白老町議会 令和4年定例会9月会議 2022年9月8日
漁業振興
2022年9月8日、白老町議会の一般質問で、佐藤雄大議員が「漁業振興」について質問し、町長 戸田安彦、産業経済課参事 齋藤大輔、副町長 竹田敏雄が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤雄大 議員
- 答弁者
- 町長 戸田安彦、産業経済課参事 齋藤大輔、副町長 竹田敏雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 3番 佐藤雄大
3番、会派みらい、佐藤雄大です。通告に従いまして2項目一般質問をいたします。1、漁業振興について。(1)、サメ被害、貝毒、赤潮等の被害の現状と課題について伺います。(2)、白老港漁港区の環境整備の現状と課題について伺います。(3)、未来を見据えた漁業振興の今後の展望について伺います。
答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)
「漁業振興」についてのご質問であります。1項目めの「サメ被害、貝毒、赤潮等の被害の現状と課題」についてであります。サメ被害の状況は、令和3年度の町内捕獲数552尾、被害額1,538万円で、前年度に比べ微増しております。捕獲したサメについては、町内加工業者が一次加工を行い、身とヒレを気仙沼の加工業者に販売しておりますが、一次加工コストや輸送コストなどが嵩むため、採算ベースに合わないことなどが課題と捉えております。貝毒については、本年7月に行われた検査結果が基準値を超え、胆振太平洋沿岸地域で約1か月間の操業が中止となり、大きな影響を及ぼしたと認識しております。また赤潮については、昨年日高地方などに大きな損害をもたらしておりますが、本町においてもウニ種苗を日高中央漁協から購入していることから、本年度以降の種苗放流に影響を及ぼす可能性があるものと捉えております。2項目めの「漁港区の環境整備の現状と課題」についてであります。漁港区は供用開始から30年以上が経過し老朽化が進んでいることから、労働環境改善が必要であると認識しております。現在町単独で部分的な補修を行っているところでありますが、今後も漁業関係者の意向を確認し、必要な整備について国に相談してまいりたいと考えております。3項目めの「未来を見据えた漁業振興の今後の展望」についてであります。漁業者を取り巻く環境は年々厳しさが増しており、漁獲量が不安定な中、育てる漁業を中心に新たな種苗放流の可能性など、持続可能な漁業経営となるよう関係機関と一緒に取り組んでまいりたいと考えております。
質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。漁業について私は再三質問をしていましたが、今回も漁業者を守っていくということを重点に置いて質問いたします。まずは、サメ被害についてですけれども、漁業者からはやはり毎年被害について減っていない、むしろ増えているといった話を伺っております。これは、捕獲に行っている2隻の漁船以外でもサメが捕れている状況だということであります。また、サメが実際に食べるエビですとか、その他の魚種の籠ですとか網、これの被害もやはり多いとのことで、一つ壊れると丸々新しくしなければいけないということで、これも新しく取り替えると 具体的に2,000円から3,000円ぐらいするということで、被害はかなり大きく、大変だということも伺っております。例えばサメを1匹幾らで買取りするなどすることで漁業者を助けること、あるいはより多く捕獲していこうという意識啓発にもなると考えますが、その点について見解を伺います。
答弁 産業経済課参事 齋藤大輔
サメのご質問でございます。議員もご承知のとおり、サメの駆除事業につきましては平成29年度から開始され、令和4年度で6年目を迎えているところでございます。当初いぶり中央漁業協同組合の事業として行われておりましたが、年々実施手法を変えながら令和3年度から広域事業としまして、胆振太平洋協議会が主体となって、白老町の漁船2隻で操業を実施しているところでございます。議員のご指摘の部分につきましては、当初このやり方はどうかといった協議を行った経緯があると聞いてございます。現在は道の交付金の部分とか協議会の部分があることから、関係機関との協議が必要となってくることから、今後の方向性の一つとして認識をしていきたいと考えております。サメの事業につきましては、まだまだいろいろな課題があると認識してございます。何といってもサメですので、大変危険性が伴うと。大変な思いをしてやっているものと考えております。何とか前に進めていけるようしていきたいと考えております。
質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。まちだけでは難しいこともあると思いますので、北海道を含め関係団体との前向きな協議を期待しております。また、貝毒についてですが、約33年ぶりということで、やはり海がこれは通常の状態ではないことが推測されます。今回の貝毒について、基準値等具体的に何が問題だったのか伺います。
答弁 産業経済課参事 齋藤大輔
貝毒の部分についてでございます。まず初めに、貝毒の種類をご答弁いたします。毒の種類によりまして麻痺性貝毒と下痢性貝毒があります。今回基準値以上となったのは麻痺性貝毒で、これは体重20グラムのマウスが15分で死亡する毒の量が1マウスユニット、規制基準値は4マウスユニットとなっております。麻痺性貝毒の主な症状としましては、食後30分ほどで舌などにしびれを生じ、体全体に広がるとともに、重症の場合は呼吸麻痺で死亡することがあると言われております。次に、経緯と状況についてでございます。本年7月4日水揚げされたいぶり中央漁業協同組合白老支所のホッキを苫小牧保健所で検査をした結果、7月7日、10.2マウスユニットという2倍以上の結果が判明されております。これによりまして北海道水産部、保健福祉部、北海道漁業協同組合連合会で協議の結果、7月8日以降の太平洋西部海域のホッキの水揚げ停止と7月1日から7月7日までの販売分についての回収の指示が行われております。その後、解除に向けて7月20日、7月25日、8月1日と胆振太平洋西部海域による一斉検査において全ての地域で基準内に収まったことから、8月2日解除ということになっております。
質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。8月2日に基準値をクリアして出荷もされ、現在は無事に食べることができるようになっていると答弁いただきましたが、麻痺性ということで、最悪の場合死に至ってしまう可能性があるということは、風評被害等は実際なかったのか。あるいはその場合に対応とか情報発信をしていくべきだと考えますが、その点について伺います。
答弁 産業経済課参事 齋藤大輔
現在のところホッキ漁については順調に推移しております。関係機関に確認してもそういった風評被害等は出ていないといったところでございます。
質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。続いて、昨年は白老町ですとか、この近郊の海は赤潮の影響がまだ出ていないという状況であるということを認識しておりますが、しかし漁業者に聞いたところ、沖合というか、の海で深くなっている部分があるそうで、そこではツブガイが多く死んでいたということがあったそうです。これは実際にやはり異常な状況でありまして、赤潮の影響がここは出ているのではないかなという話が漁業者の間でされているということであります。答弁には日高中央漁業協同組合からウニ種苗を購入していて、影響を及ぼす可能性があるとありましたけれども、これは間接的被害ではなくて直接的被害、実際に白老町の海もそういった部分赤潮の影響が出てくるのかなと考えられますが、現在の赤潮の状況や対策について見解を伺います。
答弁 産業経済課参事 齋藤大輔
昨年令和3年9月に北海道太平洋沿岸で発生した赤潮についてでございますが、北海道の統計によりますと約82億円の損害が出ているといったところでございます。原因としましては、令和3年9月の前の7月から8月にかけてかつてない海洋熱波が発生し、海面付近に大量の植物プランクトンが発生した。このことによってもたらされたものと発表されております。議員ご指摘の白老町のツブの部分、それから昨年のアキシャケの減少、こういったものにつきましては実証されておりませんので、赤潮による影響かどうかということは不明でございます。赤潮の研究というか、解明はまだあまり進んでいないと聞いてございますので、今後詳しく状況が進むとは思いますが、町としてもそういったところで赤潮の影響であるということは言える状況ではございませんが、ただ海はつながっていますので、そういった関係からは可能性はゼロではないのかなと考えております。
再質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。この赤潮については、後ほどまた関連して再度質問をいたします。続きまして、2点目についてです。昨年9月の私の一般質問の際に漁港区の岸壁やコンクリート部分の修繕について副町長から漁業者の方が自ら修理をしていることに関して感謝したいということ、またまちとしても危険性について改善していかなければならないこと、そして港全体の環境については予算がかかるため計画を持って整備していき、可能となる補助制度を活用しながら環境改善をしていきたいと考えている、こういった趣旨の答弁がありました。現在まで改善に向けて協議をした内容、また計画はどの程度までできているか伺いたいと思います。
答弁 副町長 竹田敏雄(副町長は2023年9月まで)
去年の定例会9月の会議の中で私のほうから安全は大事なこと、それから計画を持って整備をしていかなければならないという答弁をさせていただきました。この計画については、漁港区の環境整備として岸壁の改修、それから狭隘化の解消、それから屋根付岸壁の整備、こういったことが必要なことかなと捉えています。この計画という意味合いなのですけれども、事業費がこれだけで、それに基づいて何年に整備はこうしていくといったような計画ではなくて、具体的に漁業協同組合や必要に応じて漁業者からの意見を集約した中で取りまとめて、優先順位はこれとこれですよと。そして、それについては現状このような状況になっていますよということを整理して、国にお願いしていくという形を取ることにしています。それで、今は苫小牧地方総合期成会の一員として、行政報告の中でも報告させていただきましたけれども、全体的なお願いはしています。しているのですけれども、まずは事務レベルというのですか、そういう形の中で相談を行いたいと思っています。相談の仕方だとか順序というのですか、そういったものもありますので、そういった部分をどういうふうに進めたらいいのかということも含めながら、国のほうと協議をしていきたいと思っています。なかなか相手があって、時期だとか進捗状況の部分で言えない部分もあるのですけれども、とにかく町単独ではこの事業、整備というのはできませんので、やはり国の力を借りて、補助制度を活用して、必要な環境整備を行っていきたいという考えでございます。
再質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。答弁いただきましたが、今回また事故が起こってしまったということで、漁業関係者からすると事故があった後の対応になってしまっていることでやはり理解が得られない、納得ができないということ、これはやむを得ないことなのかなと思います。せめて今の計画のお話ですとかということを実際現場にご自身が行って、漁業関係者と対話することが必要なのかなと思いますが、それについて見解を伺いたいと思います。
答弁 副町長 竹田敏雄(副町長は2023年9月まで)
議員から指摘された部分については、お答えした内容を持って改めて漁業協同組合のほうに行ってご説明はさせていただきたいと思いますし、そういうことをしながら取りまとめたものをどういうふうに国のほうに伝えるかということも含めて取り組んでいきたいと思います。それから、もう一つなのですけれども、岸壁に先行して修理をしないとならないところがあります。これは、今年度は事業費として予算を持っているわけでなくて、修繕費として予算を持っています。それで、次年度に、新しい年度については事業費の中で、例えば今年はこれをやって、ここをやる、そういったような年次計画、計画という大きなものでもないですけれども、方向性をきちんと見極めて予算要求をしていきたいというのが原課としての考え方です。ただ、予算の査定もまだ終わっていませんので、確実につきますということは当然言えませんけれども、そういった形の中で先行して、全面はできませんけれども、一部にはなってしまいますけれども、先行してそういったことに取り組んでいきたいとは思っています。
再質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。では、その予算要求のことも含めて、実際に漁業関係者と前向きな協議というものをぜひ足を運んでしていただきたいと思いますので、そういった前向きな答弁をいただきましたので、捉えさせていただきます。3点目です。先ほども言いましたが、赤潮の影響等を想定すると、やはりこれも協議が必要ですし、何かあったときに対応できる準備が必要だと考えます。漁業者にお話を伺ったところ、現在タコがよく取れていまして、この価値が高いという話を伺いました。例えば日高振興局管内では、共同漁業権の行使規則によっておおむね3キロ未満のタコを漁獲することは禁止となっております。ミズダコの増殖手法としまして、産卵場の拡大のため素焼き土管ですとかブロックの造成が行われているようです。つまりタコが育ちやすい環境を整備しているということであります。また、タコ類の種苗生産についてですけれども、独立行政法人水産総合研究センター栽培漁業センターでマダコを対象に現在行われているようですが、量産化にはまだ至っていないようです。今後マダコの種苗生産技術が確立されることでミズダコにも種苗生産の可能性が開けることが期待されると。これは、北海道立総合研究機構の水産研究本部がそういったことを述べています。本町でもやはりたくさん取れるということで、同様な可能性があると思います。このような具体的な情報ですとか、そういったことにアンテナを張って準備をしておくべきだと考えますが、その点について見解を伺います。
答弁 産業経済課参事 齋藤大輔
栽培漁業の関係についてでございます。本町は、現在マツカワ、ウニ、ナマコということで3種類実施しております。令和3年度の数値においては、白老虎杖浜地区全体で全体の量の0.7%、金額で7.3%とまだまだ小さな数字でございますが、平成27年度あたりと比較しますと数量で0.5%、金額で6%増加している、順調に進んでいるといったところでございます。また、議員のご指摘のタコにつきましても本町は約180トン、1億2,600万円ほどの金額が、かなりの量といったところでございまして、環境適性は十分にあるのかなと感じております。また、以前議員からご指摘があったカニですとか、それからイワガキですとか、そのほかツブだとかあるのですけれども、こういったご提案も含めて、いろいろな種苗で考える必要があると思いますが、この辺の部分につきましてはいぶり中央漁業協同組合、これが実施主体となってきます。そういったところから我々としましても支援だとかという部分について相談や協議を考えていく必要があるものと捉えております。
再質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。1項目め最後の質問とさせていただきます。資源管理ですとか育てる漁業には引き続き取り組んでいかなければなりません。ただ、やはり海のことは自然のことですから、読めないこと、またサメの被害ですとか今回あった貝毒、赤潮等、こういったトラブルは今後も想定されると考えます。そうであるなら、やはり陸、港の整備で漁業者を守っていく姿勢を見せるべきだと考えます。町としてそれが最低限の役割だと考えますが、理事者の見解を伺います。
答弁 副町長 竹田敏雄(副町長は2023年9月まで)
陸の関係でございますけれども、陸のことはきちんとやりなさいということと捉えます。議員のほうからもいろいろご指摘を受けた部分もありますけれども、まずは漁業協同組合と、それから漁業関係者、この方たちの意見、それから望んでいること、こういったものをしっかりと聞いて、できることとできないことがありますけれども、そういった中でお話合いをしながら関係を継続していきたいと思っています。サメの被害だとか栽培漁業、それから漁港区の整備など、こういったものは行政だけでできませんので、漁業協同組合だとか漁業関係者、それから関係機関、関係団体、これらの方々の力を借りながら、少しずつでも進められるように行政のほうもやっていきたいと、取り組んでいきたいと思っています。
再質問 3番 佐藤雄大
3番、佐藤です。ぜひ漁業者の方々と直接そういった協議ですとか、町の姿勢を見せていただければなと思います。