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白老町議会 平成30年定例会12月会議 2018年12月13日

道徳教育

2018年12月13日、白老町議会の一般質問で、吉田和子議員が「道徳教育」について質問し、教育長 安藤尚志が答弁しました。

質問者
吉田和子 議員
答弁者
教育長 安藤尚志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 吉田和子

2項目め、道徳教育について伺います。(1)、道徳教育が特別の教科・道徳として検定教科書導入による教科化が図られましたが、その理由、目的、効果をどう考えているのか伺います。(2)、白老町各小中学校の実施状況について伺います。(3)、教員研修の充実、養成はどう進められているのか。また、道徳教育にすぐれた指導力を有する教員を道徳教育リーダー教室として加配措置するとありますが、どのようになっているのか伺います。次に、(4)、通知表で評価するとし、記述式となり、記載は原則校長裁量としているが、教育委員会としてのかかわりはないのか伺います。(5)、過重労働で働き方改革検討、英語教育の実施、学力テストの教育方針等山積みする中で、教師の負担についてどう捉えているか伺いたいと思います。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

道徳教育についてのご質問であります。1項目めの道徳教育が特別の教科、道徳として検討教科書導入による教科化が図られた理由、目的、効果についてであります。これまで道徳教育は、週1時間の道徳の時間をかなめに進められてきましたが、教科ではなかったため、教員の指導に対する意識の差や指導時間、指導内容の差が課題となっておりました。加えて、近年いじめの問題や少年犯罪の増加などが社会問題となったことから、教育再生実行会議の議論を経て教科化されたものであります。このたびの教科化によってどの学校においても指導時間が確保されるとともに、教科書を使用した授業を行うことで学校間による指導内容の差が解消されるものと考えております。2項目めの白老町各小中学校の実施状況についてであります。学習指導要領において道徳の授業時間は週1時間、小学校1年生のみ年間34時間、他の学年は全て35時間実施することが決められており、町内全ての学校において実施しております。3項目めの教員研修の充実、養成の推進と道徳教育リーダー教師の加配措置についてであります。各学校においては、校長が校内の教員から道徳教育推進教師を1名指名することとなっており、この推進教師が中心となって校内での研修を含め学校全体の道徳教育の充実に取り組んでおります。また、加配措置の中に道徳教育リーダー教師がございますが、全体の枠が小さく、全道で2名の配置となっております。今後本町としても教育局との人事協議において要望してまいりたいと考えております。4項目めの通知表における記述式評価と記載についての教育委員会としてのかかわりについてであります。本来評価は児童生徒がみずからの成長を実感し、意欲の向上につなげるとともに、指導した教員もみずからの指導のあり方を改善するために行うものであります。したがいまして、特別な教科、道徳におきましてもこうした評価の原則を踏まえ、他の児童生徒との比較ではなく、本人の成長を積極的に受けとめ、認め、励ますために記述式で行うこととなっております。こうした通知表の見方については、参観日での説明やプリントの配付などを通して保護者へ説明をしております。教育委員会としては、評価の観点や方法を示した道教委のガイドラインを活用し、学校の対応に差異が出ないよう指導しております。5項目めの教師の過重労働の負担に対する働き方改革への取り組みについてであります。今日グローバル化や情報化、少子高齢化など社会の急激な変化に伴い学校は高度化、複雑化する多様な課題への対応が求められております。文部科学省や道教委による教員の勤務実態調査では、校種を問わず教員の時間外勤務の常態化が明らかになり、このことを解決することが喫緊の課題となっております。こうしたことから、国、道レベルにおいてアクションプランが作成されましたが、教育委員会においても教員が授業に集中し、健康で生き生きとやりがいを持って勤務し、学校の教育の質を高めることを目的に白老版アクションプランを作成しております。今後この趣旨を保護者や地域の方にもご理解いただくとともに、閉庁日の設定、部活動の軽減、校務支援システムの導入などを行い、業務改善に取り組んでまいります。

質問 5番 吉田和子

5番、吉田です。平成30年度より小学校、31年度より中学校で特別教科の道徳として教材化されました。それは先ほど伺いました。地域、学校、教師間の差が大きいということで、かなり解消には努めていらっしゃるということなのですが、道徳の時間の指導方法にばらつきがあると言われております。また、質的転換を図るとしておりますが、その点は解消しているとお考えになるかどうか伺いたいと思います。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

今の授業のあり方ですとか、あるいは質の問題は、これが今回教科化になって全て一度に解消できるというものではないと思っております。ただ、本町においては、私も何度も学校に足を運びながら授業参加しておりますけれども、特に著しく授業として課題があるという授業は特にございません。ただ、これから新しく教科化になりましたので、いわゆるアクティブラーニングというのですけれども、考え、議論する、そういう道徳へのこれから転換を図っていく必要がございますので、そこの部分はこれから本町における課題と認識しております。

質問 5番 吉田和子

5番、吉田です。決算審査特別委員会でも申し上げましたが、中高生におけるネット依存症の話があります。93万人と7人に1人がいるという調査結果を報告いたしましたけれども、白老町の平成17年度の次世代育成支援行動計画というのがありました。27年に子ども・子育て支援事業計画もつくりました。この中でネット依存を含む情報モラルの育成を図るとしております。この中で文部科学省も今回の教科から情報モラルの教育を道徳でやっていくべきだと取り扱うことも定めているとしておりますけれども、先ほど教育長も情報の関係のモラルというのはなかなか依存的なものもあってということで、この時間帯が白老町は高いというお話をされていましたけれども、この辺のこういう定められた教育、それから道徳の中でやっていく、このことが効果を生むと方法を考えていかなければいけないと思うのですが、どのように考え、今後取り組んでいかれますか。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

情報モラルと道徳の関係でございますけれども、道徳の時間で直接情報モラルを指導することはございません。その情報モラルにかかわって、例えば自立心というか、自制心というか、そういうものを培ったり、具体的に情報モラルとのかかわり方を直接具体的に学ぶのは道徳ではなくて、他の総合的な学習の時間であるとか、そういう時間に学んでいくことになると思います。ただ、情報モラルには一定限自制心ですとか、そういったものも必要になりますから、よりよい生き方をしていくための価値を学ぶのが道徳の時間ですので、そういう中には当然よりよいメディアとのかかわり方だとか、あと自分を抑制する力だとか、そういうものは道徳の時間で養っていかなければいけないかなと考えております。

質問 5番 吉田和子

5番、吉田です。では、文部科学省が今回の93万人にふえて、7人に1人ということで、道徳の時間にこの情報モラルを扱うことを定めたと言っているのですが、これは違うということですか。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

間違いということではないのです。ですから、先ほどお話し申し上げましたけれども、例えば情報モラルとの接し方を、どういうふうにメディアとかかわるのかということを道徳の時間に教えることはないのです。ただ、よりよい、例えば1日1時間で我慢しようとか、そういう自分を抑える気持ちとか心とか精神とか、そういうものを養うのは道徳の時間ですから、直接的ではなくて、間接的に情報モラルも当然取り扱われると考えております。

質問 5番 吉田和子

5番、吉田です。わかりました。先ほど考える道徳ということでおっしゃっていましたけれども、教材を読む道徳から考え、論ずる道徳への転換というのが今回図られます。自己の生き方を考え、主体的に判断し、行動し、自立した人間として他者とともによりよく生きるための基盤づくりの教育としています。広角的な指導方法、効果の把握、また質的理念が十分理解されていない面も多々あるのではないかということで、答弁では中心になる道徳教育推進教師を中心に、ただ教育道徳リーダーは道から2人しか派遣されないということで、まだまだここには及ばないということですが、この道徳教育推進教師を中心にこのあり方、質の向上、理念、そういったことを十分理解をしていかなければならない、そういう研修をやはり校内とか、それからいろんな場を設けて、授業、実践を通しながらでもいいですから、学んでいくという場を教員の中につくっていかないと、教員が自信を持って、これ人間性の問題なのです。信頼関係だと思うのです。自分が好きになれない先生の言うことは聞けないというものもあると思います。勉強と違うところなのです。生き方とか人間性のモラルの問題ですから、そういった部分では指導力の向上を図る教員研修、この人たちを中心に、この道徳教育推進教師が中心だとなっていますけれども、この方も学校にいらっしゃる方であり、そういった特別な研修とか、そういった場を設けるというお考えはないのかどうか伺いたいと思います。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

教育委員会単位でなかなか年間を通してこうした研修を実施していくのは現実的には難しいなと考えております。ただ、北海道教育委員会のほうでまずこの道徳教育の推進教師にかかわる研修会が年間何回かございまして、これは皆さん指定されておりますので、研修してまいります。この研修してきた内容が校内で還元されていくというようなつくりになっております。また、授業の充実という意味では、全員がやっぱり授業してみるということが大事だと考えておりますので、年間に何回か参観日がございます。このときに何回かの参観日の中で必ず全ての学級が道徳の授業を公開していただくように教育委員会としてお願いしていますし、またそれは実際学校のほうでもやっていただいています。この授業を通して教師も指導力を身につけますし、また保護者の方にも道徳の授業ってこういう授業なのだなというところをご理解いただくような取り組みをしております。

質問 5番 吉田和子

今授業参観の話、決算の教育行政執行方針の総括にもありました。かなり理解を得るためにやっているということなのですが、ではその理解度というのはかなり増しているかどうかということを次の問題も絡めて聞きたいと思います。評価ということなのです。評価は校長裁量としているということで、他の教科のように数値、試験をして、点数で評価できるというものではありません。記述式になっております。比較ではなく総体的評価であり、生徒の成長を励ます、先ほどおっしゃいましたように、評価をする。大くくりなまとまりを踏まえた評価、それから文字数の制限もあるということなのです。発達障がい児生徒に対する配慮も必要になってくると言われています。そういった観点から教員間で共有する道徳の評価のあり方というのはきちんと示される、それは校長が示すということになっておりますので、というと校長の人間性、校長の資質とは言いません。校長先生の考え方でかなり変わってくる部分があるのかどうなのか。それで、教育委員会のかかわりもちょっとお伺いしたのですが、かかわっていくということもお話しされておりましたけれども、こういったことを含めて評価を父兄が理解するための努力というのも必要だと。先ほど参観日とおっしゃっていましたけれども、では参観日の効果的なもの、それから理解度は進んでいるかどうか、どのようにお考えになっていますか。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

まず、評価の字数が決まっているというお話からでございますけれども、実は今通知表は手書きではなくて、全て様式の決まったパソコンの中に打ち込んで、それでいわゆる校務、先生方の業務の効率化を図っております。したがいまして、もともと道徳の評価に字数が決まっているということではなくて、パソコンの様式の中で仕事をしている関係でどうしても字数には制限があるということでございます。そしてあと、今回議員のほうからもこういう評価にかかわってご質問いただきましたので、私のほうも実際にこの1学期に庁内で通知表のコピーを全部とりまして、どういうような評価が具体的に行われているのかというのは実際全て目を通しました。これは、具体的に言いますと、今4月から始まったばかりですので、確かに教員のほうもいろいろ書き方については悩んでいるのだなというのは十分理解できます。ただ、先ほど議員のほうが学習指導要領の評価にかかわっての要点を多分お話しされたと思いますけれども、そういった趣旨は十分踏まえながら取り組んでいるとは考えております。ただ、本当にこれがでは子供たちにとって励ましになったり、あるいは保護者にとっても子供の成長をしっかり実感できるものになっているのかということについては今後まだまだ工夫が必要だろうとは考えております。

質問 5番 吉田和子

子供たちが学校行って学ぶ、先生と呼ぶということはその先生という言葉の中に信頼関係ができないとだめだと私は捉えています。これは家庭でもそうです。先生を批判するのではなくて、先生と子供がうまくいくように本当に先生として教えられたことが自分自身が受けとめられる体制をつくっていくという家庭の教育環境も私は必要だと。ですから、この道徳の評価は特に人間性の評価と、まとめて言ってしまえば人間性の評価であり、生き方の評価であり、そして自分が培ってきた人生の評価でもあると思いますので、その評価というのはかなり影響を与えますし、将来にわたっての禍根を残すこともあると思うのです。ですから、しっかりとした評価をする教師側に自覚を持っていただくということが今後大変重要な評価の値になってくるのではないかなと捉えております。その中で、先ほどちょっとおっしゃいました。教師間の力の格差というのがあるというのをおっしゃいました。それで、先ほど研修とかが十分必要ではないかというお話をしましたし、父兄の理解も必要だということで参観日をしっかりやっていくということなのですが、教師の負担と資質の向上ということで最後伺って終わりたいと思うのですが、教師の働き方改革もあり、稼働時間も決まり、また長期休暇、いろんな、先ほども言いました。今後教員の資質向上が大きく求められている中で、役場の職員はストレスチェックというのをやっていますけれども、私は教師の中にもあると思います。ましてやこういった評価をするということは人間的な成長とか人間性が備わってこないと、人の評価ですから、なかなか難しいと思うのです。ですから、研修等を実施して、自信を持つということも大事なのですが、その教師がしっかりと相談できる体制、これ全てになってくると思いますけれども、こういった評価も含めて、教え方も含めて、自分自身の人間性の足りないところも含めてそういったことを指導をする先生、または指導する体質、それから体制、それから相談する体制をしっかり整えて、評価も本当に安心して自信を持ってできるような体質、体制をつくっていかなければいけないと考えるのですが、その点を伺いたいと思います。

答弁 教育長 安藤尚志(教育長は2024年10月まで)

議員のほうからご指摘のございました精神的な部分も含めての教師のサポートの問題でございますけれども、今国のほうでもそういったメンター制と申しますけれども、教師同士でお互いに先輩教師を中心に若手でペアを組んだり、あるいはグループをつくりながらさまざまな悩みを相談したり、あるいはお互いに評価し合ったりというような、そういうような制度を今導入してきております。実際まだ本町においてそういったメンター制というのは導入できてはいませんけれども、現段階では校長や教頭がきちんと教職員と十分話し合いをしながら教職員を支えていると考えていますけれども、今後また新たな組織としてそういうメンター制、国で今進めているそういう制度も今後もし機会があれば考えてみたいとは考えています。

出典:白老町議会 平成30年定例会12月会議 2018年12月13日 議事録 PDF(47ページ) 間違いを知らせる