新十津川町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月10日
本町のこれからの観光振興について
2024年9月10日、新十津川町議会の一般質問で、深瀬美奈子議員が「本町のこれからの観光振興について」質問し、町長 谷口秀樹が答弁しました。
- 質問者
- 深瀬美奈子 議員
- 答弁者
- 町長 谷口秀樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 3番 深瀬美奈子
議長のお許しをいただきましたので、本町のこれからの観光振興について、町長に伺います。本町には日本遺産に登録されていたりだとか、ラムサール条約に登録されていたりだとか、大きく目玉となる観光資源があるというわけではありませんが、先ほども申し上げたとおり、十津川村からの移住の歴史、開拓の記録、物語だったり、自然、風景、農業、各種施設、店舗等、新十津川らしさを有した観光資源があると思います。しかし、これらを生かし切った観光振興が今できているとは言い難いと私は考えております。町外から来られたお客さまに町の魅力をお伝えし、少しでも長く滞在したい町、また足を運びたい町だと感じてもらえるような情報発信をしていけないものかと常々思っております。そのために、二つ課題があると思います。一つは、情報が得られる拠点、町の情報が集まる拠点がないことです。もう一つは、町民が自ら動き情報発信をしたいと思うような環境をつくり出し、維持し続けることができているかという課題です。情報発信拠点のことからお話させていただきます。新十津川町の令和5年度から9年度の観光振興計画、情報発信関連の部分を見ると、現状の課題として、観光振興計画に基づく事業展開の継続が必要と記載されており、展開方式としては、情報はスピードが求められるため、町の情報発信を強化し、SNSなどの有効活用により観光事業の活性化を図る。施設間の横断的な連携を強化し、幅広い年齢層や町外からの誘客に努めると記載されております。この前の観光振興計画で、令和4年度までの計画では、観光情報の発信力の強化のため、三つの施策が挙げられておりました。一つ目が、多様な手段による効果的な発信。二つ目が、観光大使の任命。三つ目が、町の案内機能の充実となっており、三つ目の町の案内機能については、新十津川駅観光案内所の設置や新十津川駅位置の設置を令和2年まで実施していましたが、廃線とともに閉鎖されております。令和5年度からの計画には、三つ目の町の案内機能についての掲載はない状況です。新十津川駅の廃線に際して、多くの誘客が見込まれていたので、町のPRの機会を逃がさないために案内機能を強化していたのかと思うのですが、この事業ですね、廃線後の誘客に繋がるような事業にできていたのだろうか。その場限りのものだったのではないかというところに少し疑問を抱いております。新十津川町の観光案内所をすぐに閉所せず継続することで、廃線による別れを惜しむファンの方たちとの繋がりだったり、そこで生まれていたコミュニティ、交流を持ち続けることができたのではないかと思うのです。町に何か目的を持って来てくれた人が目的を達成してしまうと、次に町に足を運ぶときというのは、また次の目的が生まれた時になると思います。一度、来町してくれたときに情報発信の拠点で町の情報をたくさん得て、魅力を感じてくれたときには、一度の来町でたくさんのところを回ろうとして滞在時間が延びたり、一度の来町ではすべてを回れないので、もう一度来町してみようと来町動機が生まれたりすると思います。もう一つの、町民が自ら情報を発信したい町であり続けるというところに関してですが、新十津川町の情報をインターネットを活用し、観光情報が得やすく、見やすくすることは手間暇のかかる作業だと思います。計画にもありますが、情報はスピードが求められるため、これを行政職員ですべて行うとなると大変な業務量になってしまいます。そこで、行政には町民が自ら情報発信を行い、自らの住む町を自分たちの手で振興させたい、させることができると思えるようなまちづくりであったり、環境づくりをお願いできないかと思います。SNSやホームページ、ブログ、YouTubeなどインターネットを利用した情報発信は様々なツールがあり、やれることをすべてやろうとすると作業量は際限なくなります。仕事として、作業としてやると大変ですが、自分の住む町を愛し、発展を望む住民にとっては、自分の好きなもの、大切なものを他の人に自信を持って紹介したり、案内するという行為は、町への愛着や愛郷心をより一層強固なものにする、楽しくて幸せな作業に他ならないと思います。新十津川駅観光案内所は、全町的にだったとは言えないと思うんですけれども、町民だったりファンの方がコミュニティを築き、この駅廃線の札沼線をPRしたいとか、情報発信をしたいと自然と自らが行動するような環境になっていたのかなと思います。そのような関係性の構築やコミュニティができていったのだと思います。自ら情報発信をするためにも町の情報が集まり、情報を拾える場所が必要だと思います。以上の理由で、観光情報の発信拠点が必要だと考えるのですが、町長はどうお考えでしょうか。
答弁 町長 谷口秀樹
それでは、3番議員のご質問にお答えをいたします。はじめに、新十津川駅観光案内所は、JR札沼線の令和2年5月の廃線決定、また、1日1往復の折り返し列車が午前10時発の日本一早い最終列車が出る終着駅として鉄道ファンに注目され、道内外から多くの観光客が本町を訪れてくれるようになったことから、観光協会で平成30年4月27日に設置したところでございます。3番議員をはじめとする地域おこし協力隊が常駐し運営をしていただいて、令和2年10月10日の閉所までの間、本当に多くの来町者、来訪者に対し観光情報の案内や情報発信を行っていただき、観光のPRの充実に努めていただきました。さて、本町の観光振興は、第6次総合計画を踏まえ、地域資源を活かした観光PRの充実による誘客を図り、地域経済の活性化につなげていくため、令和5年度から9年度までの5か年間の町観光振興計画を策定し、これまでの事業を継承するとともに、新たな取組を通じた観光振興策を展開することとしております。その主要施策の一つに、「情報発信力の更なる強化、より注目を集める「しんとつかわ」の発信!」とし、「魅力的な観光情報の発信」、「SNSによるタイムリーな情報配信」、「応援大使によるPR」を掲げており取り組んでおりますので、3番議員のご質問の「本町のこれからの観光振興において、観光情報の発信拠点が必要と考えるか?」につきましては、観光PRの充実のためには、観光発信拠点は必要かつ重要であると考えております。駅観光案内所の閉所後は、観光情報発信拠点が存在しないままとなっているというふうにご指摘でございますけれども、観光情報の発信の主体は、主に町観光協会が担っており、その事務局は、役場産業振興課にあり商工観光グループが兼務しております。すなわち、町の観光情報発信拠点は、従前どおり、役場産業振興課内の観光協会事務局がその機能及び役割を担っております。また、物産館も役場と同等の機能を担い、施設を指定管理している新十津川総合振興公社が、指定管理業務として観光情報の発信機能を担っております。さらには、町の観光情報の発信につきましては、テレビCM、観光情報誌への掲載、応援大使の活用のほか、町のホームページと町観光協会のホームページやX、インスタグラムなどのSNSを整備して情報発信に努めており、SNSのフォロワー数も少しずつではありますが増加の傾向を見ております。先ほどご指摘のとおり、町を愛する人たちによる発信が今後は大切なことであるということも、本当に議員のご指摘のとおり、私も同感に考えております。ふるさと公園リニューアル後のしんとつかわキャンプフィールドをはじめ、観光的施設の利用者もお陰様で増加をしておりまして、8月28日の北海道新聞で報道されましたが、本町の令和5年度観光入込客数は21万8,300人ということで、前年度比194.6パーセントと、増加率でございますけれども、空知管内最大というふうになりました。ほかには、観光協会に加盟するグリーンパークやサライをはじめとする民間事業者においても、お客様などに対し、観光案内や情報発信を積極的に行うなどの対応をしていただいているというふうに認識をしております。こういった取組が町内の観光的施設や観光協会加盟事業者全体に広がり活性化していくことで、情報発信拠点が町内の各地に分散してできることにもなり、来訪者に対し町をあげてのおもてなしにも繋がるものと考えておりますので、今後においても引き続き、町観光協会加盟事業者と連携しまして、町観光振興計画に掲げているとおり、情報発信力の更なる強化に努めていくことを申し上げまして、3番議員のご質問の答弁とさせていただきます。
再質問 3番 深瀬美奈子
議長のお許しをいただきましたので、再質問させていただきます。先ほどのご返答で、観光情報の発信拠点は観光協会が担っており、役場の2階、産業振興課商工観光グループの方にその機能が当たっているというお話がございました。観光しに来た方が、役場の2階の産業振興課までたどり着けるかというと、なかなかたどり着けないと思います。町の観光協会に関わる業者の方であったり、町民の方であったりは、現在、産業振興課の商工観光グループ担当の方と足を運んでお話し、町の賑わいづくりだったり、いろいろなことに取り組んでいると思うのですけれども、この場所が役場の2階産業振興課にあることが適当かどうかということに、私はちょっと疑問を抱いております。また、新十津川総合振興公社さんも観光情報発信機能を担っているというお話がございましたが、くじら館、物産館も建物が古くなってきているような状況にあると思います。観光情報の発信拠点には、新十津川町に来町した方には、ぜひ、観光情報の発信拠点に訪れてもらって、様々な新十津川町の魅力を知ってもらえるようにコミュニティスペースであったり、移住相談スペースであったり、軽食を食べられるスペース、お土産の販売機能や特産品、農産物の販売など様々な複合的な施設を併せ持つことで、一度の来町で多くの情報や魅力を伝えることができると思います。観光情報の発信拠点を含む複合施設の開設については、どうお考えでしょうか。
答弁 町長 谷口秀樹
それでは、3番議員の再質問にお答えをしたいと思います。今ほど答弁しましたとおり、観光案内所の機能は役場産業振興課内の観光協会の事務局のほか、物産館などの町内の観光施設が担っているというご説明をさせていただきました。そして、観光者が役場に立ち寄るんでしょうかというようなご指摘もですね、目的を持って来られた方については、やはり問い合わせするんであれば役場観光協会ということのイメージはつかれると思うんですが、たまたま通りすがりでふらっと来られた方などについては、なかなか立ち寄りづらいというのも認識しております。そこで、物産館などの観光施設といいますか拠点としている、くじら館ですか、くじらも一つ観光施設というふうに我々は認識しております。そこで、観光拠点についてどう考えるかということでございますけれども、特産品やお土産品などの販売のほか、レストランなどを備える物産館についてが、そこがメインとなってくるんですけれども、平成3年の3月に建物ができました。その上30年以上も経過しております。そういった中で今回、今年も外壁塗装ですとか維持修繕等々を行って、維持管理はしているところでございますけれども、現段階でいろいろな建て替えであったり、大規模改修だったりということは、今のところは考えてはございません。築年数が経過する公共施設は町内にはたくさんございます。そういったものの維持管理ですとか、場合によっては統廃合、リニューアルについては、今後、公共施設等の管理計画における長寿命計画等々に基づきながら検討していかなければならないなというふうに思っております。今後、町の公共施設全体を検討していく中では、物産館機能をどうしていこうかと、今あるあの位置がいいのかということも含めてですね、検討案件の一つとして含めていかなければならないなということは認識しておりますし、そういうことを今後検討していくことを申し上げまして、3番議員の再質問に対する答弁とさせていただきます。
再々質問 3番 深瀬美奈子
議長からお許しをいただきましたので、再々質問させていただきます。複合施設に関してのお考えですが、今後、建物の老朽化を全町的に見直す中で、お考えということで理解しました。最初の質問の答弁で、情報発信拠点が必要かつ重要であるというふうにお答えいただきましたが、町内の物産館やヴルストよしださんであったり、キャンプフィールド、グリーンパークホテルという他の施設もそうですけれども、町外からの来客が多い施設もありまして、本町の観光情報発信機能の一端を担っている情報発信拠点と言えるような場所であると思います。すぐにできる施策として、そのような施設と連携し、町外から来られた観光客の方が新十津川町の施設を一つでも多く回り、本町での滞在時間を延ばしてもらえるように取り組んでみてはどうかと思います。現在、町のパンフレットの設置として、JP01の設置であったりなされてると思うんですけれども、観光客のお客様の中にはエコの視点といいますか、紙は持ち物にゴミになってしまうということでスマホで情報収集したい方もいらっしゃるのではないかと思います。なので、QRコードの設置であったり、そういった方法、また、駅観光案内所に工事前にはございました全町の地図が載っているパネルの展示等もあったら、そのような観光発信機能を担うものとなると思うのですけれども、町長はどうお考えでしょうか。
答弁 町長 谷口秀樹
それでは、3番議員の再々質問にお答えをしたいというふうに思います。3番議員がおっしゃった施設、店舗につきましては、町内外から多くの方が訪れてくれるというふうにも、私も認識をしております。これは、当然に各施設においても誘客のためにそれぞれのお店が、施設が工夫を凝らした魅力的な観光資源の発信を行っている成果であるというふうに思っております。また、観光協会や町においては、その施設や店舗も含めて町全体の様々な観光資源や情報発信も行っております。今ほど、そういう認識がないようだということでございますので、そういったことを今後も本当にやっていきたいと思いますし、今ほどあったJP01を置いていただくとか、そういったことで町内の観光パンフを置いていただく、さらには、出てましたパネルだとかそういったものも、どこで展示するのが一番効果的なのかということも含めて情報発信を行ってまいりたいと思いますので、そういう考えでおります。他には個人や団体、事業者が独自に開催する、それぞれが行っている特色あるイベントの際に、そういったときにも同様に町のパンフレットですとか、そういったものを配布していただくこと、そういった取組もあります。そういう取組が、お互いというかお願いした中で、小さな取組が積み重なって、それが一つの発信力ということになっていくんだろうというふうに思っておりますし、また、そういった誘客や観光PRにつながるミニイベントなどの取組に対しましては、出展者、後援者の謝礼や企画費用の一部を現在でも支援をしております。本町での滞在時間を延ばすというようなことの観点から申し上げてみますと、本年度から観光協会による新たな取組として、ふるさと公園内の自転車レンタサイクル事業を始めております。グリーンパークやサライに電動アシスト自転車を配置し、周遊マップも作成し、宿泊利用者に貸出を行っているところでございますが、そういった取組を今後はもっと多くの方に利用していただけるように、貸出場所を役場を含めて検討しますけれども、増やすことや新たな周遊企画、お店屋さんを回ったりとかそういったことも含めて、新たな観光のポイントなど、そういった周遊企画も検討しているところでございます。このような取組のほか、本町の観光資源の情報発信とイベントの魅力向上、そして、継続して観光PRの更なる充実を図っていくことが観光資源の認知向上に繋がるとともに、本町の訪問回数の増加、さらには、長く滞在していただけることにも繋がるものと考えておりますことを申し上げまして、3番議員の再々質問の答弁とさせていただきます。