みんなの議会

斜里町議会 令和4年9月会議 2022年9月14日

(1)海難事故の慰霊事業についてお聞きします/(2)男性トイレにもサニタリーボックスを!

2022年9月14日、斜里町議会の一般質問で、久野聖一議員が「海難事故の慰霊事業についてお聞きします」「男性トイレにもサニタリーボックスを!」について質問し、町長 馬場が答弁しました。

質問者
久野聖一 議員
答弁者
町長 馬場

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 久野聖一

本日、私は2項目の一般質問をさせていただきます。まず1項目めは、海難事故の慰霊事業についてお聞きします。4月23日に発生した海難事故からもうすぐ5カ月になろうとしています。皆さまご承知のとおり、お亡くなりになられた方は9月13日現在で18名、行方不明者がまだ8名おり、遭難されたご家族にとっては落ちつかない日々となっております。その間、海事局および北海道運輸局による特別監査開始、全国の運輸局などにおいて旅客船事業者に対する緊急安全点検を開始し、小型船舶での旅客輸送における安全対策を総合的に検討するため、知床遊覧船事故対策検討委員会を設置し、速やかな救助や2次災害を防ぐため網走海保の巡視船の更新や携帯電話の電波のエリアの拡大検討、斜里町でも観光にまつわる各種行事の見直し点検など、この事故の教訓を受け検証し、見直しし、対策などが行われている反面、事故を起こした事業者の原因究明や詳しい状況などについては調査中で、まだ国からの情報は入ってきておりません。その間、斜里町民はこの事故の経緯を、固唾をのんで見守っております。観光船の事業者などは安全点検をして一斉にスタートをしておりますが、そのほかの各種事業者や町民の中には一区切りがついたと、自信を持って全国から知床のファンに来てくださいと言える状況にあるのかどうか、という声も聞こえます。そのためには、ここで事故に遭われた方のご遺族、捜索関係者や関連団体はもとより、多くの町民にご出席をしていただき、慰霊事業をやることが重要ではないかと考えます。このような事業をやることによって、斜里町としてはお亡くなりになられた方とそのご遺族への配慮、また行方不明となっている方のご家族に対して、捜索を含めて決して忘れていませんという強い決意の表明になると思います。私の個人の考えは、慰霊事業を雪の降る前にやるべきではないかと考えております。北海道の中では、豊浜トンネル崩落事故や佐呂間町若佐の竜巻被害など慰霊事業が行われておりますが、過去のそのような経過を十分に見極めながら、この慰霊事業をやることによって、これまで1800個も献花されている多くの方々の真心が斜里町内外に伝わると思っております。町長の考えのもとには当然そのような思いをめぐらせていると考えておりますが、どのような条件が整えば慰霊をされるのか。また時期など、総合的な観点でお聞かせください。次は2項目め、男性トイレにもサニタリーボックスを、トイレにあるサニタリーボックス、いわゆる汚物入れの存在は皆さんご存じのことと思いますが、ほとんど設置されているのが女性のトイレだと思います。最近、男性のいろいろな病気、膀胱がんや前立腺がんの患者さんが尿もれのためパッドを使うことが増えてきているといわれております。尿もれパッドを使うと、それを捨てられず不便だった方々にはどこにも捨てることができず、トイレに流すなど、傍らに置いてくるといったような事例があったと聞いております。そのため、このようなことを解決するために、男性トイレにも汚物入れを置く自治体が急増していると聞いております。埼玉県、神奈川県など7件190の市町村が設置を公表したと新聞には出ておりました。企業でも、大企業の自動車販売会社で今年3月以降、約70店舗でボックスを導入。全国に約7千店を超える大手家電量販店でも、年内に全店舗の男性用トイレにボックスを備える方針と聞いております。町民にやさしい斜里町を築いていくためには、このような措置も必要かと思い質問を出させていただきましたが、このたび9月議会において、コロナ対策として文化施設トイレ改修事業が提案されると思いますが、来館者が安心安全に使用できる施設環境を整える意味でも、斜里町の公共施設、役場庁舎、ゆめホールあたりから、このようなサニタリーボックスの設置ができないものかと質問をいたしました。町長のお考えをお聞かせください。

答弁 町長 馬場

久野議員のご質問にお答えいたします。はじめに、1項目めの、海難事故の慰霊事業についてお答えいたします。どのような条件が整えば慰霊をされるのか、またその時期についてですが、現時点ではいまだ行方不明の方がいらっしゃる中で、懸命の捜索が継続されています。ご家族の心情は何よりも1日も早く発見してほしいという思いが全てであり、捜索活動に一定の区切りがつくまではなかなか慰霊事業の実施には至らないのではないかと考えております。また、原因究明と責任の追及に関しましても、海上保安庁による捜査は現在も継続中で、今のところ捜査の進捗状況等は一切公表されておりません。これらについても、慰霊事業の実施やその時期の判断に影響を与えるものと認識しております。事業の実施にあたっては、ご家族の心情への配慮は何よりも必要であり、さらに事故の当事者が慰霊事業に関与するのか否かといった点についても、慎重に判断する必要があります。いずれにしましても、慰霊事業を実施するか否か、実施する場合の内容、時期等につきましては、ご家族の声にも耳を傾けながら、そのご意向も尊重したうえで慎重に判断する必要があると考えておりますことを申し上げ、1項目めの答弁といたします。次に、2項目めの、男性トイレにもサニタリーボックスを!のご質問にお答えいたします。最近では、各自治体や民間事業所等でも、病気や加齢、障がいなどにより紙おむつや尿取りパッドを使用している方が安心して外出できる環境整備の一つとして、男性用トイレにサニタリーボックスを設置する動きが広がっている状況であると認識しているところです。さらに8月には、町民からの設置要望もあり、対応するよう指示を出していたところでもあります。町としては、議員のご提案も踏まえ、施設の規模や利用状況に伴う注意点等を整理するとともに、こまめな清掃や捨てられた用品の回収等、トイレの快適な利用に配慮し、順次サニタリーボックスの設置を進めていくことを申し上げ、久野議員への答弁といたします。

再質問 久野聖一

それでは再質問いたします。まず海難事故の慰霊事業の質問でございますけれども、町長の気持ちは十分に表現されていて分かったと思います。それで例えば、基金も創設して慎重にやっていくのだという気持ちも随分わかっていますし、私は理解しているつもりですが、ただ私は町民のいろいろな声、総合的に聞きまして、やはり慰霊する時期を逸してはいけないのではないかということで、今回はこのような質問をさせていただいたわけです。それで昨日、海保の発表によりまして11名から8名に行方不明者がなりました。それで、それを待っていると、待っていると申しますとおかしな言い方かもしれませんけれども、ずっと捜索し最後の一人が見つかるまでということになりますと、私はかなりの時間が要するというふうに考えておりますので、やはり来年、4月ぐらいになったらちょうど1年、その前に私は町民の心が熱いうちに、行方不明の方に決して二度とこういう事故を起こしませんということで、何とか理解をしていただいて慰霊事業をやるべきではないかというふうに思ったものですから、このように聞いたわけです。町長のお役所としての立場というか、それとまた個人的な考えもあると思いますけれども、町民がこういうふうに考えているということに対しては再度、私聞きますけれども、やはり慎重姿勢というのはどうしてもまだ崩さないで、このままいきたいというふうに考えているのでしょうか。

答弁 町長 馬場

久野議員の再質問にお答えいたします。町民の皆さまの中には早く、一つの区切りのためにも慰霊事業をしたほうが良いのではないかというご意見があると、そういうことのお話、そういうお考えもあるのかとは思います。一方でやはり、今日の新聞で公表されたように、どなたかというのはわかってはいたものの、やっと引渡しを受け、そして国も日本の中で再度DNA鑑定をして結果が出たばかりです。これはずっと4カ月以上も待ち続けて待ち続けて、この状況に至っている中で、慰霊云々という形になるかということです。また先ほども申し上げました、行方不明の方がいらっしゃり、何としても探してほしいのだと。つまり厳しい結果を受け止め切れていない方がいらっしゃるのです。そういう状況を踏まえると、やはり慎重に考えざるを得ない、早く早くという、そういう町民のお気持ちも一定程度わからなくはありませんけれども、全体の中で、先ほども言いましたようにご家族のご意向、ここはやはり大事だというふうに思いますので、そこを考えながらこの事業については考えていかざるを得ないのではないかというふうに思っています。そして、事業をするとしてもどこでやるのか、誰がやるのか、そういったことは一切決めているわけではありませんので、ただ斜里町で起こった残念な事故でありますので、それに対する慰霊の事業というものをどのような有り様がより適切なのかということをしっかり見極めながらやっていくことが大事だと思っています。

再質問 久野聖一

はい、その事例については十分わかりました。もうすぐこの事故が起きて5カ月になろうとしておりますけれども、この間、事故を起こした知床遊覧船側のほうからの、こういう慰霊に関してのお話や総合的に何かお話、あるいは情報というのは町長のほうには入ってきていないのでしょうか。

答弁 町長 馬場

それぞれの立場立場でこのようなことが、今までこの日本でも世界でも、特に日本の中で置き換えても大きな事故が起きておりました。そんな事故後の対応を考えるときに、そのようなことは頭の中では巡らせるというふうには思っていますけれども、直接具体的にうちのほうにお話があったわけでございません。

再質問 久野聖一

情報に関しては、そうであれば仕方ないというふうに捉えております。それと役場の玄関にある町民からの、それ以外の町外からの方もそうですけれども、花束のボックスがありますけれども、ちょうど事故が起こりました4月を経過した国会で、鈴木宗男議員が斜里町の役場職員の対応には非常に一生懸命やっているということで褒めておりましたけれども、毎日毎日献花に来られて、整理をしている職員も私は大変な苦労かというふうに思うのですけれども、まず花の設置というのはいつまでやるのか、そして最近はだんだん数が少なくなってきているのですよ。やはり私は寂しいなという状況を見せたくないものですから、その両側に何かその、花はなくても花の写真の入ったパネルのようなものを作って、そして爽やかなイメージというか、斜里町の誠意を示すべきではないかというふうに考えているのですけれども、町長はどうお考えですか。

答弁 町長 馬場

献花台はB&G海洋センターで始めて、6月5日に役場玄関に移設してもうずっとやっております。ここのところ一桁でありますが、一時には一組ということが続いておりました。そういった中でいつまでというのは、当然私たちも考えていたところでございます。今の段階で、ここまでと決めつけているわけではございません。ただ、あくまでいろいろな方、亡くなられた方のご冥福を祈って、あるいはまだ発見されてない方の早期発見を祈る、そういう気持ちを届ける場というふうにも捉えておりますので、そういった意味でできる限りにおいては、受けることができればというふうに思っていますが、献花がないところで献花台ということにはなりません。そしてまた、これを続けるためにあえてお花を備えるという、これもおかしな話だと思っていますので、あくまでそういう思いのある方が寄せられる、手向けられる、それを受けてのものだと思いますので、今は見てのとおり一番最初から比べるとはるかに少ない、寂しいというふうに思われるかもしれませんが、あのお花一輪一輪にここに手向けられた方の気持ちがのっていると思います。そこが、ある意味で途絶えたときには、そういう何らかのことを考えていく必要もあろうかと思いますし、また、役場がいいのかウトロ地区がいいのか、そういったことも含めて考えていく必要があるというふうに思っていますが、今の段階でいつまでにというところまで決めているわけではございません。

再質問 久野聖一

海難事故の最後の質問をさせていただきますけれども、先日、私は斜里町に移住してきた方、千葉県の市川のほうから来て朝日小学校に在学している。こういった海難事故の影響を受けても、やはり斜里町はいいですよ、いいとこたくさんありますよというふうに言ってくれています。そういう人たちもたくさんいるのです。そこで、やはり町長1人で悩まないで、何か私たちの、議員にも協力してくれということがあったら、いつでも私は言っていただきたいなと考えておりますので、そこら辺はいかがでしょうか。

答弁 町長 馬場

献花について云々で今お話を受けて、どうこうということは今、特にお話はできないのですが、一つそうやって議員の、私たちにもというお言葉があるのだとするならば、やはりお一人お一人がいろいろな方とつながっていると思います。そういう方々に知床の良さ、斜里の良さを伝えてほしいのです。このように今、観光関係者も苦しんでいる、辛い思いをしているということを伝えることで、ぜひ広く、何かオープンに呼びかけることは今できる状況ではないと私思っていますが、知っている人に個々に呼びかけるということはできるのではないかと思いますし、いろいろな協力者に応援いただくことは本当にありがたいことだと思いますので、そういう応援の呼びかけ等いただければ、私は大変うれしく思うところでございます。

再質問 久野聖一

ありがとうございました。次に、サニタリーボックスの質問に移ります。同僚議員も私よりもっと深掘りした質問をしておりますので、私は1点だけ町長に聞きたいと思うのですが、早速良い回答をいただきまして、順次サニタリーボックスを付けていくと文章には書いてありますけれども、このサニタリーボックスを男子トイレに付けるときに、付けましたよという何かこうわかりやすいマークというか、表から見て、そういったものが私は緊急的に入ってくる方にとっては重要になってくるのではないかというふうに感じますけれども、そういった考えというのは、今後あるのかどうか教えていただきたいです。

答弁 町長 馬場

どのような段階で付けていくかということをまだ決めていませんので、何とも言えないのが一つと、もう一つ、全ての男性トイレにできるかという課題もあろうかと思います。例えば複数ある中で、一つあるいは二つ付けてないところもあるかもしれない。そういうところのトイレは、そういうサニタリーボックスがありますよという表現というか、告知をするということも一つあろうかというふうに思いますので、こういう取り組みをセットに、そのことも周知して安心してご利用いただけるような、そのような取り組みができればというふうに思っています。

出典:斜里町議会 令和4年9月会議 2022年9月14日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる