津別町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月14日
学校給食の安全は確保されているかについて
2012年3月14日、津別町議会の一般質問で、茂呂竹裕子議員が「学校給食の安全は確保されているかについて」質問し、教育長 阿部博道、町長 佐藤多一が答弁しました。
- 質問者
- 茂呂竹裕子 議員
- 答弁者
- 教育長 阿部博道、町長 佐藤多一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 茂呂竹裕子
〔登壇〕 ただいま議長のお許しをいただきましたので、さきに通告のとおり質問させていただきます。最初に、学校給食の安全は確保されているかについてお尋ねします。災害、原発事故から1年が経ち震災で亡くなられた方、仮設住宅で暮らしている方、原発事故でふるさとから避難されておられる方、どの方にとっても辛い過酷な1年であったかと思います。改めてご冥福とお見舞いを申し上げます。原発の事故は時間が経つほどにさまざまなことが明らかになってきております。原発神話はさまざまなところに浸透し、安全であるべき食品にもさまざまな影響が出てきております。文科省の管轄で起きた放射性セシウムに汚染された牛肉が 17 都道府県、42 市区町村に提供されるというショ― 70 ―ッキングな事件も起きました。413 校 25 園、17 万 2,907 人が給食でそれを食べたということです。放射性物質の影響が最も懸念される児童に、学校給食として提供されたのです。どの段階で、こうしたミスが起きたのかわかりませんけれども、二度とあってはならないことです。そこでお尋ねしますが、津別町の学校給食の検査はどの段階で、どのように行われているのかお聞きしたいと思います。次に、放射性セシウム 137 の半減期は 30 年と言われています。今後長期に亘って食品汚染、さまざまな土壌汚染などもありますけれども、食品汚染が続くという懸念があることから独自の検査体制が必要ではないかと考えます。福島から遠く離れているこの津別町で放射能汚染があるはずがないと思われるかもしれませんが、流通網が発達している今日、日本中あるいは海外からの食品が出回っております。原発から離れた場所にホットスポットというものがあったということも報道されておりました。国の検査地点が荒く、また機材が足りないという問題もあって、くまなく網羅できていないのが現状ではないでしょうか。だから住民の不安に応えるため北海道内でもあちこちで検出器の購入が始まっているのではないでしょうか。津別町はどのように考えているかお尋ねします。また、検査体制を整えるためにはゲルマニウム半導体検出器がよいようです。高額で配置するのも大変なのでしょうが、これを今後配置する考えはあるのかどうかお聞きしたいと思います。次に、2番目ですがTPPについて今後の取り組みをお聞きしたいと思います。町の存亡にかかわる重大問題だとの認識から、町民の理解を深めるための取り組みがさまざま行われております。2月 16 日には 250 人の町民が参加し、町民学習会が開催されました。その以前には美幌町 350 人、その後津別町の後北見市は 330 人、大空町 500人、小清水、斜里などオホーツク海側の町で連鎖的に多くの住民参加でTPP反対集会が開かれました。北海道はTPPを食い止めなくてどうする。オール北海道で反対をしようとのメッセージが発信されたものと考えています。しかし、財界とアメリカのほうしか見ていない政府に振り向かせる取り組みになっているのかといえば、まだ足りない気がします。なぜなら、この北海道でさえ道新1月 14 日のアンケートでは賛否が拮抗している、むしろ賛成が多いという実態があります。この津別でもどれだけ― 71 ―の町民がTPPを自分のこととしてとらえているのでしょうか。政府の国益のためとか偏ったマスコミの論調も問題があるのでしょうが、やはり反対運動を行っているこちら側にも何とかなるのではないかという油断もあるのかもしれません。町の存亡にかかわることは間違えないのです。JAや町、林協、商工会、医師会など連携して波状的な取り組みが必要ではないかと考えますので、今後の取り組みについて町長のご所見を伺います。以上。
答弁 教育長 阿部博道(教育長は2012年9月まで)
〔登壇〕 それでは、私のほうから学校給食の安全確保の関係の答弁をさせていただきたいと思います。食材の放射性検査から始まって2番目、3番目一括でお答えをさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。最初に、学校給食につきましては、栄養バランスのとれました豊かな食事を提供することによりまして、子どもの健康の保持増進、体位の向上を図ることはもちろんでございますけれども、食に関する指導を効果的に進めるために給食の時間はもとより、各教科や食育などの特別活動、総合的な学習の時間において、生きた教材として現在活用して実施しているところであります。そのようなことから何よりも安心、安全な学校給食の提供に心がけているところでもあります。今議員のご質問にありました食材の放射性物質の関係でございますけども、食材の購入方法といたしましては共同購入と直接町が購入するという二通りの購入方法がございます。津別町においては両方、共同と直接ということで両方で購入しているところでございます。まず共同購入でございますけども、これにつきましてはサラダ油、マーガリン、粉チーズ、ケチャップなど約 43 品を管内5町6センターで購入していますことから、安全性に特に問題はないかなという判断をしているところでございます。また、米につきましては、道産米を購入しています。それから生鮮食料品でありますが、魚や肉、野菜等につきまして道内や、あるものは地元で準備するなど極力地産地消に心がけて対応してきたところでございます。しかしながら野菜につきましては、― 72 ―冬場に地元産や北海道産が不足する状況になりますので、それらについて産地を厳選し購入していますので、食材はすべて国の基準をクリアしたもので安全性に問題はないという判断をしているところでございます。したがいまして、津別町においては放射能検査を行っていない状況にございます。なお、今後も特別なことがない限り放射能検査、ゲルマニウム半導体検出器の設置については現段階では予定をしていないところでございます。放射能関係につきましては以上でございますけれども、今後とも子どもたちの安全で安心な給食を提供すべく努めてまいる所存でございますので、ご理解のほどよろしくお願いをいたしまして答弁とさせていただきます。
答弁 町長 佐藤多一
〔登壇〕 それでは、茂呂竹議員さんの2つ目のご質問にお答えしたいと思います。TPPの今後の取り組みについてであります。昨年の東日本大震災で計画しておりました町民集会が中止になった以降の町のほう、それから管内の取り組みでございますけれども、昨年の 11 月1日に網走市エコセンターでオホーツク活性化期成会、これもちろん管内すべての市町村が入っておりますけれども、ここが主催してTPP交渉参加問題を考えるオホーツク集会ということで 500 名ほどが集まって、ここにも参加しているところです。それから今年に入りまして御承知の2月16 日に津別町中央公民館で町、農協、それから農民同盟、この3者を主催といたしまして、TPPの影響と暮らしを考える町民集会ということで約 250 名の方が参集されたところでございます。そしてその後に2月の 26 日に網走市民会館におきまして、オホーツク農業協働組合長会が主催いたしますTPP交渉参加断固阻止オホーツク総決起集会ということで、ここには 1,100 人の方が参加されておりまして、ここにも津別町からも参加をしているところです。町のほうですけれども、広報によりまして住民周知をこれまで行ってきているところです。昨年の 11 月号では津別町への影響試算を記事にいたしましたのと、あわせて日本農業新聞の特集号を一緒に入れまして全戸配布をしております。それから今年に入って2月号で町民集会開催の周知と、それからTPPが与える影響というカラーのチラシ、これを全戸配布したところでございます。こんな取り組みをしてきたところですけれども、今後の取り組みについてですが、― 73 ―これから出てくるであろう全道及び管内的な取り組み、こういったものと連携していくことがまずひとつ行うことだというふうに思います。統一行動なり署名活動なり、集会等が想定されるところでございます。それから2つ目には、町の広報を活用した町民への情報提供、これを継続してまいりたいというふうに思います。それから3つ目には、町の中にはいろんな経済団体あるいは組織等がございます。そこが独自に開催するものもあるかと思いますけれども、そういうそこの独自の取り組み、そういうものに対して支援するのと、あわせて町とそういった組織と共催で勉強会を開いていくというふうなことも考えているところでございます。この勉強会については、「北海道農業ジャーナリストの会」というのがありまして、ここが協力をするということで、この会を十分使ってくださいという管内の町村長の会からも依頼がきておりますので、こういう大学の先生が中心になっておりますけれども、そういったところの協力も要請したいなというふうに思っています。それから町の中にあります経済団体、組織、ここが自ら町民に対する独自の啓発活動、こういったものもぜひ行ってくださいということで要請もしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。
質問 3番 茂呂竹裕子
ただいまそれぞれのお答えをいただきましたが、教育長にお尋ねしたいと思います。食材の放射性物質の検査については、43 品目を管内5町6センターで共同購入しているから安全であると、安全に問題はないと判断している。これは根拠はどんな基準で、どんな検査をされているのか私知りませんので、その辺をまずお聞きしたいと思います。
答弁 教育長 阿部博道(教育長は2012年9月まで)
管内に検査機関がないということもございますけども、この共同購入のメーカーすべて大手でございまして、ある程度の検査をしているということで聞いているところでございます。ある程度というか放射能検査をやっているというふうに聞いているところでございます。それと放射能検査以外につきましても、年に1回でございますけども学校給食衛生管理基準によります原材料、加工食品の微― 74 ―生物検査、これは放射能とは関係ございませんけども、微生物検査、理化学検査こういうものが実施をされているということでございます。それと共同購入に際しましては、抜き打ち検査も実施していますので、これらについては当然安全だという判断をしているところでございます。以上です。
質問 3番 茂呂竹裕子
検査機関がないけれども検査はしていると思うという、大手メーカーがしているだろうという推測のようなお答えだったのですが、先ほども申し上げましたように、文科省の管轄の中で大勢の十数万人の子どもたちに汚染の牛肉が配られて給食として供されたというようなことがあって、私は信頼というのは一番大事なことなのですけども、やはり最近、信頼という言葉がなかなか軽いというか何というか信頼できないというような、そういう空気が国の例えば放射線レベルの問題にしても起きてきているというふうに思うので、ちょっと疑心暗鬼にならざるを得ないなというふうに思っています。しかし、これ以上教育長にお尋ねしても何も出てこないかというふうに思いますけれども、次の米については道産米を使用していると、生鮮食品の魚、肉、野菜は極力地産地消に心がけ対応しているということなのですが、今そんなに数は多くないのですけれども、小樽市だとか倶知安だとかニセコ町だとか、隣の弟子屈町など、赤井川村が予算五百数十万円計上したなんていうような話もありまして、そこそこの町の考え方というのがあると思うのですが、その検査器を購入しようとしているところは何を検査するかといったら、地元でとれた野菜とか果物とかが危険でないかというような、そういう考えで検査器を買うというような動きが今釧路市でも起こっていますけれども。また、原発から大量の冷却水が海に流れ込んだ問題というのは皆さんもご存じかと思うのですけれども、回遊魚は回遊しているわけですから、釧路の港で、あるいは根室の港で上がったから安全ということではないような気がするのです。それで、そういうことも含めて、やはり私は検査機器が必要なのではないかというふうに思うのです。高いものですから釧路市で購入するのは本体が 480 万、さまざま入れると五百三十何万円だかになるというような非常に高いもので、1台では足りないだろうと― 75 ―いうようなお話もあるのですけれども、やっぱり安心、安全を人頼みじゃなくて、やっぱり身近な自治体が責任をもって確かめるということは大事なことでないかなというふうに思うのですが、そのあたり教育長はどうお考えでしょうか。
答弁 教育長 阿部博道(教育長は2012年9月まで)
今各市町村で今茂呂竹議員さんおっしゃいましたように5、6市町村でそういう動きがあるというのは存じているところでございます。ただ、2、3日前の新聞にも出ていましたけれども、国の基準がかなり厳しく見直されているということがございますので、やはりそういうことを信用するしかないのではないかなというふうに思っています。特に、現場といたしましては、そこら辺の被災地の方にちょっと申し訳ないのですけども、やはりそういう部分のものについては仕入れはしないということだと思います。それと現場で今一番気にしているのは、やはりそういう部分があるので、申し訳ないけれども、なるべくそこから離れた所の産地のものを利用しているということでございます。今食肉の話もされました。確かに食肉がそういう形で汚染状態で出たというのも知ってございます。ただ、それについては一部使用されましたけれども、牛肉の場合、固体番号がついているということから、やはり追跡調査をしてやっていると、これかなり初期段階の話でございますので、今はその辺は徹底して管理はされているのではないだろうかというふうに思っております。そういうことから、やはり機械の関係なのですが、この半導体検査器となると約2,000 万しまして、専門の検査する職員も必要だとか、非常に大きな問題がここにあると。これ1町村で対応する話ではないのではないかというふうに思っています。それと問題は、この管内に放射能検査をする機関がないということです。それと、うちの場合、その日に出す食材については直接購入は朝購入していますので、朝購入して検査にかけるのに 30 分から 16 時間かかるということでございますので、そうなると前の日に買って専門の職員をつけてということになれば、ちょっと物理的にどうなのかなと。これ決して放射能があってもいいというわけではないのですが、やっぱりそういうところが今ネックなのかなというふうに思っています。ただ、こういう状況ですから、ある程度北海道が指針等を出しながら、例えば北見、― 76 ―オホーツクであれば保健所が3つありますけども、その中で保健所がそういうものを設置して、各町村が必要であれば見ますよということであれば大いに参加をして、そういう部分は気をつけたいというふうに思いますけども、今の状況であれば、やはりそういう部分については国を信用せざるを得ないというふうな状況なのかなというふうに思います。それとこれ私の勝手な考えなのですが、地元産については全くそういうものは大丈夫だというふうな判断をしていますので、これらについてはやっぱり地元産といえば網走管内の部分、北海道の部分ということでございます。そういう部分で私は何か特別なことがない限り、あるいは保健所がそういう機械を設置しない限り、独自にということはちょっと物理的にも難しいかなというふうな判断をしているところでございます。
質問 3番 茂呂竹裕子
予想していたご答弁だというふうに思います。それで、食品放射性物質測定器の購入方法とか貸与、借りられるというような方法もあるのです。調べたところ国の制度で道が積み立てている基金が、ちょっと今金額忘れましたけれども、地方消費者行政活性化基金というものが道にあるのです。それが活用できないかということを追求してみたらどうかというふうに思うのです。これはちょっと残りが 6,300 万円ぐらいしか残っていないということで、これはやっぱり自治体から道や国に積み増しを要求していってはどうでしょうか。それから、もう1つは独立行政法人国民生活センターの貸与事業というのがあるのです。貸し付ける事業です。しかし、今全国の 276 自治体が 370 台を申請しているというような状況で、やっぱり実績は 17 都県今言われている汚染地域 17 都県に今優先されていまして、それが終われば今後東北とか、関東以外の北海道も含めて自治体に貸与が認められる可能性があるというようなものがあります。これはやっぱり積極的に貸与を申請すべきかなというふうに思うのですけども、人も専門的な知識を持つ人も必要であるということであれば、なかなかこれも難しいのかなというふうに思います。しかし、この独立行政法人国民生活センターの貸与事業というのは、ある程度広域で申請するのもいいと道が言っているということなのです。もし、お気持ちがあれ― 77 ―ば、ほかの町村に働きかけて保健所でもどこにでも設置してはどうでしょうか。これは私の提案なのですけれども。今申請している町としては、道内では9自治体が申請をしているということなのですけれども、学校給食に利用するっていう理由を書いているところは厚岸町のみだということです、現在のところ。あとは皆地域において地域の農産物、果物などを検査するというふうなことで申請しているようです。確かに私の言っていることは、全く原発から何百キロも何千キロも離れていて安心じゃないかということだというふうに思うのですけれども、やはり何というか流通ということは流通網が非常に発達していて、私たちは今メキシコ産のカボチャやメキシコ産のアスパラガスとか、何でも食べられているというような状況ですので、世界中で何が起こるかわからないというような状況の中では、やはりゆくゆくはこういうものを備えていけたらいいなというふうに思います。そういうことで、そういう方法があるということについてご存じだったかどうか教育長にお聞きしたいと思います。
答弁 教育長 阿部博道(教育長は2012年9月まで)
その辺については理解はしていたところでございます。それで、そのゲルマニウム半導体検出器が、これが一番いいだろうという部分で、ここに表があるのですが、ただ、これは先ほど言いましたように非常に高価なもので場所もいる、人もいる、そういうことでございます。それから、簡易的な部分があります。これは 250 万程度で重さも 100 キログラムというぐらいで、そこそこにこれであれば対応できるのかなと、ただ、これではかなり精度が落ちるということがございます。それから数十万円で買える機械もございます。これはよっぽど放射能汚染がひどくなければ反応しないというふうな非常に、何というか精度が低いというふうな状況がございますので、そういうことからいけば精度が低いものを買って云々よりも、本当は先ほど茂呂竹議員も言われましたし私もちょっと言ったのですが、やはりそういうことが文科省として必要だということを認めて、さっき言った文科省あるいは厚生労働省が、各保健所にそういう部分を設置するのが筋ではないかというふうに私は思っていますので、それらについてはこれから道教委等をとおして呼びかけていきたいなというふうに思っております。― 78 ―ちょっとこれ聞かれてはいないことなのですけども、実はそういうことが保護者も非常に心配しているんじゃないかということがございまして、毎月うちのほうで献立表を出すときに給食だよりを出しています。その中でも保護者の皆様へということで、こういうことに安全に気をつけて食材の購入をしていますというふうなこともお話しさせていただいていますけれども、議員おっしゃられますように本当にそれが間違えなく安全なのかといえば、もう国を信用するしかないというふうな状況でございますので、ご理解をいただければなというふうに思います。それと測定器については、例えばの話ですけども道教委に要請するなり、あるいは共同購入をしているとこで独自にみんな合同でやるのか、いずれにしても単独ではちょっとできないというふうに思いますので、それらが今後検討する必要があるのかなというふうに思っているとこでございます。以上です。
質問 3番 茂呂竹裕子
やはり人も金もというところでは高価なもので大変、そのあと検査したものを公表もしなくちゃならないような、そういういろんな条件がありますので、それはうちの町単独で買えということはなかなか言いづらいのですが、やはりそういう教育長がおっしゃったような共同購入をしているところとか、保健所に買ってもらうとか、そういうふうな道の追求がなされればいいのかなというふうに思います。次に、TPPについて町長にお伺いします。今回はやはり季節的なこともあって屋内集会で公民館の近隣の人は何かあるなというふうなことはわかったのかもしれませんけれども、全町的にPRするというようなことにはなかなかなっていないのかなというふうに思います。これまでの取り組みについては、私も広報をひっくり返して見たりして、ここに書かれているとおりなのですが、非常に記事は少ないです。広報そのものの本体に出ていたのは昨年 11 月1日の網走であった 1,200 人集会がこれぐらいの記事で載っていましたけれども、それ以外には広報にはTPPのことは何もないです。広報と先ほど町長がおっしゃったのは広報に折り込んだということでは2回ほどあったと思います。2月 16 日の案内も含めて2回だったと思います。ですから、やは― 79 ―り目に見えるというか音で聞こえるとかというふうな、一般の町民の皆さんがTPPってそういうものなのか、それは自分たちにとっても大変だと思うようなことをお知らせしないとなかなかご理解いただけないというふうに思うのです。それはなぜかと言うと、多くの町民の皆さんがご理解していただくということは、北海道の世論に反映していくと思うのです。今反対が負けているというような状況の中では、まだまだ多くの皆さんのご理解を得ないと、これはやられてしまうと。やられてしまったら、もう町もなくなってしまうだろうというふうに言われているものです。ですから、今後の取り組みについては、やっぱり署名活動というのはやっぱり1軒、1軒歩いて説明して歩くという点ではすごくいいかなというふうにも思いますし、あと例えば統一行動などをするときは、これから暖かくなりますので外で農家の皆さんたちと協力してデモ行進などをするというようなことが一番目に付くかな、話題になるかなと。口から口への話題として伝えていただいて、やっぱり私たちのことだったんだね、ということになればいいのかなというふうに思うのです。美幌町なんかは、自分のやっていないことを何かとがめられるようで、ちょっと美幌町のことをあまり言いたくはないのですけども、この間、北見のシンポジウムに美幌町の土屋町長がパネラーとして出られて、こんなことを話されていました。TPPについてなのですが唐突に出てきたTPPの問題で議会がまず反応し、それに呼応して町でも町民への理解を広げようと取り組んだということなのです。3回に亘って町の広報誌で特集を組み、のぼりなどもつくって町民こぞって反対というところまでたどり着いた、町への影響額は 308 億円という試算も明らかにしたと、これは町の一般会計 100 億、農協の粗生産額 100 から 120 億を足した額よりも多いということで、市長報告というのもされていました。このほかに議会では政務調査費を使って講演会をやったり、それからポスターを 1,000 枚つくったのです。そして町がつくったのぼりのうち 200 本を議員が買い取って、それぞれ知り合いだとか業者の人たちの所に立てて歩いたという、こういうすごく活発な活動をしていて、やっとたどり着いたというような町長さんの感想なのです。ですから、私なんかも大したことはやっていないし、うちの議会も2回ほど意見書を上げたというぐらいで、議長が網走の集会に出られたということもありますけれど― 80 ―も、議会として一致して何かをやるというTPPの阻止のために何かをやるというふうな空気になっていないので、やっぱり美幌から見ると温度差があるなというふうに私も思っています。しかし、黙って見ているわけにはいきませんので私もやれることはやりますし、皆さんそれぞれやれることをおやりになるのだろうというふうに思いますけれども、町はやっぱりこの町を維持していく、合併もしないでずっと続けてきた町ですから、大事にしていくという意味では、さらなる波状的な町民周知の手段をとっていただければというふうに思いますので、町長さんのご所見を伺いたいと思います。
答弁 町長 佐藤多一
茂呂竹議員さんおっしゃいましたように、美幌町は非常にさまざまな行動を展開しているのはよく承知しているところでございます。もちろん今デモ行進だとか、あるいは署名活動というのは町独自でするということではなくて、既に2回やっておりますので、そういう要請等々がまたやろうということになれば当然そういうものにも参画していくということでお答えをしたつもりでございますけれども、独自の部分で行けば、やっぱりいろんな問題点というのはしっかり理解するというのが一番大事かなというふうに思っていまして、そういう意味では、ここでお話ししました2月の 16 日のTPPの影響と暮らしを考える町民集会ということで 250 名の方が来られて、そしてそこには東京農大の長澤先生もおいでになってお話を伺ったところなのですけれども、その何日か後、津別町の肉牛振興会の総会に行きましたところ皆さんおっしゃっておられたのは、先生の話を聞いて改めてそういうことかというのがよくわかったけれども、まだよく理解できないところがあるということで、自分たちでもそういう勉強会を開かないとだめだなというお話が、振興会の何人かの方たちから総会の中でご意見が出ておりました。そういうことだなというふうに思います。それがしっかり理解されれば自分の中にすとんと落ちてくれば、その人がまたきちっと隣の人に伝えきることができるということだというふうに思いますので、そういう活動が一番大事ではないのかなというふうに感じたところです。TPP、個人的には非常に興味を持っているのはISD条項というのが一番何かちょっと気になるなということで、多分それは町の条例なんかにももしかして影響して― 81 ―くるのではないだろうかと、要するに結んで経済活動が、例えばアメリカなり9か国ですから、そのどこかの国から、その日本の対応が法律なり条例が経済活動というか、利益、不利益をそのことによって私の国は受けているという訴えることができるのです。そうすると今環境基本条例だとかというのをつくろうというふうに思っていますけれども、その中に何か締結されて抵触するような部分が出てくると、訴えられるということにも発展しかねないような、そういう条項なものですから、今同じTPP同士の枠組みを考えているアメリカとオーストラリアで喧々諤々のやりとりをしているところです。それが日本も一緒のことになっていけば、これちょっと農産物が売れなくなるだとか、安いものが入ってくる、そういうのもあるのですけれども、こういうことも考えなくちゃいけないのかなというふうに思ったりしているところです。それで、できる限り津別スタイルと言いますか勉強会というのが、それこそ波状的という言葉になるのだろうというふうに思いますけれども、あちこちで開かれるような、そういうわかった人たちがまた伝えていくということが紙を配ってもなかなか読んでくれる人と読んでくれない人がいますので、そういうことのほうが効果が上がるのかなというふうにも考えております。ただ一方では、広報の紙面の問題もありますけれども、少し先ながら特にこの4月にかけて山を迎えてくるよというお話もありますので、検討させていただきたいというふうに思います。
質問 3番 茂呂竹裕子
韓国でFTAが今発効するというようなニュースもこの間入っていましたけども、韓国のFTAよりもTPPのほうがずっと厳しいのだということで、私2回ほど韓国人の北海道酪農短大の准教授の先生のお話を2回ほど美幌と北見とでお聞きしたのですが、日本は韓国よりも大変になるのにのんきじゃないかというふうに怒られるようなお話も伺いました。やっぱり何が一番大変なのかということでは、もう発効、韓国はこれから発効するのですFTAが、しかしもう既に農村から人がどんどん出て行って、そしてあそこは進学率がものすごく高いのです、韓国って。ところがその進学率も落ちていると。要するに農村が子どもたちを大学にやれなくなっているというようなことと、食糧の自給率が五十数パーセントからもう二十― 82 ―何パーセントに落ちたと。そしてFTAってあちこちと結んでいても、やっぱりアメリカのものばっかりが入ってくると。そして韓国の主要大企業がもうけはあるけれども国民所得は減って、どんどん格差が開いているというのが現状だというふうなご報告もありました。やはり締結してしまったら、先ほどのISD条項じゃないのですけれどももとに戻れなくなるということなのです。今韓国では選挙があるので、政権を変えるということで燃え上がっているそうですが、やはり政権を変えて条約をなかったことにする以外に方法がないというふうに言っていました。それで、TPPも本当に関税ゼロですから、本当に主食も守れないようなそういう危険な条項ですので、北海道を挙げて農家ばかりじゃなくて、一般公務員の皆さんもぜひお力を出していただいて、ぜひ交渉を断念させるというところまでもっていきたいなというふうに私は考えています。町長の答弁はもう先ほどお聞きしましたので結構です。