新得町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月16日
関係人口に対する取り組みについて
2021年6月16日、新得町議会の一般質問で、菊地康雄議員が「関係人口に対する取り組みについて」質問し、町長 浜田正利、地域戦略室長 福原浩之が答弁しました。
- 質問者
- 菊地康雄 議員
- 答弁者
- 町長 浜田正利、地域戦略室長 福原浩之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。
質問 菊地康雄
それでは、私から関係人口に対する取り組みについて、特にアフターコロナを見据えた取り組みについて質問したいと思います。1.関係人口に対する取り組みについて人口減少に歯止めがかからない中、地域を支える担い手として存在感が高まっていると思われる関係人口について、国土交通省は今年、日常の生活圏以外の地域を繰り返し訪れている18歳以上の関係人口調査を初めて実施し、道内各地域の関係人口訪問者を79万人と推計いたしました。それによりますと、道内居住者が最多の34万人、首都圏から23万人、東北から5万人とのことであります。ちなみに大都市からの訪問目的は、まちおこしなどの「直接寄与」、飲食を含む「趣味・消費」が多く、年間2日から7日が最多で約半分を占めるそうです。このコロナ禍で訪問頻度は下がっているものの、それでも地域との関係を「続けたい」、「どちらかと言えば続けたい」との回答が9割にもあがったそうです。道内では、上士幌町、倶知安町、東川町が「外部の人を受け入れる環境が整っている」と評価され、有識者からも「地域づくりが成熟するほど関係人口が集まり関わりもより深まる。コロナ後の地域活性化に向けて定住人口を奪い合うのではなく、いろいろな人がいろいろな地域に深く関わるための施策が重要」との助言もございました。新得町においては、第8期総合計画後期計画第6章に移住定住の推進と併せて将来的な移住へとつなげる関係人口の創出が取り組み目標とされ、成果指標として年間移住者数前期19人、後期23人を目標値として、視点を広げる必要を感じております。注目の上士幌町の取り組みにおいては、直接移住を促す方法は取らず、取り組み施策を地道に訴えるようにしていると聞いております。そこで、1人でも多くの人に新得のファンになっていただく息の長い関係を特に持ってもらうべく、まず1点目、関係人口に対する町の考え方について、時代が流れている中で、再確認したいと思います。2点目に、市町村別の数字は未発表ではありますが、新得町として、関係人口推計をどのようにされておられるでしょうか。3点目、関係人口維持のために特に実施していることを再度、お聞きしたいと思います。また、4点目として、アフターコロナに向けた新しい視点の関係人口創出策が必要ではないかと感じておりますが、ご回答をよろしくお願いいたします。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
菊地議員のご質問にお答えいたします。まず、関係人口の定義でありますが、実際に移住した「定住人口」や、観光により来町された「交流人口」以外の分野で、地域やそこに暮らす人たちと多様に関わる人々を指すと言われております。例えば、地域内にルーツがある方や過去に勤務などで居住、滞在していた方、その地域を応援する方などを指しているというふうに考えております。ご質問の1点目であります。関係人口に対する町の考え方でありますが、日本全体の人口が減少していく中で、将来的に移住定住へとつなげるため、関係人口の創出を図っていくことは重要というふうに考えております。一度関わりを持った方たちへ新得町の魅力を継続的に発信し、関係を維持していくことによって、交流人口から関係人口へ、さらには移住定住へとつながるよう、今後も取り組んでまいりたいというふうに思っております。2点目の新得町としての関係人口推計についてでありますが、実際に町へ何度も訪問される方については、例えば宿泊施設などで把握する方法もありますが、継続したボランティア活動やふるさと納税で関わりを持っている方など、全てを把握することは難しいと考えております。3点目の関係人口の維持のため実施していることでありますが、これまで地域おこし協力隊やレディースファームスクール生との交流、ふるさと納税、企業と連携した植樹活動、SNSを使った町の魅力発信などを行ってまいりました。また、令和元年度には「関係人口創出・拡大事業」のモデル事業に採択され、短期滞在型サテライトオフィス等を活用した広域周遊・長期滞在型ワーケーションプランを首都圏の企業に提案するなどを行ってまいりました。現在のコロナ禍にあっては、町への往来は困難な環境にありますが、引き続きSNSなどを利用した町の魅力発信を行ってまいります。4点目のアフターコロナに向けての新たな取り組みでありますが、先日、補正予算を認めていただきましたグランピングやワーケーション事業の取り組み、さらにはテレワーク環境の整備、企業版ふるさと納税などについても取り組みを進めてまいります。いずれにしましても、日本全体で人口減少が避けられない現状の中で、新得町の特産品や鉄道遺産の活用のほか、豊かな自然を背景としたアクティビティーなど、考えられること全てを取り組む中で、関係人口の創出に努めてまいりたいと考えております。以上であります。[浜田正利町長 降壇]
質問 菊地康雄
平成17年度から始まった関係人口という定義でありますけれども、今のお答えにもありましたとおり、人口減少対策として、最終的に移住定住に結びつくことを目標として、現在までの展開があると思います。その中で、先ほど上士幌町の取り組みについてもお話ししましたけれども、特に移住をしてほしいということを意識せずに町の魅力発信に全力投球をしているという方針が、結果的には実績に結びついているという話をよく聞きます。ここにわが町における今後の関係人口創出に向けたヒントというか、平成17年度から今まで時間がたっている中で、関係人口に対する考え方を一歩前進させる、変えていく必要を感じているところでございます。今のお答えの中に、現在、関係人口維持のために実施していることとして、地域おこし協力隊やレディースファームスクール生との交流、ふるさと納税の対応、企業連携事業、SNSの魅力発信、関係人口創出拡大事業のモデル事業採択によるサテライトオフィスを利用したワーケーションプランの提案等の回答がございました。大切なのは、つながりを持った後、どのようにそのつながりを継続していくかということだと思います。特に、都会の企業に対するサテライトオフィスを使ったワーケーションプランの提案など、令和元年以降、どのように対策の維持をしていっているのか、もう少し詳しくお聞きしたいなというふうに思います。新得は令和元年度ですから、令和2年度には五ヶ瀬町でもモデル事業が採択されたということでございます。五ヶ瀬町の場合は、あそこにある中等教育学校の関係者にアタックをしているというモデル事業のようで、その裾野を年ごとに増やしていっているというふうに聞いております。新得町においても、特に町外から通っている高等支援学校がありますので、参考になるのかなという気で、その記事を読んでおりました。先ほど、町長の回答の中にない、そば祭りを中心としたそば関連、温泉巡り、渓流釣り、スキーや登山、合宿、ラフティングなどのスポーツ関連、コンサート、桜鑑賞、鉄道遺産巡り、一時移住者、別荘で年にいっとき新得に住むなどの関係人口創出の要素は新得にはたくさんございます。要するに、きちっとしたマーケティングとして、どのように関係人口創出維持をしていくかということだと思います。このマーケティングの手法として、まず1番目につかむ、そして、2番目に温め、促し、最終的につなげるというふうに段階的に関係を深めていくことが鉄則の順序でございます。いま一度、移住定住、最終目標ではあるけれども、そこにこだわらない対応の方法を見直してみる必要はないのでしょうか。また、「関係人口」という言葉には堅さを感じます。友好町民というのか、新得応援団というのか、熱烈ファンになってもらうために名簿などをしっかり作成することにより、隙間なく対応できると思います。ちなみに、この間、町で出しているものをいただきました。名刺大のものです。インスタグラムのフォロワー2,200人、ツイッターのフォロワー7,000人と書いておりますけれども、たぶん1万人近くが常に新得に注目してくれているSNS上の関係人口がいるのかなというふうに思いますけれども、ほかの県でもやっているように、今が1万人だったら、具体的に2万人を目標にしようとか、数字上の目標をはっきり立てて取り組むと効果的ではないかというふうに思っております。ちなみに、今回の質問のきっかけは、町にお願いしたはずの広報紙がなかなか届かないというお話しを聞いたことでございます。当然、これは1人の人ですけれども、送るためには名簿の整理も必要ですし、今では個人情報の観点から、ふるさと納税のように直接申告したり、例えばそれ以外に抽選によって定期的に特産品をプレゼントする応募者の名簿を集めたり、そういうことの繰り返しをしていくことによって、最終的に例えば新得の景勝地のポストカードを年賀状にして送るとか、隙間のない深い関係を持ってもらう、しっかり心をつかむ努力が必要かなというふうに思っております。今、第4波の収束が見えてきたコロナ禍でございますけれども、いま一度、アフターコロナに向けた意気込みをお伺いしたいなというふうに思います。
答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)
お答えいたします。話、違うところから答弁させていただくのですけれども、先般、日本経済新聞に179の道内の自治体のSNSのフォロー数の記事がありまして、これは単純に人口をベースにした、分母が人口で分子がフォロワー数なんですけれども、北海道の中で壮瞥町が人口比2,400パーセントという、そういう数字が載っておりました。十勝管内の陸別町が5.5倍、今回、上士幌がありましたけれども、上士幌で1.82倍、新得町は道内で9番目で1.43倍、これは人口が分母なので、なかなか比較が難しいのですけれども、1つの統計上の数字として、先ほど菊地議員の言われた今回の1万人にほぼ合うかなという、そんな今、印象を持っております。その上で、関係人口を担うといったら変な言い方ですけれども、どう作っていくかというのは、われわれ当然職員全員の役割だというふうに私、思っていますし、同時に全町民の方にもやはり協力していただかなくてはならないと。そういった中で、では、行政の役割とは何をするかという意味では、先ほどの対応の方法の見直しにもしかしたら通じるものがあるのかもしれませんけれども、やはりいかに数字を増やしていくかという意味では、正すべき点があれば正すという中で、今後の対応を進めていきたいなというふうに思っております。それから、町民の中に、議員もきっと承知されていると思うんですけれども、いろんなことを1つのもしかしたら経済の中で、生活の中できっとやられているのかもしれませんけれども、ユーチューバーの方も私、いるというふうに聞いておりまして、今後の問題ですけれども、やはりあらゆる手段の中でどう町をピーアールしていくのか、関係人口だけの問題ではなくて、本当に極めて大切なことだというふうに認識をしているので、少しでも成果が上がるような、そういった取り組みという中でこれからも対応していきたいなというふうに思っています。以上であります。
質問 菊地康雄
最近の若い人はあまり活字になったものを読まないというふうに言われていますけれども、携帯上、あるいはパソコン上に出てきたものも活字には違いないので、その媒体によって、時代の流れに沿ったものをやはり有効に利用するということ、大事なことかなというふうに思います。しかし、このSNS発信、高齢者にはたいへん取っつきにくいというか、難しいというか、そういうものがあって、簡単に使えるもの、議員の中にも差がいろいろあって、上手に使いこなしている人、なかなか使いこなせない、いろんな差があるんです。今、町長の話の中にも、ユーチューバーがいらっしゃると言いましたけれども、うちの息子から、「マナル隊」という3人のユーチューバーが新得の魅力発信をして、大変なフォロワー数だという話を聞きました。とてもうれしいことだなというふうに思いますけれども、その後で同じく、今の町長の話と同じように言われました。人の発信ばかりを見ていてもしょうがないので、自分でも発信する必要がある、どうしてやらないのかというふうにしっかりお尻をたたかれたのですけれども、今、まさに町長が言われたように、町民一人一人がやはり新得の町の魅力を発信していく役割を持っているということ、本当につくづく感じているところでございます。しかし、そのSNSに拒否反応とまでは言わないけれども、なかなか取っつきづらいものを感じている町民の人にも、SNSに関しての魅力発信をどうやったらいいのかということでいろいろ考えたのですけれども、最近、よく「プラットホーム」という言葉、ニュースでも聞くんですよね。例えば、こんなことを発信したいのだけれどもという町民からの要請が役場にあったときに、代わりに発信してもらうというよりも、ここの中に投稿してくださいみたいなものがあると面白いのかなというふうに感じました。これは実現可能なのかどうなのか、自分でやればと言えばそれまでなんですけれども。もうちょっとそこに行き着くまでの間、代わりに発信してくれるもの、あるいはここの中に文章や写真を入れてくれたら発信してあげるみたいなものがあると、例えば自分の家庭菜園の中の出来事でも、そうやって発信すると結構な人が見てくれるという、うちの息子の言葉でありました。私も趣味でいろんなことをやっていて、古い物を集めたりというのがあって、そういうのは普段見られない物を発信された中で見ると、新得にこれがあるということになって、絶対、それはすぐにでもするべきだなんて言われているのですけれども、そんな可能性というのか、取り組みというのか、できるものなのか、最後にSNS発信に詳しい、町長ではない、課長か係長か、誰か答えていただけたらありがたいなと思います。
答弁 地域戦略室長 福原浩之(地域戦略室長は2026年3月まで)
菊地議員にお答えいたします。菊地議員は、SNS発信が苦手な高齢者とか、そういった方でも気軽にプラットホームみたいなものを作って、代わりに町が発信することができないかということだと思うんですけれども、そういった取り組みができるかどうか、内部のほうで検討して、誰にでも情報発信、町民一人一人が関係人口を創出するためにいろんな情報を持っていると思いますので、そういったものを活用しながら新得町の魅力をより発信していきたいと思います。私もそんなにSNS詳しいほうではないので、これから内部で若い者と研究をしながら、そういった魅力発信に努めたいと思いますので、よろしくお願いいたします。以上です。[菊地康雄議員 降壇]