当別町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月13日
(1)児童館と社会教育施設について/(2)あそびの広場の利用緩和について
2023年3月13日、当別町議会の一般質問で、櫻井紀栄議員が「児童館と社会教育施設について」「あそびの広場の利用緩和について」について質問し、町長 後藤正洋、教育長 三澤吏佐子が答弁しました。
- 質問者
- 櫻井紀栄 議員
- 答弁者
- 町長 後藤正洋、教育長 三澤吏佐子
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 櫻井紀栄
議長の許可をいただきましたので、一般質問を行います。1期目最後の一般質問は、子どもの視点に立った遊び場の整備や交流機会の確保をテーマに質問を行いたいと思います。まず最初に、地域における子どもの健全育成活動を推進する中核的機能、さらには子育て支援の拠点として地域のニーズを把握し、子どもに関わる支援をより包括的に担っていくことを目的に児童館についてお伺いいたします。児童館は、児童福祉法に定められた児童厚生施設です。児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、または情操を豊かにすることを目的とする施設とすると定義されており、法律上はゼロ歳から18歳未満までの全ての子どもを対象とした施設です。児童館の利用が乳幼児等に限られており、中学生、高校生世代の子どもまでが利用できる施設であるとの認識を持たれていないなど、児童館のイメージは人によって異なります。このため、生まれ育った地域や今まで暮らしてきた地域によっては児童館がなく、その存在を知らない人もいます。北海道は全国的に見ても設置度が低く、50%を下回っており、当別町では全くなじみのない施設です。しかし、子ども・子育て家庭の状況はますます多様化かつ複雑化する中で、中高生世代の居場所づくりや学習支援、食事の提供など課題に対応する児童館の取組が評価され、児童館における日常を起点とした子ども・子育て支援の可能性の広さに注目が集まりつつあります。児童館は、地域における子どものための拠点となり、子どもが自らの意思で利用でき、自由に遊んだり、くつろいだり、年齢の異なる子ども同士が一緒に過ごすことができます。そして、それを支える児童の遊びを指導する者、いわゆる児童厚生員がいることによって子どもの居場所となり、地域の拠点となります。子どもが自由に時間を過ごし、遊ぶ中で子どものあらゆる課題に直接関わることができます。課題を子どもと一緒に考え、対応するとともに、必要に応じて関係機関に橋渡しすることができ、子どもが直面している福祉的な課題に対応することができます。また、地域の人々に見守られた安心、安全な環境の下で自ら成長していくことができ、館内のみならず、子どもの発達に応じて地域全体へ活動を広げていくことができ、そして児童館は地域の住民と子どもに関わる関係機関等と連携して地域における子どもの健全育成の環境づくりを進めることができるのです。児童館の設置は地方自治体が決定するため、自治体により整備状況、役割、機能等は異なる現状があることから、当別町では児童館の機能や必要性についてどのように捉えるのかお伺いいたします。次に、本町、太美の子どもの交流についてお伺いいたします。以前は、認定こども園が本町にしかないため、太美地区から通っている子どもたちがいました。大体1学年で40人程度でしたが、参観日や運動会などの行事では子どもの姿がにぎやかで、とてもいい光景だと感じました。移住促進施策が実を結び、子育て世帯の転入増により子どもの数が少しずつ増えていく傾向がある一方、距離や学区の問題で本町、太美地区の子どもたちの交流がないことが課題として挙げられます。幼少期からみんなで交ざって遊び、人間関係の輪を広げることが重要であります。太美、当別の子どもたちが交流できるきっかけや場所づくりについてどう考えるかお伺いいたします。次に、選択肢のある教育サービスについてお伺いいたします。第2期当別町子ども・子育て支援事業計画の中で、家庭における子育てに対する生活実態や意識などのアンケート調査が行われております。まず、小学生保護者の就労状況についてという項目です。母親はパートタイム等で就労しているが40.9%と最も多く、次いでフルタイムで就労しているが35.8%となっております。また、父親はフルタイムで就労しているが90.7%と最も多くなっており、このことから当別町においては半分以上の家庭が共働き家庭であると言える結果が出ております。子どもを預かるサービスとして、低学年はプレイハウスを利用する割合が高く、中学年以上はプレイハウスの利用が離れるという傾向があります。要因としては、低学年は見守りが必要ですが、行動範囲が広がり、一人で何でもできるようになる3、4年生を境に高学年からはプレイハウスの利用が離れる傾向にあると以前議会の場でもやり取りがありました。一方、保護者のニーズとしては、放課後の時間をどのような場所で過ごさせたいかという項目では、最も多い回答が自宅で49.0%、次いで多い回答が習い事となっています。選択肢の中にその他である図書館や公園が3番目に多く、その割合は全体の3割という結果があります。また、子育てをする中で重要と思われる支援対策、就学前児童の保護者が対象ですが、こちらの項目においても最も多い回答が小児科などの子ども医療の充実で63%、次に多い回答が屋内遊戯施設などの屋内活動場所の充実で35.3%となっており、3番目に公園など屋外の活動場所の充実という結果が出ておりました。このような結果からも、教育サービスの項目を拡充することや選択肢の中に屋内で子どもたちが過ごすことなどできる児童館機能の候補があれば結果が変わっていることが十分考えられます。現状子育て世帯の転入が増加してきており、ほかの地域で生まれ育った方が住まわれるということは、すなわち新しい価値観を持った方が当別に住むということです。保護者が教育やライフスタイルの価値観に合わせた教育サービスを選択できる環境の整備が必要ではないかと考えますが、お考えをお伺いいたします。次に、社会教育施設における子どもたちの活動場所づくりについて2点お伺いいたします。初めに、既存施設の利用見直しについてですが、同じく第2期当別町子ども・子育て支援事業計画の中で子どもや子育てに優しい生活環境づくりにおいて、地域の子どもたちの活動場所として総合体育館、白樺コミュニティーセンター、西当別コミュニティーセンター、町立図書館などの社会教育施設における子どもを対象とした事業を充実するとともに、施設の活用を推進していくとあります。施設の利用については、要望があれば事業内容を確認して柔軟に対応していると昨年9月の佐藤議員の一般質問で答弁がありました。先ほど述べましたが、保護者のニーズが高いのは子どもたちが屋内で過ごすことのできる施設です。まずは、既存の社会教育施設を生かしていくことが少しでも早く保護者のニーズに応えられていくと考えます。立地条件もよく、町内では比較的新しい施設である総合体育館のロビーの一部を談話スペースにすることにより、今後フレキシブルに使えるのではと考えますが、お考えをお伺いいたします。また、同じ佐藤議員の答弁の中で、子どもたちが社会教育施設を使いたいときはルールの指導が必要とのことでした。現状ルールといったものはないことから、子どもたちが使いやすい社会教育施設の仕組みやルールづくりが必要と考えますが、ルールの整備を行っていく考えはあるのでしょうか、お伺いいたします。最後に、あそびのひろばについてお伺いいたします。コロナウイルス感染症対策の中であそびのひろばを安全に運営していくために対応されている先生方には、予約の管理や頻繁なアルコール消毒や拭き掃除、換気、検温など大変苦労があることをお見受けしております。利用者の方も安心して利用してきたことと思います。一方で、当日行きたいときに行けない、午後に遊ばせたい、前日までに予約しなければならないけれども、手間であるなどといった声を耳にしております。コロナウイルス感染症対策緩和に向け、あそびのひろばで実施している人数制限、利用時間制限、予約制の解除が必要と考えます。一日でも早く以前の利用環境に戻して再開すべきと考えますが、今後の見通しについてお伺いいたします。以上、1回目の質問になります。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 後藤正洋
それでは、櫻井議員の一般質問にお答えをいたします。全体といたしまして教育長に対するご質問ということでありましたけれども、児童館につきましては私のほうから答弁をさせていただきます。児童館についてのご質問でありましたけれども、私は児童館の必要性をどう捉えるかというよりも、当別町に適した子育て支援体制を考える上で何が必要かという面から検討すべきであり、必ずしも児童館という形にとらわれることなく、多様化していますニーズに沿った子どもの居場所づくりが必要であると考えております。全国の公営児童館は、平成7年度の3,275か所をピークに令和3年度には2,381か所まで減少しており、社会ニーズの多様化とともに、今まで果たしてきた児童館の役割が変化してきている現れではないかと推察しております。そういった点も踏まえ、当別町に適した子育て支援体制の在り方につきましては、先日代表質問でもお答えしたとおり、こども家庭庁発足後に策定されるこども大綱の内容を見極め、各種体制の整備について検討を進めてまいりたいと考えております。全般的に櫻井議員のご質問につきましては社会的に子どもたちをどう育てていくかというご質問でありますけれども、ぜひ次回は家庭の役割ですとか、親の役割ですとか、そういったことも含めて議論をしていきたいなというふうに思いますので、よろしくお願いをいたします。以上、櫻井議員の一般質問に対する私からの答弁といたします。
答弁 教育長 三澤吏佐子
それでは、櫻井議員の一般質問にお答えをいたします。初めに、太美と当別の子どもたちが交流できるきっかけや場所づくりについてでありますが、人間関係の基礎をつくり、協調性、社会性を身につける幼児期の交流はとても重要なことであると考えております。これまで子どもプレイハウスやあそびのひろばでは、それぞれ太美と当別の間で交流事業を行ってまいりました。加えて、認定こども園では事業者である高陽福祉会により、町外グループ園も含めた交流事業を行っております。次に、放課後の過ごし方やライフスタイルに合わせた環境づくりについてのご質問ですが、既に町内では公的サービスのほか、塾や習字、ピアノ教室などの習い事、スポーツ少年団や育成会、サークル活動も存在し、このような民間サービスや地域の事業に加えて、新たにこの春から民間企業によるプログラミング教室の開講が予定されるなど、ライフスタイルに合わせたサービスの選択肢が増えていくものと考えております。次に、既存の社会教育施設の利用見直しについてですが、総合体育館はスポーツ活動等を主目的とした施設であることから、談話スペースに特化した利用は難しく、隣接する白樺コミュニティーセンターと併せてフレキシブルに子どもたちの活動場所として有効活用が図られるよう、その手法も含め、指定管理者であるふれ・スポ・とうべつと協議を進めてまいります。また、コミュニティーセンターは地域の方の学習や研修等のための施設であることから、集いの場などの利用は現行ルールの運用範囲内で対応が可能であると考えておりますので、子どもたちに対しては分かりやすい掲示などによる案内をしながら、施設の利用状況や安全面等も考慮し、必要に応じ職員が指導するなど、施設の適切な運営管理に努めてまいります。次に、あそびのひろばの利用緩和についてのご質問でありますが、あそびのひろばについては新型コロナの感染拡大以降利用制限を続けておりますが、この4月からは制限を緩和し、事前申込み不要の9時から14時までの開設に戻したいと考えております。以上、櫻井議員への一般質問に対する答弁といたします。
再質問 1番 櫻井紀栄
答弁いただき、ありがとうございました。それでは、再質問のほうに移らせていただきます。最初に、児童館の必要性の認識です。大項目1番の(1)の①の部分になります。児童館含めて、当別町の全体的な機能として児童館以外の項目も含めて検討していくというような流れで承知いたしました。先ほど国の動向であるこども大綱を見ながら施策をつくっていくということがご答弁でいただいたのですけれども、令和4年度の児童福祉法等の一部を改正する法律により、市町村は令和6年度からより一層全ての妊産婦、子育て世帯及び子どもへ一体的に相談支援を行えるよう、子育て世代包括センターや子ども家庭総合支援拠点の創設の意義や機能は維持した上で、組織を見直した子ども家庭センターの設置に努めることとなると先月に行われた子ども施策の推進に関わる有識者会議で報告がありました。町長の進める妊娠前から成人期の包括的な子育て支援の中核となる施策として位置づけられると捉えてよろしいのでしょうか。まず1つお伺いしたいと思います。
答弁 町長 後藤正洋
今櫻井議員ご指摘をいただきました件につきましては、国において大綱を決めていく前段階としていろいろと議論されているということは承知をしております。櫻井議員の一般質問の中にもありましたけれども、子育て支援に対する保護者の皆さんの、これは過去のアンケートでありますけれども、一番はやはり医療系の小児科があったほうがいいですとか、あるいは室内で親子で遊べる施設が欲しいですとか、そういった需要が多いということは私も承知をしております。特に今チャイルドファーストを掲げています私としては、後ほど予算編成の話もいろいろとご質問も出てまいりますけれども、そこに気を配った予算編成にして、いかに子育て世帯に当別町で子どもを育てていただけるような環境をつくっていくかということで、整えていこうという取組はさせていただいております。ただ、今ご指摘をいただいています児童館については、私も予算があればすぐ必要だというふうに思っておりますけれども、なかなかそれが現実のものになっていかないという現状もあります。そういった中で、先ほど申しましたようにこれから国がこども家庭庁の大綱を秋までにつくりますので、それを見据えた中で国の議論も参考にしながら、町として一番最善の環境をどうつくっていけるかということを検討してまいりたいというふうに思っております。以上、答弁といたします。
再質問 1番 櫻井紀栄
ありがとうございました。それでは、次の質問に移らせていただきます。本町、太美の子どもの交流について再質問させていただきます。確かに大事という同じ共通認識を持っているので、大変うれしく思いました。教育長の執行方針の基本方針の中で、豊かな心の育成についても記載がありました。そもそも心が豊かであってこそ学ぶ意欲が生まれることから、必要な大変重要な項目であると感じております。健全育成とは心の健康増進を図ること、情操を豊かにすること、社会的適応能力を高めること、これらは先ほど答弁いただきました学校や幼稚園、プレイハウスなどでこういうことをやっていますというふうに答弁いただいたのですけれども、子どもたちの遊びによってのみ得られるものがあるのです。同じ当別でも学区の違う学校の友人など、様々な人間関係をつくっていけるような工夫が要ると感じます。児童館という機能がまさに適役であり、カバーができると考えますが、お考えをお伺いいたします。
答弁 教育長 三澤吏佐子
ただいまのご質問にお答えしたいと思います。児童館に限らず、今子どもたちが求めている交流というのは非常に幅が広いというふうに思っております。例えばいろいろな社会教育の活動についてもどんどん項目を増やしていっております。それから、教育全体を進めていく上で体験活動の重要性というのは非常に高まっているというふうに考えております。デジタル教育が進む中で、心を大切にした、それから体験活動を大切にしたいろいろな事業を進めていきたいというふうに思っておりますので、そういう中で当別の子ども、それから太美の子どもに限らず、町全体でいろいろな交流ができるように進めてまいりたいというふうに思っております。
再質問 1番 櫻井紀栄
ありがとうございます。今後そういった感じで当別と太美の子どもたち、ただでさえ子どもたちの数が少なくなってきておりますので、活発な交流ができることを期待しております。次の再質問の項目なのですけれども、教育サービスに選択肢をというところの再質問に移らせていただきます。次の第3期当別町子ども・子育て支援事業計画は、令和6年度には策定しなければならないのです。このことから、アンケートを含めた調査研究等は今年度から実施していかなければ間に合わないと感じます。まずは町の課題を定めるために現状把握をしていくところから始めるべきと考えますが、どのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
答弁 教育長 三澤吏佐子
子ども・子育てを町全体で考えること、これを目標にしております。家庭と学校と地域が一体となりまして、さらにそこに行政がしっかり加わっていく、これは非常に大切だと思っております。そういう中で、より多くの方々にいろいろなご意見をいただくこと、これ非常に重要だというふうに思っておりますので、お子さんを育てている方々のみならず、地域の方全体にいろいろな機会を通じてご意見をいただきたいというふうに思いますし、今後ともそのように進めてまいりたいというふうに思っております。
再質問 1番 櫻井紀栄
ありがとうございます。より多くの人の意見を聞くということは本当に大事だなと思っております。以前何人かの方からいただいたところでは、アンケートに答えたいのだけれども、期間が決められていてなかなか答えられないというところもありましたので、期間はとても長く取っていただけるとより多くの人の意見を聞けるかなと思っております。次に、再質問です。既存施設の利用見直しについての項目について移らせていただきます。ルールづくりについて検討していく方向でというふうに私のほうで捉えましたが、教育行政執行方針の中で、授業改革は石狩管内の共通した目標であり、対話を重視した授業を進めることで全ての子どもたちの着実な学びにつなげていきたいとありました。学校での対話を重視するということは、当然子どもたち同士の対話の重要性が高まってくると感じます。社会教育施設を使って子ども同士が議論したり相談する場というのは、学校教育の場からも求められると思います。このルールづくりについてなのですけれども、どの項目についていつまでに検討していくのか具体的にお答えいただきたいと思います。
答弁 教育長 三澤吏佐子
今お話のございましたとおり、子どもたちが活発に話し合う、この機会があるというのは非常に大事なことだというふうに思っております。これから求められる教育に関しては、先生が主役になって教え込むという教育から、子どもたちが実際に話合いをしながら答えを導き出すという教育をつくっていく、これ大事なことだというふうに思っております。そういう中で、社会教育施設、これを柔軟に活用するということ、議員おっしゃるとおりだというふうに思っておりますので、その辺を進めてまいりたいというふうに思います。そういう中で、ルールづくりなのですけれども、先ほど申し上げましたとおり、社会教育施設自体が学習をする、また話合い等にも使える施設でございますので、その辺の活用に関しては柔軟に考えてまいりたいというふうに思っております。その中で子どもたちに対して分かりやすい説明というのは非常に必要だなというふうに思っておりますので、例えば掲示をするとか、それから改めて子どもさんたちにこんな使い方をしましょうねという情報発信をするとか、そういう形を取ってまいりたいというふうに思っております。
再質問 1番 櫻井紀栄
丁寧なご答弁いただき、ありがとうございます。そういった周知、まず子どもたち、多分社会教育施設を自分たちが好きなときに利用できるというのがあまり知られていないのではないかなと思いますので、そういうところも含めて積極的に周知をお願いしていただきたいなと思うのですけれども、いつまでに検討していくのかという部分だけちょっと答弁をいただけていなかったので、そこのところ答えられるようでしたら、ぜひ答えていただきたいなと思います。
答弁 教育長 三澤吏佐子
既に指定管理者のほうとは話を進めているところでございます。なるべく早く具体的なお話ができるように、またそういうことが決まりましたら、なるべく早く皆さんに周知できるように進めてまいりたいというふうに思います。