みんなの議会

訓子府町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月21日

新生紀森林組合の合併

2011年6月21日、訓子府町議会の一般質問で、佐藤静基議員が「新生紀森林組合の合併」について質問し、町長 菊池一春、農林商工課長 佐藤正好が答弁しました。

質問者
佐藤静基 議員
答弁者
町長 菊池一春、農林商工課長 佐藤正好

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 佐藤静基

2番、佐藤静基。はじめに、去る6月10日の局地的な集中豪雨と降 雹こうひょうにより、農作物に甚大な被害にあわれました農家の方々に心からお見舞いを申し上げます。今後の天候の安定により、一日も早く、作物が回復されますよう願っているところでございます。それでは、質問に入ります。「新生紀森林組合」の合併についての考え方を伺いたいと思います。町の面積の約50%にあたる山林は、現在、昭和39年の木材自由化により、外国産の安い輸入木材が自由に入るようになり、加えて、長引く経済不況で、国産木材の需要は、低迷を続け、特に、北海道の基幹産業である森林事業は、この40数年間、極めて厳しい経営状況に追い込まれ、各地の木材加工工場の閉鎖が続いている現状にあります。このような状況は、当新生紀森林組合も例外ではございません。これにより、利用適期の過ぎた町民の貴重な財産である山林は荒れており、活用されることなく眠ったままであります。このような状況にあっても森林は現在も地球の環境を守り、自然災害から生物を守り、また、エネルギー資源としても重要な役割を担っているところでございます。将来とも大切な町民の財産としての森林をしっかり守り、次の世代に引き継いでいかなければならない大切な仕事と考えます。平成21年から1市3町の3森林組合が共通の課題となっているのが、老朽化した加工工場の再編も視野に入れて平成21年6月から北見市と津別町の北見広域森林組合、佐呂間町森林組合、新生紀森林組合の3組合と関係する各自治体、道森連北見営業所が構成員となり「網走中部地区広域合併協議会」が設立されました。本格的な協議は今後のようでありますが、現在の森林事業の状況を踏まえて、関係する自治体として、合併についての考え方等について伺いたいと思います。1として、本町の森林事業の現状と将来を考える時、今回の合併について当町としてどのように考えているのか伺います。2として、合併により新築が計画されている加工工場の事業の概要について伺いたいと思います。3として、予定されている合併と再編を目指している加工工場の新築等の今後のスケジュール等は、どのようになっているのか伺います。4として、現状での合併協議の中で合併について障害となる問題点は出ているのか。以上、4点について伺います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「新生紀森林組合の合併」について、4点のお尋ねをいただきましたので、回答させていただきます。まず、回答の前に、合併協議の現状について説明をさせていただきます。議員のご質問にありましたとおり昨年の6月10日に網走中部地区広域合併協議会が設立されましたが、その中で「事業・加工部会」と「組織・財政部会」の2つの専門部会が設置されている経緯がございます。協議会は、三組合の役職員のほか、関係自治体である北見市、津別町、置戸町、佐呂間町、そして本町の林務担当課長と北海道森林組合連合会の北見営業所長で構成しており、これにオホーツク振興局の担当職員が、オブザーバーとして参加、本町につきましては、組織・財政部会に所属しております。9月28日に第1回の役員会を開催し、各専門部会への付託事項について決定をし、10月21日には第1回目の事業・加工部会が開催されておりますが、本町が所属している組織・財政部会については、いまだ会議が開催されていない現状にあります。また、それ以降、全体会議である協議会そのものも開催されておりませんので、現状、公表できるような合併協議に係る具体的な情報は保有していないところでございます。今後の予定としましては、6月28日に第2回の合併協議会が開催される予定となっておりますので、その中で、各組合の過去5カ年の事業実績などの資料が示されると聞いております。それを基に各専門部会の協議が進められるものと考えているところでございます。こうした状況から、具体的事項についてお答えできないものもありますことを予めご理解いただきたいと思います。それでは、1点目にお尋ねのあった「今回の合併についての本町の考え方」についてお答えします。このたびの森林組合の合併につきましては、農協の合併と同様に、組合運営上の必要性から検討・協議がなされるものであり、原則的には、町が前面に出て、どうこうすべきものではないと考えているのが基本的な考え方であります。ただ、ひとつだけ言えるのは、直接的に影響を受ける組合員と十分な議論を行った上で、最終判断をするべきものであると思っておりますので、新世紀森林組合の役職員の皆さんにはそうした配慮を期待しているところでございます。なお、新生紀森林組合につきましては、本町の林業振興上、重要な組織でありますので、その体質強化のために必要な事項については、関係する置戸町とも連携しながら、可能な限りの助言や支援を続けていく考えでありますので、ご理解を賜りたいと存じます。次に、2点目の「合併後の加工工場の概要」についてであります。冒頭申しましたとおり、説明しましたとおり公式な情報を持ち合わせておりませんので、現状でのお答えは控えさせていただきたいと思います。次に、3点目の「加工工場新築のスケジュール」についてでありますが、合併協議会の設立総会において、協議期間は3年間としておりますので、仮に平成24年度に合併したとしても、補助金の申請等を考えますと25年度以降になるものと推測ですが思われます。しかしながら、この合併協議につきましては、各組合が保有している加工工場の老朽化に伴う機械等の更新問題が発端であったと聞いておりますが、オホーツク総合振興局から「工場の合併ありきで組合合併の議論はすべきでない」との指摘を受けたとの話も聞いておりますし、各組合ともそれぞれ考えをお持ちのことと思います。従いまして、今後の協議におきましては、必ずしも加工工場の合併ありきではなく、例えば民間に加工業務を委託するなどを含めた幅広い検討がなされる可能性もないとは言えませんので、新工場の建設については、現状では未定であるとご理解いただきたいと思います。次に、4点目の「合併の障害となる問題」についてであります。一般的には組織の大規模化は一人ひとりの組合員と組合の距離感が遠くなったり、組合員の声が届きにくいなどと言われておりますが、これにつきましても、事業実績等の付け合せが、これから行われるという段階にありますし、非常に繊細な問題も含んでいるものと認識しておりますことから、現状でのお答えは控えさせていただきますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 2番 佐藤静基

先に担当課へこの件について、少し意見を聞きたいと伺ったところ、まだ、今、町長の答弁にありましたように、中身としては理解されているようですが、なかなか広域合併になりますと中心になってやる首長がいないものですから、なかなか今、答弁ありましたような内容になると思います。少し現状について、お話したいのですが、私は日ごろから町の財政再建の財源に何とか地域資源活用である森林を活かすことができないのかとの思いから、毎年開催される新生紀森林組合の地区懇談会での事業経過報告と事業収支に期待をし出席しておりました。事業経費3千万円のうち、収支を大きく左右するのが、原木の販売で特に加工工場部門にあります。工場の容積が回復すれば事業が安定する内容であります。特に、近年は事業の中間期で工場の操業を数カ月休むような状況でありまして、20年を経過した機械は老朽化し、部品の調達も困難であります。近年、修理費も300万円から400万円かかる状況で、一時は懇談会の中で、工場を閉鎖したいと思っているとのお話がありましたが、森林事業をやっていて工場がないのは、植えて売るだけでは、だめということで、今何とか頑張っている状況であります。さらに、平成22年からは、わずかな役員報酬の削減まで行っている状況であります。2年ほど前から、共通の問題を持つ、近隣町の森林組合が、森林、林業再生の改善策として、工場合併の気運はありました。しかし、財源の乏しい森林組合だけでは、なかなか困難な状況でありました。そこで、このたびの1市3町の自治体が加わったことで、今回、私の目指すところでございまして、網走中部地区広域合併協議会の設立により、今後は合併問題の取り組みは、1市3町の首長の強いリーダーシップがないと合併は難しいと思っておりますし、全面には出しませんが、工場の再編に期待するのに私は最適であると考えておりますし、特に、合併経験を持つ、置戸町、訓子府町の両町が協調して積極的に進めるべきと考えております。実は、今回の東日本大震災関係で補助事業が非常に削減されるという心配がございまして、これは、表ではあまり公式に話はできないのですが、相当補助事業が削減されると思います。工場に関しては、現在、50%の補助事業はあるのが、おそらく50%の80%ぐらいが削減されると思っています。そのことを考えますとやはり森林組合だけではなかなか合併の気運は難しいと思います。この際、北見市長ほか3町の首長がやはり表に出て、合併を取り仕切ってもらわないとおそらく今、町長の立場からいえば農協の合併と同じことですが、森林組合の財源は、ほとんど300万円や400万円の修理費で儲かるか、儲からないかの際どいところです。先ほど冒頭に申し上げましたように、町の財産である50%の山林を守り、これを活かすというのは、森林組合だけでは非常にやはり今の状況としては難しい。そのことを心配している訳であります。やはり、この言葉はどうかわかりませんが、政治力に期待するものであり、工場の規模も何十億円ではなく、その半分ぐらいと聞いておりますので、事業として、山林の果たす役割、環境、エネルギー資源を考えますと確かに目先ですぐお金の生むようなものではないかもしれないが、資源としても将来的に森林事業は、きちんと位置づけをした中で見直し、一歩踏み出さないと森林組合自体がなくなりますと訓子府の事業は、業務委託が多い訳です。国の補助金など具体的には、表現していないことですが、組合としての負担、あるいはその際の自治体としての支援が、私はどうしても必要な時期がくると考えますので、その点について、考え方を伺いたいと思います。

答弁 農林商工課長 佐藤正好(農林商工課長は2012年9月まで)

ただいま、森林組合の合併問題に関しまして、首長のリーダーシップのこともございました。それについては、後ほど町長から回答がるものと思いますので、現状の工場合併に関わる経過とこれからの課題について、少しお話をさせていただきたいと思います。今回、工場を合併するにあたりまして、補助枠の確保もさることながら、基本的には、補助にのるためには、規模拡大を図らなければ、その補助の対象にならないのが1つの大きな問題、課題としてあります。規模については、これからの協議の中で決定されるものと思いますが、仮に、工場の建設が決まった場合には、置戸ばかりではなく、関係する市、町が連携しながら一体となり、有利な補助の獲得に政治的なものも含め、対応することになると考えております。

質問 2番 佐藤静基

最初の一答目の中で、町長が言いましたように、実は中身があまり煮詰まっていない中で、最終的な合併の目標は、これでいきますと25年以降とそんなに長いことやっていることではないと考えておりますし、今、担当課の説明がありましたように国の補助の状況は、刻々と私は悪くなると思っていますので、この辺は1つ、繰り返し申し上げますが、各首長の出番と思うのです。それでないと長く続いていたものが昭和39年から町の人は山、木材は諦めた。なかなか野ねずみの駆除剤も買ってくれない状況ですので、目先の収支だけを考えますとなかなか難しいのですが、やはり森林の恩恵を受けた年代もありますし、その世代を継ぐ、私たちとしては、できる限りチャンスを生かしてやらないと今担当課長からありましたように、単協の森林組合の状況では、もうおそらく工場が閉鎖してしまい、民間といいますが、置戸に民間があるのかどうか分かりませんが、例えば、佐呂間町は、森林組合の工場がなくなると1カ所もなくなるのです。ほとんど原木は、津別町に行っているのが多いようです。とにかく製材の加工工場ではなく、梱包材が主な訳ですし、これはやはり森林組合の中身をもう少し首長が積極的に内容を検討され、ぜひひとつ合併を成立させないと森林組合の工場はおそらくなくなる私は心配しておりますので、改めて首長の思いを聞かせていただきたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

佐藤議員の言われるとおり農業関係では、現在のTPPやEPA、FTAなどを考え、先取りはやはり森林と私はとらえております。森林の木材自由化を進めたことによって、全国の森林は非常に荒廃し、日本の森林行政は、つまずいていることは、今さら申すまでもございません。それだけに東北地方や長野地方などの森林地帯については、地方自治体が森林組合を抜本的に底上げしていくことや細かな政策を打ち出していくことが見えておりますが、根本はまさに私が冒頭の答弁で申し上げましたとおり森林を持っている組合員個々が自分たちの組合をどのようにしていくかの議論をまずは私は優先すべきではないのかと思っています。これは、私どもの町だけではなくて、置戸町が森林では非常に先端を行っていると私は認識してございます。例えば、森林認証制度の問題等がございます。これはいち早く国際認証と国の認証制度があり、木材の材質管理や販売等についても有利な状況をどのようにするのかの政策がございまして、私どもの町にも認証について、力を出すべきでないのか、貸してほしいとの提案を何度もいろいろな方たちが来ていますが、私は基本的に町の民有林を持っておられる方々が本気になり、認証が必要なので町長力貸せという状況がない限り、行政が先駆けて組合をリードしたり、森林行政をリードすることは、今の時点で本当にいいのかどうかについては、非常に疑問を持っておりますので、ある意味では、私も新生紀森林組合の総会には、可能な限り出席し議論の行く末を見守りながら、損益計算書等の経営状況も把握し、純利益は、日ごと、年ごとに減少している状況も把握しているつもりでございますので、今、当面できることの1つは、雇用の確保と私たちは今、新生紀森林組合に200万円の補助を出しております。額的には決して多いとは言えません。しかし、伐期が来たものに対する町有林やあるいはさまざまな事業に対して、新生紀森林組合に事業発注等を数千万円発注している状況も含め、まわりから応援を確実にしていきたい。そして、森林組合の将来を決めるものについては、まずは組合員の議論といまだ設立してから協議がされていない状況、はたまた指導機関である北海道から工場建設ありきの中での合併はいかがなものかと思っています。しかもこれは佐呂間町森林組合と訓子府、置戸との新生紀森林組合と北見広域森林組合では、北見と津別町が綱引きをしている。皆工場がなければ合併はないものにする話が聞こえてくる状況では、本当に森林組合の未来がこれでいいのかを考えますと私はまず主体的に組合員がきちんと議論し、そして必要な状況については、訓子府町や置戸町では、行政的に生産者の皆さんが積極的に働きかけてくることを待ちたい。そのことが将来的に、私自身も全力で、この緑や森林を守るために、相当な面積のある町有林を抱えておりますので、この健全経営も含め、頑張っていきたい気持ちは変わりませんので、議員のご期待に今、即、応えることが適切かどうかについては、判断の時間をいただきたいと思いますが、気持ちは変わりませんので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 2番 佐藤静基

大変、もっともな答弁と言ったら失礼なのですが、本来なら農協合併のように主体性があり、それを支援するのが自治体の基本的な形と私は思います。しかし、残念ながら、私は地元で開催される懇談会のみの出席ではありますが、小さな懇談会の割には20、30名ほど集まっていますので、まだ山のことは諦めていないのと思いますが、残念ながら、あまりにも森林事業は、長期に渡るものですので、今、私の場合を例に出せば、父親が一生懸命頑張り、昔は、山が財産と言われており、私が確認をしてみれば大きな山を持ってくれた。そして、木も植えた。私は、若い時から結構わがままでしたので、いつお金になるかわからないものに金を出さないと言ったら、父親が工面し管理してきた。今になってみるとその事業が私の代を通り越して、次の代までいかなければお金にならない。そのような状況の中ですので、町長の考え方はよくわかりますが、民間の山を持っている方は、特にそうなのですが、今、金にならないものに何でそんなことをやるのかと目先の金をよこせということがありますが、訓子府地区の懇談会ではそのような意見は出ませんが、一方の町では、赤字だから役員報酬まで減らせと言ったり、とんでもない話をすると思ったのですが、そのような状況の中で、基本的な考えはわかりますが、やはり自治体の首長、今回、北見市も加わりますので、何とかひとつ、リーダーシップとは言いませんが、今、後半に町長が答弁されました積極的に取り組む姿勢は変わらないとのことですので、ぜひひとつ仕組みとしては分かりますが、非常にやはり厳しい状況で組合長ももう半分辞めようというような気持ちを持っているような状況でしたので、なかなか強い意見も出せない。そんな中で果たして、自主的な合併ができるのかと不安があります。大事な森林は、町の財産でありますので、将来に向けた大きな広い考え方で、今回、ひとつの改善策の一歩として、ぜひひとつ積極的に相談にのっていただきたいと考えますので、よろしくお願いをいたします。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

冒頭申しましたように非常に木材の価格そのものが浮動でございまして、不安定な状況です。一時、2年ほど前にからまつ等の価格が急騰し、一斉に民有林を伐採された。しかし、うちの町では、そんなに目立ちませんが、その後の苗木を植える作業がなかなかできない。刈りっぱなしで、はげ山があちらこちらに見えてきていること等についてもやはり森林組合が、リーダー的な役割をきちんと果たしていくことももちろんですし、組合員の自覚もさることながら、北海道も町もあげて、指導を今、強めているところでございます。しかし、もう1つだけご理解をいただきたいのですが、毎年10月、11月になると各団体、事業所から補助金の要請がございます。訓子府町から200万円の補助金を削らないでほしい。そして、事業の発注を森林組合にしてほしいと要請はありますが、森林組合の合併に対して、力を貸してほしいことやあるいは行政として、役割を担ってほしいとの要請は一度もございません。このことが良いかどうかはわかりませんが、行政におんぶに抱っこの可能性が必ず出てきますので、もうしばらく状況を見極めながら、改めてその時期をみた時に、置戸町の井上町長とも一緒になりながら、森林組合役員と膝を交え、じっくり話をしていきたいと考えておりますので、この点についてもご理解をいただきたいと思います。

質問 2番 佐藤静基

次の質問に移ります。

出典:訓子府町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月21日 議事録 PDF(45ページ) 間違いを知らせる