士別市議会 令和2年第3回定例会 2020年9月15日
学校施設における諸事について
2020年9月15日、士別市議会の一般質問で、苔口千笑議員が「学校施設における諸事について」質問し、生涯学習部長 鴻野弘志が答弁しました。
- 質問者
- 苔口千笑 議員
- 答弁者
- 生涯学習部長 鴻野弘志
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 3番 苔口千笑
通告に従いまして一般質問をいたします。学校施設の老朽化は全国的な課題であり、古くなった建物の計画的かつ効率的な修繕による長寿命化が求められてきております中、本市においてもこのほど完成した士別市学校施設長寿命化計画は大いに関心を寄せていた計画でありますことから、まずは本計画について質問をいたします。本計画には学校ごとに施設の状況や課題が明記されており、校舎の劣化状態を画像とともに掲載するなど視覚的にも非常にわかりやすい内容となっておりましたことから、改めて一日も早い修繕の必要性が見てとれるわけですが、こたびの計画は概要の記載がほぼほぼで、実施計画が伴っていないなど、率直に申し上げて非常に残念です。検討の経緯も含め、疑問を呈したい箇所が散見されますけれども、肝要なのは実際にいつ何を、もしくはどこから取りかかり始めるのかというところであるかと思います。上位計画との整合性と言われますけれども、具体的にどこと整合性がとれれば時期的な話に向かえるのでしょうか。いずれにしても2020年からの計画期間は既に始まっておりますことからも、実施計画に向けての検討はいつからなされるのかをお知らせください。なお、財務省が自治体の事後的修繕体質を予防的修繕に変えていくために、長寿命化対策に取り組む自治体に国の補助金を優先的に配分したり、補助率を上げたりする改革を行うことを示唆しているという文献もありましたことから、本市といたしましても、事後的修繕から予防的修繕へという関係各位の意識改革が求められていることをどのように捉えられているのかについても見解を求めます。関連しますことから、朝日中学校の耐震化について続けて質問をいたします。朝日中学校は本市で唯一耐震化がなされていない学校施設ですが、経費節減の兼ね合いも含め、朝日中学校の基本計画と学校施設長寿命化計画をあわせて策定する旨が平成30年の第2回定例会において説明されておりました。朝日中学校について、検討の経緯や進捗と経費の節減にどのようにつながるのかもお知らせ願います。次に、GIGAスクール構想に向けた学校施設の設備環境について伺います。1人1台のタブレット端末ということで、機種の選定や回線業者の選択など来年度からの始動に向けて準備が進められていることと思います。そこでまずは現在の進捗や経過についてをお知らせ願います。そして、このタブレット端末についてですが、学校で一括管理するものなのか、もしくは持ち帰りを認めて個人での管理になるのか、いずれかによっても必要とされる設備環境の内容が変わってくることと思われます。充電などに必要な電気等の設備ですとかセキュリティ対策も含め、どのような想定と試算が出されているのでしょうか。ランニングコストも含めてお知らせ願います。最後に、インフルエンザの予防対策として、学校施設に光触媒の活用の検討を願いたく質問いたします。古くは1970年代より報告が挙げられております光触媒の技術は、1980年代の深刻な環境汚染を背景に空気浄化としての研究開発がなされ、空気清浄機が実用化されました。90年代に入ってからは建材分野での応用が進み、2000年代には室内照明で抗菌・抗ウイルス効果を発揮する光触媒へと技術開発が進められております。2007年から2012年にかけてNEDOと呼ばれます国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構によります産官学のプロジェクトが発足。この循環社会構築型光触媒産業創成プロジェクトにおいて、空港や病院といった公共施設での実証試験の研究成果が報告されており、その際の資料を今回NEDOから許可をいただきまして参考資料として挙げさせていただきました。技術の進歩は目覚ましく、近年では光触媒による抗ウイルス効果の実証を得た、ありとあらゆる製品が次々と商品化され、入手が容易なものもたくさんあるようです。本来であれば学校施設長寿命化計画の実施計画にあわせて学校施設の修繕時に光触媒を用いた建材の活用というお話をさせていただきたかったんですけれども、そちらに関しましては適切な時期に改めますので、今回は直近の感染症対策として今ある財源でも取り入れることが十分に可能と思われます光触媒の活用について質問いたします。新型コロナウイルスとインフルエンザとの同時流行が懸念されております今期は、いつも以上に対策を講じる必要性があると誰しもが感じていることと思います。光触媒の中には大きな財源を要する大がかりな工事を伴わないものもあり、スプレー剤によるコーティングもその一つです。さきの第2回定例会で、かつて本市でも消臭のために光触媒のスプレーを用いた経緯があるとの御答弁をいただきましたけれども、そのスプレーにも抗ウイルス効果の実証データがかねてより示されておりました。多種多様な製品がありますことから、選定次第では学校判断として取り入れていただくことも十分可能ではないかと考えますし、そのためにもこういうものがあるというまずは情報の共有が必要で、教育委員会として推奨していただくのもその一つの方法ではないかと思います。今期保護者はもとより地域が望むのは、子供たちを安心して学校に通わせることのできる学校施設内の環境、とりわけ感染症に対する予防対策であります。前向きかつ意欲的な答弁を心から望みます。 (降壇)
答弁 生涯学習部長 鴻野弘志(生涯学習部長は2021年3月まで)
ただいまの御質問にお答えします。全国的に高度経済成長期を中心とする時期に建設された施設が老朽化し、整備需要が増す中、本市の施設も同様に改修等が必要な時期を迎えています。本市の財政状況にあっては、学校施設に限らず市が保有する全ての公共施設の現在の状況や将来の見通しを踏まえた上で市民サービスの提供を確保するため、士別市総合計画への反映を前提とした士別市公共施設マネジメント基本計画を策定しています。また、今回策定した長寿命化計画は学校施設全体の状況を把握することを目的としており、整備の時期についてはこれらの計画と整合を図った上で決定してまいります。次に、公共施設の管理の考え方についてです。士別市公共施設マネジメント基本計画では、従来の事後対応型から予防保全型に転換することにより建築物の長寿命化を図り、ライフサイクルコストの抑制に努めることとしておりますので、同様の考えに立ち、国の補助金等についても最大限活用できるよう予防保全型の管理を行ってまいります。次に、朝日中学校の耐震化についてです。朝日中学校は市内の小・中学校で唯一耐震化が終わっていない学校であり、士別市小中学校適正配置計画では平成30年度から令和6年度までの第2期において耐震化を進めることとしております。一方で、士別市公共施設マネジメント基本計画では平成29年度から令和7年度までの第1期において学校のあり方を検討することとしていますので、児童・生徒の人数が大幅に減少していることも踏まえ、今後の中学生となる子供の保護者を中心に来月から協議を開始し、検討を進める中で最終的な方針を決定する考えです。なお、体育館については上士別小学校と中学校のように隣接する糸魚小学校の体育館を共有することを含めて、現在の生徒数に見合った校舎とすべく協議してまいります。次に、GIGAスクール構想における進捗や経過についてです。児童・生徒が1人1台使用する端末については、今月1日入札を終え、仮契約を行ったところであり、今年度中の納品を予定しています。この端末は、学校での一括管理を基本とし、特定の教科にかかわらず、日常的に学習活動で用いることになりますが、新型コロナウイルス感染症の拡大などにより再び臨時休校せざるを得ない場合で、各家庭に通信環境や端末がない場合、機器を貸し出すことも想定しています。充電等に必要な電気の設備については、端末充電キャビネットの設置とあわせ、必要な電源工事を行います。また、この端末の基本ソフトであるオペレーションシステムは、インターネット上で更新作業やセキュリティ対策を自動で実施するため、ウイルス対策ソフトが不要であり、セキュリティ対策の費用は発生しません。各学校において端末の使用時間や使用方法も異なり、正確な電気料積算は難しいところではありますが、端末1台当たりの標準的な消費電力などをもとに次年度必要となる電気料の概算を把握し、予算に反映してまいります。最後に、インフルエンザ対策に向けての光触媒の活用についてです。光触媒の分野における技術革新によりさまざまな研究が行われ、ウイルスに対して効果を発揮しているとの情報もあることについては、さきの第2回定例会での苔口議員の質問でお聞きしたところです。しかし、一般的には広く普及している状況にはなく、施工する内容等によってはコストの課題もあるとの情報も得ています。また、さまざまな製品が発売されているがゆえに、どのような製品をどういった形で取り入れればよいのか、どのくらい効果が続くのか、期待した効果が得られないことはないのかなど明確になっていないことも多いため、現段階で教育委員会として推奨することは難しいと考えます。今後、製品の詳細や期待される効果が明らかとなり、一般的な利用が図られた場合には改めて導入の適否を含めて検討してまいります。文部科学省が作成した学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル、学校の新しい生活様式では、まずは手洗い、せきエチケット、清掃などの徹底について示されていますので、子供たちの安全・安心確保のため引き続き感染症に対する予防策に取り組んでまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
再質問 3番 苔口千笑
再質問させていただきます。まずは長寿命化計画についてです。公共施設マネジメント計画ですとか、もろもろの上位計画と整合性をということで御答弁いただきましたけれども、それは公共施設マネジメント計画を立てる際に、この長寿命化計画をあわせて策定の時期を検討するという認識でよろしいでしょうか、確認です。それともう一つ、光触媒の件でお伺いします。まだまだ一般的に普及されているものではなく、どういったものかが、効果がわからないという現状においてという御答弁だったかと思いますが、わからないものを教育委員会としては調べてはまずいただいているんでしょうか。どういったものがあって、どういうふうな検証結果もある、こういう状態にある、ここがわからない、もろもろまず調べていただくことが先決かと思いますが、そちらについても御答弁いただきたいと思います。
答弁 生涯学習部長 鴻野弘志(生涯学習部長は2021年3月まで)
再質問にお答えいたします。まず長寿命化計画についてでございます。この長寿命化計画については、先ほど答弁でも申し上げましたとおり、学校の現状の把握をまずするということ、そしてそれらに基づいて後にどういうふうな手法をとっていくか。そういったことで公共施設マネジメント計画を立てたときに整合が図られているのかということもございますが、なかなかそこを全てうまくリンクさせられたかどうかということでは、少しそういうふうにはなっていないとは思っております。ただ、あくまでも長寿命化計画は今の現状の土台となるべきものでございます。そういったことから公共施設マネジメント計画あるいは一番の頂点となる総合計画、これらを勘案しながら進めていきたいということで考えております。それから、2つ目のインフルエンザ対策に関してということでございます。私どもも少し、なかなか情報がない中で調べさせていただきました。まずインフルエンザ対策ということで、その光触媒、まずは大がかりなということで、議員からも今御質問でございましたけれども、我々の少し調べたところでいけば、ある程度効果を持続させるということでいきますと、おおよそということでありますけれども、その光触媒を施工していくということになると、学校でいうと1教室当たり約60万円ぐらいかかるのではないかという試算もしているところです。また、製品をつくっているその業者の方からも少しお話を伺うこともありました。そのような中では、インフルエンザ対策ということでございますけれども、実はその確認をさせていただいた業者の製品に関しては、例えば医薬品医療機器法で認可を受けている物質ではないということでございまして、その場合には疾病の治療あるいは予防をあらわすインフルエンザ対策という言葉は実は使えないんだということも伺ってございます。しかしながら、もう一方では、やはり数は少ないのでありますが、そういった施工例、そしてそれが有効であるという情報も我々もキャッチもしているところでもございます。そういった意味では、なかなか今この状態でいかがかということでは非常に難しいとは思っておりますけれども、後にまだまだ情報の収集等には努めていきたいと、その上で適切な判断をしてまいりたいというところでございます。以上です。
再質問 3番 苔口千笑
光触媒の件、もう一度再質問させていただきたいと思います。今御答弁いただきましたコーティング60万円というお話ですけれども、そういったものもあるということで、いろいろな本当に種類があります。中にはスプレータイプで200ミリないし400ミリで販売されているような商品もあって、それは例えばクラスに1つ置いておいて、担任の先生なのか生徒なのかわかりませんけれども、各自しゅしゅっとやるようなことも可能ではないかというお話も実際に伺ったことがあります。そして、コーティングのこの60万円の内訳は、ほぼほぼ人件費、コーティングの技術料ではないかというお話も聞いておりますので、実際にこの光触媒としてのスプレー材のものを、技術を持った方ではない、通常で販売されているものという形で使う方法もあるのではないかなと思いますし、そしてもとの薬機法のお話ですけれども、薬機法、医療関係のほうで許可を取っておらないものであったとしても、効果は実証されているようなものというものが数多くあると思います。そういった例えば虫よけの商品なんかも、虫よけとはうたえないけれども、アウトドアポリスプレーという名称を変えて実際にその効果を実証している商品という形で、法に縛られていないような形で、実証データが検証されているものもあるということも含め、もう一度何がしか対策をとっていただけないのかということは考えていただきたいなと思います。いずれにしても考えていただけて、どういったものがあるのかというものを調べてみましたという御答弁いただけたのはありがたいと思います。そして最後に、公共施設マネジメント計画の件の、先ほどのもう一度確認なんですけれども、今、総合計画、最上位の総合計画ということですけれども、2018年から2025年ですか、そうすると次期総合計画の計画が始まるのは2024年かと思うんですけれども、この時期の公共施設マネジメント計画にも合わせて長寿命化計画も含めていろいろ検討が始まるという認識でいいですか。最後に確認です。
答弁 生涯学習部長 鴻野弘志(生涯学習部長は2021年3月まで)
再々質問にお答えいたします。まず光触媒の関係で、答弁で申し上げましたようにさまざまな種類の製品があるのかなという認識がまず一つあります。そんな中で、先ほど再質問で答弁申し上げたことも一つですけれども、一方でもう一つに関して、例えばその製品を扱っているこの販売会社からの聞き取りでいきますと、光触媒の施工液の販売についてということで、それらに関しては、実は施工の講習会の開催とあわせて製品の販売を行っているということも伺ってございます。実態として講習会も通常約3カ月ごとにということでもございますし、今例えばその人手ということでいきましても、こういったようななかなか単純に製品を持ってきて、言ってみれば素人といいますか、誰でもがすぐできるものではないのかなということも考えてございますし、一方で我々もなかなかそのスプレー缶というものが、ちょっと製品として、あまりこう深く掘り下げて調べている段階ではございません。あくまでもその施工液の塗布というかそういったことで調べてきているという経過がございます。それから、最後ですけれども、公共施設マネジメント計画、総合計画との整合ということでございます。なかなか計画それぞれ年次ごとということで立てているところでありますけれども、一方で大事な部分としては財政状況が常について回るということの現実もあると思っております。そういった意味では、それぞれの見直しの時期、そこでうまく合致をするということが一番いいと考えているところでありますけれども、学校施設の整備について、その時点、いろいろな状況を把握しながら、計画の整合性を合わせられるべく進めてまいりたいということで、御理解願いたいと思います。以上です。────────────────────────────────────────