みんなの議会

新得町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月18日

胃がんで亡くならないために、1次予防とピロリ菌について

2018年12月18日、新得町議会の一般質問で、湯浅真希議員が「胃がんで亡くならないために、1次予防とピロリ菌について」質問し、町長 浜田正利、教育長 武田芳秋が答弁しました。

質問者
湯浅真希 議員
答弁者
町長 浜田正利、教育長 武田芳秋

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 湯浅真希

それでは、通告いたしました胃がんで亡くならないために、1次予防とピロリ菌についてお伺いしてまいります。1.胃がんで亡くならないために、1次予防とピロリ菌について日本において男性の2人に1人、女性の3人に1人が何らかのがんにかかる可能性があるとされています。国立がん研究センターが発表した2018年がん罹患(りかん)数予測、いわゆるがんと診断される人数の予測では、男性は胃がん、大腸がん、肺がん。女性は乳がん、大腸がん、胃がんの順に多くなっています。その中でも、胃がんは罹患(りかん)者数も男女ともにいまだ多く、喫煙や食生活などの生活習慣、そして細菌感染が原因で起きるがんとされています。この細菌感染、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染が胃がんのリスクであるということは、科学的に証明されており、胃がんで亡くなるのはもったいない、そんな時代になってきているとも言われています。また、厚生労働省がまとめたがん対策推進基本計画の中に、WHOによれば「全てのがんの40パーセントは予防できるため、がん予防は全てのがん対策において最も重要で費用対効果に優れた長期的政策となる」と記され、科学的根拠に基づいたがんのリスクの減少「1次予防」の推進を図るとされています。そこで、次の2点についてお伺いいたします。まず1点目に、本町における胃がん対策および1次予防の現状について。2点目に、道内の市町村において、中学生などを対象に胃がんリスクであるピロリ菌検査を実施されているところがありますが、本町における中学生を対象としたピロリ菌検査の実施についてお伺いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

湯浅真希議員のご質問にお答えいたします。ヘリコバクター・ピロリ、いわゆるピロリ菌でありますが、胃の表層粘膜に生息する細菌であり、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍、胃がんなどの原因になることが分かってきております。主に口から感染すると考えられ、特に50歳以上のかたで感染している割合が高いとされておりますが、衛生環境が整っている現在では感染の割合は年々減少し、若い世代は低い傾向にあるというふうに言われております。具体的な質問の1点であります、胃がん対策およびがん予防の普及啓発などを行う「1次予防」の取り組みの現状でありますが、国が策定しております「がん検診実施のための指針」に基づき、30歳以上の町民のかたを対象に、胃のX線検査、いわゆるバリウム検査による胃がん検診を実施しております。昨年度の検診実績および胃がん死亡者数の状況でありますが、集団検診受診者数は296名であり、そのうち要精密検査者は22名でありました。結果、胃がんと判断されたかたはおりませんでした。なお、胃がんでの死亡者は3名というふうな状況になっております。その他の取り組みでは、特に平成27年度には「がん予防」をテーマとしたピロリ菌も食生活や喫煙、飲酒と同じく重要な胃がんの因子であることをサロンや婦人会などの各種団体を通じて健康教育を実施してきたほか、毎年、町広報紙や新聞折り込みチラシなどで正しい知識の普及啓発に努めているところであります。2点目の質問につきましては、教育長のほうから答弁させていただきます。[浜田正利町長 降壇]

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

2点目の中学生における検査の実施についてでありますが、ヘリコバクター・ピロリは幼児期に感染することが多く、感染した場合は胃の中に定着し、胃粘膜の炎症を起こしていくとされております。そこで、感染持続期間が短く、胃の炎症など萎縮の程度が軽い中学生の年代に早期検査や除菌治療を行うことで、将来的な胃がん等のリスクを抑制するとともに、親の世代になった際に、子どもへの感染リスクも抑制されることが期待されます。また、検査は健康診断で行う尿検査を活用することで実施が可能であるため、学校など関係者と相談しながら導入に向けて検討を進めたいと考えております。以上であります。[武田芳秋教育長 降壇]

質問 湯浅真希

各種団体への健康教育など、たいへんいい取り組みではないかと思います。平成27年に行っているということですから、ぜひ定期的にお願いしたいと思います。この科学的根拠に基づいたがんの予防法としてなんですが、受動喫煙も含む禁煙、お酒を飲む場合は適量をということで摂取、食生活、適度な運動、適正体重の維持というものをあげています。この5つの健康習慣を実践することで、がんのリスクが減らせる、予防ができるというふうに言われています。がんというのは、不摂生の積み重ねから少しずつ体にダメージが蓄積し、病気になっていくということが分かっています。ただ、まだ何も症状がない状態で何かを制限したり、気を付けるというのはなかなか大変なことでもありますし、この1次予防、5つの健康習慣、全てを実践していくのは難しいかもしれませんが、少しでも町民の生活の基本となるように、継続した取り組みが望まれるのではないかと思います。そして、感染もがんの原因の1つということが明らかになっています。がん対策基本推進基本計画では、1次予防の1つとして、次のような記載があります。肝炎ウイルスの検査を受け、感染している場合は専門医に相談を。そして、機会があればヘリコバクター・ピロリ菌の検査を受けると記載がされました。胃がんとこの東アジア株のピロリ菌の関連性というのは、すでに明らかになっているそうです。さらに食生活、喫煙、ストレスなどが胃がんのリスクになる、そういった情報を広く町民にお知らせして、日々の選択の判断材料にしていただく、そういうことも町民の将来のがんのリスク回避に役立つのではないかと考えます。2次予防にはなりますけれども、早期発見、早期治療も重要になってきます。自治体によっては、バリウム検査のほかに胃がんの発生リスクを見るABC検診をオプションなどで選択できるところもありますが、今後、取り組み、展開などございましたら、お聞かせいただきたいと思います。そして、中学生に対しての検査ですけれども、検討されたいということですので、お願いしたいと思います。自分の体のリスクを知っておくというのは大切なことだと思います。子どもさんや親御さんの不安というものもあるか思いますので、今後、各関係機関と丁寧に協議を進めて検討していただきたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

健康というのは、豊かな人生を送るという意味では、やはり最も重要なことだというふうに自分自身も認識をしています。病気はやはり本人はもとより、家族にとっても本当に大きな痛手かなというふうに思っております。議員からお話しあった、特に今回、ピロリ菌だけの話もありましたけれども、防げるものは防ぐというのは、やはりわれわれ行政の役割かなというふうに思っておりますので、町民のかたに対する啓もうはもちろんのこと、実際、具体的な何かを実施することによって防げるということであれば、積極的な対応していきたいなというふうに思っております。以上であります。

答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)

ピロリ菌でありますけれども、感染するのは幼児期の5歳までというふうに聞いておりまして、20代、30代で除菌をすれば、相当がんの抑制になるという、そんな話を聞いていますので、そのことからも中学生のピロリ菌の検査は本当に効果的かなというふうに思っております。ほかの自治体もやっているところもありますから、そういうところも参考にしながら、環境が整ったところで導入に向けて前向きに検討したいなというふうに思っております。以上であります。

質問 湯浅真希

胃がんで亡くなったかた、さきほど新得町では3名いらっしゃるとの数字が出ていました。実際に、私の周りにも何名か、胃がんで亡くなったかたがいらっしゃいます。もし、胃がんが感染症だともっともっと早い段階で知っていたら、どういう選択ができたのだろうかと、考えることがあります。ただ、私は胃がんとピロリ菌に関しては素人です。調べ始めればさまざまな情報があふれていました。情報の発信者はどこなのか、エビデンス、研究の結果、論文、これらを突き詰めるのは素人にはたいへん骨の折れる作業でした。さらに医療というのは日進月歩で情報というのはどんどん更新されていきます。ただ、大切な家族や自分の体のリスク管理をする上で、情報というのはひとつ重要になってくるのではないかと思います。そういった意味でも、臨床現場などで働く先生がた、プロの意見を聞ける場が増えると私はいいのかなというふうにも思います。胃がんとは何なのか、ピロリ菌とは何なのか、ではABC検診というのはどういったものなのか、インターネットというものが使える世代でも検索の仕方次第で出てくる情報というのはさまざまです。使っていない人との間で情報の格差がなるべく少なくなるような取り組み、こういったものをお願いしたいと思います。人生100年と言われる時代になりました。ただ長生きするのではなく、健康な時間というのをいかに長くするのか、こういったことが重要になってくるかと思います。今回は、胃がんの観点から質問させていただきましたが、ぜひ1次予防、そして、早期発見、早期治療につながるように、推進をお願いしたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

正しい情報、これはこの問題に限らずたくさんあるんですけれども、われわれが行政として責任持ってきちんと皆さんにお伝えできること、今言われたように、やはり健康は私も人生にとって最大の問題だというふうに思っておりますので、議員からのお話しにあるように、町民のかたがたに対する啓もうを含めて、行政ではできる中できちんと対応していきたいと思っていますし、また、われわれができない部分については、医療機関とも相談しながらやはり専門的な立場で助言をいただくなど、健康についてきちんとやはり町民のほうに正しい情報を伝えるような方法を含めて対応していきたいなというふうに思っております。以上であります。

出典:新得町議会 平成30年第4回定例会 2018年12月18日 議事録 PDF(50ページ) 間違いを知らせる