津別町議会 平成31年第5回定例会 2019年6月20日
6次産業化の取り組みについて
2019年6月20日、津別町議会の一般質問で、山内彬議員が「6次産業化の取り組みについて」質問し、町長 佐藤多一が答弁しました。
- 質問者
- 山内彬 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 7番 山内彬
〔登壇〕 ただいま議長より発言のお許しをいただきましたので、先に通告の2件につきまして質問させていただきたいと思います。一つ目の質問でございますが、ご存知のとおり農林水産業等、農村漁村に依存する土地、水、その他資源を有効に活用した農林業等による事業の多角化及び高度化、いわゆる6次産業化に関する政策及び地域の農林業の利用の促進に関する政策。この農林業の進行を図るとともに、食料自給率の向上等に寄与する目的に平成 22 年 12 月に6次産業化・地産地消法が公布され、これまで北海道でいろいろな取り組みが行われて、それぞれの町で成功例も聞いております。次の点についてお伺いしたいと思います。津別町のこれまでの取り組みの現状と、今後の考え方や方策につきましてお伺いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
〔登壇〕 それでは、6次産業化の取り組みにつきまして、取り組みの現状と今後の考え方・方策についてお答え申し上げたいと思います。6次化というのは、1次産業者が自身で加工・販売まで一体的に取り組み、新たな付加価値を生み出すことを言います。津別町の農業の6次化の現状につきましては、間接的になりますけれども、まず加工・販売に取り組むためには農作業時間の軽減が必要であることから、現在、農地の大区画化を目指す国営農地再編整備事業と機械化による作業効率を上げる農山漁村活性化プロジェクト支援交付金事業を行っているところです。農業者みずからの6次化の取り組みにつきましては、ソーセージ、加工牛肉、ホッ― 27 ―トドックを販売する「ぎゅぎゅっとテラス」、それからピクルスや自家野菜を販売する「L・te やさいカフェ」、「軽トラ市」などが行われています。また、町の支援を受けて行っているものとしては、野菜そのものやカット・スライスして販売する「株式会社希来里ファーム」など、この 10 年ほどで津別町にも6次化に取り組む農家が現れてきているところであります。今後町としましては、令和6年まで続く国営農地再編整備事業を推進するとともに、6次化に取り組もうとする農業者については、他の商工業者と同様に「起業等振興促進事業」により支援していく考えです。ただ、同じ1次産業である林業につきましては、今のところ難しいのではないかなと考えているところであります。以上であります。
質問 7番 山内彬
〔登壇〕 今お答えいただいたところなのですけども、6次産業化という法律は、先ほど概略についてお話し申し上げましたけども、農家だけの取り組みというよりは、1次産業、2次産業、3次産業が総合的に連携して、かつ一体的な推進を図るべきだと法律的にはうたわれております。今までのそれぞれの産業で生産、製造されたものをいろいろ経済、交流含めて、それぞれの分野で行われてきたものを一体的にやることによって付加価値をつけて、その地域の所得の向上及び雇用の確保等を目指すという法律と考えております。今の町長の答えでは、農業者みずからがこういうふうにやられていると、それはそれとしてわからないわけではないのですけども、やはりそれを今申し上げたとおり、どういうふうに結び付けて付加価値を上げていくかということが今後町として考える必要があるのではないかと思います。その点について、もう少し考え方についてお伺いをしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
平成 22 年に公布されました、いわゆる6次産業化法というのがあります。今議員がおっしゃいました。長い表題ですけれども、略さないでそのまま言いますと、「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等及び地域の農林水産物の利用促進に関する法律」というのが正式な名前でありますけれども、この― 28 ―中では、先ほどお話ししましたとおり、農林漁業者等が農林水産物及び副産物の生産及びその加工、または販売を一体的に行う事業活動に関するものということが一つ。それからもう一つは、今議員がおっしゃいました農林漁業者等の取り組みに協力する民間事業者、促進事業者、これも支援の対象にするということで、この二つが法律の中に組み込まれているところです。その中で農業者みずからが進めてきている例として、先ほどお話しをさせていただいたところでありますし、また今後、他の産業をあわせて一緒にやっていくということも当然考えていく、そういう人たちもいると思います。まずは、やはり自分たちに何ができるのかというところ。そういう意欲がなければ、なかなか町からお話をしたからということで進んでいくものではないと思います。ただ、多分次のご質問の中でその関連が出てくるかと思いますけれども、一応、現状の中では、この法律に基づいて津別町の中でも農業者みずからが1次産業、2次産業、3次産業と三つの産業を一手に進めていくということでやられている方が出始めてきているということでありますので、これがさらに広がってくればなと思っています。
質問 7番 山内彬
〔登壇〕 今回質問させていただいた、町長の考え方については一部入っておりまして、町長は平成 31 年度の町政方針でそれぞれ町政の今後の方針について各分野において方針を述べられておりますけども、そこの中では、いわゆるインフラ整備が主な内容になっておりまして、これから食と観光について、このまちづくりの魅力を出すためには不可欠だと思われますけども、そのあたりは何ら触れられていないということから、今回質問させていただいたわけです。やはり町としての基本的な考えと、今後の中長期的な計画づくりが必要ではないかと。先ほどのお答えでは、個々にそれぞれ努力していろいろ開発して販売をしているという実績を述べられておりましたけども、やはり個々でやる部分では限界があるのではないかと。そういうことを考えますので、ぜひとも町としてのこれからの津別町を支えるのは食と観光だと思います。それがいろんなつながりを持たせるのではないかと思いますので、それあたりについて考えがあればお伺いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
決してインフラばかりのお話ではなくて、議員もご承知のとおり地方創生事業を今進めています。平成 27 年から。その中でさまざまな食の分野等々も入って、今その流れの中でいろんなものが出てきて、そして現れているというのは議員もご承知かと思います。そういう中で、そこの交流の場が今日道新にも議員も載っておられましたけれども、ちょうどあの日は私は2階のほうにいまして、船橋の方たちと交流をしていたところだったのですけれども、いろんな方たちがああいうものができると集まって、そして意見交換、それから情報交換が進んでいきます。そういう中からヒントが生まれたりいろいろして、そしてまた新しいものが生まれていくのだろうと思いますし、そしてそれに対する支援措置も町では条例をもとにしてもっておりますので、そういう中でお金の支援もするような形をとっておりますので、ぜひ進めていっていただければなと思います。ただ、あと農業者の部分でいけば、先だっても農業士会の皆さんとちょっといろいろと意見交換をしたのですけれども、やはり6次化に取り組もうという思いをもっている方というのは、そんなに多くないというのが現実なんだなと感じたところです。それは今の農業経営で十分な収入が得られるという中で、なかなか1次だけではなくて2次、3次、その分野に入り込んでいくということは当然時間もお金もかかってくる内容になってきますので、それよりもまずは1次産業を担っている部分の、そこを極めていきたいというお話が多くの方から出されていました。ただ、中にはそういう2次、3次と広げていくことに非常に一生懸命やっている方たちも農業者の中にはおりまして、そこは素晴らしいなという評価をしていました。なかなかそこまで踏み込んでいくことはできないけれども、やっている人たちを見て敬意を表するという、そういうお話をしておられました。ですから、そういう相互の何か切磋琢磨といいますか、見たり見られたりしながら、じゃあこれもやってみようかなとかという機運が生まれてくればいいかなと思います。それに意見交換したり、情報交換する場も今できていますので、そこをきっと活用するようになるかと思います。
質問 7番 山内彬
〔登壇〕 先ほども申し上げましたけども、個々の事業化に向けては限界があるのではないかと。そういうことで、先ほどの町長のお答えでは、― 30 ―起業等振興促進事業により支援していくんだと。そういう既存の支援事業がありますが、それを活用していくんだというふうにお答えいただきましたけども、この今の既存の事業では、恐らくこの6産業化を進めるにあたっては非常に難しい面があるのではないかと。そこで、町としてこの計画をきちっと中長期的な計画をつくって、町独自の6次産業化支援事業の支援策をきちっとうたうべきではないかと思います。国のほうでは、農林水産省のほうがこの事業化、支援事業についてそれぞれ制度化を図って進めておりますけども、今度の新しい鈴木知事が食と観光を推進していくというふうに公約でうたっております。ということは、当然各自治体もこういう道の施策が下りてくるのではないかと思われますので、恐らく道と一体となった自治体の進め方について求められるのではないかと思いますけども、それあたりについて町長がどのように受け止めているのかお伺いしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
新しい知事のもとでの新しい施策についてはまだ承知しておりませんので、そういうものが出てくれば津別町として活用できるものは活用していきたいと思っているところです。6次化の独自の町としての計画等々につきましては、それもあったほうがいいのかなというふうにも思いますけれども、現在の起業等促進事業につきましては、つくられた経過が当然あります。過去には高瀨町長のときに、そういったものを進めてきたところです。それを参考としながら、この事業をまた始め、内容を少しかえながら進めてきているところです。これによって議員が最初におっしゃられたように、1次産業を担っている人。2次を担っている人。3次を担っている人。それはすべてがこの中に入っていますので、1次の方が2次と組みたいという場合と、3次の方が1次と組みたいという、いろんな接触は必ずしも1次からのものではないと思います。そうであれば、今ある補助制度も十分活用できますので、それを活用しながら上手に使いながら夢をかなえていってほしいなというふうに思っています。町としてはそういう支援事業のシフトを組んでいるつもりでおりますので、あと進めていく上で、何か改善したほうがいいかなということが出てくれば、また検討はすべきかなと思っていま― 31 ―す。議員がおっしゃられました既存の支援では難しいのではないかということでしたけれども、何がどう難しいのかというところがはっきりわからなければ、それに対応することはできませんので、そういった点がもし出てくれば、また別なところでお話をしていただいて、そしてまた委員会等でも対応を協議していくということになるかなと思います。
質問 7番 山内彬
〔登壇〕 町長にお尋ねしたいのですけども、町長も全国いろんな所を公務で歩いておられると思いますけども、やはりこの町まちで特徴のある商品を開発して売り込んでいるとか、恐らく飲食含めたそういう部分で、ご当地の特別なそういうものがあり、恐らく町長も食べているのではないかと思いますけども、津別町として現状、町長はこの食について十分なのか不測しているのか、それあたり、はやく言えば本州、道内のほかの自治体を含めて比較した場合にどうなのか、今一度お聞きしたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
私の出張は、多くが霞が関と国会議事堂のほうばかりなものですから、なかなか外の所には行く機会がたまにはありますけれども、あるいはそういう雑誌を自費で購入したりして、いろいろ見たりはしているところです。多いか少ないかというところでいけば、はっきり言ってわかりません。羨まれている部分もあります。津別町は例えばクマヤキはその例です。すごいというふうにはあちこちから言われています。それにはそこに至るまでの努力と、それから偶然的なものとがかみ合って今日になっているわけです。農協は農協でいろいろ自分のところでとれたものを、例えばきたほなみを瀬戸内海の小豆島のほうで加工して、東急さんで販売しているだとか、いろんなことをさまざまやっています。和牛もそうですし、そういうふうにして少しずつ拡大していっているということは、その分野、分野の人たちが努力をされているということだと思います。それには本当に年々そうやって増えてきていますので敬意を表したいなと思います。そして、その方たちがさらにそれを今度つくって販路を拡大していくために、また費用がかかったりするというのもあって、それに対する支援もしているところですので、そういうことをこれまでも少しずつ拡大しな― 32 ―がらやってきています。ただ、何でもかんでも、あるいはその額をどんどん上げていくということになると、それは財政的なものもしっかり見ていかなくてはなりませんので、そういう兼ね合いの中で今進められていると認識しておりますので、また新しいものがつくられていくことに対しては大いに期待していきたいなと思います。
質問 7番 山内彬
〔登壇〕 最初のお答えの最後の部分で、「第1次産業の林業については、今のところ難しい」というお答えをいただいたのですけども、なぜどういうふうに難しいのか、その部分についてわかる部分についてお答えいただきたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
これは最初にお話ししましたとおり、想定していることは、1次産業者が自身で加工、そして販売までをすると。1次産業の方が2次産業、3次産業を掛け合わせて6ということで6次化に向かっていくということなんですけども、その林業の方が植えて、切って、そして加工して販売するという1次産業の方は、それはちょっと無理な話だと思います。可能であるとするならば、例えば丸玉産業さんが多く植林地だとか山をもって、そして自分のところで切ったものを加工して販売していくということはあり得るのかなと思いますけれども、それは年間 30 万立方ぐらいを消費する中で、30 万立方ほどの山を会社でもつということは、それはなかなか難しい話だと思いますので、そういうことも含めてみると、これは扱うものも大きいですし、それから長い年月がかかるものですので、1次産業から初めて2次、3次にもっていくのにはちょっとこれは大変ではないかなと思っているところです。