新十津川町議会 平成29年第2回定例会 2017年6月7日
学校図書館の充実による教育環境の向上について
2017年6月7日、新十津川町議会の一般質問で、西内陽美議員が「学校図書館の充実による教育環境の向上について」質問し、教育長 久保田純史が答弁しました。
- 質問者
- 西内陽美 議員
- 答弁者
- 教育長 久保田純史
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 6番 西内陽美
2点目は、学校図書館の充実による教育環境の向上について、教育長にお伺いいたします。学校図書館は、学校図書館法において教育課程の展開に寄与するとともに、児童又は生徒の健全な教養を育成することを目的として設けられる学校の基礎的な設備であるとされています。このことを踏まえ、本町の28年度からの新規事業、一つに学校図書館司書配置事業、二つに学校図書館ネットワーク事業について、それらを効果的に活用して、子供の読書活動の推進と教育環境の向上が図られているか、その進捗状況をお聞かせいただきたいと存じます。具体的には、(1)学校司書が配置されたことによる成果。(2)学校図書館ネットワーク事業の活用。(3)これら2点の事業の調べ学習等への活用。(4)学校図書館を利用できる時間の確保についての現状をお伺いいたします。
答弁 教育長 久保田純史
それでは6番議員さんのご質問にお答え申し上げます。初めに、本町の学校司書の配置状況についてご説明します。本町では、昨年4月から新十津川小学校に学校司書1名を配置し、1週間のうち小学校では火曜から金曜までの4日間、月曜日は新十津川中学校に一日出向いて勤務をしているところでございます。学校司書を配置してからの学校図書館の開館時間ですが、学校司書の勤務日においては、小学校は午前9時45分から午後3時30分まで、中学校は午前9時45分から午後4時までとしています。また、平成26年に行われた学校図書館法の改正以後、各地で学校司書の配置が進められているところでございますが、北海道内における配置割合は、平成27年度実績で小学校が14.2パーセント、中学校が14.9パーセントとなってございます。それでは、学校図書館の充実に対する進捗状況につきまして、ご質問の項目に沿ってお答えいたします。ご質問項目の1点目、学校司書が配置されたことによる成果についてですが、まず挙げられるのが、貸出冊数の増加、読書量の増加でございます。小学校での貸出し数は、初年度という影響もございますが、平成27年度1,226冊だったものが2,340冊に増加し、学校司書がいることにより、子供達が安心して図書館を利用することができております。学校司書が、本の展示や紹介方法を工夫し、本に親しみやすい環境整備を進めていること、さらには、選書の補助により貸出までの時間も大幅に短縮されていること、それらのことが貸出冊数の増加、読書量の増加につながっているものと理解しています。次に挙げられるのが、学習支援、読書支援の充実です。学校司書が子供達の読みたい本を一緒に探してくれたり、また、教師が授業で必要な本や読ませたい本を町立図書館等から取り寄せてくれたりすることにより、学習支援、読書支援に大きく貢献しているとともに教師の勤務の軽減にもつながっております。さらには朝読書、読み聞かせの充実です。以前から週2回の朝読書や月に1回程度の読み聞かせを行ってきたところですが、学校司書が配置されてからは、子供達のニーズや年齢や季節に合わせ、読ませたい本の選定をより充実させ読書に魅力を感じる工夫を重ねているところです。この読み聞かせの取組みは、北海道教育委員会による現地調査の際にも、他の市町村の参考となる事例として評価をいただいているところでございます。以上が、学校司書を配置したことの成果として主に挙げられる点でございます。次に、ご質問項目の2点目、学校図書館ネットワーク事業の活用ですが、この事業も平成28年度から始まったもので、本町では、町立図書館を拠点として小学校と中学校を結び町立図書館の蔵書の中から読みたい本のタイトルや内容を検索し、予約し、取り寄せることが可能となっております。ネットワーク導入以前に比べますと、希望する本を手にする可能性が格段に向上しております。また、新刊購入の際には、図書館の蔵書を確認することができ、さらには学級文庫の学級間の交換を容易に行うことが可能となり、学校図書館ネットワーク事業を活用することによって、読書率の向上、無駄のない選書、学校業務の軽減において効果が表れているところでございます。次に、ご質問項目の3点目、上記2点の事業の調べ学習等への活用ですが、調べ学習では、国語や理科などの時間に学校図書館を活用して行うわけですが、低学年、中学年では、テーマを与えた中で子供達が必要な本を探す際に学校司書が適切なアドバイスをしたり、一緒に探してくれたりすることにより調べ学習の充実が図られています。また、事前に授業内容を司書に伝えることにより準備がスムーズにいくため、授業時間の節約を図ることができています。また、高学年では、各自が調べ学習のテーマを決めることから、その内容が多岐に渡るため、ネットワークを利用することにより町立図書館の蔵書を素早く検索し、本の有無の情報や本の提供を受けることができるなどの効果が表れております。最後に、ご質問項目の4点目、学校図書館を利用できる時間の確保ですが、小学校では、図書館が3階にあることもあり、2の休みと昼休み以外は施錠している状況でありました。学校司書を配置してからは、火曜日から金曜日まではいつでも利用できるよう、冒頭申し上げたとおり、午前9時45分から開館し、児童の下校時間の決まりが午後3時35分ですので、その5分前まで利用可能としています。このように小学校では、可能な限りの時間帯で開館しており、放課後から下校までの時間帯はもとより、日課の時間内においても、特に国語、社会、総合的な学習の時間などで利用が増加している状況でございます。また、中学校におきましては、本年度から月曜日の部活動を原則休みといたしまして、その時間帯を利用して放課後学習サポートを実施しています。家庭ではなかなか学習出来ないとする生徒に対しまして、学校での学習の場を提供することにより生徒の学習意欲の向上を図っているところですが、その際に学校図書館も利用出来るよう午後2時50分から午後4時まで開放しているところでございます。このことを含め、月曜日はたくさん本を読みたい、じっくり読書に取り組む時間がほしいという生徒に対し、学校司書に色々と相談出来る環境を整えているところです。このようなことから、学校図書館の充実に対する進捗状況といたしましては、一定の成果の下、読書活動の推進と教育環境の向上が着実に進んでいるものと判断いたしております。以上、6番議員さんの質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 6番 西内陽美
平成27年に策定しました新十津川町子どもの読書活動推進計画第2期では、今年度がちょうど中間年度になります。計画の目標にありますように、自主的な読書活動を促し読書習慣を定着させるには、まず、本を手に取ってもらえるよう子供の知的好奇心を満たす取り組みが必要だと考えます。学校図書館にも豊かな創造力や感性を育み、子供の知識意欲に応える役割があります。そこで3点、蔵書の整備状況、古い図書の廃棄基準、そして、長期的視点に立った購入計画について伺います。1点目の蔵書の整備ですが、学校図書館図書標準では、学級数や子供の数に適した蔵書冊数が示されております。それと比較した本町の達成状況を伺います。2件目は、古くなった図書の廃棄基準です。資料や図鑑など古くなると調べ学習などの役に立たなくなる場合もあります。そうした場合、廃棄するのかそれとも資料として保存する価値がある場合は、町の図書館に移動するのでしょうか。その廃棄に係る基準を伺います。3点目は、今の2点を考慮した上での長期的視点に立った図書の購入計画についてお伺いいたします。
答弁 教育長 久保田純史
ただ今3点の質問がございましたので、再質問にお答えさせていただきます。まず1点目の蔵書の整備ということでございますが、学校司書が着任した際に蔵書の確認をさせていただいております。その結果、内容の古さ、本の傷みなどについては廃棄と補充を行い、昨年度末の蔵書数は小学校が3,498冊、中学校が3,955冊となってございます。しかしながら、この蔵書数につきましては、いずれも学校図書館ガイドラインで示されている蔵書基準には達しておりません。そのことから蔵書の不足分については、新十津川町立図書館と連携し、町立図書館からの配本によって補っているところでございます。例えば昨年度は、小学校の学級文庫に対し1クラス50冊から70冊ほどをそれぞれ年5回入れ替えながら配本し、さらには学校図書館にも配本するなど、より多くの方に触れるよう工夫を重ねているところでございます。また、学校図書館ネットワーク事業により、図書館の蔵書をリクエストすることが可能となっております。これらの工夫が蔵書を増やすよりも、かえってたくさんの本に接することができるという効果があり、かつ、町立図書館の方も有効に活用することにもつながっていることから、この方式を本町においては今後も継続させていくことと、学校図書の購入については、毎年一定の範囲の中で充実を図っていきたいというふうに考えておりますので、ご理解をお願いいたします。
再質問 6番 西内陽美
再質問では蔵書に関する質問をいたしました。最後にハードの部分、書架や机、いすなど、学校図書館の設備についてお伺いしたいと思います。学校の行事や地域参観日に学校を訪問した際は、必ず学校図書館にお邪魔させていただいております。書架には司書の方が工夫を凝らしたディスプレーが施されておりますし、休み時間には多くの子供さん達が楽しそうに本を手にしたり、談笑したりする場面を拝見しております。教室とは違う雰囲気を演出して子供達がますます学校図書館に行きたくなる、そういった魅力のある学校図書館をつくるという視点に立って、例えば、机やいすといった、そういった設備についてどのような計画といいますか、お考えがあるかお伺いしたいと思います。教育のご答弁いただいて、私の一般質問を終わらせていただきます。
答弁 教育長 久保田純史
ただ今の再々質問に答弁させていただきます。さらに学校図書館が充実するように、いろいろ整備、机等を含めた整備ということでございますが、小学校、中学校とも、特に小学校につきましてもそうですが、耐震化に伴いまして大規模改修を行っており、大幅な改修というか、そういうことは考えておりませんが、必要に応じてスペース等もございますので、学校と連携を密にし、必要なものは計画的に学校長あるいは学校司書の意見を聞きながら、逐次整備を進めていきたいと思います。しかしながら今ほど言いましたように、スペースですとか、いろいろ机やなんかの数のこともございますので、それについては今後、検討を重ねさらに魅力ある学校図書館にしたいというふうに考えてございます。以上、再々質問の答弁にさせていただきます。