鹿追町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月13日
災害時における避難所の運営について
2023年12月13日、鹿追町議会の一般質問で、清水浩徳議員が「災害時における避難所の運営について」質問し、町長 喜井知己、町民課長 高瀬俊一が答弁しました。
- 質問者
- 清水浩徳 議員
- 答弁者
- 町長 喜井知己、町民課長 高瀬俊一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 10番 清水浩徳
議長のお許しを得て、通告に従い一般質問いたします。私は災害時における避難所の運営について、町長のお考えをお伺いします。東日本大震災や阪神・淡路大震災などの大規模な地震の発生による避難所の開設事例から、避難所では被災者が一定期間生活を送る場所であるため、避難所を運営するための体制の確立が必要です。生活が長期化になる場合には、行政だけではなく対応、運営が困難なことから被災者自らが行動し、助け合いながら避難所を運営することが求められています。また、避難生活では不安や恐怖、感染症やエコノミークラス症候群など、様々なリスクが高まります。被災者自らが避難所の運営に関わり、避難生活における不安解消や、住み慣れない環境の変化による様々な問題に対応していただき、避難所での個々の役割を明確にし、円滑な避難所の運営をしていくため、令和5年2月に避難所運営マニュアルが作成されました。避難所を開設した場合は、このマニュアルに準じ、避難所での生活が円滑に実施されなければなりません。マニュアルをより良いものにするために、町民皆様の御意見を参考に、随時見直すと記載されておりますが、1、避難所運営マニュアルの開設・運営等に関する問題点と対策の検証をどのように実施していくのか。2、避難所が開設されても認知症高齢者、知的・精神障がい児、授乳児等、避難所に行きたくても行けない。避難所外避難者に対する具体的な支援策は。以上です。
答弁 町長 喜井知己
清水議員からは、災害時における避難所の運営についてと題しまして、2点御質問をいただきましたので、順次お答えいたします。近年、全国で台風や豪雨、地震などの災害が頻発しており、北海道内においても平成 28年(2016 年)の三連続台風による豪雨災害や、平成 30 年(2018 年)に北海道胆振東部地震が発生し、鹿追町でも冠水やブラックアウトなどが発生しております。これらの災害に対処するため、令和3年(2021 年)11 月に鹿追町強靭化計画を策定し、更に令和4年(2022 年)12 月に鹿追町地域防災計画を改定し、他の計画と連携しながら、平常時からの持続的な備えと体制の構築に取り組んでいるところです。まず、1点目の「避難所運営マニュアルの開設・運営等に関する問題点と対策の検証」についてお答えいたします。基本的には、避難所運営マニュアルを基に、避難所指定施設を使って具体的な訓練の実施と検証が必要であると考えております。避難所において生活困難な障がい者などの要配慮者の状態に応じて、安心して避難生活を送ることができる体制を整備することを目的として、福祉避難所としての運営訓練を実施し、問題点の洗い出しや対策などを検証すべく、担当する保健福祉課と連携して具体的な設営訓練を令和5年度(2023 年)中に実施したいと考えております。要支援者のうち優先度の高い障がい者や御家族から御意見を伺いながら個別避難計画についても順次策定し、一体的な準備を並行して進めております。議員御指摘のとおり、行政だけでは災害対応と避難所運営の実施は困難であり、避難者を含め活動可能な住民相互の助け合いによる避難所運営を行ってまいります。また、令和6年度(2024 年度)から、一般の避難所運営の訓練と検証につきましても各行政区の防災委員の御協力をいただきながら、各行政区単位で最寄りの避難収容施設を用いて進めたいと考えており、より多くの町民の皆様に御参加いただき、様々な御意見を避難所運営マニュアルの見直しに反映させたいと考えております。次に、2点目の「避難所外避難者に対する具体的な支援策は」についてお答えいたします。平成 23 年(2011 年)に発生した東日本大震災では、ライフラインの途絶により支援物資が現地に届かない、あるいは分配に係る情報提供がされずに支援物資が行き渡らないなどの状況に陥りました。これらの教訓を基に災害対策基本法が改正され、避難所外避難者の早期把握、食料をはじめ必要物資の配布、保健師の巡回健康相談など、生活環境の確保を図ることとされました。情報連絡班が避難所外避難者、自宅、車での避難生活者を含め早期に把握した上で厚生班及び衛生班を中心に、食料、医薬品、衛生資材などの必要物資を配布し、必要に応じた健康相談により生活環境の確保を図りたいと考えております。しかしながら、過去の災害における教訓から自助をはじめ共助の力が必要であります。今後につきましては、訓練、検証に加えて、地区ごとに防災ワークショップを開催し、状況に応じた共助のあり方や具体的行動などを協議する場を設け、地区ごとの要配慮者情報を共有し、日頃から見守る体制を構築することにより、より迅速できめ細やかな支援とすることが必要です。令和6年度(2024 年度)中にモデル地区を選定して、地域の皆様が主体となって具体的な活動内容について協議していただくところから始め、令和7年度(2025年度)以降は段階的に全地区へと広げたいと考えております。今後も町民皆様へ防災への備えについて普及、啓発を進めてまいりますので、御理解と御協力をお願い申し上げまして答弁とさせていただきます。
質問 10番 清水浩徳
先日、政務活動で防災と議員の役割について研修を受けてきました。私が思う災害時の議員の役割は、避難所の運営支援、災害対策本部情報の住民への提供、情報発信だと思います。避難所運営等にあたっては、議員として協力をしていかなければならないと思っております。行政のみならず、協力する議員、避難代表者等の連携を図る必要があると思います。また、女性が避難所で生活することになった場合、衛生や健康、美容面などで、人に言いにくい、女性特有の悩みや、困りごとが生じます。これらを解消するために、女性職員や相談員の配置など、女性目線の避難対策も考えなければならないと思います。そのためにも、避難所の開設運営等の訓練を行っていいかなければならないと思っております。以前、同僚議員への御答弁では、避難所訓練を秋頃に実施予定との答弁だったと認識しておりますが、今回の御答弁では、福祉避難所としての運営訓練を実施して、問題点の洗い出しや対策などを検証すべく、担当する保健保健福祉課と連携して、具体的な設営訓練を令和5年度(2023 年度)中に実施をする。そして令和6年度(2024 年度)から一般の避難所運営の訓練と検証につきましても、各行政区の防災委員の協力を得ながら、各行政区単位で最寄りの避難所収容施設を用いて進めたいと考えているとの御答弁です。訓練実施の際は私も参加して、議員としてどのように行動すべきか考えていきたいと思います。ちょっと話が変わりまして、実動以外でできる実施訓練があります。真冬に直下型地震が発生し、電気などが使えないという想定に沿って、250 枚のカードで示された様々な条件をグループで話し合って解決していく。防災教育カードゲームDoハグ、北海道避難所運営ゲームという机上訓練です。鹿追町でも保有しておりますが、このDoハグの活用状況について御質問いたします。
答弁 町民課長 高瀬俊一(町民課長は2023年12月まで)
議員が言われたDoハグ、北海道避難所運営ゲーム北海道版について平成 27 年(2015年)の防災訓練、平成 29 年(2017 年)のいずみ野区での避難所運営訓練ということで実施をしているとお聞きをしておりますが、最近ついてはちょっと運営例がないということでして、我々職員の中でも最近は異動等で実施をしていない部分がございますので、まずは早急に町民課内部で防災訓練ということで、避難所運営ゲームの活用を検討したいと考えています。我々がまず習熟して地区等での活用を検討したいと考えております。
質問 10番 清水浩徳
この 250 枚のカードを全部実施すると、7、8時間を要します。60 分で 200 人の避難者対応の難しさを実感できますので、時間制限を設けて実施する方法等もあります。避難所開設訓練後にこのゲームを実施して、避難所の運営について理解を深めるのも一つの訓練方法だと思います。中高生から大人までできるゲームですので、是非活用していただきたいと思います。次に2点目の質問ですけども、避難所外避難者に対する支援には、避難所外避難者の把握、物資、情報提供、被災者の健康及び福祉支援だと私も思います。鹿追町防災計画には、第4章、第5章に要支援者の避難行動支援について避難所に滞在する被災者、やむを得ない理由により、避難所に滞在することができない被災者のいずれに対しても、必要となる生活物資の配布、保健医療サービスの提供など、被災者の生活環境の整備に必要な措置を講ずるよう努めると記載があります。実際に自治体によっては避難所外避難者に対する支援要領の計画を策定しているところもあるようですが、これは努力義務であります。鹿追町にこの計画を策定する必要性まではないとは思います。御答弁で、情報連絡班が避難所外避難者を早期に把握した上で、厚生班及び衛生班を中心に、食料、医療、衛生資材などの必要物資を配布し、必要に応じた健康相談による生活環境の確保を図るとありますが、しかしながら、避難所には避難所運営管理者である職員の配置をしなければならない。他職員は現場対応等でソフト面に余裕があるとは思えません。災害ボランティアも多数入ってくるとは思いますが、自宅などの家の位置がわからず頼りにならない等、生活物資の配布等がスムーズにできるとは疑問であります。避難所外避難者は、これらの影響で、より増えているとも言われております。ここで私が思う災害発生時の議員の役割は、住宅及び避難所外避難者のニーズの把握など、地域での支援活動だと思っております。先ほど同様、議員として、協力していかなければならないと思っております。熊本地震、震災関連死では、発生前と同じ場所に滞在中に 81 人が亡くなったと発表されております。痛ましい命を救うために、巡回見守りが必要ではないでしょうか。ここでも、行政、協力する議員、消防後援会、鹿追町女性団体連絡協議会、各行政区防災委員、鹿追町農村青年会、青年ボランティア会、婦人ボランティアサークルふきのとう、鹿追高校ボランティア同好会、帯広隊友会鹿追支部など住民組織との連携を図る訓練が必要だと思います。御答弁では、訓練検証に加えて、地域ごとに防災ワークショップを開催し、日頃から身を守る体制を構築し、令和6年度(2024 年度)中にモデル地区に選定して、令和7年度(2025年度)以降は段階的に全地域に広げていくとあります。これに期待をしたいと思います。2011 年(平成 23 年)3月 11 日の震災の影響は今も残っております。日本海溝、千島海溝でも巨大地震が発生する可能性が高いとされ、冬季間に震災が発生した場合、低体温症で死亡するリスクが高まる。低体温症対処者数は、日本海溝地震で約4万 2,000 人、千島海溝地震で約2万 2,000 人と見積もられております。このような大規模災害発生時における、トップがなすべき意思決定の困難さは想像を絶する。平時の訓練と備えがなければ、今日の危機への対応はほとんど失敗すると言われております。また、内閣府が発信しておりますYouTube、災害時における市町村長の危機管理がありますが、訓練でできないことは本番でもできませんと言っております。防災危機管理に関する訓練は、絶対実施していかないといかなければならないと思います。最後に、防災訓練のあり方、防災訓練の必要性について、町長のお考えをお伺いしまして、私の質問を終わりたいと思います。
答弁 町長 喜井知己
全般的には最初の答弁でお話したとおりでありますが、避難所の設営訓練、あるいは福祉避難所の運営、きちっと訓練ができている状況にはないというのが正直なところであります。お答えをしたとおり、これら当然、先ほどいろいろお話がありました地域の方あるいはボランティア団体、行政区でいえば、防災委員さん、民生委員さん、たくさんの地域に関係者、社会福祉協議会がいらっしゃいますね。様々な地域に目を配っていただける方もたくさんいらっしゃいますので、そういった方の御協力を得ながらいろいろ相談をさせていきながら、それぞれのかたちの避難訓練、避難所の運営訓練も含めてしっかりやっていく必要があると思っております。普段できないものは、いざという時にはできないというのはおっしゃるとおりだと思っております。平成 30 年(2018 年)のブラックアウトの時、私も総務課におりましたけれども、冬ではなかったので、人の命云々というところまでは至りませんでしたけれども、冬季間であれば、あの時間帯、電気が止まってしまったら本当にどうなのだろうと思ったところでございます。備えは必要であります。そして最近、内閣府だとか消防庁の方からも結構来るのですけども、トップの危機管理のあり方ということで、セミナーなんかも開催されるところもあるのですけど正直、きちんと受講をしておりませんので、私も時間を見つけて、あと今本当にYouTubeだとかに出ていますから、そういったものも含めてしっかり対応していきたいと思います。何となく私はこれもよくないなと思っているのですけれど、鹿追が何か災害に強いという何かちょっと心があるのですが、それはたまたまそうであっただけで、そういった考えを持っちゃいけないといつも思っています。災害被害がないことは、たまたま運が良かったと自分自身にもよく言い聞かせて、このいざというときの備え、しっかりと対応を考えていきたいと思っております。