みんなの議会

標茶町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月6日

温泉排水を農業施設の熱源として活用できないのか

2023年6月6日、標茶町議会の一般質問で、類瀨光信議員が「温泉排水を農業施設の熱源として活用できないのか」について質問し、町長 佐藤𠮷彦、副町長 牛﨑康人が答弁しました。

質問者
類瀨光信 議員
答弁者
町長 佐藤𠮷彦、副町長 牛﨑康人

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 類瀨光信

3つ目の質問です。温泉排水を農業施設の熱源として活用できないかについてであります。地球温暖化による気象変動が、茅沼、阿歴内地区を大根の一大生産地に成長させました。大根の作付面積は70ヘクタールを優に超え、今後100ヘクタールに迫ろうとしております。道外を中心に3,000トン以上を出荷するなど、加工用大根の産地として注目されるようになっております。しかし、生産者は単一作物の作付面積拡大に大きな不安を感じているといいます。また、大根の露地栽培は10月で終了するため、冬期間の雇用が維持できておりません。結果、1年ごとの人材確保を余儀なくされており、大きな課題となっています。こうした畑作農家の営農課題に対して、町はこれまでどのような支援策を講じてきたのでしょうか。そのことを伺います。町は、基幹産業である酪農の厳しい現状を踏まえ、確実に生産量を増やしている畑作にも目を向けるべきではないでしょうか。大根以外の作物を栽培するために必要な温室やビニールハウスといったインフラを町として整備して、公社営事業のように貸し出せば、畑作農家の経営基盤が安定するのではないでしょうか。さらに、茅沼地区に限って言えば、近隣の観光施設から出る温泉排水を熱源として利用し、標茶町の畑作にとって最大の課題であった通年営農が可能になります。このことによって、現在町外に居住している畑作農業従事者の町内への移住促進にもなると思われます。あわせて、畑作に対応した新規就農研修施設を整備することによって、新しい農業分野の開拓と人材確保にもつながるのではないでしょうか。温泉排水を単なる廃棄物として扱うのではなく、貴重な「熱源」と捉えて有効活用することが、営農上の課題だけでなく、本町が現在直面している釧路湿原茅沼観光宿泊施設の温泉排水問題を解決する切り札になるのではないかと考えますが、このことについての町長の所見を伺います。

答弁 町長 佐藤𠮷彦

11番、類瀨議員の温泉排水を農業施設の熱源として活用できないのかのお尋ねにお答えいたします。生産者は単一作物の作付面積拡大に不安を感じるという。また、大根の露地栽培は10月で終了するため、冬期間の雇用が維持できない。結果、1年ごとの人材確保を余儀なくされており、大きな課題となっている。こうした営農課題に対して、町はどのような対策を講じてきたかについてですが、一大生産地となったほくげん大根ですが、病害虫の発生による生産量への影響が危惧されていることもあり、大根以外の新たな作物についての研究が農協のプロジェクトとして進行していると聞き及んでいます。人材確保の面では、冬期雇用となることから非常に苦慮しているということでお聞きしており、省力化と収益性の向上などを目的に施設、機械導入を進める希望がある畑作農家、JAしべちゃと協議を行い、現在、国の補助制度採択に向け、事務手続を進めているところです。また、町内の野菜生産に関する研修、情報交換を行う組織である標茶町野菜生産振興会に対しまして、連作障害を防ぐための緑肥導入や、新たな作物の導入等に係る経費の一部について助成をしているほか、令和元年度からは、安定的な生産を行う上で最も重要な土壌改良に対し支援もさせていただいております。大根以外の作物を栽培するために必要な温泉やビニールハウスといったインフラを町が整備し貸し出せば、畑作農家の経営基盤の安定と、課題であった通年営農が可能になるのではについては、この後のお尋ねとも関連しますが、現在、本町においては大根生産農家4戸が各地に点在しており、温泉熱源が供給可能な地域も限定されることから、大根生産農家全体の通年での営農、人材確保につながるのかということに関しましては、野菜生産振興会やJAしべちゃなど、関係機関とともに十分な検証を行う必要があると考えております。しかしながら、家畜ふん尿由来のバイオマス発電や温泉熱などの再生可能エネルギーにつきましては、今後、持続可能な農業を営む上でその検討が必要不可欠であるとの認識を持っております。温泉熱の活用につきましては、近隣の町においてビニールハウスの熱源として利用され、通年で果実、イチゴが生産出荷されておりますし、新たな地域産業の創出と雇用の確保、ひいては町全体の活性化も期待できることから、本町においてもその可能性について研究してまいりたいと考えております。畑作に対して新規就農研修施設を整備すれば、温泉熱を利用した野菜や果樹、花卉栽培といった標茶町にとっての新しい農業分野の開拓と人材確保にもつながるのではについてですが、1番目のご質問でお答えした内容と重複するところもございますが、畑作での新規就農希望者の受入れ体制の整備につきましては、標茶町担い手育成協議会総会において、今年度より研究を進めることが決定されております。大根につきましては、害虫の被害などの問題はありますが、既に生産技術も確立されているものと存じます。また、生産者の中には北海道が認定する指導農業士もおられますので、畑作で新規就農を希望される方が現われた場合は、既存の生産農場の協力を得て受入れを行うことも可能ではと考えております。新規就農研修施設の整備につきましては、それぞれ生産物ごとに専門的な知識と技術を持った者が指導を行う必要がありますし、その人材をどうやって確保するのか、あるいは運営主体はどこが担うかなどについて、担い手育成協議会の枠組みの中で研究をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

質問 11番 類瀨光信

私が一般質問をするのに当たって冒頭申し上げましたとおり、今回の3つの質問というのは、もともとは1つのものであります。それはどういったことかと申しますと、2番目の質問にある釧路湿原茅沼観光宿泊施設、こちらをどうやってスムーズに開業に導くかということで、今回3つの質問をさせていただいているつもりです。それは当初お話ししたとおりであります。今、るる、例えば温泉熱の恩恵を受ける場所が限られるとか、それから誰がどうやって研修施設を管理するとか、非常に現実的、一見現実的と取れる答弁をいただいておりますけれども、そんなことはどうでもいいのですね。まずは、現状でこの釧路湿原茅沼観光宿泊施設をどうやってスムーズに開業に導くかということで私は聞いておりますので、前の質問の中で既存の温泉排水路の利用というものも引き続き検討すると、このことを答えていただいておりますので、この3つ目の質問では、この検討の内容の中に、町が既存の排水関連施設の所在する土地を公共の農業施設の建設用地として取得して、内容としては、お風呂から出てきたお湯を暖房であったり、湿度管理であったり、そういったことに利用するような農業施設を造ってはどうですかというのが、この3つ目の質問であります。もちろん、では阿歴内の大根屋さんはどういった恩恵を受けるのかということになりますけれども、まずは茅沼の地区において、大根生産農家の方、それから野菜を生産されている方々の通年の営農をしたいというその課題を解決するとともに、標茶町が本当に苦慮している温泉排水の問題について、既存の温泉排水池、そこを有効に利用するという形で開業時期を確定させていくような、そういった考えはないのかということであります。農業研修施設として誰が一体になってどうやって進めるのだということはありますけれども、よその事例を見るときに、畑作について、これといった研修施設を持っているところというのは見当たりません。あまりないです。皆さん、何を作りたいかということから、ビニールハウスであったり、温室であったり、露地であったり、そういったところからこつこつと始めていくのです。だから、そういった新規就農者を受け入れる体制を整えましょうよというのが最初の質問です。全部3つ目にかかっていると考えていただきたかったのです。もちろん、一大生産地になったといっても、まだまだ連作障害の問題であるとか、そういったことも考えなければいけないですし、何よりも冬期営業というものを考えなければいけないのです。夏の間、1軒の農家で30人ほどのパートタイマーを雇いますけれども、10月の収穫後には全員解雇するのです。翌年6月に、その30人をもう一度雇えるかどうかということを毎年大変苦労している。そういった町外からの働いている方が多いですから、そういった方々の冬場の仕事を確保できれば、そのことで町内に移住していただける方も当然増えるのではないかと、物すごく単純にそういった考えも私は成立すると思っています。そういったもろもろのことを考えて、従来利用していた既存の温泉排水池をそういった農業施設に生かすような、そういった考えはございませんか。

答弁 副町長 牛﨑康人

お答えいたします。議員から施設のスムーズな開業に向けてということでご心配をいただいているところ、ありがたく感じたところであります。農地を町が取得して研修施設を建てるというところまでは、あの場所においては、そこまではちょっと考えが及んでおりませんでした。ただ、考えると、辺地の中でもありますし、財源的には活用できるものもいろいろあるのかななんていうふうに、今、思いながら話を聞いていたところであります。既存の温泉排水ということですので、町内たくさん温泉があるわけですけれども、お話からすると、特定をして話をしなければいけないというところなのですけれども、町長の答弁の中でも、今まで過去に使わせてもらっていた排水路について、まだ可能性は捨てていないというご答弁がありましたけれども、それに関連してまだ話が完全に打ち切られたというふうには思っておりませんで、若干話を続けているような状況であります。その中で温泉排水の活用なんていうことも話題に上ってきておりまして、まだ皆さんにお話しするような形にはなっていないというふうに認識しているところではありますけれども、折を見てご相談、ご提案申し上げるときを迎えたいというふうに考えているところでありますので、ご理解いただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

いずれにしましても、現在持っておられる新しい温泉排水の排出ルートに関しては、私は現実的でないというふうに考えておりますし、いろいろな懸念を払拭できないまま部分的に、例えば手続をはしょるような形で釧路湿原国立公園の中を切り開いていくということに関しては、釧路湿原の46%が所在する標茶町の立ち位置として私は適切でないと思っておりますので、ぜひ、今、副町長のご答弁にもありましたように、既存の温泉排水を流していたその土地と温泉、温水を利用して、標茶町の新たな農業、それから、これから開業に向かって進んでいく施設にとってもプラスになるような、そういった有意義な話を急いで進めていただいて、一日も早く町民にお披露目していただけるようお願いして、私の質問を終了いたします。

答弁 副町長 牛﨑康人

すみません、1点お話をさせていただきたいと思います。今、議員から、町は手続をはしょっていると受け止められかねない発言がありましたが、先ほどお答えしたように、私ども、はしょったつもりはございませんし、実際はしょった手続は一つも今まではなかったというふうに考えております。必要なものについて、ないかどうかということを関係先に問合せをして、言われたものをやってきておりますし、この先もその方針については変わりませんので、そこはご理解いただきたいと思います。

質問 11番 類瀨光信

すみません、終わるつもりでしたけれども、はしょっているとは言っていないのですね。ただ、遺構が出てきたときにどうするかみたいな決定的な話を詰めないままにこういったご答弁をいただいている、それから今後の計画を進めていくということに関しての表現でありますので、それが適切でないとしたら訂正いたしますが、であれば遺構が出てきたときどうするのかということをしっかりと考えていただいて、今後計画を進めていただければと思います。

答弁 副町長 牛﨑康人

承知しました。言った言わないの話になりますので。ただ、繰り返しますけれども、助言を求めて、言われたものについて取り組んできております。遺構、遺物の関係については、関係先と相談する中でその話が出てこなかったので、私どももそれを知り得なかったという状態だというふうに認識をしております。この先について十分注意しながら進めてまいりますので、ご理解いただきたいと思います。(「終わります」の声あり)

出典:標茶町議会 令和5年第2回定例会 2023年6月6日 議事録 PDF(65ページ) 間違いを知らせる