みんなの議会

津別町議会 令和4年第5回定例会 2022年9月15日

森林組合について

2022年9月15日、津別町議会の一般質問で、小林教行議員が「森林組合について」質問し、町長 佐藤多一、産業振興課長補佐 渡辺新が答弁しました。

質問者
小林教行 議員
答弁者
町長 佐藤多一、産業振興課長補佐 渡辺新

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 小林教行

〔登壇〕 ただいま議長に発言のお許しをいただきましたので、先に通告した件についてお尋ねいたします。森林組合についてであります。津別町は町の総面積の 86%を森林が占め、農業とともに林業・林産業を主産業として発展し、全国で初めて愛林のまち宣言をした自治体であります。現在も丸玉木材森づくり基金による森林整備のための補助を行い、私有林の森林整備の推進を図っております。我が町は愛林のまちであり、森林整備を続けるために森林組合が地域に必要であると考えます。そこで、次の点について伺います。一つ目に、平成 13 年に北見広域森林組合と合併になったことについてどのように受けとめているか。二つ目に、北見広域森林組合津別事業所が老朽化により、施設の修繕や建て替えが生じた場合、活用できる支援事業はどのようなものが考えられるか。三つ目に、北見広域森林組合津別事業所が修繕や建て替え等を行った場合、数十年事業を継続していくことと予測されるが、今後の関わり方についてはどうか伺いたいと思います。以上、よろしくお願いいたします。

答弁 町長 佐藤多一

それでは、森林組合についてお答えしたいと思います。はじめに、平成 13 年に行われた北見広域森林組合との合併をどのように受け止めているかについてですが、北見広域森林組合は、地域林業の振興の役割を果たしてきた津別町森林組合が、北海道森林組合連合会による「森林組合広域合併構想」並びにそれを受けて北海道が策定した「森林組合合併推進方針」を背景に、経営基盤の強化に向け広域合併に着目し、北見市・端野町・常呂町の森林組合とともに平成 13 年7月2日に発足しています。当該広域森林組合は、旧北見森林組合を存続組合として、本部並びに製材工場等の本拠地を北見市に構えていますが、旧津別町森林組合を津別事務所として残置し、製材工場を引き継ぎ運用し、組合員等の津別町内の山林から生産される素材を、杭丸太等を主体とした製材品として加工し、地産地消による木材の供給を担っているところです。森林組合は、森林組合法において「森林所有者の協同組織の発達を促進することにより、森林所有者の経済的社会的地位の向上並びに森林の保続培養及び森林生産力の増進を図り、もって国民経済の発展に資すること」を目的と規定されており、地域林業の振興に必要不可欠な組織であります。当町におきましても北見広域森林組合は、東岡、活汲等の一部森林所有者が加入している美幌町森林組合とともに、当町の私有林における効率的な森林施業の実施による適切な森林管理の推進に努めていただいている、かけがえのない組織であると認識しております。次に、北見広域森林組合津別事業所が老朽化により、施設の修繕や建て替えが生じた場合、活用できる支援事業はどのようなものがあるかについてですが、事業所のどの施設を修繕、あるいは建て替え等整備するのかによりますが、本町では、町内において事業活動を行う者を対象に助成する制度として、「津別町起業等促進条例」に基づく補助制度があります。ただし、この条例において「町が出資者として加わる事業所」並びに「広域的な団体等の出資による事業所」については、補助対象から除かれるため補助は制限されます。― 53 ―北見広域森林組合津別事業所における木材処理加工施設を更新する場合、国、いわゆる林野庁ですけれども、国の予算を北海道が運用し実施している北海道林業・木材産業構造改善事業による補助がありますが、要領等に定められた条件を満たし、採択を受けた場合には事業費の2分の1を上限に補助を受けることができます。この補助事業は、林野庁による森林整備や木材加工に特化したものですが、現在、国が推進している「デジタル社会の創成」に関連する事業による、ICT等の先端技術による機能向上・効率化に向けた取り組みや、SDGSが目標とする木材利用が貢献する環境に配慮した取り組みと組み合わせた施設の更新であれば、事業内容の視点を変えると、さまざまな省庁の施策に基づく補助事業に該当する可能性があります。町としましては、これらさまざまな補助事業に対して、常に情報収集に努め、更新の内容にマッチした補助に関する情報を提供するとともに、補助制度によっては、町が申請主体となる可能性があることから、間接補助による申請事務におけるさまざまな助言、協力を行う考えであります。次に、北見広域森林組合津別事業所が修繕や建て替え等を行った場合、数十年事業を継続していくと予測されることから、今後の関わり方についてのご質問ですが、先に述べましたとおり、町は当該広域森林組合を地産地消による木材供給や私有林における森林整備の要と位置づけ、豊かな森林環境の形成になくてはならない存在と認識しているところです。北見広域森林組合は、町内において組合員をはじめ、町内森林所有者の皆さまからの意向を取りまとめ、森林の施業や保護、管理方法を5年を1期として計画する森林法に基づく「森林経営計画」の作成主体となり、計画の遂行にご尽力をいただいているところです。また、丸玉木材森づくり基金による「愛林のまち緑資源を守る推進事業」や森林環境譲与税を活用した「愛林のまち私有林整備事業」について、森林所有者に代わり補助事業を取りまとめ、事業の申請主体として円滑な活用に協力をいただいているところです。令和2年度から町は、森林経営管理法に基づく森林所有者の意向調査結果を踏まえた森林現況調査を北見広域森林組合に委託しており、未整備森林を調査した上で、森― 54 ―林所有者に面談を実施し、森林整備の推進を図っているところです。町は、北見広域森林組合を森林整備におけるパートナーとして、今後ともよりよい関係性を構築し、さらなる効率的・効果的な森林整備を推進してまいる考えでありますので、よろしくお願いいたします。

質問 3番 小林教行

〔登壇〕 一つ目の質問に対しまして、合併となったことにつきましては、この合併という問題でいいますと、町も平成の大合併の時には、津別町は独自の道を選び今に至り、森林組合は、この合併という道を選び、互いに正解に向けて今長い道のりを進んでいるところであると思っております。この森林組合につきましては、北見市・端野町・常呂町と合併されましたことにつきましては、お互い様であり、ありがたいことであるというのが私の考えであります。現在も大きめの原木を北見工場、小さめの原木、末口 15 センチから 20 センチ程度のものを津別工場で加工するなど、原木を無駄なく効率的に使用するなど、相互に補完されており、津別工場を必要としてくれております。津別町としても、町内に森林組合があるということは、森林を維持していく上で重要な意義があると考えます。ですが、現実問題古くなってきておりますのが津別工場でございます。この津別工場が今も森林組合のもと営業していることについて、町長の今の考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

営業していることといいますか、広域森林組合の津別事業所として担っている部分を、今、営業されていると思いますので、それについては、先ほどいろいろ申し上げましたとおり極めて必要な存在であるという認識のもと、考えているというところであります。

質問 3番 小林教行

〔登壇〕 森林組合が津別事業所を守っていてくれていることで、まだ津別の森林、木材等々が非常にいろんなところに役に立ちますし、また雇用の問題でもありがたいところであると思っております。次に、今現在、津別事業所はかなり老朽化も進んでおります。施設の修繕というの― 55 ―も検討されております。その中で、森林組合の職員に伺いますと、なかなか対象となる補助事業はないんだということも伺っております。そこで、先ほどのお答えにありましたように、津別町企業等促進条例、これは、実は今回予定しているところには当てはまらないということを担当の職員から伺いました。しかし、まだほかの事業所ですとか、古くなった大きな機械というのもこれから修繕していきたいという考えはあると伺っております。その中で、今、町長のお答えにありました北海道林業木材産業構造改革事業による補助など、道や国の事業、また、それに採択されるためには森林整備や木材加工に特化したものですとか、国が推進しているデジタル社会の創成、またはSDGSが目標とする環境に配慮した取り組みと組み合わせた設備など、さまざまな条件があるというお答えを伺いました。これに対して森林組合から、今後またこういう補修、修繕があるときに、どのような補助があるかと聞かれるかと思いますけれども、それに対して、この情報がやはり一番集まるのは町であるかと思います。聞きにこられたときには、どのようなスパンで、長期的なスパンでやるのかというところを相談に乗りながら、長い目で、例えば今言った、こういうふうなSDGSですとか、デジタルですとか、そういったところを付け加えながらすれば補助が当たるといいますか、そういったところを考慮しながら、向こうから聞かれて答えて、また、こちらから探して、町から森林組合というところにも、ぜひもう一度話を振っていただいて、やり取りの中で、お互いの信頼関係を構築して、国、道、町がどのような補助の形があるのかというところの相談に乗っていってほしいというのが私の思いです。町長の考えが何かあれば伺いたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

まず相談の前提となる、何をどうしたいのかというお話がまだ全然私のほうにはありませんので、それでお答えがそういう場合、SDGSにこれはこっちの補助金が使えるかもしれませんねということで、そういうことが想定されますという答弁をさせていただいたのですけれども、津別工場のほうで広域森林組合として、こういう改修、改築をしていこうと、そのことによってこういう収益があげら― 56 ―れるとか、それは多分、理事会だとか総会に案件が提出されて、そして町のほうにも関係、地元ですから何か具体的な、多分、情報としては森林組合自体も札幌の連合会とつながっていますから、そこにはこういう制度があるぞとか、これをうまく使ったらいいんじゃないかとか、そういう連合会からのお話もあると思いますし、場合によっては、例えば農協もそうですけれども、町が事務をして、町の予算を通過して、そっくり農協のほうに行く、いわゆるトンネル予算というのもありますけれども、それにしても農協自体がこういうものを建てたいだとか、こういうものを買いたいだとか、こういうことをしたいんだけれどもということで事務を手伝ってもらえるかとか、申請を手伝ってもらえるかということになってきますので、まずは森林組合のほうで、こういう計画をもっているんだけれどもという、それが全然わからないものですから、お答えのしようがないというのが現実なものですから、そういうのが実際にこれから議論されて出てくるんだろうというふうに思いますので、その際は、やはり担当を含めて、何がどうできるかということは一緒に考えていきたいと思っております。

質問 3番 小林教行

〔登壇〕 今、広域森林組合のほうでは、津別事業所を残していこうというところで話が進んでいるところでございますので、これからいろいろなことが出てくる、その中でぜひ町のほうにも協力していただきたいというのが森林組合の考えでありまして、それに対して親身になって相談に乗っていただければというのがこの2番目でございました。次に、3番目に、今後、継続していくことが予測されますが、今後の関わり方についてということも、これも今までの流れでほぼ答えが出ているところでありますけれども、やはり森林組合と町との兼ね合いのところで、森林環境譲与税を活用した愛林のまち私有林整備事業というのも重要になってくるかと思います。そのお答えの中で森林所有者にかわり補助事業を取りまとめてございますけれども、令和2年度からは、森林所有者の意向調査の結果を踏まえて、未整備森林を調査し森林整備の推進を図っているとのお答えでございました。ここについて少し伺いたいと思います。整備しなければならない森林というのは、今どのぐらいの口数というか、どれぐらいの人数、持ち主、組合員がおられまして、未整備地区というのはどれぐらいあるの― 57 ―か、実際にそれを整備された実績というのはどれぐらいあるのかというのを伺いたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 渡辺新(産業振興課長補佐は2026年3月まで)

未整備の森林についてお答えいたします。申し訳ありません、ちょっと今、具体的な数字のものを持っていないんですけども、この調査を実施する際に、事前にまず町のほうで森林調査簿がありまして、そちらのほうから一定年度間伐等を行っていない森林というものを割り出しております。かつ、その中でも天然林化してしまっている部分もありますので、航空写真やレーザー計測の成果に基づきまして目視によって、そこの部分で実際に山が混んでいるんじゃないかとか、そういったものを調べて実施しております。これまで森林組合さんの努力によって、非常にうちの町はそういった森林は少ないほうだと思っております。ただその中でも、やはり長年にわたって森林の位置が悪かったりとか、あるいは相続の問題があったりとかあって整備がうまくいっていないような所をピックアップして、森林所有者の方に一度町のほうからお知らせをして、なおかつそれが返ってきたところに森林組合のほうで調査を行っていただき、森林所有者に直接面談、あるいは電話で面談していただいて、その結果をもって協議書をいただいて、計画成果としていただいているような状況でやっております。よろしくお願いします。

質問 3番 小林教行

〔登壇〕 やはり、この私有林は間伐等をしなければ強い森というのは育たないところでございます。津別町の山林所有している組合 374 名と聞いておりますけれども、これもどうでしょう。町外や道外に出て連絡が取れていないといったところというのを把握されているかどうか伺いたいと思います。

答弁 産業振興課長補佐 渡辺新(産業振興課長補佐は2026年3月まで)

お答えいたします。こちらのほうで押さえております森林組合員数なんですけれども、津別地区森林組合につきましては、各地区によってそれぞれ組合員数を分けているんですけども、今、議員おっしゃるとおり三百数十名が、こちらのほうで押さえているのは 328 名ということだったんですけども、― 58 ―総組合員数の中の 1,824 人のうち三百数十名という方なんですけれども、ただこの場合においても、北見市に住んでいるけども津別町内に山を持っている方等、そう入り組んだことがありますので、ちょっとそこの部分がかっちり全て津別町の山というのが、ちょっと森林組合のほうでも押さえるのがちょっと難しいというふうには伺っております。連絡等が取れないというのは、ちょっと森林組合さんのほうで、どのぐらいの方と連絡が取れていないとかというのは、私どもではちょっと確認はしていないんですけども、やはりある程度、今回の調査も行っている中で、やはりある程度しばらく山を手入れされていない方というのは、連絡がとれないということは相当数いると思います。私どもでやっている調査のほうでも、返答率というのは非常に低いです。6割を超えていたら、今年はよく返ってきたほうだなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。

質問 3番 小林教行

〔登壇〕 一昔前ですと、やはり山は財産でありましたけれども、今、それを引き継ぎますと大きな負担になるということもございます。しかし豊かな森林というのは、次の世代に移るためにも、豊かな森林を残すというのはやはり我々の責務であり、財産を次の子どもたちに移していくというのは大切なことだと思っております。豊かな森林は、木材を有効活用できるだけでなく、水を蓄え、災害に強くなり、水がきれいに美味しくなり、酸素をつくり、地球温暖化を防ぐことにつながります。また、生き物たちが生活しやすくなり、キャンプや森林浴等、憩いの場としての楽しみ方、子どもたちの教育の場としてなど、さまざまな利点があります。しかし、その豊かな森林を維持していくためには、適切な管理が必要であり、長い年月をかけ継続していかなければなりません。そのために町内に森林組合があることは重要であり、これからも行政と森林組合ともに未来に向けた森づくりのために協力することが肝要であると考えますが、最後に町長の考えをいただければと思います。

答弁 町長 佐藤多一

おっしゃるとおりだと思います。森林の重要性というのは、この間SDGSも含めてさまざま述べられているところで― 59 ―す。一方、林業家といいますか、木を植える人たちの観点から見れば、やはりそれはできるだけ高く売りたいというのが本当のところではないかなというふうに思います。昨今、再生可能エネルギーがどんどん大型化していて、丸太を砕いて、そちらのほうに充てていくという状況等々見受けられるような形になってきました。津別のように、できるだけ林地残材だとか、そういったものを活用しながら、この地域の中でやれる範囲の中でやっていこうというスタンスを津別の場合はとっているわけでありますけれども、一方で木を切ると補助金があたって、そして売るとFITと売電でお金がもらえるという、いわゆる 20 年の完成ビジネスというんですかね、そういうものが出来上がってきているのかなというふうに思いますけれども、そのことによって、だんだん今世の中が既にそうなっていますけれども、グローバル化していって、自然の何と言いますか資源というものがどんどん切られていくという、一方で非常に憂慮すべき状況にもあるのではないかなというふうに思うところです。まずは、木はやはり用材としてしっかり使われていって、そしてそれを育ててきた人にも、ちゃんとそれに見合う収入がしっかり補償されて、そして、そのサイクルができることによって植えて、切って、使って、また植えてというのがずっと続いていくのではないかなと考えておりますので、そういう地域社会で津別町は出来る限り率先して、そういう形でやれるようにしていきたいなというふうに思っています。そういう中で、今、津別町は北見と広域森林組合、その中にメンバーとして入って進めているわけですけれども、町史を見ると過去にはやはりいろんなことがあったのが細かく書かれています。津別の森林組合は、昭和 17 年に役場内にできたというふうに書かれておりまして、その後、外のほうにできたりして続いていくわけですけれども、今、北見と合併する前は、広域になる前には、美幌町や大空町を含めたそちらと森林組合の合併協議も進められた経過が町史の中には書かれているわけですけれども、そこがそうではなくて、やはりもっと広域的な北見を含めたところでやるべきではないかということで、今回の今の状態になっているという認識をもっておりますので、そこ等をしっかりと津別のほうも構成メンバーとして一緒に緑を守りつつ、そしてちゃんと収益も上げていくような体制を支援していきたいと考えております。― 60 ―

出典:津別町議会 令和4年第5回定例会 2022年9月15日 議事録 PDF(52ページ) 間違いを知らせる