みんなの議会

砂川市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日

ヒグマ対策について

2024年3月5日、砂川市議会の一般質問で、辻勲議員が「ヒグマ対策について」質問し、経済部長 野田勉が答弁しました。

質問者
辻勲 議員
答弁者
経済部長 野田勉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 辻勲

それでは、一般質問をさせていただきます。大きく1点についてでございます。ヒグマ対策について。ヒグマの駆除、対策等については、昨年私を含め他の議員からも一般質問があり、それらを通して対策が講じられていることは理解しました。昨年は、例年以上のヒグマ目撃情報が多発しており、空知管内においても9月から11月の出没情報が相次ぎ、ふんや足跡の確認を含めると、管内24市町のうち南幌町を除く23市町で報告された上、多くの地域で例年以上の報告が寄せられたとのことでした。砂川市でも過去5年で最多の3か月で29件となっています。理由としては、ヒグマの生息数増加に加え、ドングリなどの実の成りが悪く、餌を求めて人里に下りてきたとみられています。砂川市では、北光公園での出没情報で閉鎖されましたが、解除されても再度閉鎖されるなど長い期間の閉鎖となり、市内外の方々から多数の問合せが私にもありました。このような経過の中で、ハンターの高齢化などの課題や、昨年は全国でも人身被害が深刻化するヒグマとツキノワグマの熊類において政府も指定管理鳥獣にこの4月中にも指定すると言われており、指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画を定めた都道府県に対し、国が交付金を出すほか、夜間の猟銃による駆除も可能になると言われています。そこで、今後のヒグマ対策について、以下の点について伺います。(1)これから春に向けてヒグマが冬眠から出没してくる時期かと思いますが、目撃情報等があってからの対応について。(2)猟友会との連携について。(3)昨年の6月の一般質問での答弁で地域住民(学校も含めて)に対してヒグマ対応等講習会を予定しているとのことでしたが、このことについて。(4)環境省が4月中にもヒグマとツキノワグマを指定管理鳥獣に追加指定すると決めたようなのですが、砂川市における駆除の影響について。以上、1回目の質問を終わります。

答弁 経済部長 野田勉(経済部長は2026年3月まで)

それでは、私から大きな1、ヒグマ対策についての(1)目撃情報等があってからの対応についてご答弁申し上げます。市民からの目撃情報を受けた際には、市職員、警察、北海道猟友会砂川支部砂川部会会員の鳥獣被害対策実施隊員が目撃地点へ赴き、現場の検証を行い、移動経路等を想定した後、市と警察で連携し、近隣周辺のパトロールを実施することとしており、また正確で迅速な周知が求められますので、市ホームページ及びLINE公式アカウントなど、SNSを通じた周知のほか、状況によっては目撃情報のあった周辺への看板の設置、町内会へのチラシの配付などにより周知の徹底を図ることとしております。さらに、その後の目撃情報等につきましては、市ホームページにおいて日付ごとに目撃、足跡などの情報を地図上に示すなど、具体的で分かりやすい注意喚起を行うこととしているところであります。これまでと同様に市民の安全、安心のため、迅速な対応を図ってまいります。なお、出没したヒグマの対応につきましては、北海道ヒグマ管理計画に基づき5段階で区分された有害性の判断に応じ、対応方針に即した対策を講じております。その5段階で区分された有害性についてご説明申し上げますと、段階ゼロは人間を恐れて避ける非問題個体、段階1は人間を恐れず避けない問題個体、段階2は農作物の被害など人間活動に実害を及ぼす問題個体、段階3は人間に積極的につきまとう、人間を攻撃する問題個体、最後は直ちに出没による重大な被害またはそのおそれや社会的に影響がある緊急対応型問題個体であります。次に、(2)猟友会との連携についてでありますが、市では北海道猟友会砂川支部砂川部会会員から6名の推薦をいただき、鳥獣被害対策実施隊員として委嘱し、ヒグマの目撃や出没時の対応のほか、有害鳥獣対策の協議と事業を実施する砂川・奈井江広域有害鳥獣対策連絡協議会に関わる活動に協力していただいております。また、隊員として委嘱する6名以外の会員にも協力いただき、毎年4月には子どもの国開園前のヒグマ生息調査を行っております。さらに、近年のヒグマ出没状況に対応するため、散弾銃を所持してから10年未満の猟友会会員に特例でライフル銃を所持することの必要性を協議するなど連携を図っているところであります。次に、(3)地域住民に対するヒグマ対応の講習会の開催についてでありますが、昨年は全道的に目撃情報、出没による被害が多発したことから、北海道と研修会の開催を協議し、昨年11月9日、地域交流センターゆうにおきまして管内住民を対象とした空知総合振興局環境生活課主催の空知地域ヒグマ対策防除技術対応実践研修会が開催されたところであります。内容につきましては、講師に酪農学園大学野生動物生態学研究室教授や北海道ヒグマ専門人材バンクに登録し、獣害対策の電気柵やわななどの商品を取り扱う民間の会社の方を招き、ヒグマの基礎生態や防除技術について講演を行い、農業者、各自治体職員、学校関係者、猟友会会員、一般市民の方など44名、市内27名、市外17名の参加があったところであります。次に、(4)ヒグマの指定管理鳥獣の追加指定に伴う砂川市における駆除の影響についてでありますが、初めに指定管理鳥獣についてご説明申し上げます。鳥獣保護管理法第2条第5項で希少鳥獣以外の鳥獣であって、集中的かつ広域的に管理を図る必要があるものとして環境省令において定める鳥獣をいうと定義されており、現在ニホンジカとイノシシが指定されており、環境大臣が環境省令で指定管理鳥獣にヒグマを定めることにより、都道府県または国が指定管理鳥獣捕獲等事業を実施することができることとなります。さらに、都道府県は捕獲等事業の内容を具体的にまとめた指定管理鳥獣捕獲等事業実施計画を策定し、自治体はこの計画に基づき捕獲等事業を実施することになります。ヒグマを指定管理鳥獣に追加するための政省令改正の手続としては、4月中に施行する予定となっておりますので、詳細につきましては不明ではありますが、これまで問題個体を判定した後、やむを得ない判断として捕獲をする対応でありましたが、指定された後は計画に基づいた個体数管理の捕獲となるため、ヒグマ出没後は早い段階で捕獲することが可能になると予想されます。

質問 辻勲

それでは、今答弁がありましたけれども、昨年は本当に多数出没したということで、1回目の質問でも言いましたが、秋の9月から11月の3か月間でも砂川においては29件の出没を確認したということで、これは過去を見てもすごく多いということで、前年では15件、その前11件とかなのですけれども、これは空知管内のどこの市町村も同じような状況になって、餌がないとか私言いましたが、農政課の話では個体数が増えているのでないかという話も昨年はしておりました。そんな状況の中で今回いろいろな指定の追加も出てきたと思っているのですけれども、昨年この身近なところで北光公園が特に、過去もあったのですが、閉鎖してはまたという感じで、私もかなりの問合せ受けたのですけれども、後ほどまたお話をしますが、そういった状況の中でどのようにしていったらいいかという。今対策のお話がありましたので、この時期また子どもの国でも熊が出てきて、例えば5月に子どもフェスティバルというのをやっていたのですが、それができなかったりということも過去にはあったのですけれども、昨年は子どもの国で6月ですか、小熊が出まして、これも衰弱した小熊なので、保護と駆除というところでいろいろ分かれたようなのですけれども、結局衰弱しているし、駆除の対象にはならないのでないかということで猟友会の方とも話合いの中、旭山動物園で受け取っていただけるということで、一般公開もしてくれるということで、砂川で助けられたので「すなすけ」という名前になったと、ほほ笑ましいあれもあるのですけれども、でもその辺の保護と駆除の難しさということもあったり、そんな状況がありました。それで、2回目の質疑といたしましては、(1)でこれから冬眠から出没してくる時期ということで、子どもの国のお話もしましたけれども、春熊の駆除というのは、今目撃があったらという状況かと思っているのですけれども、春熊の駆除は行われないのか、まずお伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 野田勉(経済部長は2026年3月まで)

春熊の駆除についてのご質問かと思います。春熊の駆除について若干ご説明申し上げますと、春熊の駆除は北海道ヒグマ管理計画の第2期に基づきまして、ヒグマの人里への出没抑制とヒグマ対策技術者育成を図るため、補助事業の形で実施しています。期間は、2月1日から5月31日までの残雪期間となっています。本市におきまして実施するかどうかなのですが、猟友会の会員の方、役員の方々と実施の有無について過去からも相談しておりまして、行わないという結果になっております。といいますのは、まず理由の1つ目といたしまして、毎年4月の中ぐらいに北海道子どもの国協会の依頼にありまして、先ほども申し上げました生息調査を3日間かけて、麓から山頂までいろいろな方面から上がって調査をしているのですが、痕跡がないということと、もう一点はハンターが山に入って鹿を冬の間捕るわけですが、足跡などの痕跡が春ぐらいには見つからないということありましたので、巣穴等があるかどうか分からない状態なので、積極的に山に入って捕るというのがなかなか難しい状況なので、行わないということで考えているところであります。

質問 辻勲

理解いたしました。巣穴がないのでないかということで、そういう調査はしているのですけれども、そういった状況、理由も含めてということで、分かりました。今度2点目の猟友会との連携についてということも分かったのですが、これから猟友会についても1回目の質問でも話しましたが、高齢化になっているという状況の中とか、先ほど散弾銃の話もありましたけれども、10年間という話もあったのですが、ライフルもなかなか、持つ状況は厳しくなっている中にあって、後継者の問題、人材育成ということについて、どのように考えているのかお伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 野田勉(経済部長は2026年3月まで)

猟友会会員の後継者の育成等に関する質問かと思います。まず、猟友会の会員の構成でございますけれども、30代が1名、40代が3名、50代が6名、60代が5名、70代が8名、80代が8名、計31名が砂川部会の状況となっております。平均が63歳。中央値でいいますと68歳ということになります。やはり若年層といいますか、30代、40代が少ないので、後進の育成をということで考えております。猟友会では、いろいろ声をかけながら会員を増やす努力はされておりますし、また会員になられた方を対象に、エゾシカに関しますけれども、砂川の駆除に当たるに当たって年2回ほど指導するような機会をつくったりですとか、共猟といいまして、みんなで山に入って駆除するという行動があるのですけれども、巻き狩りともいいますが、そういうことも年2回ほどPR兼ねて行い育てながら活動している状況でございます。

質問 辻勲

分かりました。それで、(3)についてなのですけれども、講習会等は昨年の内容もお聞きしましたが、北光公園で長く、去年もあって、工法についてもいろいろ細かく公式アカウントで知らせましたよとかいろいろあるのですが、なかなか市民の人は自分の区域のことだから、市と違って全体的な状況というのは見れないものがあるのだから、いつ開くのだということで常時来て困るのですけれども、職員の方も私にわざわざまた閉鎖しますからとか言っていただいたりしてありがたいなというのもあるのですけれども、そういうことも含めて、もっと熊のことについて、市民がもっと知っていくことも大事ですし、熊についてどのように生態を知っていくとか、行政でこういう対策をしているということをもっと市民も分かっていくことが大事でないかと、私はあまり分かっていないのでないかと思っているのです。ただ出没の情報が出たら、大変だとなるのですが、行政もそういう意味では大変だと思います。ということで、ごみを捨てない環境だとかいろいろな勉強、そういったことが大事かということを思うのですが、昨年そのようにされたということなのですけれども、こういうことも踏まえて道と連携取ってということですが、もう少し市と、例えば何回かやるというか、大変でしょうけれども、もう少し講習、学習について、今後続けていくのかということも含めてお話をいただければと思います。

答弁 経済部長 野田勉(経済部長は2026年3月まで)

ヒグマの啓発といいますか、関係に関わる講習会等の実施についての質問だと思います。まず、令和4年度なのですが、コロナの関係で中止いたしましたが、講習会を予定しておりました。実際砂川市というよりは、砂川・奈井江でつくっております協議会を事業主体として、国の補助事業を使って講習会を行う予定を来年度も考えております。これからも継続して啓蒙といいますか、活動は必要なので、行っていこうと考えております。対象と内容につきましては、その都度ニーズが変わってくるかと思いますので、検討しながら実施はしていきたいというところで考えております。また、町内会等から要望がありましたら、出前講座という形で、過去には小学校から要望がありまして、出前講座も行っておりますので、そういうのがありましたら積極的に伺っていきたいと思いますので、ぜひ住民の方、要望がありましたら声をかけていただきたいと考えているところでございます。

質問 辻勲

最後の質問になると思うのですが、(4)について、保護計画追加の関係なのですが、これからということなので、そういったことになると思うのですけれども、その中で1回目もお話をしたのですが、それに当たって今度追加の指定になった場合には夜間も猟銃が可能になるのでないかということもあったので、そのことってどういうことなのかと。できることなのか、そのことについてお伺いします。

答弁 経済部長 野田勉(経済部長は2026年3月まで)

ヒグマが指定管理鳥獣になった場合、夜間駆除ができるかどうかというご質問かと思います。エゾシカが今、夜間の駆除ができる状況なので、エゾシカを例に取ってみますと、これは都道府県、また国の機関が委託した事業のみが実施が可能となっています。これを受ける場合に当たっても、実施できるものに要件があります。何点かあるのですが、1つ目は法人格を有すること。2つ目は、捕獲等の実績があること。それから、実施体制といたしまして、事業管理責任者ですが、対象となる全ての狩猟免許、例えば銃でしたら銃猟という銃で捕るという免許あるのですが、わなであればわな猟の免許、これらを全て持っていなければいけない。それから、安全管理講習及び技能知識講習を修了していなければいけない。それと、救急救命の講習を受講していなければいけない。これが事業管理責任者の要件です。それから、捕獲従事者ですけれども、空気銃、わな、網猟の場合は4名以上、装薬銃、散弾銃ですとかライフル銃ですとか、弾を込めるものについては10名以上の従事者が必要です。必要とする資格としては、それに該当する狩猟免許、それから猟銃を使う場合には猟銃の所持許可、それと安全管理と技能知識講習の修了、それから従事者の半数以上が救急救命講習を受講していなければいけません。それと、損害賠償保険、銃の場合は1億円、網猟の場合は3,000万円以上の保険を掛けていなければいけない。それと、安全管理規程の作成が必要です。研修計画の作成も必要です。それと、夜間銃猟を実施する場合には、夜間銃猟の実施に係る安全管理規程、それと夜間銃猟安全管理講習の修了及び安全確保に係る技能が必要と言われています。この要件を全て満たして認定を受けて、駆除ができる事業を受託することができるのですが、夜間につきましてはかなりハードルが高くて、北海道で現在、例えば北海道猟友会がこの認定を受けているのですが、北海道猟友会にも聞いたことがあるのですけれども、夜間の銃猟につきましてはなかなか難しいということで、受けることが大変だと。これからも、まず検討してから行かなければいけないということを言っておりますので、現実的な話をしますと、砂川で夜間駆除するというのは難しいと考えているところであります。

質問 辻勲

夜間ということは、非常に重大なことなのだということが分かりました。最後に、全体を通して、昨年から増えている、全国的に人身被害も増えて、250人ぐらいの方が全国でも人身被害が出ているということで、こういう追加の指定の管理も出てきたと思うのですが、最後に昨年からこうやって増えて、駆除あるいは人身被害ということは今のところ砂川はないということですけれども、そういったことを含めて、今年について取組はいろいろあると思いますけれども、ドローンで確認したりとか箱わなにするだとか、そういうこともあると思うのですけれども、全体的について取組がもしあればお伺いしたいと思います。今年はこのように行っていきますということをお伺いしたいと思います。

答弁 経済部長 野田勉(経済部長は2026年3月まで)

砂川の場合におきましては、ヒグマの対策というのは対症療法しかないと考えております。ただ、農業の場合につきましては、電牧柵を張るということで効果を得ていますので、そういう対策をしていただき、数年前からヒグマの忌避装置を設置しておりますので、これは例年どおり設置して、住宅街といいますか、町場に来ない対策を取るとともに、出没状況がありましたら監視用のカメラを設置し、職員または自治体によるパトロールを強化しながら安全を確保していきたいと考えているところであります。◎延会宣告

出典:砂川市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月5日 議事録 PDF(54ページ) 間違いを知らせる