みんなの議会

白老町議会 令和4年定例会9月会議 2022年9月8日

鳥獣被害の対策と課題

2022年9月8日、白老町議会の一般質問で、久保一美議員が「鳥獣被害の対策と課題」について質問し、町長 戸田安彦、産業経済課長 工藤智寿、総務課長 高尾利弘、生活環境課長 三上裕志、学校教育課長 鈴木徳子、副町長 竹田敏雄が答弁しました。

質問者
久保一美 議員
答弁者
町長 戸田安彦、産業経済課長 工藤智寿、総務課長 高尾利弘、生活環境課長 三上裕志、学校教育課長 鈴木徳子、副町長 竹田敏雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 1番 久保一美

1番、会派いぶき、久保一美、通告に従い、1項目5点質問いたします。鳥獣被害の対策と課題についてです。(1)、鳥獣被害対策活動の状況について伺います。(2)、農家等の侵入防止柵の支援状況と課題について伺います。(3)、鳥獣による交通事故の現状と課題について伺います。(4)、鳥獣の生息状況と課題について伺います。(5)、捕獲した個体を地域資源として有効活用する取組の考えについて伺います。

答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)

「鳥獣被害の対策と課題」についてのご質問であります。1項目めの「鳥獣被害対策活動の状況」についてであります。鳥獣の捕獲については、白老町鳥獣被害防止計画に基づき、地元猟友会や農業従事者等がエゾシカやアライグマ、カラス等の捕獲を実施しております。令和3年度における捕獲実績は、エゾシカが1,657頭、アライグマが182頭、カラスが188羽となっております。2項目めの「農家等の侵入防止柵の支援状況と課題」についてであります。侵入防止柵の設置につきましては、平成25年度から道の交付金等を活用して実施しており、令和3年度までに112圃場、約133キロメートルの侵入防止柵を設置しているところであります。しかし、農家への農業被害は抑制されているものの、エゾシカ等が増えていることから、被害が無くなるまでには至っておりません。3項目めの「鳥獣による交通事故の現状と課題」についてであります。令和3年のエゾシカが関係する交通事故は、道内で4,009件、そのうち、胆振管内が677件、白老町は61件となっております。平成29年以降毎年2,000件を超え、特徴としては、年間発生件数の42パーセントが10月から11月にかけて発生しており、時間帯では70パーセント以上が16時から24時の間に発生しております。事故を完全に防ぐことは難しいですが、看板を設置するなど、引き続き、関係機関と連携し、事故防止のための普及啓発活動を実施してまいります。4項目めの「鳥獣の生息状況と課題」についてであります。北海道全体の傾向として、エゾシカ、ヒグマ、アライグマの生息域、生息数は年々拡大している状況です。また、最近の傾向としては、生息域が市街地にまで拡大してきており、役場周辺でもエゾシカの姿を見かけるようになってきております。鳥獣の捕獲につきましては、「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」に基づき白老町鳥獣被害防止計画を策定し、関係機関の協力を得ながら捕獲等の対策を進めていますが、捕獲活動を継続的に行うための担い手の確保が課題と捉えております。5項目めの「捕獲した個体を地域資源として有効活用する取組の考え」についてであります。エゾシカの肉につきましては、鉄分豊富で低脂肪なヘルシーな食材であり、道内ではジビエ料理やレトルト食品として取扱う店舗が増えております。また、エゾシカの角につきましては、ストラップ等の土産品の他、犬のおやつに加工されており、土産店やネットショップ等で販売されるなど、広く活用されております。今後も、増頭しているエゾシカの有効活用を図ってまいりたいと考えております。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。それでは、再質問に参りたいと思います。鳥獣被害の対策と課題についてですが、野生鳥獣による様々な被害が広域に深刻化する現状を踏まえ、平成19年に鳥獣被害防止特措法が制定され、現場に最も近い行政機関である市町村が中心となって被害防止のための支援を行い、一定の成果を上げているとは思いますが、猟友会などの方々の活動する中での課題について伺います。また、エゾシカは繁殖率の高さが上回り、被害を確認し続けておりますが、このまま被害を拡大させるわけにいかないと思います。この問題に対して今後どのような対策を考えているのか伺います。

答弁 産業経済課長 工藤智寿

ただいまのご質問でございます。令和3年度の猟友会の会員の数でいいますと、30名の方がいらっしゃいます。一番年齢の低い方が25歳から上は83歳までということで伺っておりまして、各世代多くの方がいらっしゃいますけれども、平均年齢にしますと58歳となっておりまして、一つやはりここは会員の高齢化が大きな課題になっているというところでございます。被害を防止していくのは、当然猟友会の皆様のご協力は必要不可欠と考えておりまして、会員の増加に向けてどういった形で対策といいますか、支援といいますか、そういった部分ができるかということも十分協議しながら進めていかなければならないと思っております。また、これ以上エゾシカの被害を拡大させないためには防止柵、先ほど町長の答弁にもありましたけれども、やはりここら辺の整備拡大、それから捕獲頭数を増やしていく必要があるということもございますので、北海道とも協議しながら対策を講じてまいりたいと考えているところでございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。それでは、猟友会の方たちの会員増加に向けた支援内容の見直し等の検討についてなのですけれども、具体的にお聞きしたいと思います。

答弁 産業経済課長 工藤智寿

まずは、猟友会の活動を知ってもらうということが一つ大きなところなのかなと考えておりまして、やはり多くの方にこの猟友会の方々の活動されている状況を周知していくといいますか、そういった部分も行政としてやっていかなければならないという部分もございますし、それから支援といいますか、今実際北海道の交付金を活用しながら支援もさせていただいておりますが、その在り方というのも他市町村も調査しながら、どういった形がいいのかということも十分これから調査研究していかなければならないのかなと捉えているところでございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。決して安全とは言えない野山における捕獲活動に従事されている猟友会の方や関係者には、この場を借りて敬意を表したいと思います。それでは、次なのですけれども、農家等の侵入防止柵の支援状況と課題についてですが、私が確認した資料によると平成25年から29年にかけて117.93キロメートルの防止柵が設置されていると聞いているので、さらに整備されていることは分かりました。それでも防止柵の整備は農家個々の対応のため、防止柵を設置した圃場から未設置の圃場にエゾシカの被害が移ったりしている現状があるようです。地域全体としては効果が不十分のように思われますが、今後の課題についてどのように考えているのか伺います。

答弁 産業経済課長 工藤智寿

先ほども町長の1答目にご答弁ありましたとおり、約1,600頭を毎年のように捕獲させていただいてございます。ただ、現状としてはまだまだ減っているという状況にはならないのかなというところで、今年度も5つの圃場に対しまして約9キロの防止柵を設置する予定となっておりまして、北海道の鳥獣被害防止総合対策事業というものを活用して、農家の皆様の負担軽減を図りながら、そういった形で防止柵の設置ということを今後も進めていかなければならないのかなと捉えているところでございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。次に参ります。鳥獣による交通事故の現状と課題についてですが、エゾシカの飛び出しによる交通事故についてですが、民家の畑にエゾシカがいたなんていうことは今では珍しいことではありません。走行中にエゾシカが飛び出すということは、誰もがおおよそ認識しているのではないかと思います。それが裏道などであれば、交通安全を心がけるということで大体は防止につながると考えています。しかし、交通量の多い国道や道道となれば、状況は変わると思います。町内の例で言いますけれども、ヨコスト湿原のほぼ同じような場所から横断時に鹿による交通事故が続いているのを時々見かけておりますが、いまだに何の対策もされていないことが大変気がかりに感じております。ほかの地域でも様々な対策をされている実例はありますが、白老町はこの点についてどのような考えを持っているのか伺います。

答弁 総務課長 高尾利弘(総務課長は2024年3月まで)

エゾシカの交通事故のご質問でございますけれども、先ほど数値のお話を町長のほうから答弁させていただきましたが、令和2年中も51件ということで、令和3年が61件ということの数字になっております。対策等としましては、国道の道路管理者の室蘭開発建設部のほうに確認したところ、白老町を10キロの範囲で3分割した形の統計データで、平成26年から30年までいずれも10件以上の事故が発生しているというところで確認しております。ただ、対策の部分で看板等の設置については明確な基準がないということで、事故の発生状況などを総合的に勘案して設置の可否を決めるというようなお話を聞いてございます。町といたしましても国道と道道と道路管理者はそれぞれ違いますけれども、対策について協議しながら、エゾシカの交通事故対策について取り組んでいきたいと考えてございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。ヨコスト湿原を今例にしましたが、町内のほかの場所についても同様の事例があると聞いておりますので、早急な対策をお願いします。次に参ります。鳥獣の生息状況と課題についてですけれども、環境管理という視点から質問させていただきます。鳥獣被害の中でもエゾシカは農業被害だけでなく、森林被害も最近よく目立っております。様々な種類の樹木の皮が剥がされてしまい、立ち枯れの原因になってしまいます。この現状が進んでいくと、森林被害だけにとどまらず、いずれ海の豊かさを脅かすことになるのではないかと大変心配しております。かといって広大な森林を全て管理できるわけでもなく、とても頭の痛い問題だと思いますが、この点についてどのような考えか伺います。

答弁 産業経済課長 工藤智寿

ただいま議員のほうから広大な森林を全て管理できるわけではないというお話がありました。本当にそのとおりでございまして、なかなか全てを管理していくのは難しい状況なのかなと思っています。ただ、伐採後の森林に対しての植林の部分でございますけれども、こちらについては柵を設置するということも一つの方法かなという部分はございますが、これも全てできるというわけではございません。また、私有林の部分も基本的には森林所有者の負担ということでありますので、今後どのような形で被害防止を図ることが可能なのか関係機関とも協議しながら、どういったことが有効なのかと、そういった部分も協議しながら進めていきたいなと考えてございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。伐採後の植林といえば一般的にトドマツかなと思われますが、針葉樹以外の植林の必要についてはいかがでしょうか。

答弁 産業経済課長 工藤智寿

先ほど私有林の話もさせていただきましたけれども、伐採後の植林って一般的にトドマツというのが多いのかなとは我々も思っていますが、あくまでも所有者の意向による部分があるかと思いますので、その辺は所有者の意向ということでなってくるかなと。最近では聞いているところではミズナラも植林したという実績もあるということもお伺いしていますので、あくまでも所有者の意向によってくるものという捉えでございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。次は、ヒグマ対策についてですが、海外の事例で、北米イエローストーン国立公園に生息する熊被害対策の事例がありました。1930年代からイエローストーン国立公園内では熊被害が圧倒的に増えた時期がありました。それは、国立公園にキャンプや散歩などに来た人たちが熊に餌づけをしたり、ごみを放置したりすることが原因で、この状況を受け、徹底的に餌づけの禁止やごみの管理を行ったところ、徐々に被害件数が減少したと聞いております。この事例において学ぶことは、徹底的に対策を行うけれども、ほとんどの人たちが対策を実行しても、ごく少数の人が餌づけやごみを放置しては全く意味がなくなってしまいます。熊の寄りつく原因をつくってしまうということです。これらのことが正しく管理されていないと、あまりよい効果が期待できないと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)

ヒグマの被害についてであります。議員がおっしゃったように、生ごみの放置やごみステーションの管理が悪いとか、そういったことがヒグマを誘引する一因であるとは言われておりまして、また熊が一旦その味を覚えてしまうとまたそこに戻ってくるというようなことも言われております。町としましては、生ごみの放置、家庭菜園で収穫した後の残渣をそのまま放置するとか、そういったことがないように日頃から広報等で呼びかけてはいるのですが、また最近キャンプ場も2か所ほどありますので、ごみの管理についてもしっかりとしていただくような注意喚起をしてまいりたいと思っております。ヒグマについては、メディアでも毎日のように出ていまして、北海道だけではなくて、全国的に市街地に出てきたりしている状況もあります。白老町、胆振地域に関しても適正な生息数といいますか、その管理につきましては北海道で春熊の駆除というようなことも検討しているようですが、そういった管理につきましては北海道とも協議をしながら、北海道にもそういう要望をしながら進めていきたいと思っております。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。質問はヒグマを例に挙げましたが、このような対策はヒグマに限らず、ほかの鳥獣被害対策にもなると思うので、より一層の注意喚起をお願いしたいと思います。

答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)

ヒグマに限らず、当然そういったごみを放置することによってキツネですとかアライグマですとかカラスなんかも寄ってくることがありますので、先ほどと同様に注意喚起を図っていきたいと考えております。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。関連していることでもう一点なのですけれども、鳥獣被害を引き起こす原因の中には人が被害とは思わない餌があります。例えば家庭菜園などの農作物を収穫した後の残渣や管理者のいない果実の木など、野生鳥獣にとっては立派な餌になるものがたくさんあります。これらは無意識の餌づけとなっており、結果鳥獣被害の温床になっていますが、町内の状況について伺います。

答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)

ヒグマを寄せつけるような、そういった鳥獣を寄せつけるようなことといいますと、幸い町内では家庭菜園ですとかごみステーション、コンポストとか、そういった部分を狙った被害に遭っているといったことは今のところ確認はされておりません。ですが、そういった部分が議員おっしゃったようにそういったものをおびき寄せる原因になっているとは我々も思っておりますので、先ほどのヒグマの答弁と同様になりますが、町民にはそういった管理を十分にするような注意喚起を行っていきたいと思っております。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。鳥獣の個体数が増え続く状況で、捕獲頭数を増やすことも大切ですが、実際に農地や林地などで被害を与えている個体を捕獲しなければ被害は改善されないし、意味がないと思います。多くの地域では捕獲技術が不足していて、防止柵で守ること以外ではおりやわなを設置して捕獲していますが、効果的な捕獲ができていないことがよくあると聞きます。町内において効果的な捕獲ができているのか伺います。

答弁 産業経済課長 工藤智寿

先ほど答弁した内容とちょっと同じような話になりますが、先ほど令和3年度でエゾシカについては1,657頭という答弁がありますけれども、このうち銃器を使って捕獲したのが1,428頭ということで、くくりわなが229頭、農地の捕獲が多いという傾向になっております。それぞれの状況もございますし、銃器の使用制限の区域もあるため、どういった形でより効果的にできるかというところも含めて今後考えていかなければなりませんし、ほかのまちといいますか、やっている事例としては囲いわなですとか箱わなという部分でやられているところもありますので、これが本町に見合うかどうかというところも見極めていかないといけないかなということもありますので、これはやはり猟友会の方とも意見交換などをしながら進めて、協議していかなければならないかなと考えているところでございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。次は、カラスによる農業被害や生活環境被害について伺います。全域に生息しているカラスは、家畜飼料や家庭菜園などに被害を出し、時には人に対し威嚇行為を取ったり、誰かがポイ捨てをしたごみなどをあさって散らかしたりするなど大変厄介な鳥獣であります。民家の周辺の樹木などに巣を作り、繁殖しているのも問題だと思います。この状況を踏まえ、今後の駆除の考え方について伺いたいと思います。

答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)

カラスによる被害の質問でございます。特に市街地に出没する成鳥になって一人で飛んで歩くようなカラスにつきましては、なかなか捕獲する方法がなく、我々も苦慮しているところであります。町としましては、カラスによる農業被害、あとは町民を襲うとか、そういった被害を防ぐためにはまず増やさないことが重要だなと考えております。対策としましては、繁殖期、4月から6月ぐらいに巣を作って、卵を産んで、ひなが生まれてというような形になりますが、その時期にあんまり早く取り過ぎるとまた同じところに巣を作ってしまいますので、巣ができて、巣の中にカラスがとどまっているような状態になると恐らく卵を産んでいる、もしくはひなが生まれた状態になっているといった状態になって初めて我々が巣の除去に伺うといったようなことを現在しております。やはりそうなってくるとカラスも敏感になりまして、人を襲ったりもしてきますので、そういった状態になったらすぐに役場にご連絡をいただいて、我々が除去に伺うといったような対策をしているところであります。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。カラスがある民家の周辺で何らかの被害があるときは、まず町に問い合わせるということで大丈夫なのですね。

答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)

状況はどうであれ、まずは役場に連絡をいただいて、連絡いただければ我々のほうで定期的に巣の状況を確認したりしまして、危険が及ぶようであれば撤去をしたいと考えておりますので、連絡をいただく際にはどのぐらいの高さの巣で、今こういう状態でというようなことをお知らせいただければ、我々としては助かるところであります。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。それでは、4点目の最後の質問になりますが、アライグマによる被害と対策についてなのですけれども、アライグマは繁殖力が強く、妊娠率は100%に近いと言われています。1回の出産で3頭から6頭を産み、2年で成熟します。国内には天敵がいないため、人間に捕まらない限り増える一方でございます。見た目とは裏腹に凶暴な動物で、狩猟犬を逆にかみ殺したり、ペットの犬を襲ったり、家畜の牛の乳首をちぎって食べた例もございます。もちろん駆除しようとした人間に対してかみつくこともあり、その場合、アライグマは様々な感染症を持っているためすぐ病院に受診する必要があります。このようなアライグマに対する現在の捕獲体制と課題について伺いたいと思います。

答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)

アライグマに関するご質問であります。アライグマにつきましては、古くは道央圏から増えていきまして、それが今ほぼ全道に拡大しているといったような状況でございます。白老町におきましても当然国の特定外来生物と指定されていますので、その駆除については積極的に取り組んでいるところでありますが、今行っている取組、対策としましては箱わなによる捕獲といったものをメインに町民の皆さんにわなを設置していただいて、捕獲できたら我々が回収に伺うといった内容、それと町でも独自に多い場所には箱わなを設置しておりまして、駆除を行うといったような対策をしておりますが、やはり先ほどありましたが、農場でのそういった飼料ですとか、そういった部分を食べるアライグマも多いので、なかなか減らないというのが実情であります。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。それでは、現在の箱わなの数についてなのですが、年間通して足りているのかということを伺います。

答弁 生活環境課長 三上裕志(生活環境課長は2024年3月まで)

箱わななのですが、令和3年度でいきますと、通期で借りている方もいらっしゃるのですが、通算で申しますと129件貸出しをさせていただいて、対応しております。現在でいきますと申込みをされて、お待ちいただくということはないので、現状で足りている状況かなと考えております。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。次は5点目に参ります。捕獲した個体を地域資源として有効活用する取組の考えなのですけれども、最近ジビエ料理が注目されていますが、おいしい食材につなげるためには捕獲後の迅速な処理が重要で、血抜きなどの処理が迅速に進めば獣害を食い止めるだけでなく、新たな地域特産物として活用できると思います。捕獲した動物を地域資源として活用する動きは徐々に浸透し始めており、獣害対策がそのまま新たな収入源となれば、猟師の増加にもつながるのではないかと思います。白老町においてもエゾシカの増加が止まらないこの現状を逆手に取り、新たな資源として拡大させていくことはあらゆる面でこのまちのためになると思いますが、いかがでしょうか。

答弁 産業経済課長 工藤智寿

エゾシカにつきましては、多分ご承知だとは思うのですが、やはり猟師の方が捕獲した後に迅速、適切に処理して、一部肉用として活用されております。ただ、その消費といいますか、そういった部分は販売用として卸している部分もあろうかと思いますが、自家消費というのもあろうかと思ってございます。今後地域の特産品としてといいますか、活用していくというのは、まだまだこれからの部分だろうなというところはございますけれども、可能性はあるのかなというところも一部考え方として出てくるのかなとは思ってございます。これを活用していくとなると、やはり関係機関等含めてどういった形でやっていくのかというところもありますので、その処理の仕方も含めて今後の部分については本当に関係する方々とお話をしていきながら進めていくといいますか、どういったことができるかというところからまずきちんとお話合いをしていかないといけないかなと捉えてございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。ジビエに関してもう一つ質問させていただきます。福井県小浜市では、ジビエを市民にとってなじみのあるものにしていくため、学校給食に取り入れる試みを実施しています。市立内外海小学校の児童たちに総合学習で地域の自然環境やジビエを学んでもらう上で平成26年6月、学校給食として地元産の鹿肉を用いたカレーライスを全学年の79人に提供しました。児童からは、普通の肉と同じようにおいしいとか、スーパーマーケットで売ってほしいとか、鹿以外の肉を食べるときも感謝しながら食べたいといった声があったそうです。小浜市では、その後も毎年度自分たちの住む地域の環境を知り、命の大切さを学ぶ食育の一環としてジビエ給食を実施しております。白老町においてもエゾシカ対策として同様の流れの必要性を感じますが、いかがでしょうか。

答弁 産業経済課長 工藤智寿

ただいま福井県の小浜市のお話を議員のほうからいただきました。まだまだその内容が私どももきちんと承知していない部分もあります。1つには、先ほどの答弁ともかぶる部分がありますが、エゾシカの肉というのは時間がたつほどに臭みといいますか、そういった部分も出てきますので、学校給食とか一般的に流通させるとなると、迅速で適切に処理、加工、それから流通させるためのそういった施設等の整備も必要になってくるのかなという部分がありますので、今後の活用の部分、先ほどと同じような話になってくるかもしれませんが、やはりそういうことになると、そういったほかのまちでの取組も十分研究していかないといけないのかなとは考えているところでございます。

再質問 1番 久保一美

1番、久保です。それでは、今の質問一部答えてもらっていない部分があるので、自分たちの住む地域の環境を知り、命の大切さを学ぶ食育の一環としての現在の取組や考え方を伺いたいと思います。

答弁 学校教育課長 鈴木徳子(学校教育課長は2024年3月まで)

食育に関する部分でお答えしたいと思います。本町においては、地域、白老町の歴史や文化も含めて知る部分について食育、ふるさと給食を通して地場産物を活用した状況があります。エゾシカにつきましては、ふるさと給食のアイヌの伝統料理という中においてエゾシカを活用したジンギスカンですとか竜田揚げですとかを年1回程度実は提供している状況がこの3年ほどの中でございますが、先ほど工藤課長も答弁しておりましたが、町内の業者のほうに鹿の加工をお願いするに当たっては、学校給食の衛生基準というのが非常に厳しい状況がございまして、町内の加工業者でやはり対応できないというようなご回答いただいているところがありまして、残念ながら町外の業者のほうから購入をして、提供しているという状況はございます。非常に鹿の肉につきましては有効に活用していきたいという考えが教育委員会としてもございまして、今年の鹿肉の提供については白老町で捕獲された鹿が町外の業者で加工されて、提供されていますので、少しずつではありますが、地産地消に近づいていくような状況が進められればよいのではないかなと考えております。

再質問 1番 久保一美

今後の流れに期待しております。それでは、最後になりますが、このたびの質問は私の周りの方々からのお話とかも併せて鳥獣被害が多くなっていると感じており、鳥獣による交通事故も増加しているなど町民生活への影響が大きくなっていることから、質問しました。最後に、理事者から今後の対策への考えをお聞きして、最後の質問とさせていただきます。

答弁 副町長 竹田敏雄(副町長は2023年9月まで)

今後の対策の考え方です。私からお答えさせていただきます。エゾシカの被害防止や、それからヒグマの対策、特定外来種の捕獲の体制、エゾシカの活用の仕方などを議論させていただきました。エゾシカも含む鳥獣関係については、被害が増大しているということは認識しているところです。特にエゾシカについては、住宅街に現れてくるとか、そういった状況になってきていますので、さらなる防止策というのですか、そういったものが必要だということになってきますけれども、住宅街ではなかなか捕獲する手法が限られてきてしまいますので、効果的な捕獲方法だとかということにつきましては北海道や関係機関と情報を共有しながら、どういったやり方がいいのかということも指導も受けながら、継続的に対策に取り組んでいきたいと思っています。それから、熊の出没については報道機関にも出ていますけれども、住宅街に出没しているという状況になってきています。白老町でも、住宅街ではないですけれども、出没の情報が何回か報告されていますので、適切な生ごみの処理だとか実際出没したときの注意喚起、これらについては適切な対応をしていきたいと考えているところです。

出典:白老町議会 令和4年定例会9月会議 2022年9月8日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる