新十津川町議会 平成25年第3回定例会 2013年9月9日
空き家バンク事業を導入した空き家の利活用を図る方策について
2013年9月9日、新十津川町議会の一般質問で、西内陽美議員が「空き家バンク事業を導入した空き家の利活用を図る方策について」質問し、町長 植田満が答弁しました。
- 質問者
- 西内陽美 議員
- 答弁者
- 町長 植田満
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 2番 西内陽美
議長の許可を得ましたで、通告に従いまして、町長に3点の質問をさせていただきます。はじめに、空き家バンク事業を導入した空き家の利活用を図る方策について質問をいたします。多くの自治体が空き家の利活用を図る方策の一つとして、行政が市や町内の空き家や転出予定の住宅情報を収集、集積して、定住、転入を希望する町内外の方たちに公開する事業を実施しております。いわゆる、空き家バンク事業と言われるものですが、本町も町内の空き家、空き地情報を掌握し、提供する、この空き家バンク事業を導入し、定住、転入の推進や空き家を廃屋にさせないための空き家の流通の促進、さらに、景観や好ましい住環境維持のための空き地の解消などに取り組んではいかがでしょうか。宅建業者と連携することで、行政側の職員の負担にならないような事業展開も可能と考えますが、町長はどのようにお考えになられますか。お伺いいたします。
答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)
ただ今2番議員さんからご質問がございました。空き家の利活用ということでございまして、空き家バンクの創設を考えてみてはどうかというふうな内容でございます。まず、全国的なことをちょっと申し上げさせていただきながら、答弁をさせていただければというふうに思っております。近年、今、ご指摘のあったとおり、田舎暮らしや自然志向の高まり、余暇を利用した田舎での生活や定年就農、環境に恵まれた地方への移住、または地方との交流を希望する方々が増えてきている状況下にあります。一方、地方においては高齢化や後継者不足などによる耕作放棄地や空き家などの増加に加え、特に農山村部においては人口減少などの影響による里山の荒廃ですとか、集落のコミュニティ機能の低下といったものが課題となってきている状況下でございます。これは、我がまちをとってるわけではなくて、全体的に言える状況下にあるのかなというふうに思っております。ご質問のありました空き家バンク制度は、町外からの移住や定住希望者のニーズに応えるために、空き家の有効活用を通して、都市住民との交流拡大及び定住促進による地域の活性化を図るため、物件情報の登録と提供を行う制度として、近年、自治体で取り組んできているところもあるようでございます。そういった中で、平成21年度に一般財団法人地域活性化センターが実施した調査では、移住、交流促進施策を実施している市町村は39.3パーセント、そのうち空き家バンク制度を実施している割合は54.4パーセントという状況下になってございまして、市町村の約20パーセントが空き家の制度を実施しております。空き家バンク制度への物件登録件数は、10件未満が6割以上を占めておりまして、累計成約件数は、10件未満が7割弱を占めるという調査結果となっておりまして、本制度の活用は必ずしも多くはないという状況下にあります。本町においても、平成21年度に都市部に暮らす方々が、週末や一定期間を本町で暮らす二地域住居促進事業を試行し、登録の申し込みを受け付けてまいったところでもございます。残念ながら登録件数は2件でございました。賃貸及び売買の実績はなかったということから、本格的な実施には至らなかったという経過でもございます。空き家バンク制度のメリットとしては、賃貸、売却により休眠資産の有効活用が図られること。また、定住促進や都市部との交流促進が図られることだと考えております。また、防犯や防災、更には、景観の面でも環境改善がなされるとの効果があると言われておりますが、このような景観上好ましくない空き家は、物件としては入居希望が非常に少ないという、そういった状況下にありまして、あくまでもメリットは良質な住宅に限定されているものというふうに考えております。また、一方デメリットについてでございますけれども、制度そのものにデメリットはないと考えておりますが、取り組んでいる自治体の事例を見ますと、事業実施上の課題は数多くあるようでございまして、具体的に申し上げますと、五つほどありますので申し上げます。まず一つ目は、情報の収集、登録の段階において、空き家所有者が賃貸等に応じない、あるいは、空き家の所在が不明で収集活動ができない。二つ目は、多くの空き家はそのまま住居として使えるような状態にはなく修繕が必要な場合が多く、賃貸又は売買に応じる所有者が少ないというふうなことがあります。三つ目につきましては、空き家に置いている私物が片付けられていないのも、随分見受けられるということでございます。四つ目は、買い手側が田舎の物件だというイメージから極端に安い価格を想定している場合があり、価格面での折り合いがなかなかつかないというのが、しばしばあるようでございます。五つ目については、単に安い物件として購入、賃貸するため、自治会活動に参加しないなど、どんな方が住んでいるのかも分からないというふうな状況もあるわけでございます。結局、周辺の環境の整備がなされていないなどの課題が指摘されているところでもございます。本町でも、こういった事業を実施しておりませんけれども、こういった自治会活動に参加されてないという方も散見されるようでもございます。そこで、空き家バンク制度の本格的な実施に当たっては、宅地建物取引業法の規定による免許管轄行政庁であります都道府県知事からの推奨事業に該当するとの確認を受ける必要がございまして、制度を実施している市町村は、宅地建物取引業協会等と空き家バンクとの相談等に関する協定に基づく定住促進事業として実施しております。基本的に市町村は、所有者と利用希望者との橋渡しを行うものでございまして、価格などの交渉、契約は所有者と利用者が直接行うことになってございます。しかしながら、空き家バンク制度は、町のホームページに掲載しているから町が中に入っているとの、要するに、行政が介在しているということは、相手方に信頼性を高めるというふうなことにもなるのですけれども、そういったようなことから、信頼感に基づき空き家を提供し、又は、空き家への入居を希望することとなりますので、提供者や移住希望者に対して安心して空き家の提供及び入居ができるよう、様々な要望、相談に対しきめ細かで柔軟な対応も必要となってまいります。また、地域住民が新しい住民を受け入れる土壌づくり、大事なことでございますので、そういった土壌づくりですね、移住者が地域に馴染むことができるような事業展開も必要となってまいります。空き家バンク制度を、まちの広報誌やホームページに掲載し、単に情報提供を実施することは現在でも可能ではございますけれども、今ほど申し上げましたように、事業実施上の課題が数多くございまして、現段階では非常に厳しい状況にあるのかなというふうに考えておりますので、以上を申し上げまして、答弁とさせていただきたいと存じます。
質問 2番 西内陽美
ただ今の町長のご答弁の中で、実施されているいろいろな自治体の事例の中からのデメリットについての部分ですが、宅建業者がきちんと物件の内容を精査するですとか、業者を加えることによって、必ずしもクリアできないという問題ではないというふうに考えております。もちろん、町が介在することによりまして、町の方に何かそういった不都合ですとか、責任賠償がかかってくるようなことは一切ないような取り組みもきちんとされている市町村もございますので、その辺りは当然、行政や職員の方の負担にならないような取り組みができることと思います。それと、町長が先ほどおっしゃいましたメリットの部分ですが、地域に馴染みやすくて受け入れやすいということをおっしゃられました。町内会へなかなか入られない、コミュニケーションも取れないというような実情があるということでございますが、これをデメリットの部分というふうにおっしゃいましたが、私は、行政がかかわるということに対して、メリットとして、町外からの転入希望者に対して大きな効果が期待できるというところにあるというふうに思っています。きめ細やかな子育て支援や、恵まれた教育環境、あるいは、今年から始まりました高齢者等見守り生活支援などの福祉サービスなどを、ワンストップで紹介できますし、本町の町内会や子供会の存在など、慣習ですとか町内で生活する上でのルールを予めお知らせすることができますので、転入を希望される方には、本町の暮らしをより具体的にイメージできるというふうに思っております。それが、さらに地域に馴染みやすいことになりますし、空き家バンク事業ということが、実際にこの町の中で実施されますと、町民全体にもそれが周知されますので、町民の方々も受け入れがスムーズにいく、コミュニケーションが取りやすいというふうに進められていくのではないかと思います。空き家の解体に対する助成も取り組みが始まりましたが、やはり一番大事なことは、空き家になる前に、空き家を流通させて住めないような廃屋になる前に、どうにか手を打っていかなければならないのではないかなと考えているのですが、その前に、高齢化が進んでいく本町では、新しい住民が増えていくという観点、新しい地域の活性化、地域力が新しく作り出せるというのではないかという観点では、空き家バンク事業には、どのようなお考えをお持ちでしょうか。お伺いしたいと思います。
答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)
今ほど、申し上げたとおりでございまして、基本的には、先ほど一番最後に申し上げましたように、町の広報誌やホームページ等に掲載しまして、そういった情報提供については現在もやることは可能でございますので、そういったことについては過去に実績があるわけでございますから、そのことについては、そういった方向で考えていくことも一つの方法だというふうに考えております。そこで、基本的には民の領域というのはやはりしっかりと民でもって、あまり行政がそこに介在するというのは、果たして、どうなのかなというふうな思いは、私は持っておりますので、連携をとることももちろん必要だとは思いますけれども、やはり基本的には、民の領域をあまり侵すようなことには行政側としてはすべきでないのかなというふうな思いは持ってございます。そんなような中で、しっかりと情報の提供については、今も現在もやることは可能でございますので、今ほど申し上げたとおりです。そういったようなことで取り組んでまいりたいなというふうに思っておりますし、先ほど申し上げましたように、行政が介在することによって、相手方の信頼が芽生えるということは確かにあると思うんです。ですから、それらについては、変に誤解をされるということになってはまずいと思いますので、そういったことはそれなりに研究する必要があろうかと思いますけれども、基本的には、今ほど答弁申し上げたとおり、現段階の中では、非常に厳しい状況にあるのかなというふうに思っておりますので、ご理解を願えればというふうに思っております。
質問 2番 西内陽美
あらためて確認させていただきますが、今後ホームページ上に、空き家の情報を掲載していただける可能性があるというふうに受け取ってよろしんでしょうか。
答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)
先ほど答弁の中で、残念ながら登録が2件ということで、実際は、成果に結びついていかなかったということでございますけれども、こういったことについては、基本的には同じような考えで二地域住居ですから、要するに、建物を利活用してもらえれば一番良いわけでございますから、そういった情報等につきましては、現状ともやることは可能だと思いますから、そういった方向で進めてまいろうと思っています。