士別市議会 令和3年第3回定例会 2021年10月28日
地域公共交通のあり方について
2021年10月28日、士別市議会の一般質問で、村上緑一議員が「地域公共交通のあり方について」質問し、市長 渡辺英次、総務部長 中舘佳嗣が答弁しました。
- 質問者
- 村上緑一 議員
- 答弁者
- 市長 渡辺英次、総務部長 中舘佳嗣
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 10番 村上緑一
多くの市民の皆様から負託をいただきまして渡辺市長が誕生しました。改めて、市長就任おめでとうございます。就任してから、約1か月がたちます。市長の椅子にも大分なれてきたことと思います。多忙な中ではありますが、基幹産業農業、商業、工業の振興に新たな風を入れて地域の活性化に努めていただきたいと思います。よろしくお願いします。それでは、第3回定例会に当たり、通告に従いまして一般質問を行います。始める前に、2問目の質問に用意していました、コロナ禍による農畜産物への影響と干ばつによる農作物被害対策の質問については、昨日の山居議員の質問がありましたので取下げをしたいと思います。あえてこの場をお借りしまして、私からも早急に米価下落対策、干ばつによる農作物の被害調査の対応、対策をお願いしまして、1問目の質問に移りたいと思います。地域交通の在り方について伺います。初めに、地域交通の現状についてです。何度か地域交通問題については質問をした経過がありますが、その都度、交通課題への解決に向け、取組をします、公共交通の構築に努めますと答弁をいただいております。農村地域の著しい人口減少や少子高齢化、免許返納が進む中にあり、早期に交通課題対策が必要と思います。現在も路線バス利用者の減少に伴い、路線の変更や減便が行われ、その対応として、デマンド化への転換やスクールバスとの混乗、敬老バス乗車証の対象拡大などをして、利用者を増やす取組を行っています。このような取組の成果は上がったのでしょうか、伺います。交通網とは、各種交通機関が発達して網目のように縦横に通じることです。人口が多い都市では交通網の構築がされていますが、人口が少ない地域については大変な課題であります。本市においては、南士別、北町、下士別、多寄、武徳、中士別、上士別地区などは、特に縦横のバス路線とのアクセスが悪く、交通課題の一つだと思います。前回も、私は地域の情勢にあった柔軟な公共交通と、利用実態に即した乗り合い型交通の必要性について質問してきましたが、本市の地域交通の在り方についての考えを伺います。次に、次世代モビリティビジョンの考えについてです。2018年トヨタ自動車の豊田社長は、これからは自動車を造る会社からモビリティサービスの会社になると発言して、モビリティの言葉が注目されるようになりました。意味合いの中に単なる移動や交通だけでなく、移動によって得ることができる多様な可能性を含んでいると言われています。今回、市と士別軌道、士別ハイヤーで次世代モビリティビジョンの連携、締結が行われました。このことによって、市民ニーズに対応した公共交通になるのでしょうか。また、多寄乗り合いタクシー実証試験が令和3年12月から令和4年2月の3か月間、冬季に行われ、1期から3期での実証期間とされています。事業の内容と目的について伺い、実証試験予算100万円は国の補助対象になるのか、予算の使い道を含めて説明を求めます。次に、1市3町の公共交通の連携についてです。全国的に人口減少が進む中、市町村間での広域連携により各種行政サービスの提供が行われ、過疎化地域での課題の克服に向け取組が行われています。本市でも、剣淵町、和寒町、幌加内町では消防をはじめ観光など様々な連携が行われていますが、今後、公共交通の連携を図ることにより、広域的な行政サービスの向上につながると思います。これについての考えを伺います。最後に、次世代モビリティビジョンの中に感染症の対応があります。現在は緊急事態宣言も解除になり、徐々に経済活動にも活気が戻ってくると思います。ですが、市内の繁華街では、人出が低迷しています。今後の繁華街の活気を取り戻すためには、経営回復対策はもちろん、感染症対策の中、安心して飲食ができ、安全に自宅に帰れる情報の発信や仕組みづくりが必要ではないでしょうか。それには、士別市、量販店、士別ハイヤーなどとの連携が必要で、場合によっては、市内の飲食店を守る条例を考えてはどうでしょうか。多くの市民、近隣市町村の方々が安心して繁華街を訪れることにより、市内経済活動の活性化につながります。これについての考えを伺い、この質問を終わります。 (降壇)
答弁 市長 渡辺英次
村上議員の御質問にお答えいたします。初めに、地域における公共交通の現状についてです。本市の公共交通は他地域と同様、人口減少や少子高齢化が進むとともに新型コロナの影響もあり、利用者が減少するなどの課題があります。このような中で、公共交通の利用促進策として、スクールバスへの一般利用者の混乗や一部路線バスの予約型運行への移行などを進めるとともに、福祉政策としての敬老バス乗車証の対象者を拡大するなど、利用者の拡大や利便性の向上に向けた取組を進めてきました。さらには、公共交通事業者においても、路線バスにおける利用者が少ない一部の便を独自に減便するなどの対策も講じられているところです。これらの取組によって、利用者が増加しないまでも、効率化と利便性の向上を図ることで地域の公共交通の維持につながるなど、一定の成果があったものと考えています。また、本市の公共交通の在り方は、平成30年度に策定した士別市地域公共交通網形成計画に基づき、円滑に乗り継げる公共交通ネットワークの形成や地域を支える新たな公共交通体系の導入等によって、計画の基本方針である持続的な公共交通ネットワークを構築することが重要だと考えています。次に、士別市次世代モビリティビジョンについてです。本ビジョンは、本市及び有識者、市内公共交通事業者、国・道等の関係機関で構成する士別市次世代モビリティ推進会議において、将来における公共交通体系の指針として、本年10月に策定しました。このビジョンは、感染症への対応やデジタル化の推進、交通結節点の整備と利用環境の改善、シームレス交通の実現を推進することで、持続可能な公共交通の維持を目指すことを基本理念としています。また、その取組期間は本年から令和10年の8年間となり、市内交通事業者と市がそれぞれの役割を果たしながら、将来における本市の交通体系の構築に向けて連携した取組を推進することも位置づけています。多寄地区における乗り合いタクシーの実証実験は、令和2年度の地方創生臨時交付金を繰り越して全額充当し、モビリティ推進会議等での検討を踏まえて実施するものです。具体的には、多寄町の住民が多寄中心部や士別市街地まで予約制の乗り合いタクシーで移動できる仕組みを実証する試験として、関係機関や交通事業者などとの調整を進めており、実施期間としては本年12月から翌年2月までの3か月間を想定しています。多寄地区以外の各地域においても、それぞれ地域性や公共交通の運行状況、住民ニーズに違いがある中で、利用実態にあった公共交通体系の導入を検討する必要があります。今後、次世代モビリティ推進会議において、多寄地区の乗り合いタクシー実証実験の結果を踏まえた協議を進める中で、年度内に取組の方向性や年度内の取組内容について検討し、ビジョンの実施事業に反映させたい考えです。次に、1市3町での公共交通の連携についてです。公共交通分野での広域連携として、道では、住民生活や経済活動を支える持続的な公共交通を形成するため、広域での地域公共交通計画の策定について、上川管内の各市町村との連携の下、令和4年度の完成を目指して作業を進めており、本市としても、この協議に参加をしています。現時点では、広域路線の維持確保などの取組にとどまっておりますが、今後はこの計画に基づき、さらなる広域連携を検討してまいります。次に、市内経済活動の活性化や感染症対策のための料飲店組合や士別ハイヤーとの連携についてです。次世代モビリティビジョンでは、今後、利用環境を改善することで、公共交通利用者の回復と利用促進、意識醸成による新たな顧客の創出の必要性についても、基本的な考え方の一つとして示しているところです。御提案のありました、市内飲食店との連携については、例えば食事代とハイヤー代をセット販売するなど、公共交通を維持する在り方の一つとしてあり得るものと考えております。一方で、生活する上での交通を確保することが地域公共交通の課題解決に当たっての最優先と考えていることから、現時点で条例制定の検討には至っていませんが、引き続き経済対策に加えて、地域交通の利便性の向上や効率化などの視点で取組を進めることで、持続可能な公共交通の形成を目指します。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
再質問 10番 村上緑一
再質問をさせていただきます。今回の多寄との実証試験が行われるということ、ある程度、大まかな答弁をいただきましたけれども、その中にもう少し細かく考え方をお聞きしたいと思います。まず、8月に多寄Aコープ店がミニショップヤマモトさんに、が出店されて新しい話題となったことは皆さんも御承知だと思います。本当に多寄の方々にすれば、町内で買物ができ、地域住民のつながりにもなるということで大変喜んでいるということをお聞きしております。私も来店させていただきまして、ジンギスカンを買ってきましたけれども、本当に店の中は小ぢんまりした温かい雰囲気の中で、店員さんの対応もよくて、地域の要望の商品なども置かれる、そういったお店でありました。こういった地域の商店を維持していくためにも、今回のモビリティビジョンの中の地域交通の中で、実証試験の中でも、多寄、ミニショップヤマモトさんを経由して士別に行かれるとか、そういうことも考えておられるのか。また、そこである程度買物ができ、今後そのヤマモトさんを利用しやすい環境をつくっていただけるのかをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 総務部長 中舘佳嗣(総務部長は2022年3月まで)
村上議員の再質問にお答えいたします。多寄地区の買物環境づくりにつきましては、議論を始めまして、もう3年目になります。その中におきましては、地域で、そういった生活に必要な店舗、買える店舗が欲しい、もしくはそのための足の確保というのはどうなんだという様々な議論があったところです。その中で、今回地域に地元の方がその店舗を出店していただけるということで、1つ、地域の要望としては形になったわけですけれども、我々がその議論を進めていた地域交通の整備の中では、買物、それから、例えば通院、通学、様々な生活に必要な足をどのように確保していくかという議論の中では、地域のそういったお店を継続していくためには、地域でも買い支えという意識が必要だろうというのが、その議論の中でも出てきております。そういった意味では、今回の実証試験の中でも、まず多寄地区の一つの拠点としては、その店舗を1つの拠点として、一旦そこに結節点として立ち寄る。そこから既存のバス等のアクセスにつなげるといった考え方も取っておりますし、また多寄医院の営業、開設時間に合わせたダイヤということも念頭に置いて試験に取り組むという考え方に立っておりますので、私どもといたしましては、そういった買物や通院、通学に、より利便性の高い交通体系の在り方ということを1つ念頭に、まず地域の中で、そういった近くに手軽に買物ができる店舗、これもぜひ多くの方に利用していただきたいという、そういった考え方の下に実証実験に結びつけていきたいと考えております。以上です。