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新得町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月13日

環太平洋連携協定(TPP)交渉参加についての対応は

2013年3月13日、新得町議会の一般質問で、青柳茂行議員が「環太平洋連携協定(TPP)交渉参加についての対応は」質問し、町長 浜田正利が答弁しました。

質問者
青柳茂行 議員
答弁者
町長 浜田正利

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は会議録の目次の表記です。

質問 青柳茂行

次に進みたいと思うんですけれども、2問目であります。2.環太平洋連携協定(TPP)交渉参加についての対応は環太平洋連携協定、いわゆるTPP交渉参加についての対応はどうするのかという点でお尋ねしたいと思います。安倍晋三首相は、環太平洋連携協定(TPP)、13日から15日いずれかに、交渉参加について正式表明をするのではと報道で伝えられています。言うまでもなく、TPPはこれまで日本が結んできた経済連携協定と違って、すべての関税撤廃が原則となっています。日本の食料自給率は先進国最低の39パーセントですが、関税を撤廃すると13パーセントまで落ち込むことが農水省の試算でも示されています。安い輸入品に圧倒され、米は9割、牛肉・豚肉は7割以上の減産。海産物についてもワカメ9割、コンブ7割、サケ・マスが6割が減産になるといわれています。北海道の試算でも、農業生産額が5,000億円以上のマイナスで半減、食品加工など農業関連産業の売り上げの減少、小売り、飲食店などにも影響し、マイナスの影響は合計2兆円を超えるとされております。とりわけ、農業王国といわれている十勝管内の影響は計り知れないものがあり、雇用も中小企業も大きな被害を受け、地域経済が壊滅的になるのではとの懸念が大きく広がっております。そこでお伺いしますが、もしTPPに参加した場合、新得町としての地域経済における影響はどのようなものになるのか。町長として、TPP交渉参加に対してどのような具体的姿勢を示されるのか。この10日には町村会の呼び掛けで4,000人規模の集会が既に開かれましたけれども、新得町単独でも同様の反対集会が必要ではないのか、以上お伺いいたします。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

青柳議員のご質問にお答えいたします。TPP問題、この間の経過につきましては、十分ご理解をいただいているということで考えておりますので、前段の説明については省略をさせていただきまして、質問にあります本町の影響等につきましてお答えをさせていただきます。すべての関税が撤廃された場合、十勝全体の影響額については、十勝総合振興局の試算では、農業、製造業、サービス業などで5,037億円、管内産業産出額1兆9,000億円の26パーセントが失われると公表されております。また、本町の地域経済における影響でありますが、独自の試算でありますが、小麦および、でん粉原料用馬鈴しょが壊滅的な影響を受けるほか、生乳生産の概ね8割を占める加工乳も同様であります。肉用牛では黒毛和牛を除き価格が3割程度下落するものと予想され、若干古い数字でありますが、平成21年度時点で農業生産額107億円に対しまして約89億円の損失額と推計をしたところであります。さらに、関連産業や雇用にも大きく影響し、これらの試算をしたところ、関連産業の生産額133億円に対し、約69億円の損失が生じるというふうに考えておりまして、雇用についても農業を含め約1,500人に影響が出るのではと予想をしております。その上で、TPPに参加に対しての私自身の姿勢をお話しをさせていただきますけれども、影響についてはご承知のとおり一次産業だけではないということでありまして、医療を含め食の安心・安全、金融、保険、労働、さまざまな分野に極めて大きな影響を及ぼし、よって新得町の地域社会というものが崩壊につながることも懸念しているところでありまして、これらの不安がある中で、十分な説明がなく、かつ道民の合意ない中での交渉参加については反対であります。このことは、議員からお話しがありました、3月10日に開催された、「TPPから『地域』『経済』『生活』を守る十勝大会」においても確認をされたところでありまして、特に3人の十勝選出国会議員、道議会議員、また、管内の市町村長、議長も同席をしたところでありまして、TPP交渉参加に反対するということをあらためて確認をしたというふうに考えております。今後の取り組みについての問題でありますが、国の動きは相当速いというふうに考えております。現状で何が効果的な取り組みなのか見極めながら、十勝町村会をはじめ、町内の関係団体と十分協議をして対応していきたいというふうに考えております。以上であります。〔浜田正利町長 降壇〕

質問 青柳茂行

町長の見解についてもお尋ねしたわけですけれども、基本的な姿勢は反対という答弁をいただいたわけですけれども。本町にとっては、どれだけの影響を受けるのかということで、町長の答弁はいわゆる農畜産関係で89億円、それから69億円ということで、約150億円の損失ですから、しかも、8割、9割がたの農畜産物が壊滅的な状況になるという意味だと思います。それから、1,500人の雇用が失われてしまうのではないかということで、本当に空恐ろしいことになると思うんですけれども。それは町長のおっしゃるとおり、このTPPが敢行されてしまったら、本町の基幹産業である農畜産業、林業も含めてだと思うんですけれども、まさに壊滅状況になると思うんですよね。そうなった段階で、町の経済って、本当にやっていけるのかどうなのか。その点はっきりさせていかなければならないんじゃないかなと思うんですね。その点についての町長の見解もあらためてお聞きしたいなと思います。それから、基本的に反対ということで、町長の答弁にも今のTPPに関する動きが非常に速いということの答弁だったのですけれども、要するところ、安倍首相が2月25日にオバマ大統領と会見した中で、そこで会見後の安倍首相の国民向けの言葉ですけれども、「関税撤廃の例外を確認した」ということがテレビで報道されました。つまり、「100パーセントの関税ゼロにはなりませんよ」という意味だと思うんですよね。それで、これまで日本もEPAだとか、それからFTAとか、さまざまな協定を結んでいるわけですけれども、関税がゼロになった品目はただ1つもないわけです。つまり、これまで米が58品目、小麦、大麦が109品目ということで、EPAで品目が約834品目あるということなんですね。実際、日本において全貿易の品目がどのぐらいあるかというと、9018品目あると。そのうちの1割が、830になるわけですけれども、これ自体が関税が撤廃されたわけではないと。そこで、盛んに私たちも認識しなければならないと思うんですけれども、安倍首相が例外なきと。では、例外って一体なんなのかということなんですけれども、いわゆる何とか関税を残したいという品目が、いわゆる834品目なんですね。ですから、これはオバマ大統領と会談して834は残りますよということで、国民向けに報じたということにたぶん成ると思うんです。ところが、本当にそうなのかということが今、問われていると思います。本当に例外が残されるのかということが今、焦点になっていると思うんですけれども。昨日、今日の報道を見ますと、盛んに全国的に4,000人とか3,000人とかの規模の集会が行われておりまして、そこで自民党の代表も何とか残すものは残すというふうに言っているんですけれども、これは本当に残るのかどうなのかということが、最大の焦点になっているんだと思うんです。そこで、飛田JAの会長は、条件なき闘争はしないと言っているんですよ。つまり、そういうふうに中途半端に関税が残るか残らないかということの闘争はしないと。断固、関税ゼロになるわけだから、絶対反対しなきゃだめだということも、飛田会長は言っているんだけれども。この間、国会を見てみますと、日本維新の会の松野さんという議員が盛んに質問していた中身があるのですけれども、これはどういうことかというと、東京新聞が7日付の夕刊なんですども、2011年11月にTPP交渉参加を表明し、12年6月に参加が承認されたカナダとメキシコについて、米国など交渉をはじめていた9か国から、既に現在の参加国間で合意した条文は原則として受け入れ、再交渉は要求できないなど、不利な条件を承諾した上で参加を認められていたと報じましたと、東京新聞に載ったようなんです。要するにこれは、昨年12月にカナダとメキシコが参加したんですけれども、既にその前に9つの国がTPPに入っているわけですね。それはすべて関税ゼロですから、何とかさきほどと同じようにカナダとメキシコも少しは残してほしいんじゃないかというような中身で再交渉したと思うんですね。それが、最終的には受け入れられることはなかったと、そういうことが東京新聞に報道されたことについて、日本維新の会の松野議員が、「これは事実かどうなのか」と、「確認したのかどうなのか」ということを盛んに質問しているのですけれども、政府答弁は、「これは日本は当事国ではないから、コメントする立場にはありません」ということをとにかく7回も8回も同じことを聞いたのですけれども、全部同じ答弁だったのですよ。つまり、日本の政府はこの核心部分について、なんらこの中身ついて、国民にいうことができないという状況なんですよ。ですから、背景は絶対に関税ゼロだということが、ここでもたぶん明らかだと思うんですけれども、そういうことを見越して、TPPの反対運動というか、これからの対応をやっぱり考えていかなければならないんじゃないかなと思うんですけれども、その点について。私はさきほど、もう1回戻りますけれども、本当にTPPがやられた場合、町としての経済って本当に成り立っていくのかどうなのかという問題と、それから、さきほど動きが速いという部分含めて、TPPに対する深刻な問題、これについて、さらに町長の見解をお聞きしたいと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。町の経済の影響ということでありましたので、あらためて数字を申し上げますけれども、私ども、数字として整理できているのは、さきほどの答弁でもお話ししたとおり、平成21年という古い数字でありまして、最終的に新しい数字で影響額を算出したかったのですけれども、なかなか根拠となる前提条件でいろいろ形が変わってくるということで、あえて古い数字を申し上げました。あらためて同じ数字ですけれども、107億円の農業生産額に対しまして、89億円の損失額と推計しております。併せて、関連産業の部分ですけれども、生産額133億円に対して69億円の損失が出ると。雇用に関しても、農業を含め町全体で1,500人とそういう大きな数字になろうかなというふうに思っています。それで、動きが速いということで私もお話ししましたけれども、ちょっと話がずれるかもしれませんけれども、現在政権与党であります自民党の中で「TPPの対策委員会」というのが設置をされておりまして、第1グループから第5グループにおきまして、それぞれの項目について議論が進められているようです。その中の第4グループに、十勝選出の中川代議士が所属をしておりまして、地域の実情を踏まえ発言がなされていると考えております。結果、どんな結論なり方向性が出るのかというところが一番大きなところかなと思っておりまして、それらについても注視をしていきたいというふうに思っております。以上であります。

質問 青柳茂行

本町に対する影響というのは、町長の2回の答弁、同様に答弁いただきましたので。それにしても、計り知れない影響というのはたぶん間違いないと思います。そこで、町長の1回目の答弁には、今後の動きを見極めてというふうな答弁がありましたけれども、どのような行動を起こしていくのかというのを含めて、それについて私は質問の中で、10日には報道では4,300人という極めて、十勝的にいえば大きな集会が行われているわけですけれども、やはりTPPを何としても阻止していくというためには、町独自のやはり町民挙げての集会というか、そういうものがある程度必要じゃないのかなというふうに思っております。それで、町独自でやっているところというのは、そんなに、今の段階では数多くあるとは思いませんけれども、つい最近ですけれども、6日、新篠津村で全村民を対象にして「TPP問題を考える村民の集い」というのを250人の規模で行われております。村とJA(農協)、商工会も主催して、議会、それから農業委員会、福祉会、十勝改良区共済ということで、そのような集会が行われております。TPPというのは、今日の報道によると15日にも正式に表明するのではないかということで、いわゆる交渉参加については一刻を争うそういう事態にもなっていると思うんですよね。そういう点では、やはり緊急で、町を挙げての何らかのメッセージを与えていくというのが、当然大事な点ではないかなというふうに思っています。さきほども言いましたけれども、TPPの交渉参加の3つの条件というのがあります。そこには、1つは、包括的で質の高い協定への約束。2つ目は、合意済の部分はそのまま受け入れ、議論を蒸し返さないこと、というのがあります。3つ目は、交渉の進展を遅らせないことということですから、これは、たぶんこれからTPPに加入しようとするそういう国に対してのひとつの縛りといいますか、そういうものだと思うんですね。そういう点では、この2番目の合意済の部分をそのまま受け入れ、議論を蒸し返さないことというところは、さきほども申し上げましたように、すべて関税は基本的にゼロにしますということだと思うんですね。ですから、何か、米とか牛肉とか、そういうものは何とか関税をかけないで済むということにたぶんならないという意味だと思いますので、それほど深刻な問題だということでありますので、何らかのメッセージを与えていく、そういう緊急的なものが当然必要になっていくんじゃないかなというふうに思っております。そういう意味で、町独自での動き、何とかつくっていけるかどうか、再度、その点をお聞きしたいなと思います。

答弁 町長 浜田正利(町長は2025年6月まで)

お答えいたします。どういうメッセージを発信するかということでありますけれども、さきほどの答弁にもありましたけれども、少なくとも3月10日については、十勝町村会も主催者の1人でありまして、なおかつ代表ということで全町村挙げて対応したわけであります。その上で、独自にということでありますけれども、どういうことが考えられるのか、いろいろ悩んでみたいと思うんですけれども、町民挙げての集会が、意味がないと私は言いませんけれども、今このときに、何が一番やはり効果的なのか、どういうことが今、政権与党の中で動こうとしていること、今の状況ではやはり納得できないということを表現できるか、それが一番ポイントかなという、そんな気がしております。それらも含めて、1回目と同じような答弁になるのですけれども、関係する人たちと十分協議をした上で、どういうのが議員からの提案のあるものに趣旨に沿うのか、よく議論を進めていきたいなと思っています。以上であります。〔青柳茂行議員 降壇〕

出典:新得町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月13日 議事録 PDF(72ページ) 間違いを知らせる