当別町議会 令和2年第4回定例会 2020年12月10日
(1)ケアラー支援の取り組みについて/(2)ボランティアの活躍の場について
2020年12月10日、当別町議会の一般質問で、五十嵐信子議員が「ケアラー支援の取り組みについて」「ボランティアの活躍の場について」について質問し、町長 宮司正毅が答弁しました。
- 質問者
- 五十嵐信子 議員
- 答弁者
- 町長 宮司正毅
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 五十嵐信子
ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従いまして本日は2項目、1つ目はケアラー支援の取組について、2つ目はボランティアの活躍の場について一般質問させていただきます。1つ目のケアラー支援についてですが、新聞やテレビなどでもケアラーという言葉を見聞きすることが多くなってまいりました。ケアラーとは、高齢、身体上、精神上の障がいまたは疾病等により援助をする親族、友人、その他の身近な人に対して無償で介護、看護、日常生活のお世話やその援助を行っている人のこといい、今後さらに増えていくことが予想されます。ケアラーの中でも病気の親に代わり家事をしたり障がいのある家族の介護をしたりするほかに幼い兄弟の世話などをしているヤングケアラーと呼ばれる18歳未満の学生の増加も心配されているところです。平成23年にNPO法人介護者サポートネットワークセンター・アラジンが行った調査によると、多くのケアラーがケア、介護をすることへの不安を感じていると答え、身体や心の不調を感じていて受診したくてもできない状況にある。また、孤独を感じていると答えています。同居の場合は、特に一日中要介護者と付きっきりになり、自由な時間が取れず、ストレスが蓄積され、心身のバランスを崩してしまうおそれがあります。当別町においても相談受付やボランティアの派遣、サロンなども開かれています。担当されている方は、どなたも一生懸命で感謝しております。これらを評価した上でケアラー支援の新たな拡充が必要と考えます。自ら手を挙げて参加できる人はいいのですが、問題は一人で悩み、我慢をしているケアラーです。経済的に負担が増え、むしろ仕事を辞めるに辞められない。また、介護を分担できる兄弟、姉妹がいない人が一人で両親のお世話をするとなれば必然的に多重介護となります。既に調査と支援に乗り出している自治体もありますが、当別町においてもケアラーを早期に発見し、誰一人孤立することなく必要な支援につなげることが大切です。(1)、ケアラー支援についてどのように考えておられるか伺います。(2)、問題とされているヤングケアラーの実態把握は行われているのかお伺いいたします。(3)、介護をしているケアラーも大切な一人であると多くの人に理解してもらうための周知と啓発が必要と考えます。ケアラー手帳は、ケアラーとサービスやサポートをつなぐことで社会的孤立を防ぐことを目的に開発されたものです。ケアラーへの情報提供、心と体の健康を守るための健康管理の機能を持つ、いわば母子健康手帳のケアラー版です。ケアラーと地域をつなぐツールとしてのケアラー手帳についてのお考えをお伺いいたします。(4)、ケアラーが抱える不安や悩みを共有し、気軽に相談のできるサロンや居場所づくりや西当別地区にはサテライト型地域包括支援センターを望む声もありますが、見解をお伺いいたします。2つ目は、ボランティアの活動の場についてですが、第7期高齢者福祉計画策定の際のアンケート調査結果では、地域活動への参加の希望でぜひ参加したい、参加してもよいと答えた方が全体の50%を占めており、活動の機会があれば参加したいという人が潜在的に存在していることが分かりました。地域での活動の機会を提供することで外出機会の増大、介護予防にもつながると分析されていました。(1)、当別町には人口の1割近くのボランティアさんが登録されていると聞いておりますが、実際に活動されている方はどの程度なのかお伺いいたします。(2)、今後ボランティアさんの活動の場をどのように広げ、支え合うまちづくりのためにマッチングしていこうと考えていらっしゃるのかお伺いいたします。(3)、高齢者のボランティア活動は、生きがいとともに介護予防にもつながっております。有償ボランティア講座の推進とともに介護施設等とも連携をして、介護職でなくてもできる様々な業務の補助などで活躍の場を広げるお考えはあるかお伺いいたします。(4)、今頼もしいことに医療大学の学生さんがボランティア活動をしてくださっており、喜びの声が聞こえています。以前から登録されている方の活躍とともに新しい活躍も大切にして、さらに町内会と連携をし、希望する方のお困り事、例えば草刈りだとか雪かきなどの解決につなげる活動の体制をつくるべきと考えますが、お考えをお伺いいたします。以上で1回目の質問を終わります。
答弁 町長 宮司正毅(町長は2021年6月まで)
五十嵐議員の一般質問にお答えをいたします。まず初めに、ケアラー支援についての町の考えというご質問でありますけれども、まずもって申し上げたいのは親しい人の介護、いわゆるケアです、このために一人で悩みを抱えているような方々をできるだけ支援していくべきではという五十嵐議員のお考えだと思いますが、私も全く同感であるということであります。町としましては、現在のところこういったケアラーの相談窓口は地域包括支援センターが担っておるのであります。地域包括支援センターは、町の介護部門の相談を一元的に受ける窓口でありまして、先ほど議員からおっしゃっていただいたようなカフェの開設や認知症サポーターの養成などの事業も今行っているところであります。町のこういった事業の展開につきましては、町が一方的に行うのではなくて、悩みを抱えた方々のニーズを十分に見極めた上で実施していくことが大切でありますので、今後もこういった視点を失うことなく事業を実施してまいりたいと考えております。次に、ヤングケアラーの町内での実態についてでありますけれども、先ほどお話がありましたように、18歳未満の学生が全国的には非常に増えてきているというお話があるようですけれども、今年度在宅介護実態調査を実施したところでは町内ではヤングケアラーの該当者はいないものと把握をしております。次に、ケアラー手帳についてのご質問ですけれども、ケアラー手帳という名称ではないのですけれども、本町には認知症の方とその家族、いわゆるケアラーがその状態や症状において受けられる支援のメニューや相談シートを掲載しました当別町認知症ガイドブック、一般的には認知症ケアパスと言っているようですけれども、これを地域包括支援センターにて配付しております。五十嵐さん、これみたいなのですけれども、これ御存じですよね。こういうのがありますので、これは多くの方に今活用いただいていまして好評を得ているというふうに認識をしています。今後は、掲載内容の充実を図って利便性が向上するような検討も加えてまいります。それから、サロンや居場所づくりに関するご質問ですけれども、先ほども申し上げましたとおり、現在地域包括支援センターによってカフェがオープンサロンGardenにおいて開設されております。ケアラーはもちろんのこと、ケアラーだけではなくて当事者や家族などの情報交換の場として利用されております。また、認知症のご家族の方々によるカフェが同様の趣旨でゆとろにおいても開設されていると承知しております。これらを含め活発に利用されることを期待しているものであります。次に、西当別地区にサテライト型の地域包括支援センターを設置してはとのご質問ですけれども、現在の地域包括支援センターは24時間体制で町民からの相談に応じておりまして、本町や西部地区といった垣根を持って運営しているものではありませんので、現時点において西当別地区にセンターを設置するという考えはありません。ケアラーの件は以上であります。続いて、ボランティアの活躍の場についてお答えをいたします。まず初めに、町内のボランティアの状況ですが、社会福祉協議会が運営しておりますボランティアセンターにお聞きしましたら令和元年度末のボランティアの登録者数は1,762名となっておりまして、令和元年度中に活動された人数は660名となっております。年間の延べの回数でいいますと、1,828回のボランティア活動に従事されているというふうに聞いています。次に、ボランティア活動のマッチングについてのご質問ですけれども、高齢者、障がい者、その他ボランティアを必要としている方に適切なボランティアを派遣するためにボランティアコーディネーターというのが社会福祉協議会、ゆうゆう、北海道医療大学の学生と連携し、可能な限りきめ細やかな調整をしているのであります。ただ、ボランティアの性格上、マッチングにはおのずと限界があるのかなというふうには思います。次に、高齢者の方々がボランティア活動ができる場を広げていく考えはあるかというご質問ですが、町では専門性が高く、資格が必要となるいわば介護のプロのような方々だけではなく、専門性は高くないけれども、ボランティアとして活動してくださる高齢者の方々も町の福祉を支える重要な存在であります。現在ボランティア活動で介護施設での話し相手や見守りなどの活動を行っていただいておりますが、ボランティアを始める方に向けて、こういった方にボランティア養成講座を実施しておりまして、元気なお年寄りが専門職ではないけれども、何かお手伝いしたいというときにボランティア活動の世界に入りやすい仕組みが用意されているというふうに私は聞いております。講座を受講した方は、地域生活サポーター、これが1つ目で、2つ目には買物御用聞きサポーター、3つ目にファミリーサポート協力会員、こんなようなふうに分けてボランティア活動に携わっていただいておりまして、これは議員がおっしゃったことですけれども、高齢者のボランティア活動というのは高齢者自身の生きがいにもなりますし、介護予防にもつながるということから、さらにこういった機会を増やしていきたいというふうに考えております。最後に、町内会と連携した活動についてのご質問がありましたけれども、今まで福祉委員による見守り活動事業、あるいはとうべつ見守り安心センター事業、それから地域支えあい活動助成事業、除雪ボランティア活動等々を町内会と社会福祉協議会との連携により既に実施してきているのであります。以上、五十嵐議員の一般質問に対する答弁といたします。
質問 4番 五十嵐信子
答弁ありがとうございます。まず、1番の(2)の問題とされているヤングケアラーの実態把握ということですが、当別町ではそういうヤングケアラーはいないということで調査が行われているということで安心して聞いておりました。ヤングケアラーというのは、家庭の中で例えば子どもさんがお手伝いのようにおじいちゃん、おばあちゃんをお世話するのは当たり前のような感じになっていて、そこのところがいいことをしているような形で、それはすごくいいことだとは思うのですけれども、大変だと思っていてもなかなか声を上げていけないお子さんもいらっしゃると思うので、そういう点は教育とかそういうところとかも連携を取りながら随時実態調査をしていってほしいなというふうに思っております。これからもよろしくお願いいたします。3番目ですが、ケアラーと地域をつなぐツールとしてのケアラー手帳ということなのですけれども、私もケアパスはいつも持参して、訪問して歩くときには必ず見ていただいたりとかはしておりますけれども、ケアラー手帳というのはケアラーの立場に立ったものになっております。本当に心に寄り添うような形の手帳になっているので、ケアラー連盟のほうで作られている手帳も今後参考にしながら検討していただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 宮司正毅(町長は2021年6月まで)
実は私ケアラー手帳というのはまだ見たことがないので、これとどの程度違うのか分かりませんけれども、そのケアラー手帳が役に立つのであればぜひそれをしっかり読んで、これとの組合せをしっかりやっていければいいと思います。これも結構書いてあります。ケアラー手帳とどの程度遜色があるのか私は読んでいないので、申し訳ありませんけれども、参考にさせていただこうと思います。
質問 4番 五十嵐信子
ありがとうございます。ぜひ参考にして、よりよい寄り添う、活用される、そういう冊子にしていただけるといいと思います。あと、2番目のボランティア活動の場の4番目についてですけれども、町長の答弁にありました町内会と連携した活動というのは、福祉委員による見守り活動だとか、とうべつ見守り安心センター事業、また地域支えあい活動助成事業、除雪ボランティア活動というのは私も存じ上げておりますけれども、例えば地域支えあい活動助成事業のほうなのですけれども、町内会のほうで申請をしますと3年間助成をいただけますけれども、その後少し置かれて、ずっと使えるものではないのです。なので、これはそういう事業なので、仕方がない部分もあるかもしれませんけれども、例えば除雪のボランティア活動も毎年訪問先が大体決まっていて、それはすごく助かっているというお声も聞いておりますけれども、個人のお宅で置き雪だとか困られている方というのはこの長年ずっと課題であります。これは福祉の問題だけではなくて除雪を関係している担当課も様々なところで協力し合って仕組みをつくっていかなくてはいけないのではないかなと、本当に住みやすいまちづくりといいますか、ここにずっと住んでいたいという高齢者はたくさんおりますので、その支え合い事業として町で何とかそういう仕組みをつくって、ボランティアはこれだけの人数いらっしゃいまして、きっと今数だけではなくて本当に活動できる方、どれぐらいの方が今いらっしゃって、登録していてもいらっしゃらなくなった方だとか様々いると思うので、今精査してくださっている最中だと思うのですけれども、そういう部分で実際に活動できて助けてと声を上げたときに、よし、行くよというような、そのボランティアの体制というか、しっかりつくっていくべきではないかなと、またこれもあるので、再検討というか、もっと拡大して支え合う場をつくっていって、ボランティアさんも、またお願いする方も本当によかったというような仕組みができればすごくいいと思うのですけれども、その拡大といいますか、もう一度精査しながらそういうのをつくっていくお考えがあるか、これだけお聞きしたいと思います。
答弁 町長 宮司正毅(町長は2021年6月まで)
今の五十嵐さんのご質問は、恐らく町内会のこともそうでしょうし、それ以外にいろんなボランティアの全体を拡充、町の中のボランティアを拡充していったらというお話だろうと思いますが、もちろんボランティア活動を拡充していくことは町としてもできる限りやっていくということについては何の疑いもありません。ただ、ボランティアですから、町が、自治体が何でもかんでもやれというのは私は間違っていると思います。別に町内会だけでやってもいいわけだし、町内会ではなくても集まって町民がやってもいいわけですから、それを全部町が統一してやれという考え方は私の中には入りません。あくまでもボランティアはボランティアです。ただ、そうはいってもなかなかマッチングだとか、それから講座を開いたりして皆さんにボランティアというものがこんなにやっている本人にもいいのですよというようなことを皆様に喚起していくということについて町はできる限り広げていきたいと思いますけれども、何でもかんでも町のほうにあれもやれ、これもやれ、全部やれという考えは、ぜひ議員のほうから皆さんに、町民にボランティアを積極的にやるようにお勧めいただくということを私はお願いをいたします。以上であります。
質問 4番 五十嵐信子
ありがとうございます。私も町に全部やっていただくというふうに言っているわけではなくて、ボランティアに登録していてもなかなか活躍の場がないという話が聞こえてきていますので、そういう活躍の場をできれば町内会も一緒に協力したり、またいろいろな組織もあるわけですから、そういう方たちとしっかり連携を取りながらそういう仕組みといいますか、つくってみんなで支え合うまちづくりをしていってもらいたいというか、そういうふうにしていきたいと思って質問させていただいておりました。今後また議論させていただきますので、どうぞよろしくお願いします。以上です。