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鹿追町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月25日

産業の担い手を育てる取組について

2021年6月25日、鹿追町議会の一般質問で、狩野正雄議員が「産業の担い手を育てる取組について」質問し、町長 喜井知己が答弁しました。

質問者
狩野正雄 議員
答弁者
町長 喜井知己

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 8番 狩野正雄

議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をいたします。標題は、産業の担い手を育てる取組についてでございます。新型コロナウイルス禍で地方移住や農業に関心のある人が増えていると報道されていますが、関心を持っていても収入などの不安もあり、移住や就農に踏み切れないという側面もあります。これらの人材に対して一定の収入を補償することで農村集落の維持や産業基盤を安定させる人材の確保につなげる研究が必要だと考えます。1、研修牧場の設立する考えは。多様な人材を呼び込むために、新規就農者の育成を兼ね備えた研修機能と生産機能を持つ「研修牧場(農場)」を設立する考えは。例を挙げます。新得町においては、「シントクアユミルク」、八雲町では、「大関牧場」、中標津町では、「RARAファーム」など、道内には 10 か所以上設立されております。これらの取組は農林水産省の畜産クラスター事業が後押しをしています。研修牧場を建設することで地域に基盤のない移住者や就農希望者のハードルを下げることになり、酪農ヘルパー、牧場従業員など多様な就労形態の担い手の支援につなげていくものと考えます。2、移住者を地域の仲間として、また産業の担い手として受入れる環境づくりが重要と考えますが、担い手を育てる仕組みを町長はどのように考えているか伺います。以上です。

答弁 町長 喜井知己

狩野議員からは、「産業の担い手を育てる取組について」と題しまして、2点御質問をいただいておりますので、順次お答えいたします。1点目の、「研修牧場の設立」についてお答えいたします。まず最初に、本町の産業、主に農業関係の担い手対策の現状について御説明いたします。平成9年(1997 年)に、産業後継者対策で担い手の育成と確保を目的に「鹿追町産業後継者対策協議会」を設立いたしまして、各種交流会事業の参加、研修等来町者助成事業、産業研修生受入事業、01 農業塾等々の事業を実施し、後継者あるいは担い手の育成に努めていることは議員も御承知のことと存じます。特に、産業研修生受入事業につきましては、平成 10 年度から延べ 248 人を受入れ、酪農、畑作のそれぞれの受入農家において研修を行なっており、畑作、酪農という形、あるいは酪農という形で1年を通して従事する研修生もいるところであります。また、248 人のうち、40 人が農業従業員などとして町内に留まり、そのうち 25 人が産業後継者と結婚するなど大きな成果を挙げていると考えているところであります。今後も鹿追町産業後継者対策協議会を中心に、担い手対策、育成の対策を今後も積極的に進めていく必要があると考えております。さて、御質問の「研修牧場の設立」についてでありますけれども、道内において新規就農者の育成等の研修機能を備えた法人の設立が増えてきていることは、議員御発言のとおりでありまして、私も承知をしているところであります。それぞれの地域において、牧場ということですので、酪農を維持することへの危機感がこのような動きにつながっている側面が大きいのかなと承知しているところであります。本町においては、既存農家の規模拡大意欲がまだまだ強く、農地についても慢性的に不足している状況にありまして、継承の問題は現在顕在化しているわけではありませんけれども、この状況に甘んじることなく将来に向けた研究、これは当然必要と考えているところでであります。御質問の「研修牧場」についても、今後、どうあるべきなのか実務者で構成する営農指導対策協議会幹事会の場等でそれぞれ実務者レベルで意見交換を行なっていくことが必要であると考えております。2点目の、「移住者を地域の仲間として、また産業の担い手として受入れる環境づくりと担い手を育てる仕組みをどう考えているか」についてお答えいたします。議員御指摘のとおり、近年、農山村地域を活性化させる手段の一つとして地方への移住を促進する取組が全国各地で行われております。地方に在住する若者世代の減少、人口の都市一極集中による弊害、地方自治体の存続危機など様々な理由を背景に、国においても地方に移住する人を増やすための取組を支援する制度を創設しており、町もこれらの制度も活用し移住・定住につながる施策を展開しているところであります。また、地方への移住を希望する方の目的も、近年の通信技術の進展や高速通信エリアの拡大、コロナ禍によるテレワーク推進などにより仕事のスタイルが大きく変化してきているため多種多様となっておりまして、地域で職を探す必要がない方々も増加しております。町では、「山村留学生」あるいは「産業研修生」の制度で鹿追町へ来られた方々を、地域の仲間として受入れていると認識しておりまして、今後も様々な移住者のニーズに応えられるよう、関係機関や役場関係部署との連携を図り、1点目の御質問と繰り返しになりますが、「鹿追町産業後継者対策協議会」の事業を中心に、これからの鹿追町の産業を支えてもらえる人材の育成に努めてまいりますので、御理解と御協力をお願い申し上げまして、答弁とさせていただきます。ありがとうございました。

質問 8番 狩野正雄

町の活性化を維持するために必要な施策だと考えています。その中で「田園回帰」という言葉が言われております。その言葉の意味するところは、「地方で働いてみたい」、そういう人が増えてきている。そこに過疎が進む地域のコミュニティをどういうふうに維持するかに結びついていると思うわけです。この町を見ても離農する牧場もあります。そういう中で、第3者へ継承する仕組みがないか。また、牧場の従業員として働く中で人を育てる方法を考えたり、地域ぐるみでそれらの人を支援していく、そういうものが多様な就農形態をこれからは考えていかなければならない。これは一つの就農支援というか、就業支援というかそういう施設を造ることによって雇用の場が増えるのではないか、雇用の幅が広がっていくのではないかと考えているわけでございます。北海道の調査によりますと、こういうデータがあります。新規参入は、全道で年間 23 戸だそうです。離農される方が 193 戸、非常に先細りというか、離農する人が増えているというデータがあります。そういう中で町の産業、活力を維持し、離農の幅を減らすことが今後の課題になってくるのではないかと、産業の課題に対して町長は今後どうやって対応していくのか。確かに営農対策協議会、産業後継者対策協議会とかいろいろな機関がございますけれども町長自身はどういう考え方でプランを持っているのか、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 喜井知己

お答えをいたします。鹿追町産業後継者対策協議会も町と関係機関が入っていろいろ担い手対策を含めて実施している機関でありますので、当然私の考えも入っているということになろうかと思います。確かに、狩野議員おっしゃるとおり、新規参入に比べて離農される戸数が多いというのは、確かにそういうことかもしれません。農業の新規参入については、狩野議員御存じのとおり、まず本町における現状でいくとなかなか土台となる農地の確保がまず非常に困難であります。年間数件離農される方がどうしても出てきますけれども、それらの方の耕作をしていた土地については、既存の農家が規模拡大を進めていますので、希望者が多くてお断りをする、しなければならないという形も農業委員会からも状況は聞いているところであります。また、農業を新規で始めるとなると、当然酪農もそうですけれども初期投資の問題もあって相当難しい問題だと思っておりますけれども、将来を見通すと当然そういった対応をしっかり考えないといけないと思っております。このことについては、特に生産者と一緒に事業を進めているJA鹿追町をはじめとする関係機関、それから農地の関係もありますので、そういう機関の方と話を進めていきたいと思っておりますけれども、新規就農についてお話をいろんな機会に関係機関でするのですけれども、先ほど言ったような既存の農家の規模拡大との線引き、農地等の関係も、現状として苦慮している。既存の農家へ振り分ける、今はそういう時期にあると思っております。いずれにしても、担い手を育成する対応等については、もちろん町もそうですけれども、当然JA鹿追町もしっかりとそれに取り組む必要があると私は思っておりますので、協力しながらしっかり進めていけるように、また、いろんな機会に協議なり相談をしていきたいと思っております。

質問 8番 狩野正雄

担い手対策、これからの町の活力を維持するために、今、町を見てみると町内は法人化されている。企業的な経営をどんどんしていて、一つの酪農法人とか農業法人が出てきているわけです。だから産業が個人、家族経営から変わってきていると私も理解しております。そういう中でやはり新規の方々が参入しやすくなるような、ハードルを下げるような仕組みが必要とされてくるのではないかと思います。そこで、いろいろ調べてみました。研修牧場によって、町の産業が働く人を確保できる例として、JA浜中町の研修牧場では、2004 年にこういう取組がスタートしているそうです。そこでは 250 頭の牛を生育して、年間 860 トン生産している。そういう牧場で研修することでどういう人材が育つかということ、酪農ヘルパーとか牧場の法人の従業員になるとか、そういうことで人材に支援している。その研修生に対して所得の補償がないと人材が来ないと思うのです。そこで浜中町においては、月額、夫婦2人で 30 万円補償して支給しているということでございます。そういう給料というか、所得の裏付けがあることによって、これからの町の産業の担い手になるために乳牛の管理だとか、飼料の生産調整、そういった技術をそこで学ばせている。そうしたことによって牧場が維持され、離農牧場を半年間、意欲のある人には経営を管理を、そういうものを体験させて独立させるような仕組みを作っているということが報告されておりました。結果として、浜中町の全体の酪農家の3割に当たる 41 戸が新規就農がリレー方式ということで参入することによって、農村の地域社会のコミュニティの維持につながっていると。やはりこれから先、大きなメガファーム、ギガファームがどんとできただけで、ロボットが導入されて人手がかからなくなって、だんだんとそういうことで果たしていいのか。やはりいかにして働く人の雇用の場を作っていくか、それはみんなで真剣に考えて、いろんな先進地域の事例というものを参考にして、地域のコミュニティをいかに守るか。それで学校や保育所だとかそこで働く付属する人、まちの商店もあります。そういったところに波及していくのではないかと思うのですけれども、町長、いかがですか。

答弁 町長 喜井知己

お答えをいたします。今、JA浜中町の事例のお話もいただきました。浜中町については、特に早くから取り組んでおられる先進的な事例で、現在のJA浜中町の会長は、結構あちこちで講演をされていて、私も最近、中小企業家同友会か何かの講演があって、実はオンラインで聞かせていただきました。いろいろな仕組みの中でやっておられていると承知をしておりますけれども、前提となるのは、研修牧場は酪農生産法人で、そこの中で生産を上げて経営をしていると私は承知をしています。行政からの支援がどういうふうになっているか、私は詳しくは承知をしておりませんけれども、いずれにしても1つの酪農生産法人の中で研修の機能も備えてという形だと承知をしておりますので、そういった形で形態としてもしっかり機能していくのは、いざやるとすればそういう形にしていかなければならないのかなと思っているところであります。当然、農業、酪農も含めて経営形態、いろいろ大きいところから、規模はそれぞれありますけれども、狩野議員がおっしゃるとおり地域のコミュニティ、いろんな面を考えるともちろん研修生も大事ですし、大きな農場で働く従業員も当然必要です。経営形態、経営規模については一律である必要はなくて、多様な形態があるのが地域のコミュニティの維持では必要だと私も思っておりますので、今後、全体的に大型化していきますけれども、必ずしも全員が大型化一辺倒に進んでいるわけでもありませんので、将来的に新規就農のハードルは、まだまだ高いと思うのですけれども、第三者継承の問題についても離農される方がいても施設を他の人に譲ることがまだまだいろいろ課題があって、実現をしていない状況にもあると承知をしております。ただ、いずれの時期かには第三者継承の形もしっかり取り入れていく必要がある時期がいずれ来ると私も思っておりますので、現状の農業者の皆さんの意識調査等もしていると聞いておりますので、JA鹿追町も次の振興計画等々も検討していく段階になっておりますので、そういった面も含めて今後の在り方についてはしっかりと議論をしていかなければいけないと思っております。

質問 8番 狩野正雄

簡単にはいかないことは私も承知をしておりますが、いろんな先進地の事例だとか、所得の補償の方法とか、いろんな町の活性化の方法をみんなで考えていく。そのことが町の活力であり、町の魅力につながっていくと考えますので、ぜひよろしくお願いいたします。以上で終わります。

質問 8番 狩野正雄

いいです。

出典:鹿追町議会 令和3年第2回定例会 2021年6月25日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる