標茶町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月9日
「暫定予算を編成して町内経済と町民の生活を守るべきであります」
2026年3月9日、標茶町議会の一般質問で、類瀨光信議員が質問し、町長 佐藤□彦、建設水道課長 菊地誠、総務課長 長野大介、副町長 牛﨑康人、観光商工課長 石川淳、育成牧場長 山崎浩樹が答弁しました。
- 質問者
- 類瀨光信 議員
- 答弁者
- 町長 佐藤□彦、建設水道課長 菊地誠、総務課長 長野大介、副町長 牛﨑康人、観光商工課長 石川淳、育成牧場長 山崎浩樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 11番 類瀨光信
通告に従いまして、2点質問いたします。まず1点目は、暫定予算を編成して町内経済と町民の生活を守るべきであります。令和8年度予算は、財政ひっ迫の原因や内容を町民に説明しないまま、各種サービスの削減が盛り込まれています。また、春先に仕事が途切れる本町の土木建設業にとって、道路補修等、春先の公共事業は、経営の命綱であるにもかかわらず、皆無に近い状態です。さらに、根拠が不明瞭なまま会計年度任用職員の降格、時短による給与削減が進められようとしています。直面する財政ひっ迫に対して、仮にびほう策だとしても町内経済や町民個々の生活への配慮を欠く予算案が示されようとしていることは、残念としか言いようがありません。本来、町民に原因や内容を丁寧に説明し、持続可能な財政運営のため合意を形成して進めるべき改革を町が一方的に進めるとしたら、町民の納得も協力も得られないのではないでしょうか。今からでも町民に丁寧に説明し批判や意見を受け止めることは、今後、町民と共に痛みを分かち合いながら改革を進めるために必要不可欠ではありませんか。町民と協働していくことを考えれば、「説明の時間がない」ではなく、「説明する意思がない」と見限られることは避けなければならないと思います。以上の理由から、令和8年度予算を短期的な暫定予算としてはどうか。町民への説明と意見聴取を行うと同時に、経済の混乱回避と町民生活維持に配慮した予算を再度編成すべきではないか。暫定予算の内容を令和5年度ベースとすれば、再編成の事務量を抑えることもできるのではないか。町長の所見を伺います。
答弁 町長 佐藤□彦
11番、類瀨議員のご質問にお答えいたします。議員ご提案の暫定予算は、本予算、通年予算が年度開始前までに成立する見込みがない場合、一定期間について行政の中断を防ぐために編成するつなぎの予算であり、4月以降の住民生活に大きな影響が生じないよう、一定期間に必要な経費を計上するものとして、地方自治法第218条に定められた予算の策定方法として認識しております。なお、暫定予算は、本予算が成立した時点で本予算に取り込まれることとされております。ご質問の経済の混乱回避と町民生活維持に配慮した予算を再度編成すべきとのことでありますが、現在、本町の財政上の最大の課題は、予算を裏づける財源そのものの枯渇、一般財源そのものの不足であり、予算は歳入と歳出の均衡が保たれて初めて成立するものであり、さきの全員協議会でもご説明申し上げましたが、本年度予算においても、財政調整基金等を取り崩し、成立させたものであります。仮にご質問の令和5年度をベースとした予算内容とした場合に、本年度予算案を上回る予算額であり、また、令和5年度と比較して、物件費や人件費の上昇もあることから、同様のサービス内容を取り組むための財源の確保ができないものと判断します。また、暫定予算の内容にもよりますが、サービス確保のための施設維持のための契約を本年度当初に全体で120本を超える契約事務を行っております。それを本予算時に設計書から入札事務まで再度行うことは職員の負担、または事業者にもご迷惑をかけるものと推察されます。このようなことから、暫定予算という予算策定方法が現在の構造的な財源不足を解消する手段にはなり得ないものと考えておりますので、ご理解を願います。さきに申し述べましたが、最大の課題は一般財源そのものの不足です。ただし、その一般財源は、人口減少が想定される中で、税収の減少や地方交付税の減少など、増える見込みはありません。そのために、歳入を増やす努力も大切でありますが、歳入に見合った歳出構造に転換していくことが重要であり、次年度以降さらに厳しい状況が想定されることから、標茶町行財政改革推進計画を着実に進めていくことが大切だと考えておりますので、ご理解を願います。
質問 11番 類瀨光信
今回、提案される令和8年度一般会計予算案からは、担当課をはじめ多くの職員が昼夜を問わず苦心した結果、編成されたものということが、ひしひしと伝わってきます。本当にありがとうございます。私は、暫定予算を組むことがいかに困難であるかということは、今、ご答弁いただいた内容のとおり、十分理解しているつもりです。職員に負荷をかけ、事業者にも町民にもメリットがないというふうにも思っています。そういう意味では、予算案を否決して、その結果として暫定予算を編成し、その間に再度準備をして予算を再編成する、そういう流れに別にこだわっているわけではありません。ただ、直面する事態の深刻さもあってと思うのですけれども、ありきたりのスクラップ・アンド・ビルドの発想にとどまっている、そういう予算案だなとも感じます。非常時だからこそ、発想をビルド・アンド・スクラップに切り替えて、本当に町民が必要とする、そういった事業を優先して、それに対して優先順位の低いものは何かという、そういう削減の仕方というのがあってもいいと思います。今、財政健全化に町は取り組んでいるわけですけれども、財政健全化自体は、それ自体が目的ではないはずです。本当に町民が望む施策や事業を実施するための一つの手段として考えられなければならないと思います。そこでお尋ねします。まず、私が提案している町内土木建設事業者への令和5年度同期並みの事業発注と会計年度任用職員の降格及び時間短縮の撤回に係る経費は、それぞれ概算で幾らぐらいなのでしょうか。
答弁 建設水道課長 菊地誠
私からは、建設業関係のほうについてお答えします。今、議員がお尋ねの建設業にかかわるもの、要は昨年並みに戻すとなりますと、超概算になってしまいますけれども、大体、2億円ぐらい必要かなと思っております。
答弁 総務課長 長野大介
お答えしたいと思います。フルタイムからパートタイムに移行したというところの差額で言いますと、1,627万3,000円でございます。
質問 11番 類瀨光信
要するに、今後のこともあるので一概に言えないのかもしれませんが、今の時点で2億2,000万円財源があるとしたら、私の提案というのは実行される可能性というのはあるのでしょうか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。限られた財源の中で、事業ヒアリング等も踏まえて、また、予算ヒアリング、査定も踏まえて配分をさせてもらっております。可能性があるかないかという問いに関しては、可能性はありますけれども、どういった形になるかというのは、ほかに優先すべきものもあろうかというふうに思いますので、断言はできないものと考えております。
質問 11番 類瀨光信
可能性があるということではありましたので、そこでお伺いします。その2億円の財源、私の考えですけれども、最も有力なのは、ふるさと納税です。令和8年度で8億6,000万円を見込んでいますが、これを10億円に増額すれば、まず1億4,000万円財源が発生すると思いますが、それについてどう思いますか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。令和8年度予算、議員からもお話しいただきましたように、大変、苦労して職員の知恵を集めて策定をしてまいりました。その中で、財源不足を補う方法、要は財源を、ないものを出すのではなくて、あるものをしっかり積み上げるという作業をしなければならないと考えてきたところであります。予算書上、3億円を10億円に、あるいは30億円にするのはできると思うのですけれども、実行できる担保がなければ歳入欠陥が生じるわけで、そのときにはさらに重大なことが起きる可能性があるというところでは、私どもとしては現実的な数字というところでやってきたところでありますので、そこはご理解いただきたいと思います。
質問 11番 類瀨光信
ということは、昨年度の予算で3億円を見込んでいたふるさと納税が8億6,000万円になる見込みが十分にあるというお考えということでよろしいですか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。その部分については、あくまでも可能性というところはありますけれども、何十億円というところでなければ、努力の中で目標として設定できるという判断でおります。
質問 11番 類瀨光信
具体的にどういったことで、ふるさと納税を増やそうとしていらっしゃるのでしょうか。
答弁 観光商工課長 石川淳
お答えいたします。ふるさと納税をどう増やしていくのかというご質問についてですけれども、本町として、今、このふるさと納税をどのように進めていくかというのを、具体的に計画みたいなものをつくってきていなかったという状況がありますので、まず標茶町として、ふるさと納税をどう取り組んでいくかという計画を急ぎ、今、作る準備をしているところでございます。3月中には理事者の確認をしていただいて、その目標を皆で意識しながら、取り組んでまいりたいと考えております。具体的に何を取り組みできるかというところは、いろいろあるとは思うのですけれども、基本的にはやるべきことはいろいろあると思いますが、寄附金が実際、ではどう使われているのかというのを、今まではあまり詳しく発信できていませんでしたので、その辺も力を入れていきたいと思いますし、それから返礼品自体のブランディングをして、より魅力的な返礼品になるように工夫していきたいと思いますし、まず一番重要になるのが恐らく情報発信の強化をしていかなければならないと思っております。今、SNSも運用していますし、町のホームページにもふるさと納税のページがあるのですけれども、そういったところを工夫しながら、うまく発信していって、寄附者さんの同意、寄附したいと思えるような取り組みをまずやっていきたいと思っております。企業版のほうにつきましては、外部に委託をする取り組みを始めていますので、そういった部分ですとか、町長自らのトップセールスなんかについて期待をしていこうかと、今、考えているところでございます。
質問 11番 類瀨光信
情報発信とブランディングに力を入れて、そのことで8億6,000万円が達成されるのであれば、今から取り組む話ですから、ここの目標を10億円にして財源を捻出してもいいのではないですか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。水かけ論になってしまうのですけれども、現実的に達成可能かどうかという線で、過剰な歳入を見込むのは危険だという判断で現在の数値がありますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 11番 類瀨光信
8億6,000万円が達成可能な範囲であるということで、そこが限度だということなのだと思うのですが、そうすると、もっと達成可能な、あるいはそういう実績のある歳入が令和8年度予算の中にあるとしたら、それは財源にできるのではないかなというふうに思うのです。要するに可能性が高いものです。それは何かというと、育成牧場施設使用料というのは、今年度、約4億円歳入を見ていますけれども、過去には5億円を超えています。使用料が今の6割ぐらいのレベル。要するに400円台とか、そういうときに5億円を超えています。ということは、ここは頑張れば、歳入として5億円を見込める。それと、今の値段で同じぐらいの頭数を確保すれば、6億円の歳入を見込めるということになりますけれども、ここのところどうですか、財源とする可能性というか、財源とすべきではないですか。
答弁 副町長 牛﨑康人
細かな数字については、担当からもし補足があればさせようと思うのですけれども、予算策定のときに議論したことについては、議員ご指摘のとおり、町内の民間の預託牧場よりも低い水準にある使用料をどうするかということは、当然、議論はされています。そこについては、まだ完了しておりませんけれども、使用料・手数料全般の見直しという項目の中で取り組んでまいりたいと考えております。少なくとも、現状維持ということは考えておりません。その上で、その分を歳入に見込んだらよかったのではないかというご指摘なのですけれども、まさしく利用者がいるわけで、その部分、長年、低い料金で預託をしてきたというところで頼られている部分もありますので、実際にユーザーの方たちと議論をしながら、お話をしながらということをしなければいけないという頭があって、使用料・手数料全般の見直しの中に含めて、今回の予算には反映させていないところであります。確かに、単純に頭数掛ける料金で金額が出てくるので、計算としては成り立つかもしれませんけれども、そういったことが考えられると思っておりました。それから、もっとたくさん預かればいいというお話もあったのですけれども、これまでも議場において、適正預託頭数がどれぐらいなのかということについてはお話をさせてもらってきておりますけれども、現状の施設あるいは人員の関係で言うと今がマックスに近いのではないかというのが、現場の判断だったと記憶しているところであります。たくさん飼うと、それに見合った世話が必要になってくるわけでありまして、それができないと伝染病の発生等々のリスクも高まるということも考えておりますので、そこは議員、ご指摘のように簡単にはいかないものなのかなと理解しております。
質問 11番 類瀨光信
まず、牧場として適正な飼養頭数が何頭ということで、今、副町長がお話しされたか、ちょっとわかりませんけれども、そもそも適正の基準は何なのですか。そこのところがはっきりしないで、適正なという話だけ独り歩きしてはならないと思いますし、それともう一つ、頭数が多くなると伝染病の発生というものは、もうこれは完全に間違いです。リスクは高まるのは、頭数の多い少ないではないです。どういった体制をとるかということであって、それは過去の実績で証明されています。誤った対応をすれば、それは伝染病も起きる。そういう意味では、育成牧場というのは町にとってまだまだ稼げる、そういう場所です。料金が民間に比べて随分低いようなお話をされたかなと思うのですけれども、決してそんな低くないです。600円を超えていたら、放牧をあわせてやっていたら当たり前ですから、だから今の料金で損益分岐点をどこに持っていくかという議論をした上で、この歳入を見たのかという話なのです。
答弁 副町長 牛﨑康人
先に誤解を解消させてもらいたいと思いますけれども、先ほど疾病の関係、議員から指摘を受けましたけれども、頭数が増えれば、それで疾病が増えるというふうに私は申し上げたつもりではございませんでした。頭数に見合った飼養環境をちゃんと整備できるかどうか、それもあわせて考えなければならないという趣旨で発言させてもらいましたので、そこはお含みいただきたいと思います。適正頭数等については、これまで議論されておりますので、担当場長のほうから説明をさせてもらいます。
答弁 育成牧場長 山崎浩樹
お答えいたします。適正頭数のお話がございました。適正頭数、いろんな考え方がございますけれども、主に考えなければいけないと考えているのは、まずは餌の問題、それから飼う場所としての施設の問題、それからそれを世話する人の問題だと思っております。餌については、現状、既に購入して賄っている分が相当あります。当然、これ以上飼うとなると、さらに購入が増えるわけですから、そこは損益分岐点をしっかり見定めていかなければいけません。令和8年度の予算要求をするときに、現状の飼い方、施設、料金でどこまでいけば、単純に考えて、その分、餌も増えます。ただ、人員はそのまま、施設はそのままという計算をしたときに、では単純に何頭になれば損益分岐点ゼロになるのだろうと考えたときには、その頭数は4,000頭を超える頭数になります。それはとても現実的ではない数字ですので、これはやはり料金改定は今後考えていかなければいけないのかなということが、私どもの考えでございます。それから、施設の部分でございますけれども、現状、2,300頭と考えておりますのは、今、夏期放牧の時期も冬期舎飼いの時期もほぼ頭数が変わらない状況にあります。ほとんどの皆さんが通年で預かってくださいということで、育成牧場にお預けいただいております中で、特に問題となるのが冬の施設の状況です。2,300頭とさせていただいておりますのは、牛床の牛がいるところの面積ももちろんなのですが、あとは餌箱、実際に牛が餌を食べる場所に並べる状況を見たときに、今、2,300頭が牛が並べる目いっぱいの頭数です。これ以上牛を増やすとなりますと、餌をやったときにそこに並べない牛が出てきます。そうすると、その時点で食べられない、少し時間が経ってから、そうするとある程度もうおいしいところがなくなってとか、いろんなことがあって、我々の言葉で食い負けと言うのですけれども、どうしてもなかなか食べられなくて、成長があまりよくない牛が出てきてしまうという、ばらつきが出てしまうというところがあります。それで、今は適正頭数を2,300頭と考えております。もう一つ、人員の問題ですけれども、いろんなところで説明させてはいただいているのですけれども、なかなか、今、募集しても人が来ない状況です。現状の人員の中で、牛を飼うとしても、やはり今、2,300頭がマックスでないだろうかということで考えて、今は適正頭数を2,300頭ということで考えてございます。
質問 11番 類瀨光信
あまり納得のいくお答えではないなと思います。確かに4,000頭を飼うというのは、それは現実的ではないです。ただ、今の料金で2,700頭、要するにあと400頭飼うと、5億円は優に超えていく、そういう状況です。今年の予算を皆さん見たと思うのですけれども、牧場として単純に見ると7,000万円の黒字を見込んでいるのです。歳出と歳入を比較すると。ただ、各種事業の負担金とかもあるので、イコール黒字ということではもちろんないのですけれども、そこのところで、2,300頭が限界なのだという、それを言い続けていること自体がどうかなと思います。牧場自体は、まだまだ稼ぐ余地がある。だから、多角化した部分で、綿羊や何かにかかっている分を民間に移してはどうかとか、採算性の低い哺育の部門の在り方を考えてはどうかということを、これまでも言ってきています。ただ、そういったことをあわせて、牧場として5億円と言わずとも、では4億円だったら4億円の範囲内でもっと効率がよくなれば、そこで財源ができるではないですか。そういう議論をしたのですかということです。可能性という点では、牧場が一番歳入を増やす可能性があるのです。そこのところをもうこれが限界ですというのが、町の皆さんとして、本当にそう思うのかどうかというところをもう一度考え直せば、ここで財源は生まれる、私はそう思います。草を購入することが悪いなんていうことは全くないですし、そもそも全量粗飼料を購入してやっている酪農家というのもあるし、町としては、搾乳に特化した農家を新規就農で受けようという、そういう条例までつくろうとしているのです。矛盾するではないですか。まずは、そういうところの見直しというのは必要だし、それと餌場に並べないというのは、それは詭弁であって、別にコンプリートした餌を食べるだけが牛の食べ物ではなくて、もともとはパドックの中にロールを突っ込んでそれを食べさせたりとか、そういうこととあわせてやってきているので、限界を早く、低く設定しないで、そこのところの努力をしてほしい。顧客を獲得するための営業努力も私は必要だと思います。一旦、頭数制限をされたことで、安心して預けられないということで道外の利用者が離れているわけですから、そういうはっきりしている部分を営業も含めて対応して、それで牧場の歳入をもっと多く見込んで、その分を町内業者の仕事の原資とか、それから不利な条件にされようとしている会計年度任用職員の地位保全、みんながみんなフルタイムからパートタイムになるわけでもなく、町の都合のいい分はフルタイムが続いているわけですから。そういったことをトータルで整理する間、そういう手当てをするための原資として育成牧場、もう少し歳入を見込んでもいいのではないですか。
答弁 育成牧場長 山崎浩樹
お答えいたします。1つお話をさせていただきたいのが、府県、道外牛の関係です。道外牛について、信頼関係がなくなったから牛が減っているというお話がございましたが、私どもとしては、そのことについては全くそう考えておりませんで、全体の頭数がある中で、町内の方の預けたいという要望が非常に多かったものですから、当時、府県の方の入牧を少し制限させていただいて、町内牛の割合を増やしたということがございます。現状もそのまま、町内牛の割合が増えているということで考えておりますので、その点はそういうことで申し述べさせていただきます。それから、ひとつ数字を示させていただきたいと思います。事前通告がなかったもので手持ちの資料で答えさせていただきますけれども、牛が増えてくると、ロールを食べればいいのではないかというお話があったのですけれども、そのときどういうことが起きていたか、ひとつ示させていただきたいのですが、うちの育成牧場で過去一番頭数が多かったのは、平成29年度です。このときの、単純に言って新規の人工授精の頭数、初めて種つけする牛の頭数が2,304頭いました。これは、私どもとしては、基本的には生後13か月齢のときに、350キロの体重があったときに初めて人工授精をするという基準になっています。すみません、少し専門的な話になりますけれども、13か月齢を過ぎて初めての発情があったときに、平成29年度のときに、2,304頭のうち358頭が体格小ということで、要は350キロに達していないので、人工精精できませんでしたという数字がございます。これ、358頭を2,304頭中で考えますと15.5%、6頭から7頭に1頭は基準の成長に達しないで、人工授精できないで見送った、次の発情は21日後ですから、その間の経費が農家さんにとっても無駄になってしまうということになります。平成6年にどうなったかといいますと、頭数が確かに人工授精頭数1,691頭ということで減ってございます。ただし、それに対する、先ほど申しました体格が小さかった牛というのが83頭で、これは4.9%に減ってございます。うちの牧場で最初から育った牛ばかりではないので、この数字がそのままということではないのですけれども、少なくとも育成牧場に来て、成長が芳しくなくて人工授精適期になったときにきちんと成長できていない牛の割合というのはそれだけ減っているということでございますので、やはりこれ以上、牛を増やしていくということは、きちんとした牛を農家さんに返すという責任におきましても、なかなか判断しづらいなというのが現場の判断でございます。
質問 11番 類瀨光信
別に牛の体重の話とか、そういう質問をするわけではないですけれども、基本的なところで大きな間違いがあるのではないかと思うのでお話ししますけれども、平成6年、標茶町育成牧場のコンプリートされた牛の餌というのは、一切使っていないです。全て俵積みの牧草ロール、非常に品質の悪いものを食べさせていた状態です。なぜ、では人工授精の割合がというのは、越冬した牛が多ければ体格小というのは減ります。町内の入牧してくる牛というのは、よくないのです。だから、放牧期間中にその基準を満たしていくということが全くない農家もありますから、全然、比較にはならないし、もう一つは人工授精のすべき体重、できる体重というのが平成6年と平成29年では全く違っていますから、そこはもう一度戻って確認してください。そこのところを議論したいわけではないのです。頭数が今より入らないという決めつけはよくないと。どういうふうにしたらいけるかという工夫も含めて、私は歳入を牧場についてはもっと見込むべきだと。というか、それがなかったら、うちの町は公共施設や何かで稼げるところ、ほかにないです。そこのところに牧場には、私はもっと大きな期待を寄せるし、町としても、そこをもっと見直して、何とかならないのかということで財源を生み出す努力をすべきではないかなと思いますし、その財源ということで言うと、牧場の道外からの牛の預託料自体を使って、預託サービス権というものをふるさと納税の返礼品として出すことができると思います。そういうふうにして、今の、それから過去から連綿とつながってきている牧場の道外の利用者との信頼関係とか、そういったことを利用して、ふるさと納税に取り組めないかということも考えるわけですが、そういったことについて、さっき8億6,000万円ぎりぎりというけれども、そういう努力をすることによって10億円までいきませんか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。ふるさと納税返礼品のアイデアについては、ありがとうございます。実現可能かどうか検討したいと思います。それから、議員から現状のふるさと納税の歳入額をもっと増やすことを考えないのかというお話なのですけれども、執行方針等でも町長から述べられておりますが、また、担当課長からもご説明あったとおり、あらゆる手を尽くして確保していきたいというのは、まずこれは基本的な方針として揺るぎないものであります。その中で、歳入としてどの程度表現できるのかというところについて言うと、仮に議員、アイデアを提供してくださった預託権をふるさと納税の返礼品にして、ではどれぐらい見込めるのかというのは、今、これまで検討している範疇ではありませんので何とも言えませんし、繰り返しになりますけれども、後々、過大な歳入を見込んでいて、そこに穴を空けるということについては避けるべきという考えでおりますので、慎重に扱ってきているというところをご理解いただきたいと思います。それから、先ほど育成牧場の経営についてということでありましたけれども、育成牧場、稼げる分野であるというのは、それについては我々も同じ考えでおります。その中で、手数料の在り方、あるいは施設の在り方について行財政改革推進計画の中でも項目として取り上げて、最適な形はどこなのかということをこれから追求していこうと考えているところであります。予算案の中で表現し切れないものについては、ご利用されている皆さんに説明あるいは協議をしながら積み上げなければいけない部分であったというところでご理解いただければと思います。
質問 11番 類瀨光信
先ほど来、それからただいまの答弁も含めて、まず10億円は無理だけれども8億6,000万円はいけるのではないかと、そういうふうに考えられた予算であると理解して、それはまずよろしいですか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。非常に難しい判断ではありますけれども、議員ご指摘のように、考えに基づいて歳入として上げております。
質問 11番 類瀨光信
まずそこは頑張っていただかなければいけないし、私ちょっとしつこく話をしている町営牧場の育成牧場施設使用料、この点に関しても、もう一度、損益分岐点から見直して、歳入として見込めないかどうかということを慎重に検討していただきたい。それによって何億円も違ってくるわけですから、それによって救われる人もいるし、倒産を回避できる業者もあるかもしれないと、そういうふうに考えていただきたい。1つはっきりしているのは、会計年度任用職員の降格及び時短の撤回に要する経費、そこの差額が1,600万円であると。そうすると、今年度の事業の中で綿羊事業、民間に飼養を委託するというもののほかに2,497万円、これは環境整備、施設の環境とか、そういったことの整備だと思うのですが、現状、全く飼う場所がないわけでもないし、急激に頭数が増えているわけではないので、この2,497万円は会計年度任用職員の降格、それから時間短縮、この撤回に回すことはできませんか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。ひとつ前提が議員と違っているなと感じているのですが、会計年度任用職員は、これまでも説明しているとおり、会計年度ごとに雇用する形態の職種であります。本来は、正職員が担うべき業務を何らかの理由で人手が足りないときに期間を限って雇用するという形態の職員であります。議員から再三、降格という言葉で言われておりますけれども、それは正職員に当てはまる言葉なのかなと思います。業務の実態を見直ししてフルタイムではなくてパートタイムでも足りるという判断をしたところについて、今回、そういう措置をとらせてもらったというところでありますので、ご理解をいただきたいと思います。
質問 11番 類瀨光信
それこそ認識が違うのかもしれないと思って、今のご答弁を聞いたのですけれども、会計年度任用職員制度が始まる前の臨時職員の時代、非正規という点では同じですけれども、住民サービスを維持していくために、結局、自動更新をずっとしてきていますよね。同じ、このとき臨時職員というのは、6か月です。6か月ごとに更新される、そういう職員だったのです。でも、それは6か月でもちろん目的があって、期間限定されている分は6か月で切れることもあるけれども、必要な期間、ずっと続いてきていて、それで今のように町職員の3人に1人が非正規だという状態になっていると思うのですね。確かに副町長おっしゃるように、会計年度任用職員は年度ごとの契約です。でも、そのことを当事者を前にして言えますか。しかも、育成牧場の牧夫、それからやすらぎ園の介護職、要するに辞められたり時間を短縮すると町として困るというところをそのままにしたままで、弱いところから先に切っていってるではないですか。だから、一言で認識が違うかなというふうには、私は言わないでほしいと思います。確かに理屈としてはそうですけれども、現実はそうではないなと思うのです。それにしても、そういうことで年収が一気に50万円減りますよとか、そういった人がこの先、標茶に住みたいと思うと思いますか。昨日まで、あなたたちがいなければ町の仕事成り立ちませんよと言われて、そうやって仕事してきた人たちが、いやいや、見直した結果、あなたたちが必要ないわけではないです、もうちょっと安い金額でお願いしますよと、それが気に入らなければよそに行ってもらってもと言われたというようなことも、正しいかどうかわかりませんけれども、聞きます。3人に1人がそういう身分、3人に1人ですよ。さらにこの先、牧場もやすらぎ園も同じ職種の人というか、処遇の人がいるのです。そういったことをトータルで考えて、私は、降格という言葉は間違っているかもしれませんが、降格、それから時間短縮というのを一旦リセットして、その上でトータルで町の人件費というものを今後どうしようかということを考えた上で、順序よく取り組んでいくべきではないでしょうか。そういう意味で、綿羊事業、これは施設の綿羊舎の整備だと思いますけれども、これ自体は今の時点では必要のある頭数ではないです、環境でもないですので、ここを一旦やめて、この会計年度任用職員に関する町の決定を撤回することはできませんか。
答弁 副町長 牛﨑康人
お答えいたします。私、先ほど会計年度任用職員制度という立場でお答えをさせてもらいました。それは地方公務員法の中で規定されているものでありますので、まずその制度に基づいて運用していくという考え方については、ご理解いただきたいと思います。働きたい、そういうふうにおっしゃっている方を雇用し続けるかどうかというよりも、そこにどういう仕事があって、どういう雇用形態で働いてもらうのがいいのかということを再検討した結果であると考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 11番 類瀨光信
一言で言うと、なかなか冷たいご答弁をいただいたなと、そんなふうに思います。今、年度末に向けて、町の正職員が10名近くお辞めになると。それぞれ理由はありますけれども、中にはそういう町の冷たさを感じて、それから財政難という、そういうことを感じて見限った方もいるのかなと思います。この会計年度任用職員に関する処遇については、正職員にもそういう意味では士気という点で波及していくものだと思いますので、ぜひこの財源、具体的に示しましたので、この分を有効に使って、撤回することをもう一度検討していただきたい。それと、これは最後に提案ですけれども、政策的に進めていることの中に「馬と共に暮らせる町」という事業があって、そこには3,900万円ぐらいのお金が投じられているわけです。クラウドファンディングが財源ということなのですけれども、これ、クラウドファンディングにしている理由が私ははっきりわかりませんが、今の町の財政を考えたときに、クラウドファンディングではなくてふるさと納税に仕組を切り替えて、もうちょっとだけ選択肢があって、広く町民にもどこかメリットがあるような、そういう制度にすべきではないかなと思います。もちろん、この先、ふるさと納税が一般財源化してもいいよということになる可能性もありますから、そんなことを見据えて、このクラウドファンディングで特定の業者さん、それから数少ない町民にしかメリットのない状態というのをもうちょっとこの先、変えていくようなそういうことも考えていただきたいなと思います。いずれにしても、はい、やりますというお返事をいただけるとは思っていませんが、町内土木建設事業者への事業発注、それから会計年度任用職員の降格・時短、そういったものを見直すように私はお願いしたい。それをもう一度見直すためには、一旦、令和8年度予算を私は否決しなければいけないなと思っています。その上で、どういった手続をとっていくか、町としてどういった対応をしていただけるかということを個人的には思っています。実際にはどうなるか、それはわかりませんけれども、そのぐらいのつもりで今回はこの質問をさせていただきました。