訓子府町議会 平成21年第4回定例会 2009年12月15日
学校における道徳教育の取り組み
2009年12月15日、訓子府町議会の一般質問で、川村進議員が「学校における道徳教育の取り組み」について質問し、教育長 山田日出夫が答弁しました。
- 質問者
- 川村進 議員
- 答弁者
- 教育長 山田日出夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 川村進
1、学校における道徳教育の取り組みについて、お尋ねします。道徳教育の柱と考えられる「良いこと」「悪いこと」の判断のできる子どもをつくることを教育に実践できていますか。2、食べ物を大切にする教育は、どうされていますか。3、1、2は共に家庭と教育現場が協力することが不可欠と考えます。本町は、この2点をどのように行っているかお尋ねします。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
学校における道徳教育の取り組みについて、3点のお尋ねをいただきましたのでお答えしたいと思います。まず、最初に、道徳教育についてご説明をさせていただきますが、各小中学校とも、それぞれの学習指導要領に基づきながら進めさせていただいているところでございます。小中学校では、道徳の時間が年間当り35単位時間設けられており、だいたい1週間に1単位時間で割り当てられておりますが、道徳教育は、当然のことながら学校の教育活動全体を通じて行われるべきものと考えております。道徳教育で身に着けるべきとされる4つの柱の内容として、1つは、主として自分自身に関すること。2つは、主として他の人とのかかわりに関すること。3つは、主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること。4つは、主として集団や社会とのかかわりに関すること。この4つで道徳教育が行われております。1点目でお尋ねの「物事の善悪を判断できる子どもをつくる教育の実践について」と2点目でお尋ねの「食べ物を大切にする教育」についても、今述べました4つの柱の相互関連の中で、継続的に学校で指導しております。また、小学校の低学年を見ますと健康・安全、整理整頓、規則正しい生活や善悪の判断なども、食べ物や金銭を大切にする心を育んでいけるように取り組んでいるところでございます。3点目でお尋ねの「これらのことは、ともに家庭と教育現場が協力することが不可欠であり、本町での取り組み」についてお尋ねがございました。道徳教育を推進していくためには、学校現場のみならず家庭さらには地域の教育力の応援は、必要不可欠であると思います。学校からの「学校だより」そして、生涯学習情報紙で教育委員会が発行しております「まなベル」でも子どもたちの学校生活などについて、家庭や地域に協力依頼するほか、家庭訪問、参観日を通じても情報発信をしているところです。また、地域からは今年度からスタートしました学校支援地域本部事業いわゆるスクールサポート事業でありますが、この事業を通じて、大人が子どもたちとふれあう中でもさらに道徳観が高まり、心身ともに健全に育っていくことを期待しているところでございます。今後とも子どもたちが社会の一員として、あらゆる機会を通じて道徳心を学びながら、明るくたくましく育っていける環境づくりに努力してまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
再質問 4番 川村進
再質問をさせていただきます。この道徳教育というのは、非常に幅が広い。そして、この道徳教育の中に「良いこと」「悪いこと」だけでなく、本町の幼児教育、小学校、中学校、義務教育を経た時に、社会に送り出すか高校に行くかの時に、本町独自の教育を受けた者は、模範的で明るくて素晴らしい子どもたちであると言われる人を僕はつくってほしい。そして、家庭と協力し、その土壌をつくり、幼児教育から小学校、中学校の教育課程において、まず、良い悪いの判断よりも就職活動において、一度就職したらできるだけ辞めないで、ずっと続けて、社会に貢献することや弱い者いじめをしてはいけないなどです。今日も議長ともお話しましたが、コンビニエンスストアにたむろして、カップ麺を食べている子どもたちがたまたま見られる。そして、本町においては「良いこと」「悪いこと」の判断できない。職をすぐ離れる。そして、ニートとかフリーターであるとかという職業で呼ばれる子どもたちがいる。それは、道徳教育には入っていないのだろうか。これを教育長及び本来は教育委員長にもお聞きしたいのですが、どうでしょう。ニート、それからフリーターを職業と考える子どもたちが多くなれば、これは大変なのです。これは道徳教育には入らないものなのですか。どうですか。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
前段、訓子府の子どもたちが心身ともに健やかに育って、社会に貢献できる子どもになっていくような教育を目指せというご指摘でありますが、全くその点に関しましては、教育委員会の期待する教育を進めたいという思いと全く合致しております。そのような観点で、学校、家庭、地域におけるさまざまな取り組みの中から子どもたちが健やかに育っていけるように、これからも配慮していきたいと思います。その中で、家庭、地域の中では、PTAとの連携等も非常に重要だと思っております。事あるごとにPTA、保護者の皆さんとこのような話題を今後も取り上げていきたいと考えております。それとニート、フリーターというお話がありました。ニート、フリーターというのを僕は、このように認識しております。自分から進んでニートやフリーターになりたいという人間は、僕は皆無だと思います。昨今、この職業形態が増えておりますが、これは、残念なことではありますが、日本の経済活動内容から、自然と出てきたものではないかと認識しております。いわゆる経済活動の中で、企業がコストを下げて利益を追求するという大目的がありますが、ややもするとこれが、過度に進みますと働く人を安く使おうという形にもなっておりまして、そのことが今、国でも非常に大きな課題となっております。一方でこの望まない仕事の形態ということだと思いますので、必ずしもこの方々の責任にすることはいかがかと思います。それと価値観の多様化がございまして、あまり拘束されないで、気楽に仕事をしたいという思いも本人たちには一方であると思います。それが今、議員が言われる、道徳心とのかかわりが若干出てくるのではないかと思っておりまして、道徳の中では、社会性や集団性の情勢だとかあとは頑張る心、一生懸命、社会に貢献しようとする心を育てたいということも一方ではありますので、そのような道徳教育、学校教育を通じながら、少しでもニートやフリーターがあまり生まれない社会を我々も望むところでございますので、間接的ではありますが、道徳教育に今後も力を注いでいきたいと思います。
再質問 4番 川村進
わかりました。とにかく、職業というものが、いかに大切であるかということ。そして、職業の選択によって、良き納税者が育つということ。結局、フリーター、ニートという方は、納税者につながっていないという可能性が高いと今社会的に言われています。その方たちが今度は、どこかの市町村に住んでも国保税が払えないなど、今、本町が抱える問題が如実にょじつに表れるのが、その職業の選択につながる。そのような考え方で、今回お話しなければならないと思っています。そのような子どもたちをつくらない土壌を訓子府町として、PTA、教育委員会の行政と一緒になってつくり上げる。そして、狭い土俵をつくらない。大きく広い社会という土俵の中で、今後、活躍される子どもを何とか家庭とPTAともいろいろ相談されてつくり上げていただきたいと思います。それでは、もう1つ。食べ物を大切にする教育はどうですか。これについて、重ねてお伺いします。これは、僕の友達も外食産業でいろいろ裏方をやったりしています。そうした時に、ファミリーレストランや回転寿司などに子ども連れで、どれほどのものを残して帰るかということです。これは全員協議会で少しお話したことがあるのですが、給食センターや学校行事の時には、完食して残す人はいないというお話でした。ところが、一歩、学校などから離れた時、母親は子どもが噛み切れない海苔を噛み切れないから、口に入れたものを皿にのせて、そのまま裏方さんが片付けている。普通、我々の常識として、我々が子どもの頃は、子どもが口から出したものは、親が全部食べていました。ところが昨今どうなのか、残したものがただ捨てられる。そして、言ったら悪いが、箸を持てない子どもがものすごく多い。僕は、職場を転々としまして、若者と一緒に食事をすると箸が持てない。これはだめだと思い、一緒に食事をしていたら、うまいものがうまくなくなるということがありまして、もう若者とは食事を一緒にしないという感覚です。本町は、社会に出た時、私が最初に言いましたニート、フリーターをつくるということ以前に、マナーとして、箸をきちんと持てる子どもたちを育ててほしいということです。そして、ものを残さないできちんと食べる子どもたちです。それが訓子府町から出てきた者は本当に良い。マナーは良いし、常に明るくて、ごちそうさん、ありがとうとの言葉が常に出る。本当にあの町は良いと言われるものをつくり上げるという土壌と土俵です。そして、3つ目。学校、教育委員会、いろいろ食事を考え、無農薬の食材、本町の食材を使いやっているのに、ところが大売出しに行くとこれも全員協議会で話してびっくりしたのですが、カップ麺などの即席食品を山ほど買っていく方がいます。僕は悪いとは言いませんが、せっかく学校、教育委員会がいろいろなところで苦労されていても、家庭でどのように取り扱うか。これはぜひ、飯田教育委員長を中心に教育長もPTAとお話し、いろいろものを残さない。その子どもが残したものは、母親が全部食べ、箸をきちんと持てる子どもを育ててもらわなければいけない。そして、安易に安いからと言って、即席麺などを大量に買われることを私はあまり良しとしないのですが、今後、教育委員長及び教育長で相談されて、どのように進められるか今後期待したいのですが、どうですか。
答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)
今いろいろとお尋ねがありました。内容を整理しなければならないと聞いていたのですが、1つは、家庭でのしつけの問題が含まれていたこと。それと学校の教育現場でできることは何かということ。それと家庭と学校が連携できることはないかということを考えながら今聞いておりました。まず、食べ物を残すとかコンビニで即席麺等を買う風習が最近目立つというお話であります。これは、まさしく幼児のころからの家庭でのしつけの大切さの裏返しだと思って聞いておりました。今の時代と我々が子どものころを一概に比べるのは軽率だと思いますが、ややもすると日本人の生活全体が昨今は安易に流れていると思います。簡単で楽なほうへとややもすると流れているのか。その表れの1つ2つが今、議員が指摘されたことではないかと思います。したがって、家庭においては、自分たちの生活の足元を今一度見つめ直すことが必要ではありますが、生活の習慣そのものに公である教育委員会が、いちいち家庭の食卓を覗きにいくようなことはできませんので、難しい面もある。一方、学校では、給食センター方式という形を早くから訓子府町は取り入れて、上級生が下級生の世話をする。下級生はお兄さんお姉さんの活動ぶりを見ながら学ぶ、マナーを学ぶ、食べ物に対する感謝の心を育てる。学校の先生方も側面からいろいろ指導してくれているわけです。子どもさんが学校で給食センターという場面を通じて、箸の持ち方も含めて、いろいろ勉強していただき、逆にそれが家庭生活の習慣改善にもしつながっているとしたら大変結構なことだと思いますし、これからもその辺に意を注いでいきたいと考えております。また、栄養教諭という先生を配置しました。この職責は学校で食べ物の大切さ、それと栄養のことや心身の発達にどう関わっていくのかということを子どもたちに授業時間を通じて教える先生をおいております。これらの活動も含めて、大切さを再確認しながら、またはPTA等を通じ相談をしながら、町全体で改善が進むように努力してまいりたいと思います。
再質問 4番 川村進
いろいろわかりました。私には子どもも孫も女房もいないので、いろいろな教育というものが非常にわかりません。しかし、70年生き、日本全国をくまなく歩き、その中に流れるものは、間違いなく子どもたちが元気に明るく、そして「ありがとう」という言葉です。朝の「おはよう」ではないです。何かあった時に必ず「ありがとう」という言葉が自然に出るのです。それが将来の子どもたちに必ずや良い結果が出る言葉だと思っております。今後、皆さん、飯田教育委員長、教育長にもお願いします。本町から幼児教育を受け、小学校教育、中学校教育を受け、どこの高校へ行くかは別ですが、本町の義務教育を卒業した子どもたちが、非常に良いと言われるように行政として頑張っていただきたいと思い質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。