みんなの議会

大樹町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月7日

漁業の振興に対する実効性のある取組について

2024年3月7日、大樹町議会の一般質問で、菅敏範議員が「漁業の振興に対する実効性のある取組について」質問し、町長 黒川、農林水産課長兼町営牧場長 松久が答弁しました。

質問者
菅敏範 議員
答弁者
町長 黒川、農林水産課長兼町営牧場長 松久

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 菅敏範

それでは、先に通告しました、漁業の振興に対する実効性のある取組について、質問いたします。大宗漁業である秋さけ定置網漁の極端な不漁が長期間続き、漁獲量回復の展望が見いだせない現状にあり、このままでは漁業組合の安定経営は厳しく、漁業従事者の生活不安も年々高まり深刻な事態を迎えているというふうに思います。地域漁協の活性化を取り戻すためには、国・北海道・大樹町が一体となり、実効性のある新たな対策の実施が急務であることは言うまでもなく、漁業者が将来に安心と希望を持って漁業に従事できる環境づくりが大切であると考えているので、次の項目について町長に伺います。1点目、漁業者の生活安定に向け、大規模な養殖・栽培事業を実施する考えについて。2点目、付加価値販売と雇用確保のために、新たな魚種等を活用した加工事業を支援する考えについて。3点目、プラスチックごみの海洋汚染や流木対策等、漁場の環境改善の取組について。以上、3点について、よろしくお願いいたします。

答弁 町長 黒川

菅議員ご質問の「漁業の振興に対する実効性のある取組について」お答えをいたします。1点目の「大規模な養殖・栽培事業を実施する考え」につきましては、夏期間の海水温が比較的低い道東海域において、春から秋までの海面養殖試験として、令和2年度から大樹サクラマス養殖事業化研究会が中心となり、サクラマス養殖に取り組んでおります。今年度は、記録的な猛暑による高水温や魚体の成熟度について課題もありましたが、約1,000尾のサクラマスを「醤油いくら」や「鮭とば」に加工して、商品開発を行っております。現在、漁業者や北海道、大樹漁業協同組合と、旭浜漁港における養殖機能の整備・強化について協議を行っており、将来的には漁港施設を核とした大規模な養殖・栽培漁業の可能性について、関係機関と検討を進めていきたいと考えております。2点目の「付加価値販売と雇用確保のために、新たな魚種等を活用した加工事業を支援する考え」につきましては、近年、地球温暖化による海水温の上昇により、水産資源や漁業、養殖業などに大きな影響を及ぼしております。当町の主力魚種で秋さけの低調な水揚げが続く中、ブリなど本来は温暖な環境を好む魚種の漁獲量が増加するなど、環境の変化に対応した取組が重要だと考えております。大樹秋さけ定置共経運営委員会では、令和4年度から大樹町水産物付加価値向上事業を活用した秋さけの船上活締めなど、他地域との差別化や付加価値向上に取り組んでおります。また、大樹漁業協同組合では、新巻ザケの切り身での販売や、漁獲量が増えているブリなどの加工も検討しております。環境の変化や消費者ニーズに対応した商品開発を推進していくことは大変重要と考えておりますので、新たな魚種などを活用した加工事業に対する支援についても、検討してまいりたいと考えております。3点目の「プラごみの海洋汚染や流木対策等、漁場の環境改善の考え方」につきましては、漁業生産の場である沿岸漁場の環境が、河川から海洋に流出したプラスチックごみや流木などの堆積により大きく変化しております。そのため、漁業者等で組織する大樹町前浜資源保全会では、漁場環境の回復を図るため、漁船を使用した漁場耕運や清掃活動を実施しております。また、当町には歴舟川をはじめ多数の河川があることから、台風や大雨により大量の流木が海洋まで流出し、漁業被害をもたらしてきました。そのため、海岸漂着物対策が十分に継続されるよう国や道に要望していくとともに、町といたしましても、漁業活動に支障を来すことがなく、漁業者が安心して操業できるよう、関係機関と協力しながら漁場の環境改善に向けて取り組んでまいります。

質問 菅敏範

ありがとうございます。最初に、大規模な養殖・栽培事業について伺います。令和2年度から旭浜漁港内で4年間実施したサクラマス養殖事業は、赤潮や台風などの被害に見舞われましたけれども、4年間の試験養殖事業で実用化の目処が立ったと認識していますが、5年度は約1,000匹のサクラマスを加工して商品開発を行ったということでありますが、結果として、開発した商品の販売はされたのかどうか、まず最初に伺いたいと思います。

答弁 農林水産課長兼町営牧場長 松久(農林水産課長兼町営牧場長は2025年3月まで)

令和2年度からサクラマスの養殖について始めています。事業化については、まだ今後とも研究等は続けていかなくてはならないのかなと考えています。やはり毎年、何かしら問題点はいろいろと出てきます。今それを一つずつクリアしながら何とか実用化に向けて取り組んでいるところでございます。また、令和5年度、サクラマスの魚卵を「醤油いくら」として試験的に販売もしてございます。こちらのほうは400グラムのパックで1,000円で販売しまして、16万円の売上げがあったところでございます。身については成熟が進んで売り物にならないものはつぶかごの餌、また状態が比較的いいものはあくまで試験的なのですが、「鮭とば」やスモークサーモンとして加工して状態を見ている、そのような状況でございます。以上です。

質問 菅敏範

今後も研究は続けるということでありますが、途中でアクシデントもありました。だから十分な研究の成果は得られなかったのかなと思いますが、一定程度の成果はあったということで認識をしたいと思います。それで、6年度も5年度と同額の養殖漁業成長産業化推進事業補助金が計上されていますが、これも実際には全く5年度と同様の形での養殖事業で、中身については変わりがないという認識でよろしいですか。

答弁 農林水産課長兼町営牧場長 松久(農林水産課長兼町営牧場長は2025年3月まで)

令和2年度から始めたサクラマス養殖、先ほども言いましたが、やはり毎年毎年問題をクリアしながら進めてございます。令和5年度は、やはり成熟が早いという問題点がまずありました。それで、令和6年度につきましては、成熟しないであろう種苗を大きく育てる取組、まずそこに重点を一つ置きたいなと思っています。また、光を当てることによって成熟が抑制されるという、そういう研究の結果もございますので、令和6年度につきましては、調光といいますか、光を当てながら種苗を試験的に調査、育てていきたいと思っています。以上です。

質問 菅敏範

大規模な養殖事業についてなのですが、個人的には全く素人考えなのですが、大樹の外海は養殖事業には適していないという認識をしていたところであります。それで、私としては外海が無理だったら河川の出口周辺というか、河口付近に入り江状の生けすをつくって、ことによる養殖事業を検討する必要があるのかなというふうに個人的には思っていました。町長の先ほどの答弁では、旭浜漁港を活用する方向で道、それから町、そして漁業者と検討をされているということでありますから、その検討に沿ってお伺いをしたいと思います。繰り返しになりますが、北海道、大樹町、大樹漁業協同組合、漁業者と旭浜漁港での養殖機能の整備強化の協議中ということでありますから、この養殖事業の可能性について関係機関と検討を進めながら、今考えられているのは旭浜漁港全体で養殖機能を整備して、養殖栽培事業に活用したいということで理解をしてよろしいですか。

答弁 農林水産課長兼町営牧場長 松久(農林水産課長兼町営牧場長は2025年3月まで)

議員おっしゃっていた河口での養殖というのもあるかと思いますが、やはり河口だと大雨降ったときとか災害時にやはり危機的な状況になることも考えられますので、今は港を使った養殖事業のほうを進めていきたいなというふうには考えているところです。それと、旭浜漁港につきましての養殖の検討につきましては、やはり旭浜漁港全体を使った中で何とか養殖事業を進めていきたいというのはございます。ただ、旭浜漁港もやはり静穏性が悪かったりするものですから、今後関係機関と協議を進めながら、その静穏性を保てるような漁港、そして養殖のほうも、今の面積は小さいのですが、もっと大きな面積を使って使用できるような、そんなような漁港を目指しております。以上です。

質問 菅敏範

今現時点では協議中ということでありますから結論については難しいと思うのですが、現時点の町としての判断としては、この協議が途中でやはり駄目と頓挫をするような状況にはあるのかないのか、うまく進むような格好ですというか、どういう理解がよろしいですか。

答弁 町長 黒川

なかなか簡単ではないというのは、研究会の皆さん、直接携わっている皆さんもそうですし、私どもも支援しながらそう思っているところであります。でも、だから逆に希少価値があるというふうに思っておりまして、サケの養殖等々はトラウトサーモンなどを含めて、あるいはギンザケ、あるいはキングサーモンなどの養殖も研究されているようでございますので、その中でサクラマスを12月に出荷するというのはなかなかうまく、どこも手がけていないかなと思います、なかなか難しいものだというところで。ただ、数は減っていますが、最終的に商品の近くまで行っていると、イクラも出荷できたということでありますので、徐々に技術が確立しつつあるかなと思っておりまして、それが成功した暁にはやはり希少価値が大変上がるのではないかなと思っていますし、大手すしチェーンも期待していると、出荷できるのであれば引き取りたいというような話も聞いておりますので、そういった部分ではもう一踏ん張りだと思っているところでございます。

質問 菅敏範

それで、現在も養殖事業をやっているのですが、旭浜漁港全体を新たなサクラマスの生けすとして活用した場合に、現在の養殖事業とそれが実現した場合には、かなり面積というか区域が広がるのですか。大体大ざっぱに言って何倍になるとか、その辺はつかみで分かりませんか。

答弁 農林水産課長兼町営牧場長 松久(農林水産課長兼町営牧場長は2025年3月まで)

ちょっと面積のほうは正直申し上げられないのですが、やはり旭浜漁港なるべく大きく使いながら何とか養殖機能も持たせたものにしたいというふうな考えは変わっておりません。その中で、船も入りながら、そして養殖もできるとなると、大体規模的には今の旭浜漁港の半分ぐらい使えたらいいのかなというような形で考えています。以上です。

質問 菅敏範

現在は旭浜漁港を基地としている漁船があるのですが、その漁船の対応については浜大樹漁港に集積するというか、まとめるという方向で考えるということでよろしいのですか。

答弁 町長 黒川

旭浜港で荷揚げしている部分もありますし、そこに停泊している船もございますので、仮に全面を使うといっても全てを養殖場にするというのはちょっと不可能だと思います。旭浜には上架施設がありまして、漁の終わった船は旭浜港の上架施設に陸揚げをするのですね。その施設がありますから、そこは使っていくことだろうと思いますので、船の通り道は残すようになると思いますし、荷揚げしているのは、ツブとかを荷揚げしているのですが、それらを浜大樹に持ってくるのかというのはちょっと協議したことはありませんが、どちらも可能性があるかなと思いますけれども、幾ら養殖が盛んになって全面使いたいといっても、全く船が通れないとか、そういうことではないと思います。船の通り道と上架施設は生きるだろうというふうに思っております。

質問 菅敏範

大体理解をしました。今の協議が熟度を迎えまして、旭浜漁港における養殖栽培事業が早期に本格的な事業着手になればいいのかなというふうに理解するところであります。ただ、しかしながら、主たる魚種である秋さけ定置網漁の極端な不振が続いているので、この回復の目処が立っていない現状の下では、漁業組合の経営だけではなくて漁業者の生活不安も深刻でありますから、この養殖事業だけでなくて、ぜひ今後は道、国も含めて、その漁業の自信を持って漁業者が従事できるような、実効性のある新たな支援策を早期に行使をしていくことが大切だと思いますので、漁業者がやむなく漁業から撤退するような事態に陥らないようにすることも大切なことだと思うので、この辺について、町長1点聞かせてください、認識を。

答弁 町長 黒川

大宗漁業である秋さけが非常に低迷しているという部分につきましては、ちょっと手の打ちようがないというのが実態でありまして、それでも少なくても取れているサケを付加価値を高めて販売するということも大事かなと思っております。また、今まで取れてなかった魚が取れている部分も今値段が上がらないということでありますが、それはもう、例えばトラフグが今東北まで来ているのですね。山口とかあちらよりも逆に東北のほうが漁獲量が上回っているということもありますので、私どもも相馬市に行きますと、もうトラフグ料理という店が出ているのですね。そのように魚種が変わってきたら、それに臨機応変に対応していくということも大事かなと思います。今できることは、取れた魚を付加価値をつけて加工して出荷するということが大事ではないかなというふうに思っておりまして、漁協の加工施設の維持、それから改良について、町としても協力してまいりたいと考えているところでございます。

質問 菅敏範

今何となく町長に2点目の答弁いただいてしまったような気がするのですが、この養殖栽培事業の関係で最後に一つ伺いたいのですが、大樹でもマツカワの放流事業やっていますよね。それで、北海道における稚魚生産の大部分である100万匹以上を占めていた、栽培漁業伊達センターが25年度ぐらいから数年間休止するという報道がありました。その伊達センターで生産された稚魚がえりもから西のほうにほとんど放流されているという報道なのですが、当面は残る4か所の栽培センターで継続するということになっていますが、数量が少ないということであります。大樹町はえりもよりこっちですから、どこからどの程度の稚魚を購入していたのか、伊達センターの休止が大樹に影響があるか、その辺についてはどう考えていますか。

答弁 農林水産課長兼町営牧場長 松久(農林水産課長兼町営牧場長は2025年3月まで)

北海道の栽培漁業伊達センターの関係なのですが、令和6年度を最後に休止するということで伺っております。あと、大樹で放流しているマツカワ、こちら伊達センターの稚魚を購入してございます。北海道のマツカワの稚魚生産は伊達のみであります。中間育成施設として道内で4か所ありまして、稚魚生産は伊達のみのため、購入するのは伊達センターのみとなってございます。

質問 菅敏範

ということは、伊達が休止をしたら、それが回復するまで大樹にはマツカワの稚魚は来ないという理解になりますね。それでは、2点目の付加価値販売と雇用確保、新たな魚種等を活用した加工事業の支援については、答弁いただきました。先ほど町長から非常に厳しい漁獲状況でありますが、漁組と連携をしながら、町内で取れた新たな魚種を含めて加工し付加価値をつけた販売について、これは今後も取り組んでいくということでありますから、そのように理解をしたいと思います。そこで、1点だけお聞きをしたいのですが、秋さけの船上活締めを含む付加価値向上事業における販売実績がどの程度増えているのか。いいものですから、どの程度販路が拡大しているのか、概略についてお聞きをしたいと思います。

答弁 町長 黒川

船上活締めにつきましては、今船5隻が定置網5か所に行って回収するのですが、そのうちの2隻に船上活締め用の電気ショック並びに活締めを行っているということでございます。その販売高とかちょっとその辺は私は承知してないのですが、大樹で港でも若干の値段の差をつけて、販売価格では300円というふうに聞いているのですが、それで販売をしていると。仲買人の方はどちらかというとちょっとそちらには向かないのですが、一般の消費者の方は、道の駅で直接販売を行ったときは300円高い活締めのほうから売れていったというようなこともありますので、今後の付加価値向上に向けての活路が見えたのかなとは思います。ただ、活締めをどんどん全部でやれるかというと、なかなか難しい問題がいろいろありまして、今後漁協さんと相談しながら、もし拡大したいということであれば支援してまいりたいなと思っているところであります。活締めした魚と活締めしない魚を船の上で分けるというのは大変難しいのですね。生けすが一つなものですから。ですので、船は活締めするとなったら全部活締めするのですね。そうすると、ほかのところも全部やるとすごい労力になってなかなか大変なので、なかなかどうやって広めていくかどうかというのは漁協さんなり、船の方々と、漁業者の方々と相談しながら進めたいと思っております。

質問 菅敏範

それでは、3点目のプラスチックごみの海洋汚染や流対策等の漁場の環境改善について伺いたいと思います。ご存じのように、プラスチックごみによる海洋汚染はいろいろ報道されているとおり、海に蓄積されたものがマイクロ化して魚が餌と間違って食べたりという状況も年々増加をして、定かではないにしろ、極端な報道によりますと、海のどこかで、海の中は魚の数よりプラスチックごみのほうが数量が多くなるというような警告もあります。そういう状況の中で、海をベースにした漁業にとって、海の環境改善は重要な課題でないかというふうに思います。その人間の不始末を人間の知恵で処理をしなければならない。非常に残念なことではありますが、一人一人の力は微々たるものだと思いますが、個々人も真剣に考えて取り組むことが大切であるということを私自身も思っています。それで、答弁にありました、大樹町前浜資源保全会の皆さん方が自主的な清掃活動を実施しているということでありますが、どの程度やられて、どの程度の成果があるのか、把握をしていたらお聞きをしたいと思います。

答弁 農林水産課長兼町営牧場長 松久(農林水産課長兼町営牧場長は2025年3月まで)

前浜資源保全会の関係ですが、清掃活動、令和5年13回実施してございます。こちら前浜の資源耕運によりまして漁場環境が改善され、赤潮により被害を受けたホッキ資源の回復が図られております。漁獲サイズまで成長するには5年から8年必要であると言われております。すぐに漁獲に反映はされませんが、中小資源は増えてございますので大変成果はあるというふうな考えでございます。それと、もう1点、先ほどのマツカワの稚魚の関係なのですが、生産のほうは伊達のセンターでやっております。5年度を最後に休止となるところなのですが、まだほかにも道内種苗施設ございますので、今そちらのほうと調整を道のほうでしていると聞いておりますので、その動きを今後も状況を注視していきたいなというふうに考えているところです。以上です。

質問 菅敏範

今、前浜で漁民の皆さんがそういう活動をしているということもお聞きをしました。町長にお聞きをしたいのですが、人間が汚した責任を取るということではありませんが、漁港を抱える大樹町として、例えば我々みんなが最低1年に1回とか2回とか、台風の後とか、こういう清掃活動を実施をするようなことは今後考えていくことも大事ではないかと思うのですが、その辺についてお聞きをしたいと思います。

答弁 町長 黒川

海洋汚染に関しましては、議員言われるように個々人の意識というのは非常に大事だと思いますし、漁業者だけの問題では当然なくて、陸上で生活する私どもが出すごみの不始末といいますか、そういったものが巡り巡って海に行って魚に影響していると、あるいは海岸線を汚しているというようなことでございますので、皆さんで、子ども達も含めて清掃活動をやるということはいいことだと思っております。何か機会を捉えまして、今日は浜の清掃の日ということで皆さんで楽しくハイキングをするような感じでやれるようなことを考えてみたいなと思います。実際、大樹学の中で定置網でなくて地引き網ですね、地引き網の体験活動などをするときには海洋プラスチックごみのことも話をし、ごみ回収も併せて行っているというふうに伺っております。そういったことで、子ども達のごみに対する意識というのも高めているということでありますので、それの延長で町としても考えてみたいかなと思います。

質問 菅敏範

もう1点、午前中も議論があった広報広聴での懇談会の中で、漁協の婦人部の方から釣り客のマナーの問題もありました。年々少しはよくなっているかもしれませんが、やっぱり守られてない実態もあるということですので、町として漁組と相談をして、厳しく取り締まるということなのか、これはちゃんと持ち帰らなくてはいけないという喚起を促すような看板の設置を増やして、釣り客にマナーの徹底をしていく方向なのかは、これは簡単にできると思うので、現状よりも増やす方向での対応はできませんか。

答弁 町長 黒川

釣り客のマナーといいますか、釣り客がごみを置いていくということは、浜に置いていく場合もあるのですが、道路に捨てていく場合もあると。農家の方に聞いた話でありますが、釣り客かどうか分かりませんが、浜のほうから来た人が私の家の前の道路に捨てていくというようなこともあるようでございます。確かに私どもも海岸線に行きますと、その道すがら袋ごとぽんと捨ててある、缶ビールの缶とかありますので、一般ではないなというのは分かりますので、そういったことが多いかなと思います。啓発については、看板設置というのはできることですので、今も若干ついているかと思いますけれども、古くなっているものもあると思いますので、さらに点検をしてしっかりPRをしていきたいかなと思います。また有効な手だてがあれば、対策として取り組んでみたいなと思います。たまたま今海岸を見るカメラというのがありますので、ああいったもので不法投棄とまで言えるかどうか分かりませんけれども、不法投棄の監視といった部分もそういったカメラでやることも可能かなと思いますので、実態把握ということができるかなと思いますし、警察ともちょっと連携しながら考えてみたいなと思います。

質問 菅敏範

最後のテーマの流木対策なのですが、これなかなか前に進んでいません。毎年海岸に流れ着く、河川に流れ出た倒木が海に出て、海を漂流して海底に沈んだりして、漁業者に漁業被害等が出たり、それから波で打ち上げられてもまた海に戻ったりして非常に環境が悪化している状況もあります。これの流木が流れ出さない方法が大きく二つあるのですが、一つはやっぱり森林管理だというふうに思います。町有林も含めてですが、上流で例えばきちんとした管理ができていないとか、それから台風等で斜面が崩壊した部分が膨張すると、そこにあった流木が徐々に川から海に行くという状況が、それがほとんど全てで、十勝とかでなくて、全て海岸線が暴れ出すということであります。ですから、森林の管理と、一つは流れ出たものを何とか食い止める方法として、一般的な砂防ダムがあったのですが、大樹町でいうと既に満杯で全く流木を捕捉するような対応にはなっていません。それで、近年スリットダムの建設が議論をされまして、結構全道的には建設がされていると承知しているのですが、僕もどこどこに設置をされているかは承知はしてません。ただ、大樹町には以前経済常任委員会で現地を見たのですが、国有林の治山事業で設置をしたものが大全に1基あります。それは効果があるのですが、時々掃除をしなければなりません。実際に掃除をしているのかどうか、今現状を把握していませんが、そういうものをやっぱり検討して、漁民に不安を与えないためにはそういう状況をつくっていくと。どこにどういうものをつくるというのは難しいかもしれませんが、上流でせき止めて海に出ないという予防策などは必要だと思いますので、これはここで議論するとずっと長くなりますから、そのことを全体的に勉強しながら強く、道も予算を持ってやるようですから、どういうものかを含めてどういう効果があるかについては今後の課題としたいと思いますし、町長の答弁にあります、上に要望しているのですが、道としては歴舟川につくりたいというような話は全くないのですか。それとも大樹町の歴舟川も検討しているという話があるのかどうか、お聞かせください。

答弁 町長 黒川

流木対策に関しまして、海岸に漂着した流木に関しての押し上げ、要は波でまた持っていかれないように少しおかに上げるという部分は、道はかなり迅速にやっていただいておりまして、また上がった木がまた流れてということは今のところない状況です。ただ上げた後そのままになっているので、常にあるという状況ですので、また本当に大きい波が来たらまた持っていくのではないかというようなところの不安というのはあります。川に堆積している部分につきましては、今回無償で持っていってもらえる業者がないかということを道がやっていただきまして、今336のところではその流木の対策は行われていると認識しております。いろいろやっていただいているなというふうには思っておりますが、その流れる前にスリットダムでということでございますが、道の河川に対してスリットダムを検討しているという話は今はちょっと聞いておりません。有効な手段としては、浚渫という、川を掘って、あるいは河畔林を管理するというような事業もありますので、そういったことでの対応ができないものかというのは要望していきたいかなと思っております。準用河川といいますか、町の管理の河川についてはそういったものは使える、国の手当もあるのだということで紹介もされているのですが、いかんせん流木が流れる川はほとんど二級河川でありまして、私どもが手を出せないようなところですので、道においてそういったことができないかなということを少し思っているところであります。大全に1基あるのは国有林の関係でやられたスリットダムだったかなと思うのですが、その効果もあるのでしょうけれども、メンテとか、これからどんどん増えるかという議論には今ちょっとなっていないかなというふうに思います。

質問 菅敏範

この流木対策については、非常に今後もまだまだ継続する事案だと思います。どういうふうに対応するのか、これは議論が必要かなと思いますので、今後の課題としたいと思います。最後に、温暖化という環境異変による海水温の上昇によって、秋さけ漁の不振の大きな原因と言われています。早期の原因究明や抜本的な対策が講じられまして、海水温の上昇は我々の力ではどうしようもないのかなというような気持ちもあるのですが、秋さけ漁の回復が図られることを期待をしていきたいというふうに思っています。同時に、枯渇が危惧されるシシャモ漁とか、これの資源回復も緊急課題でないのかなというふうに思います。国や北海道、自治体の支援体制、横の連絡を密にした体制の強化で沿岸漁業の安定操業が図られることを、私も期待しますし、町全体としてこの取組を押し上げることが大切だということを認識をして、この質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。

出典:大樹町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月7日 議事録 PDF(114ページ) 間違いを知らせる