白老町議会 令和6年定例会3月会議 2024年3月13日
脱炭素社会の実現に向けた取組
2024年3月13日、白老町議会の一般質問で、森哲也議員が「脱炭素社会の実現に向けた取組」について質問し、町長 大塩英男、生活環境課長 三上裕志が答弁しました。
- 質問者
- 森哲也 議員
- 答弁者
- 町長 大塩英男、生活環境課長 三上裕志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 森哲也
議席番号11番、森哲也です。本日は、2項目の質問をいたします。1、町内における脱炭素社会の実現に向けた取組について。(1)、地球温暖化対策について、2030年度における温室効果ガスの排出削減目標に向けた方策を伺います。(2)、自然環境保護におけるヨコスト湿原環境調査後の環境保全の進め方について伺います。
答弁 町長 大塩英男
「脱炭素社会の実現に向けた取組」についてのご質問であります。1項目めの「2030年度における温室効果ガスの排出削減目標に向けた方策」についてであります。昨年6月定例会の町政執行方針において、ゼロカーボンに挑戦することを表明しましたが、2050年カーボンニュートラルに向けて、現在「白老町地球温暖化対策実行計画」の策定作業を進めているところであります。温室効果ガスの削減目標としては、2013年を基準年とし2030年には46%削減、2050年には実質ゼロを目標としておりますが、まずは2030年の目標に対し、再生可能エネルギーの公共施設などへの率先した導入・活用とともに、徹底した省エネルギー、再生可能エネルギーの地産地消に取り組むこととしております。2項目めの「ヨコスト湿原環境調査後の環境保全の進め方」についてであります。令和4年度、5年度の2か年において、ヨコスト湿原の鳥類調査、水質調査、現地踏査、ドローン撮影等を行ったところであります。今月末まで調査期間があるものの、昨年12月に行った環境町民会議主催の環境セミナーの中で一定の報告があったところです。今後は2か年の調査結果を踏まえ、関係団体等と議論の場を設けた中で今後の方向性を決めていきたいと考えております。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。それでは、地球温暖化対策について再質問してまいります。白老町におきましては、2023年にゼロカーボンに挑戦することが表明されまして、来年度の執行方針においてもゼロカーボンシティーとして脱炭素社会の実現に取り組むとされております。2030年までの温室効果ガスの排気量の削減目標は、基準年度である2013年から46%の削減を2030年までに求められております。白老町で排出されている温室効果ガスの排気量は、2019年の数値では2013年と比較しまして1.5%増加している状況であります。この温室効果ガスが増加になった要因といたしましては様々考えられますが、現時点におきましてこの数字だけを認識しますと、目標達成までは現時点では厳しい現実があると感じますが、この点につきまして町としては現状の捉えをどのようにしているかをお伺いします。
答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)
ただいま議員からありました1.5%増えているというような状況ですけれども、この増えた要因につきましては、産業部門の中の製造業、その分野でのエネルギーの使用量が増えているといったことが主な要因となっております。その他の部門では基準年に対してほぼ全てが減少している状況にありますが、産業部門の製造業の部分が地域全体の排出量の大部分を占めているといったような状況から全体として1.5%増えているというような結果となっております。目標達成については46%というまずは目標に向かっていくわけですけれども、目標達成については確かに簡単な目標ではありませんけれども、産業部門の製造業の企業にヒアリングをしたところ2030年に向けて当然国や町と同様に達成するように目標としていると聞いておりますので、そういった部分もありますし、当然産業部門だけではなくて、目標達成できるわけではありませんので、私たちの生活に関係する民生部門、そちらにおいても省エネルギーやエネルギー転換についてもっともっと浸透させていくことが必要であると考えております。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。46%の削減目標達成に向けての施策をより一層求められるところでございます。その中におきまして、白老町地球温暖化対策実行計画におきましてカーボンニュートラルの実現に向けて3つの方針が掲げられております。まず、1つ目の方針といたしまして省エネルギーによる削減、2番目にエネルギーの適切な転換による削減、3番目に吸収源対策でございます。この3つの方針のうち、1つ目の方針である省エネルギーによる削減の方向性といたしましては昨日の同僚議員の一般質問で理解をできましたので、2つ目の方針であります再生可能エネルギーへの転換について伺います。こちらの1答目の答弁におきましても再生可能エネルギーの地産地消に取り組むこととされております。それを踏まえてお伺いしますが、新しく建築される白老町立国民健康保険病院におきましては再生可能エネルギーが導入される見込みであることは承知しておりますが、白老町地球温暖化対策実行計画、区域施策編における本町における再生可能エネルギーの可能性評価におきましては、太陽光は総合評価がとても高い状況でございます。このような状況もあり、更新が決まっている公共施設には2030年を見据えて積極的に導入していくべきであると思いますが、町としては公共施設における再生可能エネルギーの導入のスケジュールについては具体的にどのように考えているかをお伺いいたします。
答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)
公共施設への再生可能エネルギー導入についてのご質問でありますが、公共施設につきましては白老町地球温暖化対策実行計画の事務事業編の中で温室効果ガスの削減目標達成に向けた取組について示すことにしております。具体的には先ほどおっしゃられました照明のLED化、太陽光発電の導入や蓄電池の導入、ヒートポンプ等の導入、あとは公用車のEV化、そういった様々な施策を検討、実施することとしております。まずは公共施設等総合管理計画の中で除却の対象となっている施設を除きまして、どの施設に太陽光発電を導入することができるのか、施設の状況やPPAという事業もありますので、そういった事業の可能性も踏まえて検討を進めていきたいと考えております。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。今後も検討していくということで捉えました。それを踏まえまして、現在、ゼロカーボンは日本国内で、政府が表明したことによって全国各地で施策が行われております。そしてまた、現在におきましても地域脱炭素移行・再エネ推進交付金などのゼロカーボン、脱炭素化に向けた補助金メニューというのは複数ある状態だと認識しております。このことから、全国的に2050年のゼロカーボンに向けての取組は加速することが予測されます。本町においても2030年の46%達成目標に向けて集中して施策を展開していくべきであると考えておりますが、現在は生活環境課がゼロカーボンの部分を担っているところもございます。生活環境課におきましては多数の町民からの電話等々の対応もありまして、様々な対応があります。私といたしましては、ゼロカーボンに白老町として表明しました。なので、目標達成に向けて取組を進めていくには組織体制の見直し、これが必要だと考えておりますが、この点につきまして理事者の見解をお伺いいたします。
答弁 町長 大塩英男
地球温暖化対策のご質問でございます。森議員からご指摘のありましたとおり、昨年6月に白老町として2050年のカーボンニュートラルの実現に向けた取組を進めていくという表明をさせていただきました。過日の議会の中でもこの地球温暖化対策、ゼロカーボンに向けては行政、そして団体の皆さん、企業の皆さん、そして町民の皆さんみんなで取り組んでいかなければならない、さらには大きくは日本国民、そして全世界、皆さんというようなことで取組を進めていかなければこのゼロカーボンは達成しないのではないかと私は思っているところでございます。そういった中で、行政の内部に目を向けますと、ご指摘のとおりゼロカーボンの業務については生活環境課が中心となって取組を進めているわけですけれども、これは生活環境課だけの問題ではなくて、やはり行政として各課の連携の中で取組を進めていかなければならないと思っておりますので、この辺は新しい地球温暖化対策推進会議というのを庁舎内に設置をしまして、これは私が会長で、そして各課長が委員というようなことで横断的にまずは行政が率先して町民の皆さんに啓発活動を含めてゼロカーボンに取組を進めていくというような強い意思を持って進めてまいりたいと思っております。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。ゼロカーボンの取組におきましては、行政だけでなく民間と事業所等々の全てにおいての連携が必要になると考えておりますので、より行政が引っ張っていくことで推進していく方向性にしていくのがいいのかと考えておりましたので、地球温暖化対策について質問いたしました。では、次のヨコスト湿原の質問に入ります。ヨコスト湿原におきましては、環境省の日本の重要湿地に選定されておりまして、動植物の重要な生育地の場所となっております。白老町には数多くの自然環境がございます。しかしながら、ヨコスト湿原は消滅する危険性が高いと危惧をしておりますので、本日は質問をしていきます。ヨコスト湿原の環境調査は、令和4年度と令和5年度にて実施をされている事業でございます。まだ年度中でございますが、調査結果の詳細につきましては今後報告されてくると思いますが、現時点でも調査内容については町のほうで把握をされていると思います。この調査が実施される以前に私は一般質問と予算等委員会におきましてもヨコスト湿原の保全についての質問をしてまいりました。調査期間が間もなく終え、現状を把握し、今後は保全に向けての方策を明確化していくこと、このことが重要であると考えておりますので、現況についての確認をいたします。ヨコスト湿原では、水量の減少による乾燥化が以前より進んでいると危惧をされておりましたが、今回行われた調査結果におきましても水質検査や現地調査、ドローン撮影などを行ったところでありますので、これらの調査から現在の湿原の水量や乾燥化などは進んでいる状況なのか調査の結果を伺います。
答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)
ヨコスト湿原の乾燥化の質問であります。今回私も現場を歩かせていただいていろいろ見させていただきましたが、今回の調査に当たりまして昭和の時代からの航空写真をいろいろ集めまして見比べてみました。季節的な差もあるのかと思いますけれども、やはり水域に関しては減っているといったような状況が確認できました。また、今回ドローンを飛ばして上空から見た植生の分布の調査をしております。その結果としましては、国道より東側の苫小牧側、顕著に乾燥化が進んでいると。西側については、まだ湿原らしい、そういった湿地性の草木が、草地がまだ残っているといったようなところが判明した部分であります。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。このヨコスト湿原の結果につきましては、東側の乾燥化が進んでいるという状況でございます。そして、ヨコスト湿原は市街地のすぐ近くにございます。自然景観と多様な生物と植物がおり、この場所は以前から学びの場としても活用をされております。今後この自然環境を将来に引き継ぐためには積極的な保全をしていくことが必要であります。そして、その積極的保全というのは具体的には私は水路を確保して保全に取り組むことと考えております。そこで、伺いますが、ヨコスト湿原を国道から西と東で分断されておりまして、現時点の調査では東側の乾燥が進んでいるということでございますので、西側におきましては民間地も複数ある状況だと捉えております。そして、現時点では乾燥化は西のほうが進んでいないというところもございますので、今後東側を中心に保全活動というのは進んでいくのかどうなのか、この調査結果を踏まえた町の考えをお伺いします。
答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)
議員がおっしゃったように、西側につきましては中央のところに民地があるという事実がありますが、それもそうなのですが、先ほどのドローンの調査の結果からも乾燥化がより進んでいるのは東側であるといった結果が出たこと、それと町内外から訪れる方がアクセスしやすい環境があるのは東側であるといったことからも、東側を中心に今後進めていきたいと考えております。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。東側を中心に進めていくということでございまして、ヨコスト湿原の調査は今回の以前にも行われておりまして、平成22年に行われております。前回の調査報告書では昭和55年と平成22年の水量を比較すると減少しているのが一目瞭然でありまして、その平成22年からさらに減少している現状となると抜本的な対策を実施していかないとより乾燥化が進んでいきまして、この対策をすること自体ができなくなります。湿原によって水量を増やす抜本的対策は水路でありまして、ハード整備が重要であります。ヨコスト湿原の保全は、現在に至るまで主にソフト面の対策が取り組まれてきている状況だと認識しております。環境調査が実施される前に私も一般質問をしたのですが、その際に調査後に水路の確保のためにハード面の整備の必要性について質問をいたしました。その際の答弁におきまして、令和5年度に湿原の再生ができるような対策ができるか重点的に検討していきたいといった答弁がありました。水路の整備についての検討結果はどのようになったのかお伺いします。
答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)
水路の整備についてのご質問であります。ヨコスト湿原には多くの水鳥が訪れておりまして、この冬場も多くの鳥が越冬している状況がありました。先日なのですが、環境町民会議主催の冬の見学会というのがありまして、私も参加しましたが、ハクチョウが多くいて集団で飛び立っていくところがちょうど見れたり、ダイサギが多くいたり、ちょうど野鳥の会の方がスコープを当ててくれまして遠くの木の中にオジロワシがいるのも見ることができました。こうした鳥が集まるのもヨコスト湿原の水辺があってからこそ集まってくると思っておりますので、この環境をなくさないためにも整備が必要かとは思っております。手法については当然今後も検討しなければいけませんが、先ほど答弁しましたとおり乾燥化が進んでいることや訪れる方のアクセスの面からも国道より東側の水辺の再生にまずは取り組んでいきたいと考えております。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。水辺の再生に取り組むと理解をいたしました。それで、ヨコスト湿原の現状でございますが、現在国道からの入り口に関しましては木製の看板が設置されておりまして重要湿地であることが掲示をされております。しかし、現地を確認しますとごみの不法投棄や盗掘、イソスミレの群落に車のタイヤ痕、これで群落が分裂されている、生息が消えている場所など、こういったところも確認ができます。保全の対策として重要湿地であるということのより周知が必要な状況であるとも考えております。また、観測をしやすい環境整備をしていくことで保全にもなると考えておりまして、木道や展望台の設置をすることなどが周知だけではなく自然を身近に接する場づくりにもなると考えますが、町の見解をお伺いいたします。
答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)
木道や展望台の設置といったご質問でございましたが、今回の調査の中でも今後の方向性の一つとして提案としては木道の整備といったものが挙がっておりますが、この環境整備の考え方につきましては今回の調査結果を基にしまして、先ほど1答目で町長からもありましたが、関係機関の方々と協議会組織を立ち上げて、その中で再度今回の報告を基にどういった方向がいいのかということを再度検討していきたいと考えております。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。この項目において最後の質問です。ヨコスト湿原は、民族共生象徴空間の関連区域でありまして、アイヌ語では獲物が多く捕れる沼という意味の語源があります。このことからも白老町の郷土の歴史的にとっても重要な場所であったのではないかと考えられます。ほかにも白老町には数多くの自然があります。これらの自然は先人たちから現在に至るまでに引き継がれてきたものでありまして、この自然を後世に引き継いでいくことが必要であります。このことは白老町の環境宣言でも明言されていることであります。また、別の観点といたしましても、先ほど地球温暖化対策の質問をいたしましたが、こちらも地球温暖化対策の方針の③におきましてもCO2の吸収源対策といたしましてもこの広大な自然がゼロカーボンに生かされている状況だとも考えております。今回は、質問の項目といたしましては消滅の可能性が高いので、ヨコスト湿原に着目して質問をしてまいりましたが、ほかの自然におきましても外来種の増加傾向や鹿の食害、地球温暖化などにより消滅をする可能性は高まっております。最後に、町といたしまして白老町の自然環境保全についての考えを伺いまして、この項目の最後といたします。
答弁 町長 大塩英男
自然環境保護、特にヨコスト湿原に関するご質問だったかと捉えております。1答目でもお答えしましたとおり、今年度の環境セミナーの中でヨコスト湿原のことについて調査の内容についてご説明があって、そのセミナーにも私は参加をしてまいりました。その中でいろいろと調査していただいた方の話を聞くと、ヨコスト湿原の誇れる場所なのだというようなことと貴重な場所なのだということが改めて認識をしたところでございます。その方がお話をしていたのですけれども、このような野鳥がこんな間近で見れるとはですとか、あとは植物ですとか、あと私も知らなかったのですけれども、自然のハマナスの群生地って白老町の海岸、沿岸部でしかもうないというようなお話を聞いて、やはり本町の魅力の一つである自然の豊かさというのは本当に守っていかなければならないと思っております。こういった貴重な場所をやはり町内の皆さん、そして町外の皆さんと分かち合いたいと思ったところですけれども、これを発信していくとなるとやっぱりいろいろな方がいらっしゃるということになると今度は今のこの自然環境を保護しなければならないというようなことで、これが相反するところなのかということで、木道の整備ですとか、いろいろ町として考えていかなければならないことがたくさん出てくるかとは思うのですけれども、やはり一番大事なことはこの貴重な自然環境を後世に引き継いでいくというのが私たちに与えられた使命だと思っておりますので、本町の魅力である自然の豊かさをしっかりと守っていくためにも自然環境の保護に取組を進めてまいりたいと思っております。
再質問 11番 森哲也
11番、森です。