新十津川町議会 平成24年第1回定例会 2012年3月12日
人口減少への対応について
2012年3月12日、新十津川町議会の一般質問で、青田良一議員が「人口減少への対応について」質問し、町長 植田満が答弁しました。
- 質問者
- 青田良一 議員
- 答弁者
- 町長 植田満
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 3番 青田良一
それでは町長に1点、質問をさせていただきたいと思います。定年後、田舎に帰れば青年部。これは某保険会社が募集した川柳の中に出てきた一句でございます。どういうふうにお感じになられたでしょうか。高齢化が続くいまの社会を映し出している一句ではないかなと、私はそう読み取りました。そこで今般、町の総合計画が策定されまして、10年後の本町の人口を6,000人台、高齢化率を40%と見込むということが表記されております。これは全国的な大きな流れということで私は否定はいたしませんが、こういった部分を想定するに至る背景等についても、自分なりに学習させていただいてわからないわけでもありませんけれども、果たしてこの数字を町民の前に出すことがいいのかどうかというようなことを疑問に思った次第でございます。人口減少をどのように食い止め、どのように改善を図っていくかというふうな部分について検討される機会が、これから大いに増やして行かなければならないとに考えているところでございます。そこで現実的にそういった数字が出てくるということにつきまして、現実的な部分の住民側の負担といいますか、そういった部分についてどのようなことが想定されていくのかということについて、町長の考えていることについてお聞きをしたいなということでございます。私も様々な角度からいろんなことを考えてみましたけれども、やはり人口減少という部分における事象の中で、負の部分として考えられることはたくさんありまして、それについてどうやって一つひとつ解消してこの町を保っていくのかということが、これから10年間の大きな課題になるのではないかなというふうに思います。先ほど安中議員の方から農業の問題、後継者の問題、農地の問題等についての質問がございましたが、住民が困ってくるといいますか、そういった部分について、町長にいろんな角度の中からご答弁をいただきたいというふうに思います。
答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)
人口減少への対応ということで、3番議員さんからのご質問でございました。これについてお答えをいたしたいと思います。1月13日の全員協議会でもご説明申し上げておりますとおり、10年後の町の人口は統計手法によりますと6,040人と推計されております。今ほど町民の前にこういったマイナス思考的な計画を出すのはいかがなものかというふうなご指摘でございますけれども、これはやはり現実は現実として受け止めて行かざるを得ないと思っております。これは本町だけがマイナスに転じるというのであれば、これは問題ではございますが、特に北海道は札幌に一極集中しているということでありますから、これは素直に町民の皆様方にお示しをして、ご判断をいただくということが適切だと思っております。そういった中で、「豊かな自然、あふれる笑顔、みんなで創るいきいき未来の実現」、これは第5次総合計画のスローガンでございます。総合計画で目標とした政策や施策、事務事業を積極的に展開することによりまして6,300人となるよう努めていきたいというふうに計画したものでございます。人口減少の抑制策につきましては、これまでも各般にわたり取り組んでまいりました。例えば、定住促進対策や子ども応援プログラムなどは、議会の皆さま方の賛同をいただいて、時流にあった内容に見直しながら強化をしてまいったところでもございます。当然のことながら、今後も多角的な視点から取り組んでいかなければならないというふうにも考えております。また、高齢化比率については、誰もがこの数字をご覧になって驚くと思いますが、そう大きな誤差を生じるということにはならないというふうに思っております。人口減少と高齢化がもたらすマイナスの影響とは、やはり地域の活力の衰退であり、そのことに誘発される住民サービスの低下であろうというふうにも考えてございます。昨今言われております限界集落という概念がありますが、この定義は高齢化比率が50%以上というものです。本町におきましても、近い将来には限界集落が何個所か発生するものと予測されます。この事実に対して、行政はどのように対応できるかという、これは大きな課題となってございます。例えば、医療や福祉、公共交通、買い物などの問題が確実に起こってまいります。こういった問題は、紛れもない現実であり、その対応のために協働のまちづくりが必然的に必要になってくるというふうにも思っております。ご質問の趣旨は、住民負担等の増加などを見積もっているのかというふうなことでございます。そのような数字については、現在のところ試算はいたしておりません。というよりも積算することが非常に困難であるというふうに考えております。人口減少、高齢化の進展により、町の歳入として税収はもちろん減収になります。そして地方交付税の減額が確実に見込まれます。このようなことに対応するためには、これまでもそうであったように、行政運営はやはり身の丈に合った内容で取り組んで行かなければならないというふうに考えております。住民サービスについても、部分的には低下するものもあることは事実でありますが、直接的な負担増をいただかないように、皆さま方のご理解を得ながら、こういった難局を乗り切っていかなければならないというふうに考えております。過日の、両常任委員会で報告させていただきましたが、前期5年間分をとりまとめた実施計画書では、172件で67億9千万円の事務事業を計画いたしました。6つのまちづくりの目標に沿った、これらの事業を確実に実行していくことで、10年後の新十津川町がテーマどおりの町となるよう、努力してまいりたいというふうに考えております。その初年度となる平成24年度の町政執行に、深いご理解とご支援をたまわりたくお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。
質問 3番 青田良一
数字や考え方を求めることは、なかなか大変なことだなと思いますけれども、今まさに町長がおっしゃったように、人口が減ってくると税収の面で従来の金額を確保するというのは難しくなるのは、これはそのとおりだと私も思います。それから人口が減れば当然交付税等のその国からのお金についても減ってくるという部分があろうと思います。そして高齢者が増えますといわゆる年金生活者等が増えて、そしてまた病気等とのお付き合いもしながらということになると、国保税でも当然負担が多くなって、住んでいる人たちが払っていかなければならないという現状になろうかと思います。また、今お金のかかっている水道なんかも、年寄りばかりだと使う量が少ないですよね。そうするとその使用料で食べている人たちは、それをなんとか増やして、そこに働いている人だとか、その施設そのものを維持させていかなければならないという発想を持たなければならないというふうに思うのですね。なんでしつこく言うかといいますと、人口減少なり高齢化というものを何とかして乗り切るような方策を作っていかないと、ここにあるようにみんなで創るいきいき未来というのが、私には見えてこないのですね。ですから新十津川は年寄りしか入居できませんという住宅をこれからどんどん造っていくとか、子どもがいなくなるのだから、中学校も小学校つぶしてしまいます。よその町に預けて学校のない町にしますとか、なんかそういうような夢のないようなことばっかりが、頭に浮かんで仕方がないわけです。したがいまして、この問題につきまして、悠長なことは言っていられないのであって、やはり少なくてもこれを防ぐべく方策についてあらゆる角度から検討してみるというふうなことをしていかないと、今まで町長やってきた施策については支持もしますし、十分理解もできます。子どもにこれだけ負担を町がしていて、実際に子供が増えましたかということを問いかけると、そうにはなっていないのですね、実際には。それは住んでいる子どもたちは医療費もただになったとか、いろんな意味で町の恩恵を被っている点については評価していると思います。私も素直に評価しています。だけどそれだけでは子どもの増加とかに結びつかないということを反省しなければならないのではないかなと、私は思っているのです。もうひとつ愕然としたのは、行政報告で生まれた子どもが30数人ということで報告を受けました。 10年後になりますと、小中学校はもう1学級になってしまうということになってしまうのですね。1学級になると、前から申し上げているように、教育長は頑張るといっていますけれども、この2学級や3学級体制のような学校というのは成り立たないのですよね。当然職員の配置が少なくなるわけですから、それを町がどうやって補っていくのかというようなことだって、具体的には計画の中に盛り込みながら、想定していかなければならないと私は思うのですね。したがいまして、この将来の姿を否定はできませんけれども、歩みをのろくするといいますか、抑止するといいますか、そういう観点でリーダーである植田町長に先頭を切っていただいて、なんとかその世の中の時勢に逆らってでも新十津川は現状を維持するような施策を作っていくのだということを、やっぱり住民に対してアピールしていくべきではないかなと、私は思うのです。それがまんざら嘘にならないように、あらゆる面で努力をしているという形を示すようなことが、今求められているリーダー像かなというふうに思うのですね。非常に難しい時代ではあると思いますけれども、私の思いについて、もう一度町長からご答弁をいただきたいなと思います。
答弁 町長 植田満(町長は2015年3月まで)
そういったような姿になることは、皆さんお思いになっているかと思います。そういった中で、やはり現実は現実としてしっかりと受け止める必要性もあるというふうにも思っております。今回の計画においてもバラ色の計画を出せるように、これまで第3期の計画までは、どちらかというとバラ色の計画で進んできたと。そういった社会環境、経済環境の中にもあって計画が策定されてきました。ただし、4次、5次については、日本全体、社会全体中がなかなかそういう状況下にないという中で、当然やはりそうせざるを得ない状況下の中で計画の策定に取り組んできたという経緯があるわけです。ですから具体的に人口減少をなんとか食い止める方策。この思いは皆同じですけれども、より具体的に何かこうご提言があるのであれば、逆にお示しを願えれば取り組んでいけるものについては取り組んでいきたいなというふうに思っている次第でございます。やはりそういった中で現実もしっかりと見極めていくということも必要であるということも認識しながら、今回の計画を策定し、そして先ほど申し上げたように、豊かな自然、あふれる笑顔、みんなで創るいきいき未来、こういったまちづくりのスローガンに沿って邁進してまいりたいというふうに考えているところでございます。以上でございます。
質問 3番 青田良一
一つだけ、町長あるいは幹部職員の皆さんにもぜひお読みいただきたいなと思って、1冊の本を持ってまいりました。筒井康隆という人が書いた銀嶺の果てという本がございます。これは5年前くらいに発行された本ですが、私はこれを読んで日本がどうなるか非常に心配しました。簡単に言うと年寄りが増えて、お互いに年寄りを殺すために殺し合いをするという本なんです。これも痛烈に高齢化社会を皮肉って、あるいは行政がこれに対する対応を十分なされていないというふうなことを強く批判しているというふうに、私は読み取りました。高齢化の問題についてはいろいろなところで議論され、検討された経緯もあります。その方策について、その町をあるいはその地域を残すためにいろんな取り組みが行われているという現状をやはり私も認識しますし、町全体、行政を担っている職員の方々も認識して、いろんな角度から現状維持なりなんなりという形の中で、この町を担っていけるように、お互いに努力をしていこうではありませんかということを申し上げたいところでございます。そのことを申し上げて、次の質問に入らさせていただきます。