白老町議会 平成30年定例会3月会議 2018年3月8日
子供の貧困対策
2018年3月8日、白老町議会の一般質問で、吉田和子議員が「子供の貧困対策」について質問し、町長 戸田安彦、健康福祉課子育て支援室長 渡邊博子、副町長 古俣博之が答弁しました。
- 質問者
- 吉田和子 議員
- 答弁者
- 町長 戸田安彦、健康福祉課子育て支援室長 渡邊博子、副町長 古俣博之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 吉田和子
次に行きます。子供の貧困対策について伺います。1項目め、子供の貧困、また貧困連鎖による社会的損失をどのようにお考えになっているか伺います。2項目め、白老町における子供の貧困実態調査の実施、町の取り組み体制、貧困対策計画の策定の考えについて。3項目め、子ども食堂の設置、運営支援の考えについて。4項目め、少子化対策、貧困家庭の食の安全網としての学校給食の給食費削減、無償化の考え方について伺います。
答弁 町長 戸田安彦(町長は2022年12月まで)
子供の貧困対策についてのご質問であります。1項目めの子供の貧困、貧困連鎖等による社会的損失の考えについてであります。子供の貧困は、学力や進学、また健康にも影響を及ぼすため、大人になってからの就労状況や所得水準に波及し、新たな貧困世帯を生み出すこととなり、この連鎖が生活保護費や医療費負担の増加、納税者の減少にもつながる大きな社会的損失をもたらすことになると認識しております。子供の貧困を解消していくためには、生活支援、保護者の就労支援、教育支援など多岐にわたっての施策を総合的に実施して、貧困の連鎖を断ち切ることが必要であると考えております。2項目めの子供の貧困実態調査の実施、町の取り組み体制、貧困対策計画策定の考えについてであります。子供の貧困対策には、子供の生活習慣や内面的なものを含めた実態の把握が必要なことから、今後町としても調査を実施する方向で考えております。また、貧困の実態把握を行った上で関係課及び関係機関と連携しながら個々のケースに即した対策を行うとともに、既存の経済的支援の周知と貧困を解消するための他の支援について検討してまいります。貧困対策計画策定につきましては、現在は単独の計画を策定する考えはありませんが、貧困対策の重要性は十分に認識していることから、子ども・子育て支援事業計画等の子育て支援の総合的な計画の施策の中において具体的な目標等を立てて、効果的な取り組みを推進してまいります。3項目めの子ども食堂の設置支援の考えについてであります。子ども食堂については、子供の貧困対策や居場所づくりの取り組みの一つとして全国的な広がりを見せており、食事の提供、学習支援、世代間交流の場としての役割を担っているものであります。今後は貧困の実態把握を行い、利用ニーズなど地域の実情を踏まえた上で設置の必要性や設置主体への運営支援について検討していきたいと考えております。4項目めの学校給食費削減、無償化の考えについてであります。少子化や貧困家庭の問題は本町においても避けては通れない課題であり、次代を担う子供たちを育てていくということは行政の責務と考えております。学校給食費の無償化につきましては、全国的にも実施している自治体が増加しており、子育て支援の一つの施策であると認識しております。現在町では医療費助成、来年度からは就学援助における入学準備金の早期支給などの施策を展開しておりますが、給食費の無償化につきましても子育て支援全体の方向性の中で今後における制度の構築を含め、十分な議論を進めていく必要があると考えております。
質問 5番 吉田和子
貧困対策、私今まで少子化対策でかなりきついことも言いましたけれども、白老町は何もやっていないとは思っていません。いろんなこと、訴えてきたこと、また議会で議論があったことを一つ一つ着実に実施しているものもありますので、それは評価をしながら、また厳しいことも言うかもしれませんが、よろしくお願いしたいと思います。2015年、子供の貧困、社会的損失推計、ゼロ歳から15歳の貧困を放置すると将来的損失は総額42兆9,000億円になると国では見ています。財政収入の損失は15兆9,000億円と推計しています。そればかりではなく、親の事情がどうあれ、本来子供に責任はないと私は考えています。子供は日本の未来であり、財産です。どう社会全体で育てるか、未来への投資であると言われています。行政は子育てにお金を使うべきだと言っている評論家もいます。そのお金を使うことに理解を広げる必要が問われています。自治体も同様に生活環境、教育環境、今答弁にもありましたけれども、整えて、貧困の連鎖、貧困の再生産をなくしていく責務があると言われていますけれども、町はその貧困の、これ先ほど言いましたので、答弁はいいです。こういうようなことを基本に考えていただきたいと思います。そこで、質問していきたいと思います。私は、前回も貧困の白老の状況を調査すべきではないかと言ったときにいろんな事情があって、なかなか調査ができないということでしたけれども、今回の答弁で、調査をするということです。なぜ調査が必要かということは、答弁でも言っていますように、個々のケースに即した対策を行えるということなのです。調査なくして対策なしなのです。調査は国が、道が、また各市町村実施しているところがあります。それは、子供の貧困は地域によって異なると言われているのです。ですから、私は自治体で実施すべき、白老町も実施してもらいたいと申し上げましたので、実施するということの答弁をいただきましたので、これも次の対策を打つために早急に実施をしていただきたいと思いますが、その点伺いたいと思います。
答弁 健康福祉課子育て支援室長 渡邊博子
子供の貧困対策につきましては、まず実態把握というのが重要だという認識でおります。それで、平成30年度にその調査を実施する予定でおります。調査の中身につきましては、具体的な中身は今後の検討にはなりますけれども、もう既に実施をしている自治体がありますので、そこの手法なども取り入れながら実施をして、実態を把握していきたいと考えてございます。
質問 5番 吉田和子
5番、吉田です。実態調査をすると何を白老町がやらなければならないかということが具体的にわかってくると思います。その中で道が実態調査をした中で取り組み体制として新年度に子供の貧困対策を地域で推進するため振興局ごとに行政、支援団体、企業で子供貧困対策ネットワークを設置するとして経済的問題を抱える気づきの報告、各活動の情報を共有するとしておりますけれども、町としてまだこういう連絡があったかどうかわかりませんけれども、今年度つくると言っておりますので、この体系ができるということは各市町村もこの中で取り組んでいくということになっておりますので、その辺どういう連絡があるのか、また町と道がどういう連携をとっていかなければならないかということをどのようにお考えになっているか伺いたいと思います。
答弁 健康福祉課子育て支援室長 渡邊博子
道の事業のネットワークづくりにつきましてですが、まだこちらのほうには正式な通知は来ていません。私も新聞報道等で知っている状況でございます。その中では、胆振管内圏域でそのネットワークづくりを進めるということで、行政だけではなく支援団体等も含めてその会議を持ちたいというようなことになっているようですので、その中にも当然白老町も参加して、ネットワークづくりは進めていきたいと考えております。
質問 5番 吉田和子
5番、吉田です。今室長のほうからそのことに参加するような形でやっていきたいということなのですが、やっぱり多岐にわたる、いろんな課にまたがるというお話しされていました。札幌市も実態調査を実施して、子供貧困対策専門部署をつくるようになったのです。というのは、多岐にわたっていて、それをネットワークでやっていたけれども、なかなかうまくいかないということで、やっぱり専門部署を設けてやらなければならないほどこの貧困というのはかなり重いものがあるということなのです。ましてやそういう道との連携をとるときに、ではいろんな多岐にわたってどこが行くのか、指定されてくればそれはそれでいいですけれども、それで先ほど言った子育てタウンしらおいの、この中で連携して、中心になるところができてくるとどういったことにも対応できるのではないかと考えるのですが、あと細かなことは調査をした結果が出ないとわからないと思いますけれども、体系的なものとしてどのようにお考えになるか伺いたいと思います。
答弁 健康福祉課子育て支援室長 渡邊博子
体系についてのご質問ですが、議員が今おっしゃられたように、今の貧困対策につきましては各課それぞれに対策に取り組んでいるというところでございますが、今後は町内の連携はさらに強化する。そして、中心となる部署、恐らくこれは子育て支援室が中心となって貧困対策を進めていくことになると思いますので、中心となりながらほかの機関とも連携しながら進めていく考えでございます。
質問 5番 吉田和子
政策を進めるためですので、もし子育て支援室が中心になりましたら遠慮しないで物を言って、頑張っていただきたいと思います。次にいきたいと思います。子ども食堂の設置、運営支援について伺いたいと思います。働く親の増加で子供が一人で過ごしている時間が多くなっている。それから、子供の孤食の防止、相対的貧困状態の子供の状況を肌感覚でキャッチできる場所、各機関へ情報提供ができる場所、もしかしたら高齢者との共有する場所をやることで異世代交流もできる場所、また答弁にもありましたけれども、学習支援もできる場所になるということになっております。今全国で1,000カ所を超えました。北海道内は114カ所になっておりますけれども、町はこの居場所づくりをどのような形で進めていくのか、支援策としていろんなことがあるので、何点かを伺っていきたいと思います。町の支援策として、まず食材の無駄をなくするため、また食材に利用するために、またリサイクル率にも影響する各企業、事業者、生産者によるフードバンク制度を設置する考えにはなりませんか。
答弁 健康福祉課子育て支援室長 渡邊博子
フードバンクの設置についてのご質問ですが、現在のところちょっと設置の考えというのは今持ってはいないのです。今北海道が委託している事業で、NPO法人が請け負って、胆振管内の自治体に必要とする方に食べ物を提供するというような事業がございます。白老町でも子供のいる家庭に限らないのですが、生活困窮されている方のご家庭に食事を提供するということもあるようです。今はこの事業と連携を図りながら進めていく考えでございます。そして、実際にやられている法人の方にお話伺ったことがあるのですが、今後の課題としてやはり食事の確保とかスタッフの確保、また運営資金などの面でもこれからは心配になるのですというようなお話もありましたので、行政としてはそこの支援などもしながら、連携しながら進めていければなと思っております。
質問 5番 吉田和子
5番、吉田です。私は子ども食堂は行政がやるとは考えておりません。町民、また食堂を経営している人だとか、そういった仲間、きょう婦人団体の方が1人いらっしゃいますけれども、そういう婦人団体の人がまた月に1回とか2回こういう場所を設置しようとか、そういったものに町がある程度手を差し伸べないと、今室長がおっしゃったように、金銭的な面、それから材料の面、これやってすぐやめようでは困るのです。やっぱり継続されないと困りますので、そういった支援策をやっていくということが重要だと思いますので、まだこれからいろんな課題を拾い上げてやっていくということですので、国はこういう支援をしているということを述べておきたいと思いますので、しっかり検討していただきたいと思います。1つ町ができることは、もしかしたら公共施設を無償で貸してほしいというような、そういったことがあったときには町としては実施すべきではないかと思うのですが、その考え方と、それから運営者の運営のあり方、それから傾聴の仕方、千歳市とかやっていますけれども、そういう団体とかを集めて、悩んでいることとか情報共有とか、それからここで一番大事なのは子供たちの声を受けとめる傾聴なのです。その傾聴のあり方を学ぶ講演会を開いているところもあるのです。だから、そういったことの体制づくりをしていくのは、私は町の役目ではないかと思っています。それと、もう一つ、国の地域子供未来応援交付金というのがあるのですが、これを活用して、子ども食堂設立手引きを各自治体がつくって、それをやりたい人にきちっと心配がないように配布をするということが各自治体の仕事だというふうに言われているのですが、その点はまだ全然聞いていないと思いますが、どうでしょうか。
答弁 健康福祉課子育て支援室長 渡邊博子
子供の貧困対策については、当然行政だけではなくて、社会全体で行っていかなければいけない課題だと思っております。ですから、町内の連携はもちろんのことなのですが、町外の支援団体と地域の方などとの連携というのは重要だと思っております。その中で、行政の中心的な役割としていろんな活動の情報提供やいろんな運営支援などを行っていければいいなと思っております。まず、その中で場所の提供、公共施設の無償の貸し出しについて、こちらも居場所づくりを実際に行うということになりましたら、そこら辺も無償貸与についても考えていきたいなと思いますし、また子供が居場所でいろんなスタッフさんからお話ししてもらったり、自分のことをいろいろ気にかけてくれるというようなことで、いろんな自己肯定感なども育んでいくというようなこともありますので、そういう研修みたいな、方法も今後は考えていきたいなと思います。また、その設立については子供の未来応援交付金、こういうのもあるのは承知しておりまして、そういうのも十分活用も考えながら行っていきたいと思います。
質問 5番 吉田和子
5番、吉田です。先ほど情報もいろいろ提供するというふうに言っておりましたけれども、先ほど言いましたように、子ども食堂、学習支援に対しても国の子供応援基金というのがあって、それを利用できるということがありますので、これも情報の一つとしてしっかり捉えておいて、伝達をしていっていただきたいと思います。それから、この子ども食堂を運営するのに一番心配なこと、それは安全、安心の確保です。食事を提供するということで、中毒等を起こしたら全部ストップになると思うのです。そういうことから、事故対策として本年4月より全国のいろんな寄付を募って、国がインターネットによるクラウドファンディングという体制を整えるとしています。これは、保険制度の設立なのです。これを活用できるようにしていくとも言っているのですが、これも一つの情報として捉えて皆さんに、実施したいという人に伝えるべきではないかと考えます。それと、道が新年度に作成すると言っている子ども食堂の運営マニュアルをつくるということになっていますが、そのこともきちっと配布できるような形にしていくべきではないかと思いますが、お考えを伺います。
答弁 健康福祉課子育て支援室長 渡邊博子
まず、子ども食堂を実施する場合の安全の確保ということでいろんな取り組みがなされているようですが、こちらもクラウドファンディングによる寄付を募るというようなことも国では行われているようです。これらの情報や、また子ども食堂の運営マニュアル、今後道のほうで作成するということですが、こちらの情報なども支援団体等に情報提供しながら進めていく考えでございます。
質問 5番 吉田和子
5番、吉田です。本当に町民の町内の方々からこれを運営したいという声が早く上がるように期待したいと思います。次に、給食の無償化について伺います。憲法21条で義務教育化は無償化とするというふうにしております。ただ、私費の負担が大変今出てきております。それは、教育基本法の制定が出てきたことによって私費の負担が出てきたというふうに伺っております。1960年代に教科書が無償化になりました。これが、この制度以降無償化というのは余りないということを言われております。給食の無償化というのは、やっぱり就学援助制度は大切であるが、貧困、それから抜けた方の貧困の数が多いということと、それから給食が就業援助でもらっているというレッテルを張られる可能性があるということなのです。それと、もう一つは経済的理由で生じる子供の食生活の格差が大きくなってきている、それから給食も食育の一環であるということ、心身の成長に直結するものであるということ、それから少子化対策、子育て支援になり、無償化は児童全員平等に行き渡る一つの施策であるということなのです。そういうことから、医療費は病気になった子供だけです。けれども、給食は全員に行くということなのです。そういうことを踏まえて、国も2017年度より小中学校の給食の無償化の調査をするとしております。道内では足寄町、三笠市などまだ少ないです。15%ぐらいですので、胸張ってまだこれから頑張りますと言えると思うのですけれども、医療費の無償化は遅きに失すという感じなのですけれども、そういったことで取り組んできている実態がどんどん出てきているということなのです。ですから、私は財政の許せる範囲で、1割でも2割でも結構だと思っています。課題として持ってもらいたい。そして、町だけでやっぱり厳しいのです。貧困対策として国が調査するということは国も何かを考えているのだと思うのです。国にも私は要請していくべきだと思うのですが、その辺のお考えを伺います。
答弁 副町長 古俣博之(副町長は2023年11月まで)
私もこの件についてはデータをとりまして、先ほど言った医療費の無料化に比べては道内的にもまだまだ進んでいないというふうなことでわかっているのですけれども、私も学校現場にいた経験から考えますと、この給食のあり方というそのものが子供の発達の中でどういうような位置づけを持って学校で給食を提供しているかというところはやっぱりしっかり考えなければならないと思うのです。ただ単に物を、昼食を食べさせるというか、それを補うためにということだけではなくて、そこの中には学校教育の中で栄養教諭も設置されて、しっかりとした給食を通しながら、それを通しながら食育指導もやっていかなくてはならないという、そういう目的が大きくあると思っております。本町においては、今年度から給食費を一般会計とし、それでそれまではなかなか年間通じて一定限の食品を含めて、栄養価も含めてやっぱり上下を生じなくしなければならないところもあったところですけれども、そのところはきちっと平均化をされてきております。この給食の問題については、昨年度前田議員のほうからもちょうど同じ時期にこういう無償化について考えなければならないのではないかというご提案もいただき、それによって財政的な意味合いからも一応押さえては、検討はしております。ただ、今前段に言ったように、学校給食の持つ意味合いだとか、それから今言った給食費の一般会計化によって一定限の栄養確保がきちっと平均化されているだとか、それからまた就学援助の中で準要保護の扱いについても28年から今まで、それまで1.1のところを1.3の基準にして、かかったのは8人ほどの子供だったのですけれども、それでもそういうセーフティーネット化を図りながら救いをしてきております。そういうことから、もう一つ、今年度予算のところに入学金の部分についてもしっかりと3月には、2月には早目に支給するだとか、そういうふうなことを全体的なところを含めて、貧困といいますか、経済的に困っている家庭、子供に対しての支援は広げていってきているところを踏まえて、これも今後給食費の無料化というところも国も調査を始めているわけですから、何らかの形で考えていかければならないのだろうなと思っています。そこのところはしっかり状況を把握しながら、今後給食が、給食代を払えないだとか、そういう子供がいないようにもっと就学援助の部分を広げるだとか、そういうふうなことも含めて考えていきたいなと思っております。
質問 5番 吉田和子
財政をにらみながら検討の中に入っているということですので、副町長、まだ15.1%ですので、80%いっていませんので、財政厳しい中で白老町は子供に向き合ったという評価をしてもらうためにやるのではないですけれども、子供たち、お母さん方もそれは安心につながると思いますので、努力をしていただきたいと思います。次に行きたいと思います。
質問 5番 吉田和子
3点目に入りたいと思います。