べられる範囲内で調べた結果、最低でも 38 市町村は全道で無償化しているということがわかっていたので、今おっしゃられた数字よりも、まださらに増えているということであります。管内的にも 18 のうち7市町村ということで、率にして 38.9%ということで全道の中でもどちらかというとオホーツク管内は無償化が進んでいるほうかなというふうなことで考えています。ただ、今、7市町村ですけども、その7市町村のうち、ふるさと納税を主に財源としているのが4市町村、それからあとは過疎債のソフト事業と、それから基金というところがあって、ふるさと納税というところはそれなりにうちより大分ふるさと納税の財源も多いというところでありまして、それなりに過疎債のソフト事業もほかに充てているものはなく、使えるという状態にあるところだと思います。先ほど説明したとおり、給食費の無償化については進めたいことではありますけど― 47 ―も、ちょっと財源的に今はもう少し考えさせていただきたいということでありまして、決して無償化を進めないというわけではなくて、今の段階で、ちょっと財源的にもう少し考えさせていただきたいということであります。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 今の答えに基づきまして、2の学校給食義務教育の一環としてというほうに入らせていただきたいと思います。回答としましては、義務教育の一環として全国市町村そういうことで行っているけども、財政的な問題だということで、国の方針として国の予算で学校給食を無償化すべきと言われておりますけども、先ほど4月 20 日の内閣委員会、塩川委員は実態調査を求めておりまして、さらに学校給食法というのが、ちょっとさかのぼりますけれども 1951 年にユネスコの勧告に刺激をされて制定されております。そのユネスコ勧告は義務教育では、できる限り家庭に補充的な出費を負わせるべきでないとしていることは承知しておられると、その問いに政府参考人は学校給食の完全無償化が不可能な場合には、父母による財政的負担が考慮されると、その場合の負担は、給食材料費を超える額とすべきではないと考えられるとも承知しておりますが、さらに学校給食は、栄養バランスのとれた食事の提供により、子どもたちの健康の保持増進を図るとともに、食に関する指導を効果的に進めるため、生きた教材としても大きな意義を有しており、その推進は非常に重要だと考えておりますと。一方で、学校給食費の無償については、学校の設置者と保護者との協力により学校給食が円滑に実施されることが期待されるとの学校給食法の立法趣旨に基づいて、各自治体において地域の実情に応じて検討を願いたいということが述べられております。津別町としましては、そういうことを踏まえてどうなのかということで、さらに伺いたいと思います。

答弁 教育長 近野幸彦

2番目の項目に全ての子どもたちのために無償化を推進すべきではないかという問いでありましたので、そうであれば国が全ての子どもたちのために国費としてやるべきではないかというような回答をさせていただきました。先ほども申しましたとおり、うちの町で検討していないわけではなくて、さらに今― 48 ―後も検討し、今回の交付金でもまずほかの町では交付金を給食費に充てていないところもたくさんあります。ただ、うちの町としても、この給食費の無償化ということをやっていきたいという中で、財源が今回交付金というものがありましたので、そこで給食費を無償化にしまして、また今後、一部無償化も含めて検討させていただきたいということで回答させていただきます。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 それでは、次の3点目に入らせていただきます。学校給食費の無償化、子育て支援の一つということで、さまざまな子育て支援策を実施しており、今後、町との政策として全体を見つめ、見据えながら検討してまいりたいということでありますので、町長に伺いたいと思います。無償化した自治体では、成果として児童生徒の地域への感謝の気持ちの涵養、保護者の経済的負担の軽減、給食費の徴収や未納、滞納者への学校側の対応負担の解消などが報告されています。管内の自治体では、実施されている西興部村では、未来に向かって人を育てる村づくりとして、村を支える人材の発掘、育成に努めるほか、学校給食費の無償化を実施し、保護者の負担軽減を図るとしています。清里町では、保護者の経済的負担を軽減し、子どもを産み育てやすい環境の整備と地場産食材を活用した学校給食による食育活動の推進を目的として実施するとしています。大空町の学校給食補助金交付要領では、保護者の経済的負担を軽減し、安心して子どもを産み育てやすい環境づくりに寄与すること及び食育活動の推進を目的として学校給食の給食費負担相当額について補助金を交付するとしています。小清水町では、児童生徒の健やかな成長と子育て、世帯の経済的負担を軽減することで、町内における消費活動の好循環、経済活性化、また少子化対策や若い世代で世代が移住することにつながることを期待しているとしています。先ほどの答弁にもありましたが、国が完全実施するまで待つのではなく、住民の生活を守り、住みやすい町づくりを目指すためにも、津別町も学校給食費の無償化を検討できないか伺います。

答弁 町長 佐藤多一

それでは、私のほうから答弁をさせていただきます。学校給食の無償化の実施につきましては、基本的には財源の問題もありまして、教育長が述べましたとおり今後も町の政策として全体を見据えながら検討してまいりたいとの考えと同様であります。現在のコロナ禍の中、交付金を学校給食にも充てて無償化しているところですが、これが終了した際には負担感が強くなると思われるところです。そこで、検討の方向性としましては、財源の問題を念頭に置きながらも、all ornothing、いわゆるゼロか 100 かということではなく、一部助成も含めて教育委員会と検討してまいりたいと考えております。なお、今、巴議員さんのほうからさまざま全国の既に実施しているところ等々の報告もございました。だんだん増えてきているというのは認識をしているところでありますけれども、そこの市や町が何を財源としているのかということも、ぜひ一緒にお話ししていただければ、大変私どもとしても参考になるなというふうに考えているところです。管内的には、今、七つの市町村が無償化をしているわけですけれども、財源的には1市3町がふるさと納税を使っています。それから1町1村が過疎債を使っております。もう1町は、再生エネルギーの売電収入を充てて無償化しているという、それぞれ財源をもって対応しているところであります。ご承知のとおり、津別町においては過疎債の枠、大体 8,000 万円ぐらいですけれども、これは全て2億 4,000 万円の支援をしている津別病院に対しての医療補助ということで全てを使っているという状況にあります。そのほかふるさと納税も他町村から見て十分な状況ではありませんけれども、そうであれば、例えばふるさと納税の新しい返礼品を町民のそういうことをされている方も含めて新しく開発して、それを学校給食費無償化のために皆さんで頑張っていきましょうと、やってみましょうというようなことだとか、そういう取り組みというのは、皆さんと一緒に醸成しながら進めていくということも大切なことではないのかなと思うところでありますので、よろしくお願いいたします。

質問 6番 巴光政

〔登壇〕 前回も私のほうから無償化に向けての質問をさせ― 50 ―ていただきましたけども、管内的にも全道、全国的にも実施する市町村が増えているということも理解をしているということでありますけども、やはり津別町が子育て支援という立場とか、町は今後どうあるべきかということを考えた場合に、ぜひとも、もう少し若い世代がいられるような津別町をつくっていかなきゃならないのではないかなと。そのためには、やっぱり若い世代で一番お金のかかる時期でもある人に、少しでも負担を軽減させていただければいいのかなということで、今回、学校給食費無償化の提案をさせていただきました。それで、今までの質問と重複しますけども、教育の一環として子育て支援、定住対策、特に若い世代の雇用の確保につながる支援とも考えられますけども、学校給食費の無償化実施をぜひとも検討いただきたいなと考えて私の発言を終わらせていただきたいと思います。何かあればよろしくお願いします。

答弁 町長 佐藤多一

巴議員の町政全般を担当する議員さんでありますので、町の財政状況というのは、今度、決算審査特別委員会もありますけれどもよくご承知かというふうに思います。その中で、これに充てるためには、どこからどう捻出するかというのも大事な議論になってくると思います。今、町のほうでは子育て支援の中で、他町村ではやっていない部分も取り組んでいます。例えばゼロ歳から1歳までは毎月1万円を交付していますし、2歳、3歳のときは、それぞれ月 5,000 円の商品券を3歳終了するまで送らせていただいております。それが非常に助かっているというお話も若い世代から聞いているところですけれども、これをそのまま例えば財源を組み替えするのに、一部ここを削減して例えば給食費に回していくか、それはやはりそのままやって、給食費は一部助成から始めてはどうかと、いろいろ議論があるかというふうに思います。私としましては、先にお答えしましたとおり、いっぺんに全部やれれば一番それに越したことはないのですけれども、一部助成をまずは考えてみて、そして、やっぱり今、過疎債の枠を広げてもらうということになると、ものすごい国に対してのエネルギーも使う必要がありますけれども、やれるということでいけば、ふるさと納税をも― 51 ―う少し頑張れば無償化にも十分つながっていくのではないのかなというふうに思います。ですから、同じ町づくりとして、このふるさと納税を取り組むことによって、ここに住んでいる子どもたちに、こんないいことがあるんだということを訴えつつ返礼品を増やしていくだとか、もっとふるさと納税を行っていただけるというような取り組みが一番、もしかしたら手っ取り早いのかなというふうにも考えておりますので、その辺につきましては町のほうでも十分検討させていただきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

出典:津別町議会 令和4年第5回定例会 2022年9月15日 議事録 PDF(44ページ) 間違いを知らせる