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新十津川町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月9日

TPPへの対応について

2015年12月9日、新十津川町議会の一般質問で、青田良一議員が「TPPへの対応について」質問し、町長 熊田義信が答弁しました。

質問者
青田良一 議員
答弁者
町長 熊田義信

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 8番 青田良一

それでは、なるべく分かり易く一般質問をさせていただきたいと思います。その前に、今回も町民の方々にたくさん議会に訪れていただきまして、議員と町長のやり取りを傍聴していただくことに対しまして、私は心から嬉しく思います。私が初めてここに来たころは、ほとんど傍聴者なんていないというような感じでございましたけども、少しずつこういったことの重要性みたいなものを、町民の方々も理解いただけたものと思うと嬉しくてなりません。したがいまして、張り切って一般質問をさせていただきます。まず一つ目は、TPPということで、環太平洋パートナーシップ協定ということで、これは、国の話題なので、なかなかお答えになる方も辛いところがあるのかもしれませんけども、あえて質問をさせていただきました。と申しますのは、これは日本という国にとって非常に大事な協定になろうと、私は思っているのです。それで、先般、TPPの大筋合意がされましたよという時に、新聞は、一斉に第一面で報じました。その社説というのを読み比べてみたのですけれども、朝日新聞は、地域内の繁栄と安定の礎にというふうな見出しでございました。読売新聞は、巨大貿易圏で成長底上げを図れというのが見出しでございました、社説のですね。毎日新聞は、新貿易立国の姿を描けというふうな表現でございました。産経新聞は、自由基盤の秩序を築いたというふうな見出しでございました。地方紙であります北海道新聞、それから、東北の方で出ております河北新報ですね、これらはどういうこと書いてあったかというと、北海道新聞は、日本農業の明日が見えないというような表現でした。河北新報は、内容を精査して国民的にもっと議論しなさいというふうな表現になってました。ここからどういうことが読み取れるかと言いますと、中央紙は、やはり日本の経済をどういうふうに活性化していくかという、大きな視点に立った時に、日本は簡単に言えば、知恵と工夫でもって物を作って、それを売って稼ぎを国民に還元するというふうなことで、この国を活性化させていかなければならないという考え方に基づくと、今言ったような社説の中で、このTPPというものが日本の国にとっては、良いんだというような表現となっているんですね。一方、農業を主体としている北海道なんかにつきましては、農業への打撃が大きくて、それが地方経済に及ぼす影響を心配したという発言になっているのですよ。いいですか、ここまでは良いと思うのですよね。そうすると、実際にこのTPPが動き出すのは、そんなに遠い将来のことではなくて、どんどん、どんどん計画的に進んでいくと思いますね。これからの手続き等については、町長はよくご存じでしょうから、ちょっと省かさせていただきますけれども、そうすると、本町といのは、これまで米を作って生きてきた町だということで、どんな角度から行っても、皆さんがそういうふうにおっしゃいます。そうすると、この自由貿易というものが活性化されて、よそから安いものが入ってくる、農業製品が入ってくるというふうになった時に、どういう影響を受けるか、そういったものについて、もうこの時点できちっとした発想を持ってないということは、だめだと私は思うのです。あえてこういうふうな質問をさせていただいているわけでございます。そうすると、結局は、安い農産物が日本に入ってくる。あるいは、北海道にも入ってくるということになるのですけれども、そうすると、いままでのような農業のやり方をしていたのでは、ということが発想の第一に浮かんできますよね。だからその農業を続けていくのだったら、農業を守るだけでなくて、農業でもってどうやって攻めていかなきゃならないのかという発想を持つべきであろうというふうに思うわけですね。さっき地域創生の話で、白石議員さんの方から、ちょっと話がありましたけれども、私は、あの内容は非常に不満なのですね。これで果たして、本町の農業は大丈夫なのかというふうな見方をしています。したがって、そういうことも踏まえまして、このTPPを契機として、新十津川の農業がどう攻めていかなきゃならないかという部分について、町長の率直なご意見をこの際お聞きしたいなと思います。付け加えますならば、十勝地方なんかは、国内に目を向けていないのですよね、はっきり言いまして。視察にも行ってまいりましたけども、やはり海外とか、そういう所に目を向けたような農業の政策の転換をやって、そして、潤っていると言いますか、いわゆるブランド名をきちっと高めて、次の時代に安心して農業を渡せるような形を、形作っているということは言えるのではないかなと思うのですよね。私は、この一連の流れをずっと見まして、本当に町の農業がこれからどうなっていくのだろうかということで、心配しております。反面、さっき言ったように、これから牛肉だとか米だとかが、どんどん安くなれば、私たちのような年金生活者は大いに助かるだろうという面も、これも事実として受け入れなければならないのですね。その辺の二つの考え方がぶつかり合う、この時期の中で町長が、くどいようですけども、農業についての考え方について、今の段階でご見識をお聞きできればと思っております。よろしくお願いします。

答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)

それでは、8番議員さんの質問にお答えを申し上げたいというふうに思います。私も、いろいろ8番議員さんの言われた内容等については、ほぼ同じ内容でとらまえております。ただ、農業という部分の括りの中では、米中心の農業、畑作の農業、乳牛の農業、肉牛の農業だとか、幅広く農業の形態があるということは、ご承知のとおりだというふうに思っております。総じて、農業のことを、今ほど8番議員さんが言われたことと同じように、農業全体では、全国紙のとらまえ方、そして、北海道の農業の実態で、非常にダメージを受けるだろうということは、私も同様にとらまえてはおります。そういった中で、少しお答えをさせていただきたいというふうに思います。まず、行政報告で、先ほど報告をさせていただきましたとおり、新十津川は、米中心の農業というようことなものですから、米の出荷状況にについては、5年連続の30万俵を超える、今年については31万6千俵、高品質米の割合も約32パーセント、量、質、食味ともに恵まれたことは、農家の皆様方、さらには、農業関係機関の一致協力、そういったものの成果であるというふうに敬意を表したいと思っております。ご質問にございました、TPPと本町の農業の関係でありますけども、本町は稲作中心ということでありますから、稲作中心の農業のことについてお答えをさせていただきたいというふうに思います。先ほど8番議員さんが言われたとおり、本年10月にTPP交渉の大筋合意に至り、その後、TPPの影響に対する懸念と不安を払拭し、農産物の重要品目について、意欲ある農業者が将来にわたり希望をもって経営に取り組める対策を講じるため、政府ではTPP総合対策本部を設置したところであります。この本部では、11月25日に総合的なTPP関連政策大綱を決定し、農政新時代をキーワードにし、攻めと守りの農業を提言をしております。この中で米については、国別枠の輸入量の増加が、国産の主食用米の需給及び価格に与える影響を抑えるため、毎年の政府備蓄米の運営を見直し、国別枠の輸入量に相当する国産米を政府が備蓄米として買い入れるとの方針を示しております。このことから、本町農業に対する、稲作農業に対するTPPの影響は、短期的には、さほど大きくないものと考えているものの、農業者だとか、農業関係機関からは、将来への不安や失望感を抱いている声も伺っております。今回示された提言は、TPP対策の骨子であり、戦略については来年秋頃までにまとめられるということでございます。また、TPPの発効までには2年程度かかるとの見通しであり、TPPによる対策もまだ不透明な部分もございますので、中期的には、現状を維持しながら、今後出される国の政策を注視し見極めて参りたいと考えております。しかしながら、長期的にはTPPの影響とともに、人口の減少や米離れによる消費の減少が大きな影響を及ぼすとの懸念から、全国町村会においては、農林漁業者が希望を持って経営に取り組めるようにと、国内農林水産業の振興、もう1つは、農山漁村の活力の維持、この2項目を実現をするべく強く政府に求め、農業への影響が極力ないよう、特別決議をもって国に要請もしているところでございます。町単独といたしましても、農業関係団体及び関係機関とともに、様々な機会を通じ、今回も陳情要請が来ておりますけれども、国に対しましても将来も農業が安定して継続できるように、体質強化と経営安定対策の充実について、強く訴えてまいりたいというふうに考えているところであります。今すぐ何かをすべきではないのかという趣旨のご意見、質問の内容かというふうに思いますけども、本町の場合は、いろんな農業形態がありますけれども、米中心で考えていきますと、今、平均で15町弱のそれぞれの経営面積であります。管内の状況だとか、道内の状況を見ますとまだ、平均面積ではまだまだというとこまで行きませんけれども、まだ拡大をできる状況もありつつ、そういった経営をそれぞれ農業者、それぞれの農業関係機関といろいろ情報を共有しながら、しっかりとこのTPPの対応をしてまいりたいといことを申し上げ、8番議員さんの質問に対する答弁とさせていただきます。

質問 8番 青田良一

一言で言いますと、町長らしい答弁だったというか、そういうような印象しかございませんけれども、実は、私は、このことを質問をしたのは、やっぱり町長をリーダーにして、職員の人たちで、もっと危機感を持っていただけないかなというふうな部分がありまして、そもそもそういう短期的、中期的、長期的という部分の話がございましたけども、あまり影響の及ばないこの時期に、しっかりと米をどうするんだという部分についての考え方を、農協、あるいは、町の職員の人たちも汗を流していただいて、きちっと考えていかなかったら、いろんな課題ありますよね。例えば、法律を変えていかないと、大きな集団を作って、会社経営をしたりなんだりという農業にしたいといっても、できないという部分もございますし、せっかくある土地を、今、国が目指そうという大規模、大規模の中には個人がやるのか、会社がやるのか、あるいは、新たな方法で行政区当たりが一つにまとまってというふうなことで、効率よく、そして、機械化の負担をあんまり感じないような仕組み作りを作りながら規模拡大して、なおかつ、皆さんがおっしゃっているような、おいしい米を作って、それも、安全で、そして、言うなれば安く売らなければならない時代になるんだろうと、私は思うのですよね。その辺のことを、きちっと考えておいて準備をしておかないと、大変なことになるのかなというふうな思いから、ちょっと質問させていただきました。うちだけの問題でありませんけども、ご存じのように、もう全農は、TPPに反対だという部分の反対というものを、消し去ってしまいました。これ現実的な対応なんですよね、やっぱりね。その現実的な対応が、うちの町にどうやって影響を及ぼしてくるかということの予想は、今、町長がおっしゃったより、もっともっと詳しく分析をして、きちっと捉えておく必要があるんだろうと、私は思っております。非常に、町の一般行政と言いますか、そういったものから離れたような質問になって誠に申し訳なかったのですけれども、これでもって受ける影響を心配する人は、少なからずたくさんいるのですよね。そこのところをやっぱり、自身を持って胸を張って、こういふうにやっていくんだというようなことを、ぜひ、農業者の方々に、あるいは、それを取り巻く人たちにも、行政側としてのしっかりした方針と言いますか、柱立てを示していただければ大変有難いなと思います。これは、私のつぶやきだと思って聞いていただければ結構でございますので、今後、また、何回か、この議会の場で、そういった考え方の変化の具合については、お聞きしたいなと、私個人は思っておりますので、今日は、逆にこちらの思いを町長に聞いていただいて、この部分の質問については終わりたいと思います。どうぞよろしくお願いしたいと思います。

答弁 町長 熊田義信(町長は2023年3月まで)

TPPについては、当初、そういう導入をしないということから始まって、今、導入することになりました。導入することになるだろうということが、ほぼ決定をしていると。そういった中で、政府は、しっかりそういう農業に不安だとか、そういうことを抱かないように、いろんな交付金の手当てだとか、そういったものを考えるということになっておりますので、そのことを、やっぱり町としても、しっかりそういうことが実現するように、しっかり要請もしていきたいというふうに考えておりますし、しっかり、そういう不安の無いような状況を早く農業者に伝えられるように、行政としての役割のできる範囲の中で、しっかり上の方に伝えていきたいと思っております。それが一つと、もう一つは、危機感という部分がございました。うちの職員は、ちゃんと農業に対して危機感を持って鋭意、いろいろ情報収集、そして、どのよう対応すべきなのか、いろいろ対応しているということだけ、ちょっと申し上げ答弁とさせていただきます。終わります。

質問 8番 青田良一

なるべく分かり易くします。

出典:新十津川町議会 平成27年第4回定例会 2015年12月9日 議事録 PDF(36ページ) 間違いを知らせる