幕別町議会 令和2年第3回定例会 2020年9月8日
テレワーク(町内事業者及び都会から地方へ)について
2020年9月8日、幕別町議会の一般質問で、小島智恵議員が「テレワーク(町内事業者及び都会から地方へ)について」質問し、町長 飯田晴義が答弁しました。
- 質問者
- 小島智恵 議員
- 答弁者
- 町長 飯田晴義
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 小島智恵
通告に従いまして、一般質問をさせていただきます。1点目、テレワーク(町内事業者及び都会から地方へ)についてであります。国が成長戦略の一環として推進してきたテレワーク(リモートワーク、「離れたところで働く」の造語)は、中国発の新型コロナウイルスの感染拡大を機に普及が進んできております。また、内閣府が実施した「農山漁村に関する世論調査」では、若い世代の田園回帰の意識の高まりが表れ、都市住民の農山漁村地域への定住願望の有無では、少し古いデータになりますが、2005 年に比べて 2014 年度の調査では、30 代は 16.9%から 32.7%へ、40 代は 15.9%から 35.1%へと伸びております。しかし、移住を実現した人は少ない状況にあります。北見市では、中心市街地の空き店舗を市が整備し、交流人口の増加と首都圏の「ひと」と「しごと」の誘引による地域活性化を目指すことを目的に「サテライトオフィス北見」を国の地方創生関連事業として 2017 年6月にオープンし、子育て中の方など若い世代の利用も進んでおります。北海道は、きれいな空気、豊かな自然環境を満喫できるとともに、メリットとしては本州で悩まされるスギ・ヒノキの花粉症を避けられる避粉地にもなり得ます。また、上士幌町ではシェアオフィス、更別村ではサテライトオフィスが整備されたところであります。上士幌町では、農村地区における光回線の整備を行い、現在、5G 時代に沿った、より快適なネット環境の整備を進めており、テレワークと休暇を組み合わせた「ワーケーション」(「労働と休暇」の造語)に力を入れております。政府の地方創生戦略では地方定住促進が中心でありましたが、最近は「関係人口の創出」を盛んに提唱しております。定住、移住の枠にとどまらず、2地域居住という関係人口の創出についても今後考えていく必要があると考えまして、以下お伺いします。①町内事業者のテレワークについて、現状と見解は。②都会から本町へ、テレワークの受皿づくりは。2点目、過疎法の特例が除外された場合における影響についてであります。過疎地域自立促進特別措置法(過疎法)の現行法が来年3月末に失効いたします。本町では、合併した旧忠類村が一部過疎として特例の指定を受けており、過疎対策事業債(過疎債)適用の優遇がありますが、新制度により特例が除外されるおそれがあるとの報道がなされました。新制度についての動向、特例除外による影響、見解についてお伺いいたします。
答弁 町長 飯田晴義
小島議員のご質問にお答えいたします。はじめに、「テレワークについて(町内事業者及び都会から地方へ)」であります。テレワークとは、「tele=離れたところで」と「work=働く」を合わせた造語で、一般的には、所属オフィスから離れたところにいながら、通信ネットワークを活用することにより、あたかも所属オフィス内で勤務しているような作業環境にある勤務形態のことであり、具体的には「在宅勤務」「サテライトオフィス勤務」「モバイルワーク」といった形態があります。また、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、企業では「時差出勤」や「在宅勤務」を余儀なくされ、働き方が大きく変化した企業もあり、新型コロナウイルスの感染拡大を防止するためには、「3つの密」を避けるなど、感染の危険性を減らすことが重要でありますことから、在宅での勤務が可能となるテレワークは、人と人との接触機会を減らす観点から、その有効な対策の一つと考えられます。国は、平成 25 年に、多様で柔軟な働き方が選択できる社会を実現するとともに、テレワークを社会全体へと波及させる取組を進めるため、「世界最先端 IT 国家創造宣言」を閣議決定し、その後、平成29 年に見直しが行われたところであります。具体的な内容につきましては、令和2年を目標年とし、「テレワーク導入企業を平成 24 年度比で3倍」「雇用者のうち、テレワーク制度等に基づく雇用型テレワーカーの割合を平成 28 年度比で倍増」とすべく、働く者にとって効果的なテレワークを推進するとしております。また、北海道においては、令和元年度から北海道型ワーケーションの導入検討と実証事業を実施し、ホームページにおいて北海道内のサテライトオフィス・テレワーク拠点ガイドマップを掲載するなど、道外の企業向けにオフィスの分散化等の提案を行っているところであり、さらには、ホテルや宿泊施設において、休暇を楽しみながらテレワークをする「ワーケーション」に特化したプランを打ち出すなど、「新しい生活様式」の一つとして、取組を始める事業者も出てきているところであります。ご質問の1点目、「町内事業者のテレワークについて、現状と課題は」についてであります。町内事業者のテレワークの現状につきましては、町が毎年実施しております事業所雇用実態調査において回答のあった事業所のうち、従業員 10 人以上の事業者と町内の3金融機関の合計 82 事業者に対して調査を行いましたところ、9事業者、率にして 11%がテレワークを導入し、そのうち技術サービス業1事業者においてテレワーク用機材を導入しており、具体的には、在宅勤務用に社員人数分のノートパソコンやディスプレー等の導入によるハード環境の整備とソフト環境の整備、各支社・支店との社内連携用にテレビ会議の機器導入を行ったものであります。同社によりますと、在宅勤務やテレビ会議において、最初は戸惑う場面も見られたが、慣れれば社内にいる場合と比べても支障がなく、また、出張も減らすことで出張費用や時間の短縮につながるなど一定の効果が出ているとのことであり、今後の新型コロナウイルスの感染拡大時や災害発生時などにも活用できることが確認されたとのことでありました。このほか、建設業2、金融業2、製造業2、卸・小売業1、サービス業1の合計8事業者では、営業担当者や総務担当者が、オフラインではあるものの、電話等で連絡を取りながら、ノートパソコンによる在宅勤務を行っております。そのうち、建設業1、金融業2、製造業1、卸・小売業1の合計5事業者は、携帯電話等を活用して社内テレビ会議も実施しております。本年5月に国が公表した令和元年通信利用動向調査によりますと、テレワークを導入している企業の割合は 20.2%で、業種別に見ると「情報通信業」と「金融・保険業」の導入割合が高い一方で、「運輸・郵便業」や「サービス業」は低く、業種によって導入割合に差が生じております。また、テレワークを導入しない理由については、「テレワークに適した仕事がない」が最も多く、次いで「情報漏えいが心配」となっております。このように、テレワークの実施には、接客や工場での作業など出勤しなければ業務が遂行できない業種もあり、本町においては、テレワークに適した仕事がない事業所や家族経営の事業所が多いことなどから、テレワークの導入が進んでいないものと考えます。しかしながら、今後、「新しい生活様式」を踏まえた新しい事業形態を展開しようとする事業者に対し、町として、商工会などと連携し、機器類の導入補助や、導入に当たっての専門家派遣等の支援が受けられるテレワーク支援事業等の周知に努めてまいりたいと考えております。ご質問の2点目、「都会から本町へテレワークの受皿づくりは」についてであります。国がインターネットで全国の 15 歳以上の方を対象に緊急事態宣言解除後の5月に実施した「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」において、1万 128 人から得た回答では、「地方移住への関心」については、全ての年齢で「高くなった」と回答した方が 3.8%、「やや高くなった」が 11.2%の合計 15%でありましたが、地域別・年代別では、東京 23 区内の 20歳代で「関心が高くなった」と回答した方が 11.8%、「やや高くなった」が 23.6%の合計 35.4%と、東京 23 区内に住む 20 歳代の方の地方移住への関心が高い状況にあります。新型コロナウイルス感染症の影響により働き方が見直される中、時間と場所にとらわれない働き方が可能となったほか、仕事とプライベートを切り分けないで働く働き方を選択するなど、仕事を取り巻く環境は大きく変化し始めているところでありますが、こうした働き方の受皿となるためには、高速通信網が完備していることが不可欠であります。現在、本町における光ファイバーの整備状況は、市街地を中心に進んでおりますが、農村部等の郊外地においては、採算性の面で通信事業者も整備に踏み切れない状況にあります。このことから、町では、来年度末までに農村地域を含めた町内全域において光ファイバーの未整備地区解消を図るべく、関連予算を今会期中に提案する予定であり、今後は、全町的に通信環境が向上し、場所にとらわれない働き方が可能となりますことから、テレワークの導入を検討している事業者などに対し、本町が持つ豊かな自然環境や生活環境、子育て環境など魅力発信に努めてまいりたいと考えております。次に、「過疎法の特例が除外された場合における影響について」であります。国の過疎対策につきましては、人口の急激な減少により地域社会の基盤が変動し、生活水準及び生産機能の維持が困難となっている地域において、緊急に総合的かつ計画的な対策を実施するために必要な特別措置を講じることにより、住民福祉の向上と地域格差の是正に寄与することを目的に、昭和45 年、議員立法により「過疎地域対策緊急措置法」が制定されました。以来、3次にわたる改正等を経て、平成 12 年に施行された現行法の「過疎地域自立促進特別措置法」では、従来からの目的に加え、過疎地域が豊かな自然環境に恵まれた 21 世紀にふさわしい生産空間としての役割を果たすとともに、地域産業と地域文化の振興等による個性豊かで自立的な地域社会を構築することにより、我が国が全体として多様で変化に富んだ、美しく風格ある国土となっていくことに寄与することを目的としているところであります。本町は、合併前の旧忠類村区域が過疎地域に該当していたため「一部過疎地域」として特例措置を受けているところでありますが、現行法が令和3年3月末をもってその期限を迎えますことから、引き続き特例措置が受けられることを強く望んでいるところであります。はじめに、「新制度についての動向」についてであります。国においては、平成 29 年から総務省の諮問機関であります「過疎問題懇談会」で今後の過疎対策の在り方などの検討がなされ、本年4月にその提言がまとめられたところでありますが、いまだ新たな制度の内容は示されておりません。次に、「特例除外による影響、見解」についてであります。過疎地域の市町村が策定する「過疎地域自立促進市町村計画」に登載した事業については、その財源として、過疎対策事業債を発行することができ、その元利償還金の7割が後年次の普通交付税の基準財政需要額に算入されることとなっております。本町におきましては、合併後の平成 18 年度から令和元年度までの 14 年間で、当該計画に基づき 31億 9,200 万 4,000 円の事業を実施し、うち 23 億 4,070 万円の過疎対策事業債を発行してきたところでありますので、その7割の約 16 億円が普通交付税に算入されることとなります。このことから、新制度により「一部過疎地域」の特例がなくなりますと、事業に係る財源を過疎対策事業債よりも条件の不利な他の地方債への振替や、税などの一般財源で対応しなければならなくなるなど、財政面に加え、事業の円滑な選択・推進の面でも、本町の行財政運営に大きな影響を与えることとなるものと考えております。北海道内の約8割に当たる 149 市町村が過疎地域となっておりますことから、国に対しましては、北海道、北海道議会、北海道市長会、北海道町村会など7つの組織の連名により「新たな過疎対策法の制定に関する要請書」を本年7月8日に国に提出し、現行法の過疎地域を引き続き対象とすることを基本としつつ、過疎地域の特性や果たしている役割等を的確に反映することや、過疎市町村の財政基盤の強化として過疎対策事業債の拡充などの要請を行ったところであります。町といたしましても、国の動向を注視するとともに、関係機関を通じて、過疎地域の持続可能な社会の維持に向け、支援の継続を要望してまいりたいと考えております。以上で、小島議員のご質問への答弁とさせていただきます。
再質問 5番 小島智恵
再質問させていただきます。ちょうど2年前の9月に岡本議員が、働き方改革という視点で、テレワークの推進について一般質問をされたところであります。大変恐縮するところなのですけれども、その際、ご答弁では「テレワークの拠点としてサテライトオフィスを設置し、企業誘致に取り組んでまいりたい」といった前向きな答弁であったと思います。しかしながら、実際には進んできていないような状況下にあるというふうに思っているのですけれども、先般、新型コロナウイルスの臨時交付金を充当しまして、町職員についてはテレワーク環境構築事業ということで行うことになりまして、中でもテレビ会議システムなんかは移動時間がかなり削減されるということでメリットのほうも大きいといったお話も聞いてはいるのですけれども、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響がやっぱり大きかったので、生活様式も変わってきておりますし、働き方についても、業種は限られてくるのですけれども、全国的な流れとしましても、このテレワークが大変注目されておりますし、実際に導入した企業も見られたところなのでありますけれども、①の町内事業者の状況なのですけれども、ご答弁でありました町の実態調査によりますと、11%がテレワークを導入されております。また、本年5月に国が公表した調査によりますと、導入企業は 20.2%ということで、全国的な状況と比べると町内では少ない状況下にはあるのですけれども、それでも1割ぐらいの事業者さんが導入されているのだなということで確認することができました。簡単にテレワークの普及といいましても、やはり業種のほうが限られてくるということで、情報通信業などネット環境、そしてパソコン等々のそういった機器があれば仕事ができるといった、そういう業種に限られてくるわけなのですけれども、今後もコロナウイルスの感染拡大、次の波が来るかもしれないということで、これはコロナ対策としても町内事業者のことを考えると大事なことでもありますし、また、災害時においても活用ができるということで、事業が継続できるということですから、そういったメリットも踏まえて大事なことではないかなというふうに思っております。そこで、やはり導入コスト、設備コストがかかってきますから、その辺の支援のほうを聞こうと思っていたのですけれども、ご答弁の中で商工会などと連携し、機器類の導入補助を考えていくということでありまして、前向きな答弁をいただきましたので、この点については受け止めさせていただきたいと思います。次の②のテレワークの受皿づくりということでありますけれども、答弁ありましたが、国のインターネット調査では、緊急事態宣言解除後の5月に実施した調査によりますと、特に東京に住む 20 代の方の地方移住への関心が高い状況にあるということで、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあって、やはり都会から田舎へという、そういうニーズも高まっているのではないかなというふうに思っております。特に北海道なんかは、都会から見て魅力的に感じてくださる方も多くいらっしゃると思います。大自然の中で仕事をしたい、子育てをしたいというふうに思ってくださる方も多くいらっしゃると思います。サテライトオフィス北見なんかでは、実際、子育て中の方が北見市に移住されたという事例が報道で取り上げられておりました。移住してからは、子どもと過ごせる時間も増え、仕事、子育てを両立しやすくなったという、そういった移住者の声もありました。しかしながら、都会の方をどうやって呼び込んでいくのか、そこの受皿づくり、条件整備というのを整えていかないと、なかなか来られるということにはつながっていかないのかなというふうに思っております。過去のご答弁で企業誘致に取り組むといいましても、やはりただ待っていても来ないだろうと思います。また、今回の答弁もいただきましたけれども、テレワークを検討している事業者に対し魅力発信に努めてまいりたいということでありまして、魅力発信については大いにしていただきたいと思うのですけれども、発信だけで本当に来ていただけるのか、選択肢として選んでいただけるのかと、そこもよく考えていただかないと現実的には来ていただけないかなと思っております。そこで、例えば、そういった民間に参入していただくことを考えたのだったら、何かそこに支援をしていくとか考える必要もあると思いますし、もしくは北見、更別、上士幌のように行政主導でそういったものを整備していく考え方もあるかと思います。その辺のところはどういうふうにお考えなのか、お聞きしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
サテライトオフィス、テレワークにしても、さきの答弁で申し上げましたけれども、やはりネット環境、高度情報通信網が整備されていって初めて成り立つものでありますので、そこをまず一番、今、整備をしていきたいというふうに思います。そうした中で、あとは、北見のようにオフィスをつくるとかそういうことではなくて、既存の今やっている空き店舗もありますし、また、空き家対策の空き家もあるわけですから、そういったところを活用して入っていただくということが必要だろうというふうに思っています。何よりも幕別町の持つ自然の豊かさであったり、私が言うのも変ですけれども、子育て支援には非常に力を入れているわけでありますので、そういった住みやすさ、子育てのしやすさ、これはやはり分かってもらえることが必要でありますので、東京幕別会の会員の皆さんもおりますし、また、町に立地した企業もありますし、あるいは金融機関もあります。いろいろなつてをたどりながら、情報を提供したいというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
更別のサテライトオフィスなんかは、トレーラーハウスみたいな形で、報道によりますと事業費 162 万円ということで、大きな費用もかけずに、やり方次第なのかなということで、検討の余地はあるのかなというふうには思うのですけれども、もう一つの事例をちょっと取り上げますけれども、ニセコ町でも報道で取り上げられておりまして、ニセコ中央倉庫群という昔のでん粉工場を改修した町の交流施設ということで、そこでテレワークできるように整備はされているのですけれども、都会から来られた女性の話によりますと、今回の新型コロナの影響で基本的に出社をしてはいけないと言われたということで、1か月ほど北海道で仕事をしながら夏休みを取っているということで、ワーク(仕事)とバケーション(長期休暇)というのを組み合わせた、いわゆるワーケーションなのですけれども、仕事をしながらこういった休暇、観光を楽しむ、そういう新たなスタイルも出てきているのですけれども、ここの倉庫群を管理している方のお話ですと、観光もしながら仕事もするという、そういう本州の方が増えてきているのだと、人を呼び込むこれはチャンスなのだというお話でありました。今、コロナ禍で本町の観光産業、観光客、減少傾向にあるかと思います。そういった視点も大事になってくるのではないかなというふうに思います。それで、このテレワークを考えていく際に、その受皿、先ほど既存の空き家とかという話もあったのですけれども、やっぱり住むところというか、泊まるところをどうするかという、そこを考えなければいけないかと思います。今、道内各地のホテルなんかでは、テレワークやワーケーションに特化して宿泊できるようなプランなんかも打ち出されておりまして、長期滞在プラン、そしていろいろなサービスがついてきたりもするのですけれども、町内のホテルではそこまで展開はされていないかと思いますけれども、そういったところでホテルのご協力をいただくということもあるのかもしれませんけれども、更別なんかは宿泊できるような、そういった施設も何か用意されているようでありまして、本町ですと、集団研修施設こまはたもありますし、忠類には、おためし暮らし体験住宅、そういったものもあるので、そのところの活用はどうなのだろうかと。また、公営住宅なんかも、交流人口を増やすということで、2地域居住という形で、そういった形で行っている自治体もあるようなのですけれども、いろいろ住むところ、泊まるところはどうするのだというところなのですけれども、それは受皿づくりに考えていく必要はあるかと思うのですけれども、それと観光という視点、併せてその辺のところをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
これを一気に観光まで結びつけるのは、なかなか欲張り過ぎかなというふうに思うわけでありまして、先ほど申し上げましたように、まずは高度通信情報網を整備した中で、あと、どこを拠点にするのか、あるいはどこに泊まるのかということは、今、小島議員がおっしゃったように、いろんなパターンがあると思います。ホテルを利用することもある、空き家もある、空き店舗もある、あるいはちょっと駒畠のまなびやは別にしても、使わなくなった公共施設がもしあれば、それも可能だというふうに思いますので、そこはニーズは様々あると思いますので、ニーズに合わせた中でどれだけ選択肢をそろえられるのかということが大切であろうというふうに思います。いずれにしても、いろんなつてをたどって、今、旅行でワーケーションをやっているということがありましたので、旅行業者もひとつ情報を提供する相手方になろうかと思います。ホテルもそうでありますし、あるいは先ほど申し上げました東京幕別会もそうでありますし、立地した企業もありましょう。いろんなつてをたどりながら情報を提供していくということが必要であろうというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
ネット環境の整備が前提ということで、それについてはご答弁でもありましたし、また、9月2日の行政報告の中でもありましたように、国の補助事業を活用して農村地域を含めた町内全域で民設民営による光ファイバー網の整備を予定されているということであったと思います。今、市街地については、もう光の整備を進められておりますので、そこはもう普及しておりますので、やり方次第なのかなというふうに思うのですけれども、そういったように農村部においても将来的には今後テレワークなんかも普及していくのではないかなというふうに思っているところであります。今すぐ実現するのはなかなか難しい面もあろうかと思うのですけれども、恐らく将来的にそういう時代の方向性の流れになっていくというふうに思いますので、長期的な視点で見まして、もう少しご検討をなされたらいいのかなと思うのですけれども、ご答弁いただきたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
移住であったり、サテライトオフィスを設置するということを一生懸命やれるかどうかとなると、なかなか難しいわけでありまして、いろんな施策がある中で、移住についても何年か前に藤谷議員からのご質問をいただいて、一度やはり立ち止まって考える必要もあるだろうと。どこもここも移住者を誘致するというのも、これは立地環境、自然環境、あるいは暮らすための環境が違うわけで、よそと比較したときに我が町が優位性があるかといったら、なかなか難しいわけであります。ただ、情報を提供することによって考えてもらえる、企業であればサテライトオフィスとして幕別町はどうかなというふうに考えてもらえる、あるいは起業する方であれば、幕別へ行ってみて、ネットが使えれば仕事はできるから行ってみようや、ちょうど子どもの体調が悪いので住みながら仕事をしてみようかと、様々なニーズがあると思うのですね。ですから、それを選択できるような情報を提供していくことがまず一番初めであって、そこで一つ成果が上がってくれば、そこからまた広がりも考えられますので、まず今やれることは、情報をしっかりと提供していくこと、それとつてをたどって PR をしていくことであろうというふうに思っております。(10:34 谷口議員退場)
再質問 5番 小島智恵
分かりました。次に、2点目の過疎法の特例が除外された場合における影響についてに移りたいと思います。総務省の過疎問題懇談会というのが開かれておりますけれども、その中で最終報告が公表されておりまして、実は1点目のテレワークの質問ともちょっと関連性がありまして、田園回帰、関係人口の創出、サテライトオフィスなど、そういったことも提言がなされているわけなのですけれども、その懇談会の座長さんに過疎対策の意義についてお聞きしたという記事がありまして、その中で「新型コロナウイルスの感染拡大は、都市の過密問題を浮き彫りにするとともに、食料を支える農村地域の重要性を再認識する契機になる」と。また、「いざというときには農村地域が支えになる」といったことをご指摘されております。改めて地方なり過疎地域の存在、役割というのが非常に重要であるということを感じざるを得ないわけなのですけれども、それで、この過疎法の現行法が来年3月までということで、新制度に向けてということで、一部の新聞紙上では市町村合併の特例が除外されるといった案も出てきているといった記事を拝見しまして、非常に危機感を抱いたところであります。ご答弁でありましたけれども、この新制度の検討はなされて本年4月に提言はまとめられているものの、新制度の内容はまだ示されていないということでありました。明らかになっていないということで、いろいろ計画を立てていく中で、ちょっと明らかになるのが遅い感じもするのですけれども、来年に向けていろんな計画を立てていくかと思うのですけれども、こういった新法が決まらないと、かなり計画も立てづらいのかなというふうに思うのですけれども、今もそうですし、今後もなのですけれども、決まらない中でどういうふうに対応していくのか、取り組んでいかれるのか、お伺いしたいと思います。
答弁 町長 飯田晴義
現行の過疎市町村は、全国で言うと比率で 47.6%あります。道内については、先ほどお答えしたように 149 団体で 83.2%、非常に全国的に見ても約半分近くの市町村が過疎市町村であるわけでありまして、これがすぱっと全くなくなるということは私ども想定しておりませんし、やはりこれを維持するために、去る7月8日にも国に対して道内の関係団体が要請をさせていただいたわけであります。ですから、あまり楽観視はできませんけれども、この制度はある程度続くのであろうと、一部過疎というものも維持できるのだろうというふうに今のところ思わざるを得ない、これを前提にした中で計画を樹立していきたい、事業計画を立てていきたいというふうに思っているところであります。
再質問 5番 小島智恵
新制度が決まっていない状況下でこういった質問をするのも、ちょっと早まった質問なのかなと思うのですけれども、町長のお話ですと、そんなに危機感といいますか、不安に思ってはいないということなのですけれども、北海道をはじめ連盟で7組織ですか、一体となって国に要望書を提出しているということで、その辺のところは連携して要望・要請の手を緩めてはならないとは思っております。それと、この過疎債というのは、やっぱり元利償還金の7割が普通交付税で戻っているということで、実質3割負担で事業が行われるということで、かなり財政面で非常に有利でありますし、さらには国の補助のかさ上げ等もあったりしますし、それとあと平成 22 年には一部法改正がされて、ハード事業に加えてソフト事業も使えるようになって使い勝手もよくなっているということで、実際にソフトですと介護のほうだとか、子ども医療費のほうにも何か現在も使われているというふうな形でお聞きはしているのですけれども、こういう有利なものがなくなればやはり、あくまで仮定ですけれども、なくなった場合は影響は甚大であるかと思います。財政的な数字も示していただきました。合併後 14 年で 31 億 9,200 万 4,000 円の事業を実施して、うち 23 億 4,070 万円の過疎債発行、7割の約 16 億円が戻ってくるということで、実質3割負担で来たものが、不利な地方債振替だとか、全て一般財源とかになってくると、本当に厳しいことになってくるのだなというふうに感じたところなのですけれども、ご答弁でも、もしそういう過疎債がなくなれば行財政運営に大きな影響を与えるというご答弁でありました。あくまで仮定の話なのですけれども、過疎債、これがもし使えなくなった場合、本当に大変厳しいとは思うのですけれども、そういった場合に例えば事業の縮小だとか、そういったことも考え得ることなのでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
我々としては、これがなくなるということは信じたくないというか、思いたくないわけであります。そのために、今、必死になって道内の 149 市町村とともに要請をしているわけでありますので、これが維持されることを前提にして事業計画を立てているということしか、もう今の段階では言えないわけで、なくなることはちょっと想定はされない、したくないという状況であります。(10:41 谷口議員入場)
再質問 5番 小島智恵
維持されるということを前提で動かれているようなのですけれども、やっぱり忠類地域の方の生活にも直接影響してくるのではないかなということで、そういったことが一番心配されることなので、大きな影響が出ないようにしてほしいという思いではあります。最後になりますけれども、特例がこういった除外されるかもしれないといった話が出てきた際に思いましたことは、やはり以前からもいろいろな場面で申してきたと思うのですけれども、自主財源の確保、これに努めていく必要はあるのではないかということであります。使い道についても、きちんと必要な事業かどうかの見極め、精査することも、もちろん大事ではあります。仮にこういった過疎債が使えなくなったらというふうに仮定しましたら、なおのこと、そういった自主財源の確保の努力が必要になってくるというふうに思います。こういう危機感を持ったときに、改めて自主財源の確保について努力していくことを求めたいと思いますけれども、それについてはいかがでしょうか。
答弁 町長 飯田晴義
我が町は最大の行革である合併をしてきた町でありまして、合併をしたからそれで全て行財政の運営が楽になるということは毛頭思っていないわけで、合併をして、さらに 15 年間の合併算定替えが終わるまでの間に、しっかりと行政改革に取り組んでいくということでやってきたわけであります。今も行政改革を進めるための事務事業の評価というものに着手しておりますので、しっかりと経費の節減であったり、住民負担の公平、均衡というものも、そういう観点の中からサービスが落ちないような行革に取り組んでいきたいというふうに思っております。
再質問 5番 小島智恵
新しい法律がまだきちんと決まっていない中での質問になってしまいましたけれども、今後の動向について、私自身もしっかりと注視してまいりたいというふうに思っております。今後の理事者の皆さまの努力にご期待申し上げ、終わりたいと思います。