白老町議会 令和5年定例会9月会議 2023年9月6日
ワクチン接種の助成制度
2023年9月6日、白老町議会の一般質問で、長谷川かおり議員が「ワクチン接種の助成制度」について質問し、町長 大塩英男、健康福祉課長 渡邉博子、副町長 古俣博之が答弁しました。
- 質問者
- 長谷川かおり 議員
- 答弁者
- 町長 大塩英男、健康福祉課長 渡邉博子、副町長 古俣博之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 長谷川かおり
それでは、2項目めの質問に移らせていただきます。2、ワクチン接種の助成制度について。(1)、帯状疱疹ワクチンの接種助成制度について。①、帯状疱疹の年代別の罹患数と割合について伺います。②、帯状疱疹ワクチンの効果について伺います。③、他自治体の帯状疱疹ワクチン接種公費助成の取組状況について伺います。④、帯状疱疹ワクチン接種の助成の考えを伺います。(2)、9価HPVワクチンの勧奨接種の取組と男性へのHPVワクチン接種の助成制度について。①、2023年4月より9価HPVワクチンが公費接種できるようになったが対象者への通知方法と内容について伺います。②、今年度の接種対象者及びキャッチアップ接種対象者数と現在までの接種人数について伺います。③、子宮頸がん検診の受診率について伺います。④、男性へのHPVワクチン接種の助成の考えを伺います。
答弁 町長 大塩英男
「ワクチン接種の助成制度」についてのご質問であります。1項目めの「帯状疱疹ワクチンの接種助成制度」についてであります。1点目の「帯状疱疹の年代別の罹患数と割合」についてでありますが、宮崎県内の医療機関を受診した患者を対象として、1997年から2010年まで実施した帯状疱疹の大規模疫学調査による年代別罹患数は、50歳代未満が22,487人、50歳代が12,513人、60歳代が14,605人、70歳代が13,784人、80歳代以上が6,746人で、罹患者は50歳代から急激に増加して患者の約7割を占め、80歳までに3人に1人が発症すると推定されております。2点目の「帯状疱疹ワクチンの効果」についてでありますが、ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症率を下げ重症化を防ぐほか、帯状疱疹後神経痛等の後遺症を予防する効果が期待できることから、接種の意義は大きいものと認識しております。3点目の「他自治体の帯状疱疹ワクチン接種公費助成の取組状況」についてでありますが、公費助成を行っている自治体につきましては、令和5年8月現在、道内では30自治体、全国では273自治体あり、その多くが対象年齢を50歳以上とし、それぞれ独自の助成額を定めている状況であると把握しております。4点目の「帯状疱疹ワクチン接種の助成の考え」についてでありますが、ワクチン接種の必要性は認識しているものの、国において帯状疱疹ワクチンの予防接種法上の定期接種化が継続審議されていることから、その動向を注視するとともに、他自治体の取組状況なども踏まえ、本町における公費助成についての検討を進めていく考えであります。2項目めの「9価HPVワクチンの勧奨接種の取組と男性へのHPVワクチン接種の助成制度」についてであります。1点目の「2023年4月より公費接種できるようになった9価HPVワクチン接種の対象者への通知方法と内容」についてでありますが、新たに定期接種対象となる小学6年生と、前年度に未接種であった中学1年生から高校1年生相当の女子に、案内文書及びワクチンの効果や必要な接種回数等を記載した予防接種説明書を個別に郵送しております。2点目の「接種対象者及びキャッチアップ接種対象者数と接種人数」についてでありますが、4年度は定期接種対象者238名のうち接種者は18名、キャッチアップ接種対象者374名のうち接種者は58名、5年度は8月現在で、定期接種対象者209名のうち接種者は11名、キャッチアップ接種対象者402名のうち接種者は12名となっております。3点目の「子宮頸がん検診の受診率」についてでありますが、20歳から69歳までの女性を対象とする子宮頸がん検診の受診率は、2年度10.89%、3年度9.30%、4年度9.67%となっております。4点目の「男性へのHPVワクチン接種の助成の考え」についてでありますが、性交渉を通じてHPVに感染し子宮頸がんを発症するほか、性別に関係なく発症する中咽頭がん、肛門がん、直腸がんや性感染症等を予防する効果があることから、HPVワクチンは男性の接種も有効とされていると承知しております。しかしながら、現在は、国において男性の定期接種化についての審議を始める準備段階であり、本町においてはその動向を注視しながら、公費助成について検討していく考えであります。
質問 12番 長谷川かおり
12番、長谷川です。帯状疱疹ワクチンについて一括質問させていただきます。町民の方から、私は7月に帯状疱疹にかかってしまい、もともと足腰が弱くなりかけていたけれども、足の付け根に発疹ができまして、激痛は3日ほどで収まったけれども、まだしびれが続いて転ぶ心配もある。どこに行くのもつえをついて歩いていくようになったのだよというお話を先日お伺いすることがありました。テレビで帯状疱疹は何度もかかるということや、ワクチン接種をすることでまたかかっても軽く済むのだということは情報で知ることはできたのだけれども、また痛い思いはしたくないから予防接種を考えているけれども、少しでも安くなる制度はないのかということも声をかけられました。高齢者には関心が高くなっている帯状疱疹ワクチンの予防接種について、まちへの問合せや健康相談とかがありましたら、お聞かせください。
答弁 健康福祉課長 渡邉博子
ただいまの帯状疱疹ワクチンの予防接種について問合せがありましたかというご質問でございますけれども、テレビとかのコマーシャルの関係の影響もあってか問合せは現在のところも数件受けているような状況でございます。その内容につきましては、まずワクチンの接種できる医療機関がどこかということとか、あと接種費用についてが主なものでございました。その都度病気の内容につきましても含めて保健師より対応してお答えさせていただいております。
質問 12番 長谷川かおり
12番、長谷川です。それでは、帯状疱疹には2種類あると聞いております。効果の違いと、町民からも問合せもあったということですけれども、金額や町内で取り扱っている医療機関についてお伺いいたします。
答弁 健康福祉課長 渡邉博子
議員がおっしゃるとおりワクチンには2種類ございまして、生ワクチンと不活化ワクチンの2種類となっております。生ワクチンにつきましては、病原体となるウイルスや細菌の毒性を弱めて病原性をなくしたものを原材料として作られております。もう一つの不活化ワクチンにつきましては、病原体となるウイルスや細菌の感染する能力を失わせたものを原材料として作られております。生ワクチンにつきましては接種回数は1回で済みます。接種費用につきましては7,000円から1万円程度かかります。不活化ワクチンにつきましては接種は2回が必要となりまして、料金につきましても1回当たり2万円から2万5,000円となっております。また、発症を抑える効果でありますけれども、生ワクチンにつきましては約50から60%、不活化ワクチンは約97%となっておりまして、効果の割合についても違いがある状況であります。また、町内で接種を実施している医療機関でございますが、現在は2つの医療機関、町立病院と生田医院で実施しておりまして、どちらの医療機関も生ワクチンの接種のみ行っております。料金につきましてはそれぞれ7,000円前後の料金ということで実施しております。
質問 12番 長谷川かおり
12番、長谷川です。金額も高くてなかなか打ちたくても打てないという方が本当に多いかと思います。免疫力の低下に伴いまして50歳代からの発症率が増加しております。新型コロナウイルス感染症にかかったことで発症率が高まる可能性があるとも示唆された報告もあります。健康寿命を延伸し、元気な高齢者が支援を必要としている、そして高齢者を支えていかなければならないこの状況の中で帯状疱疹ワクチンの接種はとても重要な鍵を握っているのではないかと私は考えております。昨年9月に帯状疱疹ワクチンの助成について質問したときには取扱いしている自治体は2か所でした。1年足らずで30自治体が公費助成に踏み切っております。ほかの自治体の取組状況なども踏まえて検討すると答弁がありましたけれども、1年で28自治体増えていることをどのように捉えているのか、理事者の考えをお伺いいたします。
答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)
議員からご指摘がありましたように、帯状疱疹ワクチンというか、帯状疱疹のこの件につきまして50歳以上の方々の発症率が非常に多いと、そういう意味合いで高齢化が高い本町においては元気な高齢者になるための一つの方策としてこのワクチン接種が必要だということは十分認識をしております。ご指摘があったように、2自治体からプラス28で30になった、その事実について本町としてもそういうふうに広がってきているという、前段に言ったように必要性としては他の自治体の状況も含めてそこのところはしっかりと捉えております。ただ、本町において、町長の1答目にも答えさせていただきましたように、国の状況も含めて定期接種が今後どう成り立っていくのか、その辺の状況もしっかりとつかむ必要があるだろうということでは押さえております。ですから、本町は今独自のワクチン接種の助成ということにはなかなかできない部分もありますけれども、十分その方向性だけは見定めながら、今後しっかりとその在り方については考えていかなければならない課題だとは十分捉えております。
質問 12番 長谷川かおり
12番、長谷川です。白老町議会議員の総意として帯状疱疹ワクチンの公費接種を進めるよう昨年12月の定例会で国に意見書を上げております。国の動きというところですけれども、胆振管内ではまだどこも実施しておりません。その中で白老町が率先して手を挙げてほかの胆振管内の市町村を引っ張っていくような、そういう立場も私は見せていただきたいと思います。町内では生ワクチンを取り扱っているというところで、そこのところでは助成制度を設立する一つの手だてはないかと思うのですが、そこの考えを町長、もう一度国に要望をしていく考えと、さらに部分的に助成を考えるかどうか、そこのところもう一度町長のお考えをお聞きします。
答弁 町長 大塩英男
帯状疱疹ワクチンの助成のご質問でございます。実は私の周りにも帯状疱疹に悩まされている方、いろいろとお話を聞きます。本当に大変だということでお話は重々承知しております。それで、ワクチン接種ということで、新型コロナウイルスのワクチンというような部分も含めてワクチン接種の効果というか、新型コロナウイルス感染症の部分でいいますと、皆さんの意識としてワクチンを打つことによって安心するというような意識というのが新型コロナウイルス感染症によって皆さんに浸透したという言い方がどうかあれなのですけれども、ですからこういったワクチン接種の助成というのは非常に重要ですし、行政として必要な部分だと感じているところでございます。ただ、帯状疱疹ワクチンについてはまだ国でもいろいろと議論するところも多いというような状況の中では、長谷川議員のご指摘のとおり管内でどこもやっていないから白老町が引っ張ってやれよというご意見も重々承知はするのですけれども、まずは定期接種化に向けて、これは地域と連携した中で、他自治体とも連携をした中で、しっかりと国に要望していくというようなことがまず白老町のできることとしての第一歩かと。その中では接種の部分については重要なことと捉えておりますので、状況を踏まえた中で公費助成については考えていきたいと思っております。
質問 12番 長谷川かおり
12番、長谷川です。それでは、次の質問に移ります。9価HPVワクチンの勧奨についてお伺いいたします。4月から開始となった9価HPVワクチンの効果と費用についてお伺いいたします。
答弁 健康福祉課長 渡邉博子
このワクチンは、日本では2021年4月から発売となりまして、接種が可能となっております。対象は9歳以上の女子のみということで、効果としては子宮頸がん及び前駆病変等の疾病と、あと性感染症の予防とされております。4価のワクチンと比較しまして病変が減少したというような効果もあると報告されているというところです。費用につきましては、1回当たり2万5,000円から3万5,000円となっております。
質問 12番 長谷川かおり
それでは、2価と4価、その違いと町内で接種を行っている病院と学校の授業の関係で町外の病院で接種する学生もいると思いますけれども、どのような対応を行っているのか、その点についてお伺いいたします。
答弁 健康福祉課長 渡邉博子
HPVワクチン、今は2価、4価、9価とありますが、2価と4価の違いということでありますけれども、まず価数というのがワクチンの中に含まれるウイルスの数であります。2価と4価の効果はほとんど差はないということとなっておりまして、子宮頸がんの原因となりますHPVウイルスの約6割を防ぐ効果があるとされております。ちなみに、9価につきましては約8割から9割の予防効果があるということでございます。また、町外の病院で接種した方についての経費の負担につきましてですが、実際に町外の学校へ通っているお子さんとかで町外の医療機関で接種した場合は、一旦は病院の窓口でお支払いいただきたいというところです。その後に申請していただきまして、償還払いということで費用をお戻しをさせていただいております。ただ、事前にこういう接種を受けますよということで健康福祉課にご連絡いただきますと、予防接種実施依頼交付申請書というものを出していただき、予防接種の被害救済の対象とさせていただいているところであります。
質問 12番 長谷川かおり
12番、長谷川です。キャッチアップ対象者についてご質問させていただきます。人数が少しずつ年々増えているというところが気になることと、あとキャッチアップ接種の対象者は令和7年までとなっておりますけれども、3回目の接種終了者が期間中に済ませるにはいつ頃1回目を接種するのか、また最終通知の発送はいつになるのか、キャッチアップ世代への対応も積極的に取り組むべきと考えますけれども、まちの見解をお聞かせください。
答弁 健康福祉課長 渡邉博子
HPVワクチンは、平成25年から予防接種法に基づきまして小学6年生から高校1年生相当の女性を対象として定期接種が始まりましたが、副反応等の問題がありまして接種の勧奨を控えておりました。令和3年11月の専門家会議で安全性について特段懸念されることはないということで、翌年4月から定期接種の積極的勧奨を再開しております。令和4年から6年度末の3年間に限ってキャッチアップというか、積極的勧奨の差し控え中に接種の年齢を迎えた方につきましてはキャッチアップ接種ということで接種することができます。この方たちは令和7年3月までがキャッチアップの対象期間となりますので、3月末までに接種を完了するためにはまず3回接種、この予防接種については3回接種が必要でありまして、1回打って、2回目、3回目とある一定の期間を受けることが必要で、3回接種するまでに半年間、6か月を要するということで、令和7年3月末までに全て終わらせるためには前の年の9月頃までには1回目の接種をすることが必要となっております。この対象者については、昨年の4年度、積極的勧奨が再開された令和4年度の当初に対象者ですということで個別通知を行いまして、今年度は行っていないのですけれども、来年度は最終年になるということで、6年度にも改めて個別通知はさせていただきたいとは考えてございます。
質問 12番 長谷川かおり
打つ、打たないは本人の決めることですけれども、一人でも多く機会を設けることができるようにしっかりと周知していただければと思います。次、子宮頸がん検診の受診率ですけれども、10%前後というところは、これが低いのか高いのか、ほかの自治体と比べて白老町の現状はどうなのか、その点をお聞かせください。それと、なぜ子宮頸がんの検診が必要なのか、そこの点もお伺いいたします。
答弁 健康福祉課長 渡邉博子
子宮頸がん検診、白老町は約10%ということでございますけれども、他の自治体と比べてこの数字が決して低いということではありません。この10%の中に含まれる対象者ということは国民健康保険等の加入者ということで、この中に職域受診されている方は含まれていない状況ではあります。子宮頸がん検診の必要性ということのご質問でありますが、HPVワクチンを接種するとある程度の予防効果はあるのは間違いないことではあるのですが、全てのウイルスを予防することはできないということで、ワクチン接種と併用して子宮がん検診を受けていただくというのがとても大事になってくるというところでございます。
質問 12番 長谷川かおり
その点は理解いたしました。それでは、厚生労働省はこれまで女性のみの接種が認証されていたHPVワクチンが上限を設けず、9歳以上の男の子への接種を認めました。予防効果として性別に関係なく発症する中咽頭がん、肛門がん、直腸がんや性感染症を予防する効果があると答弁でもありますように、今後まちとしても周知の取組が必要ではないでしょうか。見解をお聞かせください。
答弁 健康福祉課長 渡邉博子
ただいま議員がおっしゃられたとおり、男性の接種につきましても効果が認められるということで、現在9歳以上の男子に対して4価ワクチンの接種を受けることができるようになっております。今後女性に対してのHPVワクチンの接種勧奨をするときに、男性にも性別に関係なくかかる病気、疾患、中咽頭がんや肛門がんなどの疾患にも打つと予防効果がありますよということを併せて載せて周知していきたいとは思っております。
質問 12番 長谷川かおり
12番、長谷川です。報道では東京の個人病院で小学6年生から中学生の男の子を対象に1回無料でHPVワクチンを接種しますよと募集をかけたところ、倍以上の応募があったとありました。また、インタビューに答えていた中学1年生の男子生徒は、家族と話し合って、将来のパートナーにウイルスを感染させないため、そして相手を思いやり、命を守るために決めましたと話されていたことがとても印象的でした。ある発表論文によりますと、咽頭がんは60歳から70代が喫煙や飲酒で罹患すると医学的に根拠があるというところで発表されておりますけれども、HPV感染が原因の中咽頭がんに罹患する40代から50代の働き盛りの患者が急増しているという報道もあります。医療費のみならず、経済的損失も大きいと掲載されておりました。町民の命と健康を守る観点から、国の検討を待つことなく積極的な公費助成で男性のHPVワクチン接種も進めるべきです。余市町では今年の春から実施しております。町長の考えをお聞かせください。
答弁 町長 大塩英男
HPVワクチンの接種の関係でございます。先ほど帯状疱疹のワクチンとも同様の部分はあるのですけれども、ワクチン接種に対する意識の高まりというか、それというのは重々私も承知しているところでございます。HPVワクチンについては男性についてもということで、9歳以上の4価ワクチンですか、こちらについても効果が認められているというような状況を踏まえると、しっかりとしたそういった助成についての考え方というのも整理していかなければならないと思っています。ただ、今の状況としては国も定期接種化に向けて準備段階というような状況を踏まえると、白老町の現状としてはこういった情報の収集と情報のしっかりとした取得、これをしっかりとした中で今後白老町としてどういうような施策を打っていくべきかというような段階ではないかと私は考えているところでございます。
質問 12番 長谷川かおり
前向きに進めていただければと思います。