士別市議会 令和元年第2回定例会 2019年6月19日
地域で支える今後の学校のあり方は
2019年6月19日、士別市議会の一般質問で、渡辺英次議員が「地域で支える今後の学校のあり方は」について質問し、生涯学習部長 鴻野弘志、教育長 中峰寿彰、市長 牧野勇司が答弁しました。
- 質問者
- 渡辺英次 議員
- 答弁者
- 生涯学習部長 鴻野弘志、教育長 中峰寿彰、市長 牧野勇司
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は市のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 9番 渡辺英次
次に、士別翔雲高校への支援について伺います。この件については、半年前である30年第4回定例会でも質問しておりますので、その答弁を踏まえ、改めて考え方を伺うものです。本市には道立高校である士別翔雲高校と、市立である士別東高校が設置されているところですが、29年決算審査の際の部活動の補助についての質問の答弁では、東高校については独自事業で対外活動奨励補助事業を実施し、高体連や定体連、高野連などの参加等にかかわる補助をしているということ、そして翔雲高校については、補助はしていないが管内で道立高校への補助の実態もあることから調査をするとの答弁でした。私は道立とはいえ8割以上の本市の子供たちが通う高校でもあり、先ほど申し上げたとおり、士別の将来にとっても非常に大切な学校であるとの認識から、地域と行政がしっかりと守らなければならないとの趣旨で何度も質問をしているところです。また、30年第4回定例会の質問の一つに、生徒数の減少を踏まえ、生徒数確保の観点からも寮や下宿などの課題について行政としてできる支援策を講じるべきではとの趣旨の質問をいたしました。答弁では、寮の設置は極めて難しいため、下宿の受け入れ先を探してはいるが、なかなか見つからないとのことでした。しかしながら、下宿の受け入れ先が見つからないのであれば、ただ引き受け先を探すだけではなく、地域や企業と連携しながらそれに対する補助や助成制度を設けるなどの新たな支援策を早期に講じることや、あわせて市外から翔雲高校へ入学する生徒の確保のために、これまでになかった支援の創設をするなどが必要だと考えます。本市にとって重要な位置づけにある翔雲高校を存続させるために、まずは学校側の役割として、部活動も含めてさらに特色のある学校運営をしていく、そして生徒数の確保や下宿などの受け皿の確保については行政ができ得る支援をしながら解決していく、道立とはいえ今後はこういった取り組みを早い段階で講じるべきと考えますが、市の見解を求め、質問を終わります。(降壇)
答弁 生涯学習部長 鴻野弘志(生涯学習部長は2021年3月まで)
ただいまの御質問にお答えします。中学校部活動に対する補助のうち中学校生徒対外行事参加奨励費支給事業については、生徒が学校教育の一環として対外運動競技等に出場する場合に、その経費の一部を支援をしています。お尋ねのサッカーについては、中学生が大会に出場するために必要となる日本サッカー協会への登録に当たり、中体連大会かクラブチーム大会のどちらに出場するかを選択しなければならない中で、士別中学校と士別南中学校の両校はクラブチーム大会を選択しており、中体連大会には出場する権利はありません。この参加奨励費の対象となる大会については、中体連、中文連主催大会を基本に、レスリングなど中体連に種目がない場合に限って特定の大会に限定して対象としていますが、サッカーについては中体連種目をみずから選択していないことから奨励費の対象外とすることについてあらかじめ確認をしているところです。次に、士別中学校サポーターズクラブについてです。お話しのとおり近年は特に全道・全国大会に出場する機会が増えており、学校でもさまざまな形で部活動を後援する費用が集められている中で、士別中学校の取り組みはフェイスブックを活用するなど広く支援を募るものであり、保護者や市民のみならず、市外で暮らす卒業生などにも効果的に情報が伝達されるものと伺っています。こうした取り組みは、これまでの学校と保護者の連携、支援に加えて広く民意を反映し市民の理解と協力を得るものであり、今日的状況の中で子供たちの活動を支える一つの形であるのではないかと捉えています。次に、部活動に対する行政の支援についてです。本市教育委員会では、現在部活動に対して主に3つの制度により支援していますが、その一つが先ほど申し上げた中学校生徒対外行事参加奨励費支給事業であり、平成30年度においては当初予算235万円に対し413万8,000円を支給しており、前年度実績の290万5,000円を大きく上回りました。その要因は全道・全国大会へ駒を進める活躍が飛躍的にあったことに加え、中体連地区大会を広域的に実施する動きに対応したことが挙げられます。具体的には、これまで士別地方で開催していた中体連地区大会が、一部の種目を除き昨年度からは名寄地方との合同開催や上川中央地区、富良野地区を加えた4地区合同での開催に変更されたところであり、今後はさらに合同開催が増える予定となっています。こうした中で、士別地方よりも遠い場所で開催される地区大会に対しても参加奨励費を支給するようにしたことも実績額の増加につながったところです。一方で各種大会等の参加に当たって交通費を助成する児童・生徒大会参加交通費助成事業については、昨年の子ども議会でも練習試合や合宿についても助成対象にとの提言をいただきましたが、これまでも適宜対象の拡大を重ねてきたところであり、部活動に所属していない生徒との公平性の観点などからも行政の支援としては一定の線引きが必要と判断し現状の制度内容としているところです。しかしながら、部活動に関連する3つの助成制度については相互の関係性などからも総体的な検証を進めていく考えです。次に、高校に対する支援についてです。士別翔雲高校と士別東高校は、ともに本市にとって大切かつ必要不可欠な学校であることは論をまたないところであり、道立か市立かにかかわらず、間口の維持を含め、その存続に努めていくことが必要です。こうした中で、士別翔雲高校の生徒に対しても文化活動を含めて全国大会に出場する場合には奨励費として支援しているところであり、また、さまざまな面で市や市教委と学校との連携を深めていくことについて日常的に話をしているところでもあります。今後も多面的な連携、協力を進めるとともに、可能な限り行政として必要な支援に努めてまいります。以上申し上げ、答弁といたします。 (降壇)
再質問 9番 渡辺英次
再質問いたします。ただいまいただきました答弁の中で、翔雲高校のことに関して再質問させていただきます。これまでも私がここで質問させていただいている趣旨の内容は、あまりちょっと質問が上手にできていない部分もあるんですけれども、なかなか自分が思うことが伝わっていないのかなと感じる部分もあるんですけれども、今いただいた答弁の中では、学校とも奨励金を全国に対しては出しているという部分もございますし、あと、学校運営に関しては市教委としてやれることは連携をとって情報交換も含めてやっているといったようなことだと思うんですけれども、今回私が質問したその趣旨なんですけれども、前回の4定でも質問したんですけれども、現在は道教委で2021年までの高校の存続に関して、あくまでもこのまま間口は維持するという見解もございました。そういうものもあるので、とりあえず2021年まではこの状況で進むと思うんですけれども、その後に関しては、またその在校生というか中学生の生徒数が減ってきていますので、また間口の問題もありますし、定員数がさらに減るおそれもあるということで、そういった部分の支援策はできないのかという趣旨の質問をしたつもりでした。ですので具体的に申し上げますと、実際にやっている自治体もあるんですけれども、例えば今回部活動のお話をしましたが、部活動に関してもそうですし、あくまでも定員数を維持するためにほかの地域から生徒が入学するための支援策を講じているところもあるんですけれども、そういった部分で、現在士別市はどのように考えているのかなという質問だったので、その辺に対しての御答弁をいただきたいと思います。
答弁 生涯学習部長 鴻野弘志(生涯学習部長は2021年3月まで)
再質問にお答え申し上げます。道立高校の存続に向けての支援ということであるかと思いますが、今現状で行っていることについて若干申し上げたいと思います。現状について、翔雲高校に通う今士別市にいる生徒にということでございますけれども、高校生に対する助成としましては、高等学校バス通学費補助要綱というものがございます。これはバス通学をする翔雲高校生あるいは東高校生に対して一定程度の補助をしていくという内容でございます。これについて実は当初東高校あるいは翔雲高校に関しては旧朝日町地区の生徒を対象にということであったところでありますが、これを平成23年度には翔雲高校にバス通学をする生徒全市に適用範囲を拡大してきたという経過がございます。そういった意味では、翔雲高校に通う生徒、保護者の負担軽減を図ってまいったところであるというところであります。また若干、経済的なということではございませんが、先ほど申し上げました日常的な翔雲高校との連携というところでございますが、実は本年度初めてということで、翔雲高校の学校祭に対して学校側のほうから協力をということで、図書館の移動図書館車、これを学校祭で展示をしてほしいと。展示に限らず、実際その動きということで生徒あるいは訪れた市民に貸し出しもしてほしいということもございました。そういったことから、車両あるいは図書館職員の派遣ということで協力をしていく。あるいは同じこの学校祭の中で、地域のキャリア教育の一環としてということで、市の除雪車両の展示なんかもお願いをされてきているところがございます。こういったことに協力をしながら、日常的な連携ということで進めているところでもあるということでまずは御理解をいただければと思います。以上であります。
再々質問 9番 渡辺英次
再々質問させていただきます。現状で市としてやられる協力は翔雲高校にされているという実態はわかりました。ただ、先ほど再質問で申し上げたとおり、今後生徒数が減少する中で、仮に2021年度以降の道教委の指針も間口を削減しないという可能性もございますし、もしかしたら削減するかもしれないという懸念も持っております。どちらにしましても、間口が変わらなくても生徒数が減少すると、恐らくこれまで士別に通おうと思っていた子たちも学校が小さくなるとほかの学校に行きたいという子が増えると思うんで、なおさら翔雲高校の入る生徒数の減少が加速するんじゃないかということもあるので、いろいろな新たな支援策をということで質問したのです。それで具体的に、遠軽高校も同じく道立高校ということなんですけれども、実は今の部長から御答弁いただいたのは、市内に通う生徒に対しての補助ということなんですけれども、遠軽町が支援しているということでいろいろ調査させていただいたんですけれども、平成27年の10月から遠軽高等学校通学者等助成事業ということで実施しておりまして、これはどのような内容かというと、要するにその目的が士別と同じように遠軽高校は5間口あるんですけれども、生徒数が減っているという現状を踏まえて行政側のほうが主導となって動いて、町外から来る生徒に対しての補助を出しているということで、今の士別で考えるとちょっとすごい真新しい事業だなと感じているんですけれども、実際その27年度から実施しまして、実施した当初は約27%の方が地域外から来ているということだったんですけれども、現31年度になると29.7%ということでほぼ3割の方が地域外から来るようになっているということです。具体的にどういった事業内容かというと、例えば遠方から通う方の通学費の助成とそれと下宿に入った場合の家賃の半分、上限3万円なんですけれども、それを補助するということになっておりまして、31年度の当初予算でいいますと1,686万円というかなり大きな額の補助をつけております。財政的にも人口も士別より500人くらい多いまちですから、多分ほぼ士別と同じような状況なのかなということでちょっと調査をさせてもらったんですけれども、実際に27年度から行って実績も少しずつではあるけれども定着してきているという現状もございますし、あわせて行政と地域がという部分で言うと、昨年の7月に、地元の建築屋さんなんですけれども、その建築屋さんがぜひ高校生活を支えたいということで行政と一緒になって下宿を開設したということも報道されておりました。そういった意味では士別もまずは私が思うのは行政の方は本当に翔雲高校の必要性というのを重く受けとめていただいて、これまでになかった支援策をすることによって今後の士別のまちが変わるという意味でぜひこういうことをやっていただきたいという意味での質問でした。それで、具体的にその内容を聞いたんですけれども、道立高校なんですけれども、遠軽町としましては、特にこの事業を実施するに当たって道教委との協議はなかったと伺っております。あくまでも単独で事業を開設して、開設した後に道教委とこういうことをやりますよというお話はしたということでしたので、恐らく道教委と調整しながらということでなくてもやれることは可能だと思います。ですから、そういった意味ではあくまでも行政サイド、教育委員会サイドも含めてになると思うんですけれども、その高校存続に対してどのように考えるか、私は未来への投資だと思っておりますので、新たに政治的判断という部分を含めて必要じゃないかと思いますけれども、見解をお伺いしたいと思います。
答弁 教育長 中峰寿彰(教育長は2023年3月まで)
渡辺議員の再々質問にお答えいたします。まず基本的にお話のありましたとおり、あるいは答弁でも申し上げましたとおり、翔雲高校そして東高校と、この2つの高校は本市にとって大きな位置づけにあると理解、認識をしているところです。そうした中で一つ、高校の配置計画の関係で、先ほど御質問のほうでは2021年という話がありましたが、現状の年度で言いますと2022年度までがスパンとなっているわけですけれども、その中で翔雲高校については現状のままということです。一方名寄市においても、実は名寄高校についてはそのままの想定でしたが、本年度1間口結果的に減る形で4クラスが3クラスになっているという事情もあります。そうした中で、実は毎年公立高校の配置計画の地域別の協議会というのがありまして、私も出席をしているんですが、その中でもこの圏域の生徒の減少とそれから学校の存続というのは各自治体ともに抱える悩み、そして道教委としても課題として捉えているところです。その中で、少しずれるかもしれませんけれども、現状の国の考え方の4間口を基本とするという高校の位置づけというものも、この広い北海道で果たしてなじむのかということも含めて、道としてもその考え方について国に対して要望しているということもありましたし、私どもも地域それぞれの特性や生徒たちの需要を含めて、やはり教育の場をきちんと維持するということで考えていきたいということで思っています。そうした中で今お話のありましたように、翔雲高校についてもこの先やはりどのように今の現状の形を維持できるかということについては、これは市教育委員会としてもやはり中学生のさまざまな教育機会ということも含め、あるいはこの地域の中での位置づけも含めて、これは最大限連携をとってこの翔雲高校がさらに元気な学校になれるような、そんな思いを持ちながら対応していかなければならないと思っています。そんな中で、私、昨年の第4回定例会で下宿をしていただける方の相談というか、そういうこともさせていただいているお話もさせていただきました。その中でなかなか難しい側面、特に食事提供を含めて難しいということも事情をお聞きしているのですが、今再度そういったことに取り組んでいただけないかということで、まだ今この場では具体的に申し上げられませんけれども、具体的に下宿の可能性について相談させていただいているということもありますので、できればまずはそういうような環境づくりに最大限取り組んでいきたい、あわせて進路の希望状況、そういったことも考えながら対応していきたいと思っています。ただ、そこの中で行政としてどこまでの支援ができるかということについては、やはりさまざまな視点から検討しなければならないということもありますので、まずは一歩一歩そういったところから、これは先ほどの士中のサポーターズ倶楽部もそうなんですけれども、市民の皆さんの理解や協力やそういったものもいただきながら進めていくことが必要なのかなと考えているところです。以上です。
答弁 市長 牧野勇司(市長は2021年6月まで)
ただいま中峰教育長から答弁されましたけれども、私からも一言申し上げたいと思います。越境入学ということの支援について言えば、この上川管内で言えば何と言っても音威子府だと思います。多くの方々が道外からこの学校に通っていると、そういう特色もあるわけです。渡辺議員から翔雲高校の御質問をいただきました。道立で翔雲、市立で東高校がございます。東高校についても将来に向けて私は極めて必要な学校だと思っています。これを設置開設しているのは士別市長であります。例えば遠方から越境入学したいというお子さんもいらっしゃいました。ところが安全・安心な生活、下宿がないということでやはり断念された方もいるわけであります。ですからそう考えていきますと、先ほどの御質問をお伺いいたしまして、これは翔雲高校のみならず、士別東高校の存続に向けても、この下宿だとかこういったものについては極めて本市の中で必要性を感じているところであります。下宿の問題については先ほど教育長が申し上げましたけれども、私はまちづくりのキーワードについては連携という言葉をずっと申し上げているのでありますが、やはり先ほどお話にございました遠軽町の例でありますけれども、やはり官と民の連携がきちっといって、先ほどおっしゃったとおり2割、3割の方が越境入学をされているということでありますから、これから間口はもちろんなのでありますけれども、子供たちをこの地域で特色ある学校で生きがいを持って成長させると。そのためには越境入学に対する民間のお力添え、下宿なりをやっていただきながら。そこに先ほどお話のあったとおり、例えば通学をする、あるいは下宿をする経費の一部を行政がどう支援をできるかということが重要だと考えていますので、この問題は教育長とも十二分に協議を今も進めている段階でありますから、そう遅くない段階でこれから方向性が出るように進めてまいりたい、こう考えているところです。