士別市議会 令和4年第2回定例会 2022年6月16日
学校給食センターの運営について
2022年6月16日、士別市議会の一般質問で、大西陽議員が「学校給食センターの運営について」質問し、教育長 中峰寿彰が答弁しました。
- 質問者
- 大西陽 議員
- 答弁者
- 教育長 中峰寿彰
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 12番 大西陽
それでは最後になりますけれども、学校給食センターの運営についてお伺いいたします。学校給食は成長期にある児童・生徒の健康の保持増進と体位の向上に大きな役割を果たしています。また、食べるという人間にとって基本的な欲求を満たす時間でもあり、今はコロナ禍の中である程度制限されますが、本来みんなで一緒に楽しく食べる体験を通じて望ましい食習慣を身につけ、好ましい人間関係を育てる場となっています。我が国が学校給食に取り組んだ歴史を振り返ると、1929年に始まる世界恐慌の結果、欠食児童や健康状態の不良な児童が急増したことから、1932年に就学奨励や体位向上の見地から当時の文部省訓令として学校給食臨時施設方法を公布し、本格的に学校給食に乗り出したという経過にあるようです。また、1940年には児童の体位の向上に対するより積極的な取組のために、学校給食奨励規程を制定しております。さらに、1954年に学校給食法が施行され、その法的根拠が確立されたことにより、我が国における学校給食が飛躍的な充実を遂げるに至っております。2008年には学校給食法が大幅に改正され、学校における食育の推進を図る観点から学校給食の目標を見直し、栄養教諭等がその専門性を生かして学校給食を活用した食に関する指導を行うとともに、文部科学大臣が定める望ましい基準に照らし、学校給食の衛生管理を定めております。改正に伴い、学校給食の従来の目標に加え、食生活が食に関わる人々の様々な活動を養うこと、我が国や各地域の優れた伝統的な食文化について理解を深めること、食料の生産流通及び消費について正しい理解に導くことの3項目が追加されて、学校給食は教育の一環として実施していくことが明確になっております。本市の学校給食センターは1969年12月に開設し、2001年3月に現在地に新築移転しており、市のホームページによりますと、1970年1月から1日5,500食のパン、牛乳、スープ類の給食を始めて、その後、主食に米飯、パン食、麺食を中心とした献立により、2022年5月現在で小・中学校及びその他を含めた受配校数が13校、1日給食数が1,506食を提供しております。本市の学校給食は、食育の一環として地場産の食材を使用したふるさと給食を実施するなど意欲的な取組を行っていますが、少子化の傾向にある中で今後児童・生徒数が減少することが予測されることから、センターの調理能力を最大限活用することと併せて、食育の観点からも、保育園、幼稚園、高校などへの給食提供について道教委をはじめ関係する保育園及び幼稚園、その保護者などとの協議を含め、実施に向けて検討すべきだと思いますが、これに対する見解をお伺いいたします。 (降壇)
答弁 教育長 中峰寿彰(教育長は2023年3月まで)
ただいまの御質問にお答えいたします。現在の士別市学校給食センターの給食提供先は、市内小学校6校、中学校4校に加え、和寒町からの受託の下、同町の小学校、中学校各1校のほか、士別東高校の合計13校となっています。また、地場産食材を豊富に活用したふるさと給食については、これら13校に年8回提供しているほか、2か所の地域保育所と2つの認可外保育所、そして私立の幼稚園、認定こども園3園の合計7施設に年3回提供をしているところです。また、現状はコロナ禍で実施できていませんけれども、その幼稚園、保育園等を訪問する際には、お話のあった栄養教諭も現場に同行訪問して、地域の食材などに関わる学び、食育指導なども実施しているところです。給食食数についてですけれども、士別市学校給食会の本年度の実施計画では1日1,506食、年間総食数は約29万3,000食となっています。現在の施設は最大調理能力1日2,500食分として平成13年3月に供用を開始したところでありまして、18年度には現施設としての最多食数となる1日2,414食を提供していましたが、少子化の中で年々減少し、今日に至っています。そこで、まず高校への給食の提供についてです。士別東高校へは保護者の強い要望を受け、平成8年4月から提供を開始しました。1食の単価設定に当たっては、北海道学校給食会を介しての白米やパン用の小麦粉などのほか、北海道指定の牛乳を使用できないことから一般流通品を調達することになり、義務教育段階に比べて割高にはなるものの、市が設置している学校として配送や配膳の器具等を小・中学校同様に整備することによって学校給食として供給可能となっています。なお、本年4月からは東高校における牛乳の提供は取りやめているところです。一方、市立以外の学校への提供の場合、食器や食缶、搬送運搬コンテナなどの器具類に係る費用をはじめ配送等の経費の取扱いが課題となるほか、実際にどれくらいの生徒が給食を希望するのかということが課題になるものと考えています。他方、幼稚園や保育所等への給食提供に関わって、現状、市立の保育所と認定こども園の3施設のほか、私立の認定こども園と認可外保育所の各1か所においては施設内に調理室を備えており、自前調理での給食が提供されています。こうした状況を踏まえつつ、幼稚園等への日々の給食提供については、私立幼稚園の設置者からの要望を受け、学校給食センターとして提供が可能か以前から検討をしてきたところです。この検討に当たりましては、国の基準や通知、ガイドラインなどに加え、他自治体の状況なども参考に、当センターの施設設備の整備や食器等に係る経費なども試算するなど調査・検討を重ねてきました。この結果、まず1つ目の課題として、未就学の幼児については、仮に小学校低学年用の給食であっても栄養過多が生じるということが挙げられます。例えば牛乳についても幼児に適量のパックは需要が少ないために価格が約2倍になってしまいます。また、主食のパンや委託米飯についても現状では幼児用の規格がないため、新たな規格での製造を依頼することになるとともに、北海道学校給食会などの会がないことから、市場で通常販売されている小麦粉や白米を使用しなければならないこと等々によって、1食当たりの単価は割高になるということが考えられます。あわせて、おかず類の調理に当たっても、現在の形態は1日13校分を2つのコースに分け、2系統の献立を同時に調理できるよう、設備の配置や作業工程の動線と人員体制をしいており、こうした中で幼児用の給食を調理するためには新たなラインを設置しなくてはなりません。したがいまして、一連の機材、機器類の整備などが必要であり、その費用について試算したところ、概算で2億円を超える事業費を要する結果となりました。また、学校給食衛生管理基準では、調理用の食品は適切な温度管理の下、出来上がりから2時間以内に喫食できるよう努めることが求められている中で、幼稚園や保育所等の昼食時間帯が学校給食よりも約1時間程度早く設定されているため、この時間を前提として調理するとなると一部の学校では基準時間を超えてしまう状況となります。こうしたことに加え、既に設置者の自己負担をもって給食提供のための施設設備の整備をはじめ、人的体制なども含めて対応している私立施設もあることを踏まえると、公平性をどのように担保するかということも配慮が必要と考えます。お話しのとおり、既存の施設をいかに有効活用するのかという視点は極めて大切であると考えています。学校給食センターにおいても施設の処理能力を存分に発揮させるべく、工夫、検討していくことが必要と考えるところではありますけれども、現時点においては御提言のありました私立幼稚園等への給食提供は難しいものと考えているところです。以上申し上げまして、答弁といたします。 (降壇)
質問 12番 大西陽
教育長の答弁を総合すると、できないということですね。どうですか。もう一つ、そうしたらお伺いします。調理能力1日2,500食、今の実数でいうと990、1,000食余り余裕があると。これをいかに効率的に利用するかという今お話がありましたけれども、今の段階で想定しているのはどういうふうに効率的に利用しようとしていらっしゃるのでしょうか。
答弁 教育長 中峰寿彰(教育長は2023年3月まで)
再質問にお答えいたします。お話しのとおり、現時点での幼稚園等への提供は難しいということでお答えをさせていただきました。それで、私が答弁で申し上げた、いかに有効活用するのかという視点、これは本当に大切だと思っていますが、現状においてはそれを有効に、では具体的にどういう形で使えるかという段階まで至っていません。現状において学校給食センターが、当時計画していた食数、最大で当時でも2,400食余りございましたので、そこが一つの基準となって施設を整備したところであります。現時点においては、それ以上にというところは、いろいろ給食のニーズ、例えば先ほど申し上げた東高の分もそうですけれども、それ以外となった場合に費用負担、当然これは今和寒町に提供するに当たってもいろんな分に費用負担いただいております。そういったものも伴う中でいいますと、相手方といいますか、利用を希望されるほうの意思というものもございますので、具体的に今現時点、では、残り約1,000食分をどうするというところについては、現時点での方策は現実的にはないところでございます。以上でございます。
質問 12番 大西陽
希望があるというのは事実なんです、幼稚園から。それは聞いております。それで、市内幼稚園ですから希望があると、それから給食センターというその場所があるということですから、今いろんな課題をお聞かせいただきましたけれども、何とか課題整理しながら、時間かけても結構ですから、何とかできる方向で検討できないものかどうか、再度お伺いします。
答弁 教育長 中峰寿彰(教育長は2023年3月まで)
再々質問にお答えいたします。答弁でも申し上げましたとおり、以前から私立の幼稚園のほうからは給食提供について実現できないのかという話が、一つにはこども・子育て担当部局、それと相前後して給食センターのほうにということで話をいただいていまして、先ほど申し上げたような具体的な検討をしてきた経過です。そんな中で、実は一番最初の時点では、それぞれ私立幼稚園というのは3園だったんですけれども、一つの施設が認定こども園という形に移行しまして、自前での給食提供するということになってきたこともございます。そういう中で、先ほど申し上げましたように、様々なかかる経費のこともありますし、一方ではそういうふうに自己負担といいますか、そういう形で整備しているところもあります。お話しのとおり、課題の解決ということを全く何もしないということにならないと思っていますけれども、しからばその費用の問題をどういうふうにクリアできるとか、あるいは本当にニーズに対応するものができるのかということが一つ、実は基本答弁で申し上げていませんけれども、給食センターでの提供が仮にできないとして、ほかの民間の事業者で給食提供していただけるようなことができないかということで、幼稚園のほうでも動かれましたし、その部分については私ども市のこども・子育て応援課、そして給食センターも一緒に連携を取ってそういった事業者に相談にも行っています。なかなかその中では食のいろんな、先ほど言った栄養価だとか様々なこともありまして、今現時点では難しいというお話です。そんな中で、課題についての検討ということはしてきますけれども、現時点ではなかなかこれは実現は難しい状況にあるなということでございますので、お気持ちは受け止めているつもりなんですけれども、なかなか難しいところは御理解いただきたいと思います。以上です。