白老町議会 令和6年定例会3月会議 2024年3月11日
町立病院の現状と運営問題
2024年3月11日、白老町議会の一般質問で、田上治彦議員が「町立病院の現状と運営問題」について質問し、町長 大塩英男、病院事務長 村上弘光、副町長 大黒克已、総務課長 高尾利弘が答弁しました。
- 質問者
- 田上治彦 議員
- 答弁者
- 町長 大塩英男、病院事務長 村上弘光、副町長 大黒克已、総務課長 高尾利弘
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 2番 田上治彦
2番、会派みらい、田上治彦です。通告に従いまして、質問いたします。町立病院に関することです。1、町立病院の現状と運営問題について。(1)、令和5年度の決算見込みについて伺います。(2)、令和5年度における病床利用(入院患者)の推移について伺います。(3)、救急患者の受入れの現況について伺います。(4)、令和5年8月に策定した、「不適切な事務処理に関する再発防止への取組」の「町立病院としての10項目」と「全体的な組織体制の見直しの4項目」の進捗状況について伺います。(5)、大塩町長が就任し1年が過ぎたが、町立病院に関する公約の進捗状況について伺います。(6)、4月より清野医師が新しく院長に就任し、内科総合診療医の西村医師が着任され、出張医の向井医師で内科医師は確保されたが、懸念されている外科系の医師の確保見込みについて伺います。
答弁 町長 大塩英男
「町立病院の現状と運営問題」についてのご質問であります。1項目めの「令和5年度の決算見込み」についてであります。5年度の決算見込みでは、病院事業収益が8億3,100万円、病院事業費用が8億2,800万円となっており、差し引くと約300万円の経常利益の発生を予定しております。2項目めの「令和5年度における病床利用の推移」についてであります。5年度の入院患者数の推移については、常勤医師3名体制だった4月から11月までの8か月間における1日平均入院患者数が11名、常勤医師4名体制となった12月以降、1日平均入院患者数が14名を超えており、復調傾向にあります。3項目めの「救急患者の受入れの現況」についてであります。5年1月から12月における町内の救急車の患者搬送件数は、消防本部の調べにおいて、町内の救急患者受入れ件数1,018件中、町立病院における受入れ件数は246件と全体の24.2%となっております。なお、救急搬送患者の受入れ可否については、患者の容体や緊急性に加えて、当番医師の専門性や常備している医療機器や各種検査の対応等、受け入れる町立病院側の状況により、患者受入れ件数が変動する現況となっております。4項目めの「不適切な事務処理に関する再発防止への取組の町立病院としての10項目と全体的な組織体制の見直しの4項目の進捗状況」についてであります。「町立病院としての10項目」の進捗状況については、10月以降、理事者及び病院長が積極的に病院運営に関わる取組として、白老町立病院改革推進委員会を設置し、町と病院の職員が委員として共同参画し、病院経営について積極的な議論を交わす機会を設けました。また、「全体的な組織体制の見直しの4項目」の進捗状況については、町側が主催したコンプライアンス研修に病院職員が多数参加するなど、コンプライアンス意識と法令遵守に関する意識の徹底を図る取組を進めております。5項目めの「町立病院に関する公約の進捗状況」についてであります。私の公約である「町民に愛される町立病院改革」の進捗状況ですが、この1年間は、現院長職の後任となる常勤医師の確保や、医師やその他医療スタッフとの面談、病院改革推進委員会や院内主要会議への参加等を通じて、積極的に病院職員との懇談を重ねるなど、私と病院職員が考える病院改革について、意識を共有する機会になったと捉えております。最近は、徐々にではありますが、町立病院改革における私の思いについて、病院職員の中に浸透してきたと実感する場面も増えていることから、新院長と共に、町民に寄り添った町立病院づくりに邁進してまいります。6項目めの「外科系の医師の確保見込み」についてであります。外科系常勤医師の不在期間については、整形外科出張医による診療及び内科常勤医師による定期処方やリハビリ指示等において対応いたしますが、外傷系救急患者の受入れ等ができなくなるなど、患者負担が生じることが想定されており、一刻も早い外科系常勤医師の確保に向けて、取り組んでまいります。
質問 2番 田上治彦
2番、田上です。先に、昨日北海道新聞の2面に結構でかでかと白老町立国民健康保険病院、再生改革急務と、私がこれを質問する前に先に北海道新聞に出ていまして、私が一体何を質問していいか分からない状況になってしまっているのですけれども、白老町立国民健康保険病院のことでいろいろと書かれているので、このとおりなのかもしれませんけれども、あえて私としては病院に関して質問させていただきます。1点目と2点目、これは関連がございますので、一括で質問いたします。まず、決算見込みと病床利用についてです。病院会計は、これまできたこぶしの介護老人保健施設事業特別会計から1,900万円を負担金とし、令和4年度ではアイヌ政策推進交付金約3,400万円が交付されておりました。令和5年度では交付されておりません。この2つを合算しますと5,300万円が歳入となっておりません。病院会計へのこの影響はどのようなものでしたか。
答弁 病院事務長 村上弘光(病院事務長は2024年3月まで)
ご質問にありますとおり、今年度介護老人保健施設の廃止に伴いまして、毎年病院会計に支出いただいていた1,900万円の負担金、これはございません。また、令和元年から5年度までの予定だったアイヌ政策推進交付金、1年早く打ち切られたという影響で、ご質問にあったとおり令和4年度の数字をそのまま移行しますと約5,300万円、この病院会計に入ってこなかったということでございます。影響につきましては、特に介護老人保健施設の負担金につきましては、これは病院の3階における経費の負担ということで、例えば各種委託料だとか水道光熱費の負担金、また医師や理学療法士、これは病院の職員が介護老人保健施設も兼務していたということで人件費案分の分ということでございました。そういったものが年度末に本来いただく負担金だったのですけれども、これが入ってこないということで、やはりこれはご質問にあるとおり金額以上、かなり影響はあったと捉えております。
質問 2番 田上治彦
2番、田上です。先ほどまた今年も1億6,000万円の赤字補填の追加繰り出しが出たわけなのですけれども、追加繰り出しの件に関してはさきの前田博之議員への町長の答弁で理解したところでありますけれども、また一般会計からの繰入れによって支えられてきた病院なのですけれども、入院病床の件で経営強化プランを参照いたしましたが、病床を持つ病院の基盤とも言える病床の利用率及び稼働率というのは常に80%以上でなければ病院経営は成り立たないとさえ言われているわけです。令和6年、7年度までの目標数値では、これが50から70%程度なのです。なぜこのように低い目標なのでしょうか。また、これまでの赤字体質を決定的にしてきた主な原因を伺います。
答弁 病院事務長 村上弘光(病院事務長は2024年3月まで)
病床利用率の目標設定のご質問だったと思います。毎年総務省から各自治体病院の決算統計の状況の数字が出ておりまして、全国の令和4年度の一般病床の利用率というのは67.3%となっております。また、白老町立国民健康保険病院、48床の病床数ですが、類似団体の平均で55.1%ということになっております。また、当院が所属する胆振、日高地区、当院と同じ程度の40床から60床規模の病院の病床利用率を見ても大体40%から50%台前半というところがほとんどとなっておりますので、ちょっと目標数値として低いのではないかというようなご質問なのですけれども、ここで70%と令和7年度以降経営強化プランで目標設定させていただいたものについては決して低い目標数値だったとは我々は認識していなかったというところでございます。また、赤字体質を決定的にしてきた要因ということなのですけれども、やはり今の病床利用率に代表されるように、やっぱり入院患者数、これがほかの医療機関としても少ないと。病床利用率は、特にこの近隣の中でも当院につきましては30%前後というようなところもあると、やはり入院患者数の少なさが経営面にとっても大きな影響になっていましたし、赤字体質というようなところにつながったと捉えております。
質問 2番 田上治彦
病院の資金不足の厳しさというのは本当に痛感するところであります。病院は、前回もお話をしたとおり独立採算制の施設でありますから、しっかりとその辺は管理しながらやっていってほしいと思うわけでございます。それで、次に、白老町立国民健康保険病院はもとより、1次並びに2次救急指定病院のはずなのですけれども、救急出動、これは救急車に限定しておりますけれども、救急出動しても受入れ病院がなかなか見つからずに長い時間救急隊員が受入れ病院を探しているという光景が見受けられます。病状や症状にもよりますけれども、つまり重度の心臓疾患あるいは脳血管疾患、明らかに変形が認められる骨折ということがあれば専門性の高い医療施設に向かうということもあります。ですが、比較的軽度の症状、これはまた難しい判断でもあるのです。受け入れた時点で軽傷であっても、いわゆるコードブルーと呼ばれる、つまり容体急変という意味なのですけれども、容体急変ということも確かにあります。そういうことから含めまして、やはり一時入院ということも含めまして経過観察が必要であると私は思うわけでございます。そういった患者までもなかなか受入れをしてくれないということが私の耳にも入ってくるわけなのですけれども、これでは医療のたらい回し現象ということに拍車をかける要因にもなってしまいます。これから白老町立国民健康保険病院は災害時対策病院の拠点ともなる予定の施設でもありますから、地域医療の基本事業で救急医療体制の充実とうたっておりますから、その対応と医療連携含めてしっかりとやっていただきたいと思いますけれども、その計画どおりにやっていけるかどうか伺います。
答弁 病院事務長 村上弘光(病院事務長は2024年3月まで)
救急の受入れのご質問でございます。やはり心筋梗塞とか脳卒中だとか、明らかにこれは当院の救急体制では見れないという部分以外のもの、軽症だとか中等症患者、こちらにつきましては医療圏の圏域の中の役割としても白老町立国民健康保険病院で担うというところが1つやっぱり原則になってくると思っております。うちは2次の救急告示医療機関でございますが、同じ2次の救急告示医療機関であっても、例えば王子総合病院や苫小牧市立病院と同じことはやはりできないというところもあります。そういった部分では役割分担はしっかりした中で、白老町立国民健康保険病院が受けなければならない患者については受けると、当然ながら受入れできないときはございます。24時間365日、常に専門の医者がいて救急車を何台も受けられるという体制ではないということですから、そういったときはほかの医療機関にしっかり連携の上、引き継ぐというようなところもしっかり今後は果たしていくことが必要かと思っております。
質問 2番 田上治彦
2番、田上です。4点目の質問でございます。次に、昨年8月に策定しました再発防止の取組の10項目と組織体制の見直しですが、これになります。これなのですけれども、これは私が昨年6月に病院を退職しておりますので、これは8月に策定されたものなので、私はこういうことがあったとは聞いてはおりましたけれども、内容までは確認できておりませんでしたので、つい最近資料を取り入れまして読ませていただきましたが、全体的な内容に読めば読むほど何か違和感を感てしまうのです。何でだろうと、そう思って読んでいたところ、実際白老町立国民健康保険病院、医師派遣等の不適切な事務処理に関する再発防止の取組についてということで、これを作ったときに病院長含め職員、医療スタッフがまとまって作ったものなのかどうかというのがちょっと疑問に出たわけなのです。それで、これは一緒にまとめて作ったものであるのか。また、白老町立国民健康保険病院としての10項目の中で1つ目の理事者及び病院長の運営の関与なのですけれども、確かに今まで理事者と病院長がうまく連携が取れていなかったと。私も病院の現役時代には思っておりましたので、まさにそれはぜひともやっていただきたいと思っているところでございます。地方公共団体の一企業会計の枠を超えて積極的に関与できる体制の整備、私は何度読んでもちょっと、私の理解力が悪かったのか、ちょっと分からないのですけれども、地方公共団体の一企業会計の枠を超えて積極的に関与できる体制の整備となっているのですけれども、これはどのように整備するのかちょっと分からないのでお聞きします。
答弁 副町長 大黒克已
これは、まずこれまで町長部局といたしましても、やはり病院の関係、企業会計ということもあり、病院会計のほうに任せてしまっていたというようなところがなかなか町と病院との連携が取れなかったという大きな要因であると考えてございます。それで、これを町長部局も一緒に病院会計の進捗状況で経営状況をしっかり把握した上で、お互い協議しながら、改善するところがあればそれをお互い共通認識の中で改善していくということが必要であるということでございまして、それを行うためには今まで病院会計と町長部局が一緒に集まって打合せということがなかなかないような状況でございましたので、これを改善するために白老町立病院改革推進委員会というものを設置しまして、そこで定期的に状況を把握しながら、共有して町長部局も関わりながら、この辺の改善を試みるというようなことでの整備という言い方をしているというような状況でございます。
質問 2番 田上治彦
2番、田上です。では、2つ目のところに行きます。白老町立病院改革推進委員会設置、これは(仮称)となっておりましたけれども、その要綱なのです。その要綱ができるのかどうか。できていますか、その要綱。その要綱ができているのどうか、またその要綱ができて内容を実施して、その効果を期待できますでしょうか。
答弁 総務課長 高尾利弘(総務課長は2024年3月まで)
要綱は、既に設置したときに作成しておりまして、要綱の中身なのですけれども、白老町立病院改革推進委員会でどのような、所掌事務というのですけれども、どのような事務を進めるかだとか、どういう体制で進めるかだとかということを、例えば議長を決めたりとか委員長を決めたりだとかということを要綱として設置しているということでございます。
答弁 病院事務長 村上弘光(病院事務長は2024年3月まで)
正式には白老町立病院改革推進委員会ということで、総務課長から要綱のお話がありました。推進委員会につきましては、これまで2回開催しておりまして、その中に町理事者、また白老町立国民健康保険病院からは院長、また課長職が3名、そしてあとは関係課長で構成しているということで、その中で病院からは院長が出るということで、これまでなかなか役場側と院長の接点といいましょうか、そういうようなところが、今までは事務長経由だとか理事者直接というようなところが多かったわけなのですけれども、直接関係課長と病院長が意見を交わし、今後はお互いの問題を情報共有するだとか、そういった場面の中で今運営をしているというような状況でございます。
質問 2番 田上治彦
今まで理事者、それと病院長、病院職員、どちらかというと今まではずっと離れていたという感じは私も印象を受けているところでございました。ですので、大塩町長となられまして新しい白老町立国民健康保険病院を目指すという内容のことに関してはしっかりと頑張ってほしいなという私の思いもあるわけでございますけれども、またその内容の中で(10)番目のチェック体制の強化ってありました。このチェック体制の強化で具体的な手法をルール化及びチェックリストの作成なのですけれども、これはできて、既にこれは実行している案なのか伺います。
答弁 病院事務長 村上弘光(病院事務長は2024年3月まで)
ご質問にありましたチェック体制の強化ということで、今回不適切な事務処理に至ったというのは、やはり病院側はもとより、町側含めた中のチェック体制がしっかり機能していなかったところが問題でございます。そのチェック機能が今実際ルール化してうまく運用されているかというようなご質問なのですけれども、これが昨年の8月にできまして、その後白老町立国民健康保険病院におきましてはまたほかの問題がありました。そういった中でも今までなかなか我々事務局の中だけの問題、また報告を理事者に直接上げるだけだったような問題も、やはりこれはほかの関係課長の協力も得、そういった中で私の目から見てもその後かなりチェックの機能としては見えるようになってきたということで、まだまだ、これは始まったばかりですからこれからでございますけれども、白老町立病院改革推進委員会はもとより、こういったチェックの部分は町側とも協力してまいりたいと思っております。
質問 2番 田上治彦
2番、田上です。本当にこのチェックリスト、チェックのルール化、これはしっかりとやって、そして病院のこれからのしっかりとした中身としてつくっていってほしいと思っております。