津別町議会 平成25年第7回定例会 2013年9月26日
(1)国営農地再編整備事業について/(2)町有林の一部広葉樹林化について
2013年9月26日、津別町議会の一般質問で、乃村吉春議員が「国営農地再編整備事業について」「町有林の一部広葉樹林化について」について質問し、町長 佐藤多一が答弁しました。
- 質問者
- 乃村吉春 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤多一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
議員が最初の質問で述べた件名は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は議員の発言から取ったものです。
質問 4番 乃村吉春
〔登壇〕 先に通告をしてあります2点について質問をいたしますので、よろしくお願いをしたいと思います。国営農地再編整備事業についてですが、事業の進捗状況について、町ではこの事業を進めるため 22 年度より地区調査を行われていますが、進捗状況と事業の実施時期について伺いたいと思います。昨年は5月5日に夕立が降り、今年は5月に入ってから雨が続きまして大変春のまき付けが遅れたわけです。そういう中でやっぱり耕地整備というのは大変重要なことだと思いますので、一日でも早い着工をお願いしたいと思っております。次に、事業の実施体制、この中で体制ですが、工事期間は実質8年と説明を受けておりますが、要望面積が大変多く、実施になれば毎年 200 ヘクタール以上の面積が工事対象となります。そういうことで個々の営農計画にも大変影響すると思いますので、工事の順番や作付け等事前の調整が必要になると思います。調整の実施体制をどのように考えているかお伺いをしたいと思います。次に、事業費の負担についてでありますが、事業の地元負担は7%との説明を受けていますが、農家負担は国のガイドラインで示されております。町の負担の考え方について伺いたいと思っております。また、農家の負担方法等についても考えをお伺いしたいと思います。次に、2点目の町有林の一部広葉樹林化についてお伺いをいたします。このことについては、平成 22 年第2回定例会でも質問した経過があります。苗木等のこともありカラマツの育たない場所等に広葉樹を残していきたいとの回答がありましたが、その― 101 ―後どのような状況になっているかお伺いしたいと思います。また、今後の施業方針はどのように考えているかあわせてお伺いをいたします。以上、よろしくお願いいたします。
答弁 町長 佐藤多一
〔登壇〕 それでは2点ご質問がございましたので、お答えしたいというふうに思います。まず、一つ目の国営農地再編整備事業についてであります。進捗状況と事業の実施時期についてであります。平成 21 年度に調査を開始いたしまして、平成 25 年度から工期8年の事業着手を予定したところでございますけれども、平成 22 年度の国の予算において、農業農村整備事業予算が半減されましたことから、事業実施を待たざるを得ない状況となっていました。その後、政権交代によりまして平成 24 年度補正予算と平成 25 年度本予算において予算の回復がありましたことから、2年遅れになりますが、平成 27 年度から実施できるよう現在各方面に要請活動を行っているところでございます。北海道内の実施状況につきましては、事業実施地区が 11 地区で、調査地区が津別町を含めて8地区となっており、本町も中富良野町町長を会長とする北海道国営農地再編整備事業推進連絡協議会に加入いたしておりまして、研修会や要請行動に参加しているところでございます。現時点での津別地区の事業概要につきましては、事業量が農地造成で 15 ヘクタール、区画整理が 2,267 ヘクタールの計 2,282 ヘクタールであります。事業費は 140 億円で、このうち負担対象事業費は 123 億 7,000 万円となっておりまして、平成 22 年度から 26年度が地区調査、27 年度から 36 年度が事業実施期間、工期が 10 年になります。実工事は8年となります。こういったふうにしているところでございます。今後のスケジュールにつきましては、今年度、25 年度につきましては、10 月中に最終受益確定をいたします農家の説明会を開催する予定にしております。3月までに事業者の仮同意を取得する予定をしております。受益者の作付けの調整も行ってまいります。来年、26 年度ですが、事業者の本同意を徴収し法手続きを開始したいというふ― 102 ―うに考えております。営農計画及び受益者作付けの調整も引き続いて行います。次の年の平成 27 年度は、測量設計と仮工事を行いまして、あわせてまた営農計画及び作付者作付調整を行ってまいります。28 年度から 35 年度の8年間に、実工事、予算要求、それから測量設計、こういったことを進めてまいります。営農計画及び受益者作付けの調整につきましては、この間の年も引き続いて行ってまいります。平成 36 年度に工事が完了精査となっていく、こういったスケジュールを組んでいるところでございます。事業の実施体制につきましては、現在の整備要望面積からしますと、毎年約 290 ヘクタール程度の工事面積となりまして、実施に当たっては、町内を数地区に分け、地区ごとに実施面積を配分する考えでいます。また、地区内での工事の順番につきましては、個々の作付け調整が必要でありますことから、事業実施に向けて明年度より地区内での協議を進めていくこととしています。地区内での協議に際しましては、受益者・農協・町で協議調整を図ると考えておりまして、これら事業実施に向けた推進体制につきましては、農協とも協力体制を整え、必要に応じて専任担当者の配置も検討したいというふうに考えているところです。受益者の事業費負担についてであります。国営農地再編整備事業の費用負担区分は、国が 75%、道が 18%、受益者が7%でありまして、負担事業費 123 億 7,000 万円に占める地元負担、いわゆる受益者負担ですけれども、この7%は8億 6,590 万円というふうになります。国が示すガイドラインでは、地元負担7%のうち市町村の負担は4%とされているところです。この町の負担割合につきましては、道内の実施地区と調査地区の状況を今調査中でありまして、その内容を踏まえて負担割合を検討することといたしまして、方針が決まった段階で所管の委員会と協議をさせていただきたいというふうに思っております。また、事業負担額の償還につきましては、事業完了予定の平成 37 年度からとなりますが、償還方法は 15 カ年の規定償還と完了後一括償還の2種類があります。受益者負担方法につきましては、実施地区の状況を調査中ですが、基本的には毎年の事業実績に基づき当該年の負担額を受益者から徴収し、それを別途積み立てして、事業完了年度に一括償還する方向で検討したいというふうに今考えているところでございます。― 103 ―それから、二つ目の町有林の一部広葉樹林化についてでありますけれども、現在も第 12 次町有林施業計画に基づきまして、50 年の回帰年を設け、平成 16 年から林齢 50年に達したカラマツ林を中心に、計画的に皆伐を行っているところです。施業に当たっては、森林の持つ多面的な機能と両立を図りながら、急傾斜地や急峻な沢の部分、渓畔部分の皆伐を避け、水源涵養、土砂流出防止の機能維持に配慮して行っているところです。このように一部皆伐を行なわない部分を残すことは、天然林広葉樹の人工林地への侵入を促し、下層植生とともにそれらを保護し、複層的な林内環境の造成になるものと考えているためでございます。また、町有林の天然林には、天然のトドマツ・エゾマツと広葉樹が混交する針広混交林でありまして、非常に高い多面的機能を有する環境であるとして、森林認証検定機関など他機関からも高い評価を得ているところです。こうした針広混交林は、今後も皆伐を行わず多面的機能の維持に努めていく考えを持っているところです。広葉樹林の人工造林につきましては、幾つかの問題、課題がございます。一つ目は、針葉樹に比べまして成長が著しく遅く、成林までに長期間を要すること。二つ目には、保育の期間が長く、下草刈りなどの保育費用がかかり続けること。三つ目は、獣害の被害を受けやすく、被害対策のため柵の設置、忌避剤・殺そ剤の散布等が必要となりコストがかかること。四つ目は、風害や雪害などに弱く、被害を受けやすいことが挙げられ、業としての町有林事業に広葉樹を加えることは赤字が想定されているところです。天然林は数百年という長い期間をかけて複雑な仕組みにより生育されることから、人工的な広葉樹の植栽では多様な環境を持つに至らないと考えておりますので、先の考え方により施業を行ってまいりたいというふうに考えているところです。以上、答弁とさせていただきます。
質問 4番 乃村吉春
今町長から答弁いただきました。それで、異常気象が恒常化して、当たり前のような形にこれからますますなってくるのかなと思います。そういう中で、自然相手の農業を営むことは大変自然環境に影響されますので、そういう意― 104 ―味ではやっぱり耕地整備をきちっとしておけば、多少でも回避をできるのかなと、そんなふうに思っております。そういうことで、耕地整備の1番については理解をいたしました。実施体制については、大変面積が広いということで、作物取り上げてからということばっかりにはならないと思います。そういうことで、場合によったらやっぱり休耕等もあり得ると思います。そういうことで、そういう意味では農家所得に影響する部分もありますので、そこら辺を考え合わせながら計画をしていっていただければいいかなと思っております。とりあえず、そこまで1回答弁をいただきたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
最近の異常気象ということで、確かにそのとおりでありまして、先ほど申しました中富良野町長、ついこの間協議会の総会で代わられたばっかりなのですけれども、中央要請行動等々行くときに、既に実施している地区の声として、実際にまだ工事は続いているのですけど一部終了している圃場がたくさんありますので、そこと今年の状況を見ると全然違うと、水はけも含めて。これはまるで別物みたいな感じだということで、整備をした畑とそうでない所の差がくっきり表れていると、収量も含めて、それは強く言ってられまして、まだ津別は調査の段階ですけれども、そういうことも認識しながら農協としっかり協議を進めながら進めていきたいというふうに考えているところです。今は、言葉を別な言葉で言えば、ちょうど津別は予算が平成 22 年に大幅に削られたものですから、事業がなかなか進んでいかない状況になってまして、言ってみれば待機児童の状態になっているわけなんですけれど、上が終了していってもらわなければ次の調査地区が実施地区に上がっていかないということなものですから、なんとか 27 年度には事業を行えるように加盟する皆さん、それから先生たちにもお願いをしてなんとか進めるように努力していきたいというふうに思っております。
質問 4番 乃村吉春
今の町長の答弁でわかりました。とにかく一日でも早いほうが農家にとっても有効なのかと思いますので、最善の努力をしていただきたいと思っ― 105 ―ております。あと事業費の負担の関係なのですが、工事費が大きいということで、農家負担も非常にかかるわけですが、町が4%、農家が3%ということなんですけども、また町の考えがまとまれば委員会との相談もあるということですが、今進んでいるTPPの問題等もありますし、これから先農業情勢どう変わっていくのかちょっとわからない部分が非常に大きくあります。そういう中で、農家負担が8億幾らになりますけれども、本当に事業をやって農家がその負担に耐えていけるのかどうかという心配もありますので、その辺町としても十分考慮していただければありがたいのかなと思っております。その点についてちょっと答弁をいただきたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
農家負担といいますか地元負担、これは町と農家の方、それを含めて7%ということで、その7%でいけば約8億 6,000 万ぐらいの数字になりますので、それをまた町と農家で、比率はちょっと今こうしますとは言い切れませんけれどもガイドラインも参考にしながら、そして今やっている実施地区、それから調査地区のものの考え方も参考にしながら、農協とも相談しながら進めてまいりたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 4番 乃村吉春
津別の基幹産業である農業のことを考えていただければ大変ありがたいのかなと、そんなふうに思っております。次に、町有林の一部広葉樹化ですけれども、先ほど町長の答弁にありましたように、一部でも広葉樹にするということは大変お金もかかるし、時間も、少なくても広葉樹を植えればカラマツの倍以上の育成年数が必要だと思います。そういう中で町有林の今の施業計画からいって、多分広葉樹を残したり何なりしても、そんなに大きな町の林業収入といいますか、カラマツの今の形を大きく変えるという話にはならないと私も思っております。そういう中なのですけども、これは多分世界的に言えることだろうと思うのですけども、津別町の野生動物の状態も非常に昔とは変化をしているということも、そういう話もあります。そういうことで、やっぱり多少でもこういうものに歯止めをかける― 106 ―ということも町として考えていく必要があるのかなと。本来ですとこういうことは、国が先頭を切ってやるべき問題なのだと思っておりますが、そんなこともあります。世界的に見ればブラジルの熱帯雨林がどんどん伐採されて雨の降り方が非常に変わったとか、あと東南アジアの原生林も伐採されて、そのことによってやっぱり世界中というか地球の温暖化がより一層拍車がかかっていると思います。そういうことで多少でもこれから我々の先はもう短いですけれども、私は特に短いですけれども、やっぱり子どもたちが安心して住める地域をつくっていくためにも、こんなことも考えながら町はやっていったらいいのかなと、そんなふうに考えましたので、このことを申し上げました。答弁があればいただきたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
広葉樹の大事さというのは、もう皆さんもご承知のことかというふうに思います。農協と網走漁協でも海を守るということで、津別町に川沿いに広葉樹を毎年植樹されていてくださいまして、大変ありがたいなというふうに思っているところです。町として持っている町有林の中には、先ほども言いましたようにすばらしい混交林があるということで、認証団体もあるいは別な方も見に来られたときにまさしく感嘆していったというか、すばらしいということでというふうに聞いているところです。そういう所を全部切ってしまうなんてことはあり得ない話ですので、しっかり守るものは守り、そして急傾斜地やなんかで残った広葉樹についても、それが種が飛んで、また植林するカラマツの所にも少し飛んで伸びているということも促すように形をとっていきたいというふうに思いますし、そういうことがきちっとできる勉強した職員も採用いたしましたので、そこにもしっかり管理してもらって、いい森をつくっていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。