新得町議会 平成29年第4回定例会 2017年12月19日
学校給食食材の安全安心対策について
2017年12月19日、新得町議会の一般質問で、廣山輝男議員が「学校給食食材の安全安心対策について」質問し、教育長 武田芳秋が答弁しました。
- 質問者
- 廣山輝男 議員
- 答弁者
- 教育長 武田芳秋
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 廣山輝男
2項目目、学校給食食材の安全安心対策、こちらのほうに入りたいと思います。2.学校給食食材の安全安心対策について子どもたちの心身の健全な発達を図るため、「食育」を通して実践されています。今日、学校関係者や地域住民とともに充実されていますが、食物アレルギー対応や放射能対策など、安全安心に向けた取り組みも同時に推進されていると思うんです。そこで、1点について、食物アレルギー対応について、国の「学校給食における食物アレルギー対応指針」あるいは「アレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」等々に基づき、具体的に対応がされていると受け止めているところであります。そこで、具体的な提起として、使用する頻度を検討する必要がある食物、いわゆる7種アレルゲン、この言葉は文部科学省の言葉の中にはないんですけれども、一般的にはありますので使わせていただきます。卵とか牛乳とか小麦とか落花生とかそば、エビ、かにについて、具体的にどのように調査、検討し、「利用する、しない」としているのか。特に新得町はそばを含めた農産物の産地ですので、たいへん関係する部分がたくさんあります。この部分を含めてお伺いしておきたいなと思うんです。2点目に放射性物質の測定についてでありますが、2012年以降、食材の安全安心を求めて実施しているところでありますが、今後も子どもたちや父母の皆さんが安心できる恒常的な情報開示と測定の継続強化について、お伺いしておきたいと思います。
答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)
廣山議員のご質問にお答えいたします。学校給食の食材の安全安心対策に関してでありますが、1点目の食物アレルギーへの対応につきましては、「学校給食における食物アレルギー対応マニュアル」に基づき、小学校入学時に各児童の保護者へ食物アレルギー調査を行い、対応が必要な場合は、該当するアレルゲンを個別に整理した上で、保護者、学校、給食センターにおいて対応を協議し、食材の除去や代替食の対応を行っております。また、該当する児童生徒は毎年度確認をするほか、新たに対応が必要になった児童生徒がいる場合も、随時調査の上、個別に対応を行っております。特に、ご質問にあります「そば」に関しましては、そばアレルギーを持つ児童生徒が多いことや、アナフィラキシーショックを引き起こし、命に危険を及ぼす可能性があるなど、リスクがたいへん大きいことから、現在、給食での提供は行っておりません。学校給食においては、安全確保と児童生徒の健康保持増進を図る観点から、アレルギー原因食品やアレルギー疾患の特徴など、正確な把握と適切な対応が必要でありますので、今後も十分留意し対応に努めてまいります。2点目の給食食材の放射性物質の測定につきましては、東日本大震災の影響による福島第1原発事故を受けて、食材の放射能汚染の関心の高まりから、安全性の確保と不安解消を図る目的で、平成24年11月より学校給食および保育所給食に使用する食材の放射性物質検査を行ってまいりました。検査にあたりましては、検査要領を定め、対象食材は1都16県で生産された野菜、果物、肉類、国内産魚介類とし、測定項目は放射性ヨウ素、セシウム134および137とした上で、対象食材から抽出して検査をし、国が定める食品中の放射性物質に関する基準値である一般食品100ベクレルを超える食材は使用しないこととしてきたところであります。この間、延べ121回の検査を行いましたが、放射性物質の検出は7事例でいずれも検出値は小さく、国の基準値を超えるケースはなかったところであります。検査を始めてから5年を経過したところでありますが、食品の流通に関しましては、出荷元の都、県で検査をする体制が整っているため、基準値を超える食材は流通しておらず、安全性は確保されているものと考えておりますので、検査につきましては時期を見ながら、その在り方について検討していきたいと思っております。以上であります。[武田芳秋教育長 降壇]
質問 廣山輝男
たいへん厳しいご回答をいただきました。アレルギー関係については特に私が問題提起したのは、新得名産の「そば」、ここ何年か、給食の食材としては利用していないと。国の非常にさまざまなリスク等々を考えると、一定程度選別するということは、食べられないということもこっちは受け止めております。しかし、何らかの方法がないのかという感じもしないわけではありません。私は確か27年からいわゆる郷土学習、講座別体験学習、新得中学校の皆さんとも手打ちそばの実習、講習をしながら、いわゆる体験をしながら、そして試食しながら、試食が終わった後、また給食もいただくと。そういうような授業を4年連続ぐらいしましたし、さらに10年ぐらい前には屈足南小学校でも、これは実際に児童に疾患が出たと。そばで救急車で運ばれるというケースもありました。ですから、微妙なところなんですけれども、たまたま私が問題提起したのは、新得名産「そば」が学校給食で使われないというのはどうなのかなと。いわゆるさまざまな国のマニュアルによると、いろいろ献立などそういったものもこのようにしなさいということですから、保護者とかさまざまな協議が学校、教育委員会も当然、そこに参加する、栄養士も含めてあるんですけれども。克服できないことはないのではないかというようなことでお願いして、今回、提起させていただきました。リスクが大きいのも、それから対象者が最近増えている。これは国の基準でいうと、最近もうアレルギー者はだいたい5人ぐらいはいるだろうと。これは何もそばだけではないですけれども。だから慎重になるのは言うまでもありません。しかし、この新得町で産地でありながら給食に、過去は使えたのですけれども、食材の整理をしたと。今現在は、ある程度の言葉は逆に教育長からの回答はないんですけれども、休止している状況だというふうにいい意味で捉えて私自身は受け止めている。したがって、そういう条件が整えば復活できるのかどうなのか、この辺について伺っておきたいなというようなことで、アレルギー関係については申し上げておきます。それから、放射能物質の関係ですが、平成23年以降、厚生労働省の食品衛生法第6条第2項を超えるものは食用はダメというようなことで、回答にありましたように食品の100ベクレルという1つの基準値が設定されました。食品の健康への影響、「一般的には確保されている」というふうになっておりますけれども、放射線量規制値が一般食品で100ベクレル、これは1キログラムあたりということになるんですけれども。これは1キログラムあたりの食品は放射線の粒子でいえば100本その物質を通過した、そういう意味です。そして、残念ながらこれが一番危険なことなんですけれども、これを通過する過程で体内に残ってしまうと。一般的にはさまざまな悪いものは外に出る、排出されるという前提なんですけれども、それは何年か後にはある程度なくなりますけれども、残念ながら体内に残る、通過しない、こういうたいへん危険なものだということで私は受け止める。そういう意味では、ベクレルという表示で表しているわけですけれども、放射線量が私たちの身体を通過したとき、それを浴びれば100本全部通るぐらいなら基準値内だというような言い方を今、文部科学省も厚生労働省も言っているんですけれども。残念ながら、この影響は例えば子どもたちの場合ですと、ある程度の期間、体内に保存されているわけですが、これが繰り返し、それが全ての食品がそのような状況であるというふうにも私は認識しておりませんけれども、一部のものが当然、そういうものがあるとすれば、積み重なっていくということでは、子どもたちは今、成長期にありますから、そういった細胞への影響、あるいは今言ったことから一番顕著に出てくるのは喉頭がん、こういった発生が大人より何倍も速くなるという、そういうものだろうというふうに私は認識しているところであります。しかも、何世代にも影響するのではないかというふうにも、医学界等々では言われております。したがって、こういったやっかいなものですから、私としては、許容値内でも「安全です」という言い方について私は理解しないところです。「人体にとっては安全です」というのであれば、やはりそれはほとんどゼロに近いような状態でというようなことが必要ではないかと思うんです。現に、札幌あたりですと、4ベクレルという基準までつくっています。全国的には100ベクレルという厚生労働省のものがあるんですけれども、自治体にとってはさまざまな基準値を設けているのであります。私が指摘したいのは、学校給食の安全安心の立場になると、しかも一方では食育ということです。心身の健全な発達を図るという食育の基本方針があります。とする立場なら、少なくとも、多少にかかわらず出たものは「使用しない」というのが行政の立場あるいは責任ある立場でないかなというような感じがしないわけではありません。安全安心に努める行政の努めではないかなという感じがしないわけではありませんので、過去にもあったと言われますが、測定して結果が出た場合、もし放射能の線量が出た場合は、それはもう使わないということも含めまして、しっかりした体制を再確立する必要がある。そういった意味で、私は今回、情報の開示が第一、そして放射能測定の継続を安全安心の立場からしても、学校給食においてはずっと続けるべきでないかなという感じがしたものですから、しっかりこの点を受け止めて再度ご回答をいただきたいと思います。
答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)
まず、食物アレルギーの関係でありますけれども、5、6年前ぐらいに給食として提供したようでありまして、その後、そばサラダとして2、3年前に出して、それ以降提供していないというようなことで聞いておりまして、そのとき給食調理場の栄養教諭がそういう判断で提供しないということで、さきほど議員が言われたように休止ということになっております。その理由として、さきほど言ったように、そばアレルギーの子どもが増えてきたことと、そのアレルギーによって重篤な状況になるということで提供していないということでありまして、ご存じのとおり、幼児期の頃にそば以外だった食物アレルギー、だんだんと成長するにつれて治っていく、そんなこともあるかなと思いますけれども、そばアレルギーにつきましては治りにくいというふうに言われておりまして、生死の掛かるアレルギーが出やすいと、そんなようなことでありますから、やはりそういう命に関わる食材リスクが多いものは、今後、提供できないのかなというふうに思っているところであります。調査しますと、十勝管内の町村でも学校給食に今、提供していないようであります。そば、新得の農産物でありますから、例えばその新得産の農産物を利用したらどうかなということで考えているんですけれども、今年度実行しました新得の頭文字の「S」とスペシャルの「S」をつけました「Sランチ」、10月でしたか、新得産の食材にこだわった給食ということで、新得産の小麦と牛肉を使ってみそうどん、それから新得地鶏のグラタンだとか、新得の新鮮な牛乳を使って、新得農協の青年部のかたがたの協力を得ながら提供しておりまして、本当に新得町内の小中学校、高等支援学校の皆さんから好評を得ているところでありまして、そういった取り組みによって、子どもたちに新得の特産品を知ってもらうよい機会にもなるのかなと思っていますので、そのような形で続けていければというふうに思っております。いずれにしましても、食物アレルギーで子どもの命に大きなリスクがある食材については避けていかなければならないかなと思っていますので、食の安心安全の観点からもご理解をお願いしたいなと思っているところであります。次に放射線物質の測定についてであります。平成24年から安心のために、法的な義務はないんですけれども、二次的な確認ということで5年間検査を実施してきております。国の基準も平成24年4月から食品からの被ばく線量、年間5ミリシーベルト、それから1ミリシーベルトに厳しくしていること、そんなこともありますし、それから厚生労働省からも平成24年に学校給食に使用されている食品が基準値に適合されていれば安全は確保されていますと、北海道を通して各教育委員会に周知された、そういうところであります。また先日、十勝毎日新聞にも掲載されていたと思うんですけれども、管内でも測定している自治体7つあるかと思いますけれども、その中でも、市場の食品は安全だという判断のもと、中止しているところもあるのかなと思っております。また現在、食材の定義としまして、1番には町内産を使うと。2番には十勝産、それから次に道内産、そして国内産の順序で仕入れしておりまして、さらに安全安心のために今まで5年間の放射能の検査の結果をもとに、代替の食材を使うなど対応していければというふうに考えているところでありまして、放射能測定につきましては時期を見て、見直しを検討していきたいなというふうに思っているところであります。以上であります。
質問 廣山輝男
教育長、さまざまな取り組みをしている中でありますけれども。アレルギーの関係については、さまざま創意工夫するということで、リスクがあるものはやめようということは、私はそれは受け止めます。ただ、そばについてやり方はあるのかなと。今、リスクもお話しがあったんですけれども、いわゆる危険なものは避けるべきだという、安全安心の立場で言いましたけれども、放射能も同じことを言えますから。だから、そのアレルギーの関係については慎重、かつ、ルールに基づいて避けるものは避けていくということについては私は受け止めますが、そばの食べ方については、さまざまな工夫があるというように思っておりますので、極端に言えばそういう対象者がいなくなれば、それは即スタートするということも逆に言えばあるということも私は受け止めますけれども、創意工夫をお願いしておきたいと思います。最後の放射能の関係、さきほども教育長が言ったのは、文部科学省は安全なものは基準値内であれば安全が確保されているんだから大丈夫という、そういう言い方は私は理解できないんです。ほかの自治体、100ベクレル以下ですから。厳しくやっているところがあるんですけれども。これも4から99までは安全だという国のレベルで対応しているかといったらそうではない。やはり子どもたちの立場に立てばこうあるべきだと、危険なものは避けようと、安全安心の立場に立っても、入っているものはやはり食べさせないようにしようというのが安全確保だと思うんです。そういった意味では、残念ながら測定について見直しをする、これは絶対私は認めませんので、ぜひこの辺については再考していただきたいし、一番私は子どもたちの命の問題として、やはりこれは今までどおり継続してしっかりした対応を教育委員会は取るという姿勢だけ、最後に教育長の立場からもお話しいただければありがたいかなと。よろしくお願いします。
答弁 教育長 武田芳秋(教育長は2023年3月まで)
お答えいたします。食物アレルギーの関係でありますけれども、食材で命の危険のあるような食材をやはり提供できないのかなと思っていますけれども、今、議員が言われたように、そういうアレルギーの子どもがいなくなった、そういうときには提供していければというふうに、そんなことで思っていますので、ご理解をお願いしたいなと思っているところであります。それから、放射線物質の測定であります。さきほどからお話ししているように基準値以内ということであって、安全確保ができているのかなと思っておりますけれども、廣山議員の思いも本当に十分分かりますので、柔軟に安全安心のために検査のやり方につきまして、再度検討したいなというふうに思っております。以上であります。[廣山輝男議員 降壇]