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津別町議会 平成30年第4回定例会 2018年9月13日

林業の担い手について

2018年9月13日、津別町議会の一般質問で、小林教行議員が「林業の担い手について」質問し、町長 佐藤多一、産業振興課参事 小野敏明が答弁しました。

質問者
小林教行 議員
答弁者
町長 佐藤多一、産業振興課参事 小野敏明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 2番 小林教行

〔登壇〕 それでは、ただいま議長の発言のお許しをいただきましたので、先に通告した件についてお尋ねいたします。林業の担い手についてであります。林業は、森林を育て生活に利用するための産業であり、森林を循環利用することは水源・土壌の保全、災害対策、地球温暖化の防止など、さまざまな環境維持改善に期待が持てます。また、質の高い森林を保持するためには何十年と年月をかけ、造林、保育、伐採等人の手をかける必要があり長期的な計画が必要であります。しかし、全道的にも林業従事者の高齢化、担い手不足が問題となっております。津別町でも平成 27 年の国勢調査の資料によりますと、林業従事者 72 名のうち、60 歳から 64 歳の占める割合が 29.2%、65 歳以上が 19.4%、60 歳以上が半数近くを占めており高齢化が進んでいるとなっております。作業効率を上げるため機械でできる作業が増えており、そのオペレータの人員は不足していないと聞いておりますが、下草刈りや枝払い、間伐など、いわゆる造林に携わる人手が不足していると聞いております。そこで、現在把握している林業従事者の人数、世代別の構成比、今後の展開をどのように考えているか。また、若い世代の離職率が高い職場であると聞いております。― 60 ―若い世代を定着させるための課題、施策について伺いたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

津別町の林業従事者の状況についてのお尋ねでございますけれども、現在、本町の造林・造材事業者は5事業体で、林業従事者は 75 人となっています。内訳につきましては、高齢化の著しい2社のうち1社は造材のみを行い、従事者は5人、全員が 70 歳以上で平均年齢は 74 歳となっており、雇用形態は全員定期雇用となっております。もう1社は、従業員は6人で、造林のみを行い、40 代が1人、65 歳以上が5人で平均年齢は 68.6 歳となっておりまして、雇用形態は1人が通年雇用で、5人が定期雇用となっています。残り3社についてですが、いずれも従事者は 10 人以上で、1社は造林のみを行い、60 歳以上が8人、60 歳未満が6人、平均年齢は 56.2 歳となっており、雇用形態は1人が通年雇用、13 人が定期雇用となっています。ほかの2社は、造林と造材事業を行っており、60 歳以上が 11 人、60 歳未満が 39 人で平均年齢は 47.2 歳となっており、雇用形態は、通年雇用が 43 人、定期雇用が7人となっているところです。全体では 75 人中 60 歳以上が 29 人で、通年雇用が 44 人、定期雇用が 31 人となっております。居住地につきましては、町内在住が 35 人、町外が 40 人となっております。造林事業のみの事業体は、冬期間の仕事がないため定期雇用となり、高齢者の多い事業体につきましても、冬期間は重労働になるため定期雇用となっております。また、造林と造材を行う事業体は、通年雇用に努めているところであります。若い世代の定着につきましては、35 歳未満が 11 人で、事業者は慢性的な人手不足を訴えておりまして、ハローワークに求人を出しても若い世代の応募は少なく、中高年が多いと聞いております。林業労働力の確保につきましては、国や道も重要課題としており、人工林の利用期を迎え一部には改善の兆しもあるものの、林業が職業として選ばれない理由として、道内は通年雇用率が 49%であること、そして労働災害の発生率が全産業平均の約8倍であることなどが挙げられ、雇用の安定と労働環境の改善が求められているところで― 61 ―あります。本町の事業体につきましては、小規模ではありますが、林業労働力の安定確保のため、通年雇用と魅力ある職場への転換に努めておりまして、行政としましても平成 28年度に「小規模事業者若者雇用促進助成事業」を新設いたしまして、雇用改善の支援を現在行っているところであります。以上、答弁とさせていただきます。

質問 2番 小林教行

〔登壇〕 今伺いました数値を見ますと、津別町の 60 歳以上の就業割合、平成 22 年の実数ですと約 50%とあったところが今回の数字で見ますと38.66%と以前よりは若返っているなという感想であります。しかしながら、北海道全体で見ますと、60 歳以上の就業割合は 33%、網走東部地域の割合も 30.5%から見ましてもまだまだ雇用平均年齢が高いのかなと思われます。また、道の出している林業労働実態調査報告書によりますと、事業種別労働者過不足の数値、これを見ますと素材生産で 36.1%の事業が労働者が不足していると。造林部門では 45.76%の事業が労働者が不足しているとありますように、人手もまた若い担い手というのも全体的に不足しているというデータがございます。その中で、先ほど通年雇用に関しましては、道内平均が 49%であるところ、津別町は 58.66%とまだまだ低い数値ではあるのかもしれませんけども、重労働である冬期間の通年雇用ではなく定期雇用を選択される年輩の方々がいるということから見ましても、高い数値を維持しているのかなと考えております。また、労働災害の発生率が全産業平均の約8倍あるというところも、これはこのあとの林業大学校のところでしっかりと実習経験していただくというところに話をしていきたいなと考えております。もう一点、平均年齢が造林を携わる方の平均年齢が 65 歳以上、大分高い割合なんですけれども、この人たちがこんなにたくさんの人たちがいるけれども、若い人たちが辛い仕事だからやめていく中で、なぜ老齢な人たちが仕事を続けられるのかと聞きましたところ、やはりそれはテクニック、技術、経験であり、力の入れ具合、休憩の取り方、そういったものをすべてが経験値によるものであり、すぐには、一朝一夕には― 62 ―まねできないものであると伺っております。若い人たちが今たくさん入ってきてくれないと、この技術というものが慢性的にまた不足して、さらなる人手不足が深刻になると思われます。そこで、町として対策をとっております小規模事業者若者雇用促進助成事業、この実績というのはどれほどあったのか伺いたいと思います。

答弁 産業振興課参事 小野敏明

質問のありました小規模事業者若者雇用促進助成事業経過についてお話しします。28 年度に創設されまして、28 年度は3社で4名の方が利用されています。29 年度につきましては、4社7名が利用されています。30 年度につきましては、今日現在で5社8名が利用されております。その中で林業の事業体の方の利用は、昨日来た事業体があって初めて1社が利用されたということで、ほか5社ありますけれども、すべて林産業、鉄鋼業の方ということになっております。以上です。

質問 2番 小林教行

〔登壇〕 今お答えいただきました。今までは林業に関しては実績がなかったですけれども、昨日初めて1人使われた方がおられるというところで、28 年度に始まったところですので、まだまだこれからなのかなと。ぜひ続けていただき、若い人たちが少しでも働いていただけるようにしていただきたいと思います。次に、冒頭でも行政報告の際に触れられておりましたけれども、昨年より道立林業大学校の誘致を目指しておりましたが、旭川市の道立総合研究機構林産試験場を核とすると北海道知事が明言されました。しかし、1年次の基礎実習拠点、2年次の実践実習の拠点にもオホーツクの名が挙げられております。この実習拠点の設置に向け積極的であるとの報告でした。そこについて、津別町はどのように道と関わっていくのか伺いたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

北海道立林業大学校の誘致、関わりについてのお尋ねでありますけれども、同大学校につきましては、行政報告でも述べましたとおり旭川市に本校を開設することとなりました。即戦力の担い手育成と道内の多様な地域特性を学ぶ基礎実習拠点と実践実習拠点につきましては、道内各地域に配置するといたしまして、― 63 ―オール北海道で運営する構想となっています。オホーツク地域へも実習拠点が設置されることから、林業の担い手育成に津別町は最適なフィールドを有していると自負しておりまして、道が行っています「基本計画」調査に積極的に意見を申し出ているところであります。実習拠点につきましては、1年次に短期の、2年次に長期の実習及びインターンシップが想定されておりますので、本町が拠点の一つとなるよう今後とも努めてまいりたいと考えているところです。以上です。

質問 2番 小林教行

〔登壇〕 今お答えいただきましたように道が行っている基本計画調査に積極的に意見を申し出ているところと伺いました。そこで、まだ設置の決定はしておりませんけれども、津別町に設置が決定された時には、1年次、2年次、それぞれ受け入れましたときに津別の多様な森林をどのように生かしていく考えがあるか伺いたいと思います。

答弁 町長 佐藤多一

まず、これにつきましては、事業内容というかカリキュラム、これが決定しておりません。そういうものが、まずこれは道立の林業大学校ですので、今大学校としては名称も含めて北海道らしい名称を公募するということになっておりまして、そういったこと。それから、カリキュラムも今どんどん検討が進められているところです。そして先だっての新聞でも旭川の林産試験場内に 15 億円をかけてそういう学校を設置するというふうになっております。それらについては、それから授業料何かもまだ決まっておりませんし、そういうさまざまなことをこれから道の条例をつくっていく形になります。設置条例が必要になってまいりますので、その条例が提案する時点では、もう原案がまとまっていますから、多分町村のほうにもいろんな形でおりてくるんだろうと思いますけれども、そういったものも逐次見ながら、そして今プログラムといいますか、カリキュラムをつくるにあたって、いろんな振興局を通じてこれから実習先として選んでいこうというところにいろいろ情報を出して、そしてその町では、その地域ではどんなことができるだろうか、あるいはこういうことは、― 64 ―その町では可能だろうかというようなことが、これからいろいろ出てくるんだろうというふうに思います。例えば、場合によっては長期間にわたって山で民間のチェーンソーや何かで作業する方が、ずっとつきっきりで何週間も、あるいは1カ月、2カ月もということになると、そこの本来の仕事ができなくなってきますので、一体どれぐらい、平たく言えば面倒を見られるんだろうかというのですか、先生として教える時間がとれるだろうかというようなことも津別町さんではどれぐらいやれそうとか、いろんなことが今度出てくると思います。それは、例えば回していくだとか、津別では三日この間はいいよとか、じゃあ次は美幌だねとか、そういう動きもいろいろ出てくるのではないかなと思います。新聞記事でも今いろいろ進められているようですけれども、検討されているようですけれども、講義内容は、講義科目は、林業経営や木材利用など9分野で1こま 90 分を1日4こま、2年間で 1,500 こま学ぶと。チェーンソーやフォークリフト、クレーンの操作技術など作業現場での必要な 14 の資格も取得してもらうというようなことも、それをそうさせるためには、このような形で協力願えますかねというようなことが、これからやりとりが具体的に出てくると思いますので、そういう中で可能な限り津別としても支援をしていきたい。そのことによって津別にも林業労働者として就職していただけるということになれば、これにこしたことはありませんので、バックアップをしていきたいと考えております。

質問 2番 小林教行

〔登壇〕 今お答えいただきました。非常に積極的に動いていただけるとのお答えでありました。学生と町とのかかわりについていろいろ聞きたいなと思っていたのですけれども、費用面についてはまだまだこれからであるといったお答えでありましたし、これから来ていただいた方に宿泊の面倒をみる、そのあたりの費用負担というのもまだまだこれから先の話なのかなと考えております。ですが、町内の方々とのかかわりについてひとつ聞いておきたいと思います。スポーツ合宿で来られている筑波大学のラグビー部の方々のように、例えば盆踊りのときにお祭りに一緒に参加していただいて、かき氷の早食いなどに参加していただいて非常にお祭りを盛り上げていただいておりました。そこで、この林業大学校の人たちも、そういった何か携わりをしていく考えがあるかどうか伺いたいと思います。― 65 ―

答弁 町長 佐藤多一

その件につきましては、誘致に手を挙げた時点から皆さんのほうにもコピーをお渡ししていると思いますけれども、そこにも書いていますとおり、津別町としては、地域とのかかわりをたくさん持っていただけるような、そういう環境づくりをしていきたいということを書き込んで、そして誘致活動を行ってきていますので、それらは本校がこちらに来なくても同じ立場でありますので、そういう形で進めていきたいと思っております。

質問 2番 小林教行

〔登壇〕 本校が来なくても積極的に携わっていただきたいというお答えをいただきまして、そのようにぜひ進めていただきたいと思います。

出典:津別町議会 平成30年第4回定例会 2018年9月13日 議事録 PDF(60ページ) 間違いを知らせる