斜里町議会 令和3年12月会議 2021年12月15日
(1)観光客のゴミを対象とした取り組み。「環境自治体」を名乗る町として、現実的なルールを作って対応すべきでは?知床の価値向上のためにも、考えるべきでは?/(2)コロナ影響で落ち込んだ知床観光の底上げに、行政が取り組むべき役割は何でしょう?変化している観光の形態のなか、集客需要促進に何をなすべきでしょうか?
2021年12月15日、斜里町議会の一般質問で、櫻井あけみ議員が「観光客のゴミを対象とした取り組み。「環境自治体」を名乗る町として、現実的なルールを作って対応すべきでは?知床の価値向上のためにも、考えるべきでは?」「コロナ影響で落ち込んだ知床観光の底上げに、行政が取り組むべき役割は何でしょう?変化している観光の形態のなか、集客需要促進に何をなすべきでしょうか?」について質問し、町長 馬場が答弁しました。
- 質問者
- 櫻井あけみ 議員
- 答弁者
- 町長 馬場
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 櫻井あけみ
私は通告に従い、大きく二つの項目に関して一般質問を行います。1項目めは、観光客のごみを対象とした取り組み。「環境自治体」を名乗る町として、現実的なルールを作って対応すべきではないでしょうか。それが、知床の価値向上のためにも、という部分から質問させていただきます。以前、2019年6月にも、観光客のごみ持ち帰りについては、なかなか非現実的な対応を知床として求めるのはいかがなものかという趣旨の質問をさせていただきました。今回は、先に同僚議員の一般質問が続きました。ごみのポイ捨てに関係するさまざまな提案や考え方の視点、そして町の取り組みについての質疑です。私も、彼らと同じ気持ちですし、これからの提案や提言の内容に大きく関わることと捉えながら、質問をさせていただきます。知床の観光客、宿泊客は7割以上が道外の方々と連泊の方が多いことなどから、観光中のごみを持ち帰るということは、ほぼ不可能な状態であります。ではそのごみは、どこかが誰かがその役を担っているはずですし、もしかしたらそれは、道路にポイ捨てされる、あるいは駐車場に置き去りにされることにつながっているかもしれません。それでも、日本中の多くの観光地では、このようなごみの諸問題の中、一番簡単で、一見、道理に合っているように使われる言葉が、持ち帰りだと私は思っております。もちろん、全ての観光客にとって、当てはまるものではありませんし、実際に、多くの方がそのまま自分の車に積んで持ち帰るというお話を多々聞いています。しかし、先ほど申しましたように、今後、宿泊客からの宿泊税などが徴収実施される予定でもあります。そして、その実施に合わせて、観光客が宿泊先では、斜里町のルールに従い、しっかりと分別によりごみを捨てられる取り組み、また、観光施設内にも同様の取組を実施して、斜里町で目指すリサイクル率の決定向上に、観光の方にも協力してもらう。ごみゼロミッションを展開していく取り組み、これを町で検討してはいかがでしょうか、と思っています。知床に来て、知床の自然環境全体の取り組みに寄与できることが、一つの知床に来る価値になるような、世界自然遺産の保全、地球環境の保全に対する一役を担う。自分もその役割を担っているのだという部分を、今後、宿泊施設、観光施設、商業施設全体で、町内で取り組めるようなプロジェクトを考えていきませんか。今、声高にSDGsが広く浸透している今だからこそ、国民の皆さん、そして観光客の中にも、この意味をしっかりと、心に持っている方が多くなると私は思っています。その方々が、知床の生態系のサイクルに大きな影響を及ぼしかねないごみの問題に、知床だからこそ、取り組むべき対応と私は考えます。環境保全と観光推進の先進的な事例とPRにもつながる可能性も視野に入れ、町長のお考えと見解を伺います。2項目めは、コロナの影響で落ち込んだ知床観光の底上げに、行政が取り組むべき役割は何でしょうか。変化している観光形態の中、集客需要促進に、町ができることは何でしょうか。このことについて、質問させていただきます。2015年に町が計画をつくった観光振興計画は、半ばを過ぎました。これまでも、毎年のように知床の観光振興に関わる質問を、ずっとさせていただいています。先の町政報告にもありましたように、観光客の落ち込みは本当に大きなものがあります。もはや、前年度対比ではなく、2019年度対比の数字を見ると、本当に今後の行く末が心配でなりません。そうした中、多くの観光事業者は、公的な支援を受けながらも、事業持続のために、さまざまな対応を行い頑張っています。また、国のコロナ支援事業に対しても、町は厳しい対応の中、その事業の中、本当に的確に支援配分を、これまで実施されてきました。まだ、今後のコロナ感染動向について、不安定な部分はあるものの、知床観光の課題に向けて町は、今後、待ったなしに取り組むことが必要です。全国的な観光事業や観光地の動きを見れば分かるように、早急に、知床観光の環境を盤石にしていくことが求められています。行政がやるべきこと、来年度に向けてのその対応に関し、具体的にどのような取り組みをお考えでしょうか、伺います。
答弁 町長 馬場
櫻井議員のご質問にお答えいたします。はじめに1項目めの、観光客のごみを対象とした取り組み「環境自治体」を名乗る町として、現実的なルールをつくって対応すべきでは?知床の価値向上のためにも考えるべきでは?についてお答えいたします。以前同様のご質問をいただいた際に、答弁させていただいておりますが、ごみの問題に関しては、性善説だけでは制度設計出来ないものであります。よって、観光客からのごみ引き取り関しての現実的な対応としては、持ち帰りを原則としつつ、道の駅における対面での有償引取りを実施している現状を答弁させていただきました。なお現在は、道の駅に加え、知床自然センターと知床世界遺産センターの2施設についても引き取りを実施しているところです。現在の持ち帰り原則から、引き取り前提に大きく方針転換した場合、引き取りを観光客に限定することは困難で、町内外の家庭、事業者からのごみも含めて引き取らざるを得ないものとなり、現在の一般廃棄物の収集、運搬、処理の仕組みを根底から覆すことにもなりかねません。また、有償引き取りを前提とした場合、新たに発生する引き取り運搬に係る経費を具体的にどのように負担していただくかという課題が生じる上、有償の場合、費用負担を逃れるため、結果的にポイ捨て、不法投棄の増加につながる恐れもあります。一方、費用負担を排出者に求めない場合は、町民が負担することになることから、当然議論が必要となります。また、今後導入を検討しております宿泊税を財源にごみ引き取りを行う場合、日帰り客からの引き取りは行わないのか、否かという点も課題となります。さらに費用面のみならず清掃業務等の人材確保が年々困難となっており、ごみ箱設置や引き取りを実施している観光地では、人材確保に苦慮するケースも聞き及ぶところです。いずれにしましても、持ち帰り原則から引き取りへの方針転換は、分別の徹底や、リサイクル率の向上、ポイ捨ての減少につながるとは必ずしも言えないことから、方針転換するには、十分な議論と、議員ご指摘のとおり、全体で取り組めるようなプロジェクトの慎重かつ綿密な制度設計が必要であると考えておりますことを申し上げ、1項目めの答弁といたします。次に、2項目めの知床観光の底上げのために、行政が取り組むべき役割や需要促進策についてお答えいたします。コロナ禍の影響を受けて、来訪者が平年に比べ4割から5割も少ない年が2年続いていますので、観光事業者が極めて厳しい経営環境下に置かれ、相当に苦労されていることは想像に難くありません。このような状況の中、町としても昨年度から今年度にかけて、20本余りのコロナ関連経済対策事業を実施してきたところであり、特に飲食や観光事業者への集中的な支援を続けていることは、議員もご承知のとおりです。幸いにも町内では、コロナ禍を要因とする廃業や倒産は発生していないと聞いており、今後は、第6波といった新たな感染拡大の影響を想定しながらも、できるだけアフターコロナに向けた事業展開に移行してまいりたいと考えているところです。さて、来年度に向けた観光施策の考え方ですが、現在予算策定に向けて作業中であり、今後、数次の協議を進めていくスケジュールとなっていますので、現時点では、具体的には申し上げにくい状況ですが、大まかに申し上げれば、近年進めてきたブランディングのほか、さまざまなソフト事業を継続しつつ、導入が遅れているものの宿泊税による財源確保や、過疎債・辺地債を活用しての老朽化した観光施設の再整備など、ハード整備に向けた動きに取りかかっていきたいと考えています。ソフト事業では、ブランド戦略を中心に置きながら、カムイワッカ地区でのアクティビティ開発や、国立公園内での交通の在り方の見直しのほか、ゴールドウィン社との協定に基づくアスリートとの連携も進めていきたいと考えています。また、ハード整備に向けては、例えば、フレペ展望台周辺や夕陽台地区、道の駅うとろ・シリエトクの再整備など、いくつかの調査事業等を行えればと考えているところです。さらに言えば、カーボンニュートラルに対応したサスティナブル観光の動きが世界的かつ急速に広がってきていますし、観光分野でのデジタル技術の活用、ワーケーションや関係人口といった都市と地方との関係性の見直し、公民連携といった「新しい公共」の考え方、観光人材の育成、インバウンド需要への対応など、観光を取り巻く社会経済環境は、急速に変化していることを踏まえ、このような新たな動きにも関心を持ちつつ、調査や準備をしてまいりたいと考えているところです。いずれにしても、アフターコロナに向け、知床観光の新たな動きを作っていけるよう観光関係者とも連携して着実に進めてまいることを申し上げ、桜井議員への答弁といたします。
質問 櫻井あけみ
私、前回も同じ部分の、観光客のごみの持ち帰りに関しては質問させていただいております。今、町長が答弁されたように、ごみを引き取るという部分だけの考え方ではなく、質問の中にもございましたように、リサイクル率の徹底向上、そして、宿泊施設で自分が持ってきたごみを何とか気持ちよく出して、そこで協力体制をとってもらう、そういう意識づけが必要なのではないかという視点で質問させていただきました。前回、町長は本当にこれは大変な問題で、知床独自の処理方法を生み出せればいいし、しかもそれが知床半島全体、羅臼と一体となってできれば理想的であると。だからどんな具体的な方法というのがなかなか難しいという部分。しかし、これは現実なので、これからもいろいろな方々の知恵をいただきながら、知床でのごみ処理、観光客の持ってきたごみの在りようという部分に関して、模索していきたいというお話をいただいておりました。私も一概に、観光客にごみを持ち帰れということを言うだけでは駄目だということは、前回の質問のときに、町長も同じ意識であるということを確認させていただきました。町長ご自身が、これから模索を始めたい、必要だということでしたので、今回、改めて観光客のごみが、どのように処理されているか。観光客の方が持ち帰りが出来ないゆえに、全て道路にポイ捨てするだとか、駐車場に置いているのではありません。現実は、観光施設がいろいろな形で引き取りをしています。今、紹介いただいた道の駅、自然センター、遺産センターでの聞き取りは有償になります。また、宿泊施設に泊りに来られた方が持ってきたごみは、これは宿泊施設にそのまま置いて、斜里町のルールに従って排出されています。結局、ある程度どこかが負担をしながら、このごみを処理しているわけです。そうではなく、もう一歩前進して、宿泊客の方が置いていく、あるいはお店の中でごみ箱があったとき、そこにぽんと置いていくのではなく、斜里町のしっかりとしたリサイクルルールに従った排出を求める。そういう取り組みが広がっていくことが、私は一つ、全体に、斜里町内、国立公園内、これ全国に広がればいいなと思うのですけれども、ごみは分別して、なおかつリサイクル、リユースできるものとに分けられて、ごみをごみでない、そしてその自治体のルールに従った部分で、一緒にごみ処理を考えていってもらうという啓発につながるのではないかという意図を持って、この質問をさせていただいております。もちろん、ごみをそのまま引き取るという部分では、町長ご答弁のとおり、さまざまな課題がございますので、それを解決していかなければならない、それは百も承知です。一方で、それだけではない。少しでもこのごみの問題を、観光客の皆さん、そしてこうやって実際にやることで、参加してくれている各施設が協力体制をとりながら、町と一緒に、私が質問した内容の、ごみゼロミッションを展開していく取り組みにつなげるということが、町全体の一つのごみ問題に対する考え方となるのではないか、そういう取り組みを町長もたくさん模索されていると思いますけれども、取り入れてみてはいかがでしょうかという趣旨の質問なのですけれども、改めて、私が今質問したように、一役を担う取り組みを、要するに、来ていただいた方にも、何がよくて知床に来てくださるのですかという中には知床の雄大な自然環境、そして、世界自然遺産に登録された地域であるという部分がまだ非常に多いです。もちろんこれからももっと増えてくると私は思っています。そうした中で、そこに来た方が宿泊施設で、ただごみが出ましたよと置くだけではなく、あるいは お店、それからコンビニに置いているところに、ただそのまま入れるのではなく、きちんとしたルールに従って分別して、そしてごみを排出していく、そういうような運動につながるような取り組みを、今こそ考えるべきではないかという部分で質問したのですが、その点について、町長はどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 馬場
櫻井議員からはこの一般質問において、今までお話があったように、観光客のごみを、持ち帰りではなくて引き取る道がないかというようなことで、以前はあったものですから、そのことについて、基本的にお答えした部分が多かったかなというふうに思いますが、今、再質問を受けて、それよりはむしろ単純引き取りということではなくて、斜里町の分別のルールにのっとりながら、観光客にも分別をしてもらう、そのことによって、斜里町のごみの流れに沿った処理ができるのではないかと。そしてそれが、観光客への環境意識への啓発であり、斜里知床の環境に対する姿勢をアピールすることにもつながるということでのご提案だったかなと思います。そういう意味で考えたときに、居住地によって、つまり観光客の住んでいるところによって、分別ルールというのはみんな違うのです。そんな中で、斜里町のルールはこうだよということで、協力をお願いすることになろうかと思いますが、どういうシチュエーションで、場所で、どのようにするかということは、具体的に考えるとなかなか難しいなというふうに思います。そういった意味で、ちょっとその辺のところまで踏み込んで考えていなかったといいますか、踏み込んでお答えをしていたわけではないので、今、現実的にどのようなことができるかなあというふうに思ったときに、非常に難しいなという感じを受けました。ただ、観光客は観光客でも、例えば研修旅行、高校生等の修学旅行のような、そういうものであれば、授業の一環として、そういうのもプログラムの中に入れるだとかということは・・・。聞こえていますでしょうか。大丈夫。聞こえない。聞こえないですか。どこから言えばいいでしょうか。最初から言ったほうがいいでしょうかね。それでは、桜井議員の今回の質問については、単純に、観光客にごみの持ち帰りをしてもらうということではなくて、観光客に分別の取り組みをしてもらうことによって、斜里町のルールにのっとったごみ処理につながっていくのではないか。そのことが観光客への、斜里町の姿勢のアピール、そして、いろいろな人に対する斜里町の姿勢のアピールにつながるという意味でのご提案の再質問だったかなというふうに思います。そこまでちょっと考えていなかったということもありまして、単純に、観光客から引き取るということは難しいというお答えをしましたけれども、その点はご容赦いただきたいと思います。その上で、観光客の皆様に、斜里町のルールにのっとった分別をお願いして、というご提案でありましたけれども、これは、どういう場面で、どのようにしていくかという具体的なものを、しっかりとシミュレーションをしなければなかなか現実的ではないなというふうに思いながらいたところでございます。そういう意味では、単に引き取るよりも、さらにハードルは高いのではないかなと。気持ちの部分で、観光客にきれいな環境づくり、あるいは自然に対する、あるいはリサイクル率を上げるといったことのアピールにはつながるかなというふうに思いますけれども、現実としては難しいかなと、ハードルが高いなというふうに思いながら聞かせていただきました。また観光客に、ごみあるいは環境に対する意識づけという意味でのこういう選別、分別、そしてそういう協力を仰ぐという意味で、お話があったと思うのですが、一方で今、ワーケーション等々言われていますけれども、ワーケーションの一つの目的として、地域への貢献、あるいはボランティア、こういったものを、この機会に、ワーケーションの機会にやるというのも、魅力の一つに挙げられております。そういった意味で現実、今年もウトロの方々がやっているごみ拾いの活動に対して、私どもの 100 平米の運動に参加された支部の役員の皆さんが、お話を聞いて参加されていましたけれども、このように観光客の方にごみ拾いに参加していただく、そういうことは今後も十分あり得ることだし、うまく組み合わせれば、知床の魅力にもつなげていけるのではないかなと、そんなふうにも思います。意識付けの方法として、そういうこともあるかなということでお答えさせていただきます。
質問 櫻井あけみ
まず本当に私が聞いてもいないことを、町長は、ご答弁の中でずっと述べられていたのです。私、通告の中にも書いていたと思います。以前にも同様の質問をさせていただいてと、その経過です。そこで町長がおっしゃったことを踏まえての質問なのです。どんな経過で、答弁書が作成されるのかわからないのですけれども、ぜひ、直接通告にしっかりと事前に目を通していただければ、今の町長がお答えになった部分というのは、先にも十分、話して出ていた部分だと思いますので、その辺、私も結構真剣にやっているつもりなので、よろしくお願いします。今、私が質問した部分と全然、質問の内容が、回答の内容が違っていることについて、今まで述べさせていただきました。改めて観光客にとって、観光地にとってという部分は、応じてもらえるかどうかわからないとおっしゃいましたけれども、例えば町長がどこかに行かれたときに、そこの宿泊施設にしっかりと分別に沿ったごみ箱が、それなりの説明が書いてあって、置かれていたら、町長はどのようにごみを、そのまま、まとめて色々なごみを捨てますか。
答弁 町長 馬場
まず、通告にしっかり目を通せば分かるのではないかというお話でしたが、しっかり目を通したつもりです。でもそこがわからなかったというのが正直なところですので、そのようにお答えを、まずさせていただきたいと思います。それから今、質問のありました、宿泊施設に私が泊まったときにどうしますかという質問ですけれども、私も出張等々で行く先々、ほぼ一般ごみと缶・ペットボトル等々の2種類しかありませんけれども、そういうごみ箱を用意しているところが、私が行っているところでは多いのです。当然ながら、そこは意識して分けて、当然のごとく出しております。ただ、うちの町のようなその他プラだとかペットボトルだとか、缶だとか、そういったときにそれぞれごみ箱を受けるかといったらそうはならないということもあるわけです。だからシチュエーションごとに、現実の問題としてどうできるのかということが、なかなか難しい、悩ましいということでお話をさせていただいたつもりです。
質問 櫻井あけみ
私は、ごみ全体を減らしたい。それと、ここの知床という観光地が、物見遊山だけで来られた方ではなく、ある程度の意識が高い方が、最近は増えているという部分の観点も持って質問しています。それ以上に、知床の観光地がこれからどうあるべきか、知床の観光がどうあるべきかという部分では、先も、これまでも町長も申してまいりましたように、知床の素晴らしい自然、その価値を十分含めたものを、皆さん、求めていらっしゃるという、そういった視点は、もう町も持ち得ていると思いますので・・・。何でマイクがこんな風になるのかな。
質問 櫻井あけみ
下を向いて話しているのですけれども。そういう形で、もしも、先ほど町長がおっしゃいました分別の部分が、ペットボトル、空き缶、そして一般ごみというふうに分かれていたらそれに沿って入れると。実際、先ほど言ったように、現状の宿泊施設では、民宿など個人でやられている小さいところは、非常にごみの分別に時間が掛かるということで、もう数年前から、細かな部分で分けてもらうようなごみ箱を自分たちで設置しています。そういったごみを私今回、いくつかの宿泊施設に行って見てまいりましたけれども、皆さんきちんと入れていらっしゃるのです。それをそのまま集めてリサイクルに出したりだとかしている、そういう現状があります。今ここで言ったのは、そういう取り組み、もう小さい施設はやっているし、大きなホテルも、本当に人手をかけて、大変な中、ある程度の分別はされているのです。それでも、やはり量が多い。そういった部分を半分でも減らせれば、10人のうち半分の人が、5人の人がそういった形で分けてくれていれば。あるいは町の分別方法をしっかりと周知できるようにホテルの中に、ごみの分別方法なりを置いたり、あるいは、外から来たお客さんがチェックインするときに、ごみはここで分けて出してくださいという部分を書いている、こういう施設はたくさんあります。知床にはまだないのです。なぜかというと、なかなかその統一した部分で取り組めない。大人数ですから、本当に、私たちが一人持っているごみも、100倍、200倍、300倍になるわけですよ。そういう部分を少しでもまず減らしましょうと。そして、ここに書いてあるように、ごみゼロミッション、ごみをゼロに近い形にしていきませんかという部分の意味で私これを使いましたけれども、このごみゼロミッションは結構いろいろなところで使われている言葉ですので、ここで、わかりにくかったかもしれませんけれども、使わせていただきました。ミッションです。ごみをゼロにする取り組み、使命。あるいは任務を自分たちの中で、つけませんかという意味の使い方でしたけれども、そういう視点を持った取り組みをまず考えていってはいかがか、という意味です。今、ごみを受け取ってくれているところも、全部ごみを受け取って、それから分別しているのです。そうではなくて、町で、コロナの終わった後に、これから次に向かって、町できちんとした観光施設に置けるようなごみ箱を設置してはどうか。それはそこに分別して入れる部分です。例えば今、有料で、ごみ袋の取扱いをしているところも、もっと積極的にしたいのだと、実は。だけれども、全部分別してもらうというのは、物もないし説明もしなければいけないということで大変だと。でもそれが、町全体の観光施設、商店、それからコンビニも、そういう部分が町の一つの事業の取り組みとして、統一されたごみ箱があったりすると、設置されていたら、非常にいいのではないかという声が、これは以前から出ていました。それを、統一的なものをつくってやるのも一つの方法ではないかという、持ち帰りがおかしいよねという話をしてから、私本当にいろいろなところでいろいろな意見を聞いてきましたし、自分自身も、持ち帰りという部分をあまり声高にしていない観光地にも行ってまいりました。そうしたら、皆さん、そういうやり方をしています。そして、その成果を聞きましたら、もちろんゼロにはなりませんと。しかし、確実にここを訪れていただいたお客さんは、どこの施設に行っても、そうした町のルールに従った分別方法があるということを理解し、なおかつ宿泊施設に最後に行ったときにも、同じような取り組みをされている。そういう部分をたくさん聞いてきました。先ほど同僚議員が一般質問をしていましたけれども、それもゼロを目指すのではなく、どなたかがおっしゃっていましたけれども、できるところから、一人でも多くの方がそれに気づいてくれるということが大切だという意識、私はあります。そのとおりだと思います。観光施設もそうです、知床の観光もそうです。もしもこういった部分を、全体で先ほど町長が言ったようにトータルで、町が、ごみをポイ捨てしない。あるいは、きちんとしたリサイクルに沿ってごみを分別して出していく、そういう取り組みが全体に広がれば、町は大きく変わるはずですし、町の意識として、町の意思として、このごみの問題に、全体で取り組んでいく中の一つの提案として私はさせていただいています。持ち帰ることはやはり不可能なのです。どこかの施設、どこかの宿泊施設あるいはそういったごみを引き取ってもらうところ、あるいはコンビニで入れてもらうところ、そこにみんな置いていくのです。繰り返しますが、先ほどもその先が、ごみのポイ捨てになるということは十分考えられます。リサイクルをしたからといって、ポイ捨てが減るということはないという意見もありますけれども、そんなこと私はないと思います。町全体が町民交えて、観光に関しても、全てがこういう意識で取り組んでいけば、どこかで、ごみの量は減らせるはずですし、ポイ捨てという行為も私は防げてくるものだと思っていますので、町長、改めて、そういう取り組みを、町が主体となって、各観光施設、観光関連事業者に、物理的な部分でこういうルールを決めましょうというのをきちんとつくったり、呼びかけるもの、そういったことを、町が私はやるべきだというふうに思って質問していますので、その点については町長、どう思いますか。
答弁 町長 馬場
基本的な考え方については理解できるところでありますが、具体的にさまざまな地域、観光地を見てこられたという話ですが、私が具体的にイメージするときに、例えば、統一的なごみ箱とおっしゃいましたが、一つ置けばいいという話ではなくて、分別に応じた、そういうものが必要になってくると思います。それを、あちらにもこちらにもとはなかなか現実的にはなりませんから、それが具体的にどんなやり方で取り付けのごみ箱を置いているのか、やり方についてはまだまだ私自身は承知しておりません。担当レベルでどこまで把握しているかわからないのですけれども、その辺も把握をしながら、それこそ、できることをやっていければなというふうに思っております。町が主体というお話もありましたが、あくまで、事業者等、具体的な協議をしていくことが大事だと、ともにやるということがいいのではないかというふうに思いますので、この課題について、それぞれ関係する事業所、事業者と話し合いを持ちたいなというふうに思います。
質問 櫻井あけみ
先ほどからいろいろな中で脱炭素に向けた取り組みというのは、これは国が大きな施策を持っておりますので、その中でおそらく加速されていくだろうと思っています。ぜひこうした動きも取り込みながら、全体的な、本来持っているSDGsの中の一つ、たかがごみ、されどごみの問題です。これだけ、今回多様な方面からの課題が満載です。検討するという部分の時間はもう私は十分だと思いますので、具体的な、何ができるか、どんなことができるかという、町長が2年前におっしゃった模索というものを、早急に始めて、しっかりと、ごみ全体をトータルで考える課題というものを、町として正面から取り組んでいくことが必要だと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
大きな重要な課題というふうな認識でおりますので、その認識のもとで今後対応していきたいと思います。
質問 櫻井あけみ
もう1点の、知床観光の底上げに、行政がなすべきこと、変化している観光の形態の中で、集客需要促進にどんなことが出来ますかという質問に関して再質問をさせていただきます。本当に、いろいろなソフトに関してなど、これからも取り組んでいかなければならないことが、ご答弁の中から見て取れました。中には、これは観光事業者が直接取り組むべきこと、あるいは、観光協会が、町の全体の観光的な施策として取り組むことなどが多くあったと思います。私はもう本当に、このコロナ後の観光需要というのは、結構待ったなしで、競争と言ってはなんですが、日本中の観光地がいろいろな施策を出してきて、集客に動いているということも、見てとれると思っています。こうした知床の観光の底上げ、私の言っている、変化している観光形態という部分がございます。先に、2019年12月に一般質問させていただきました。例えば、非常に需要が増えているキャンプ場の整備、そういった部分に関しては、町は今どのような状態で、レクレーションの森協議会ですか、その設置を行って、キャンプ場の施設、進めていくというお話でしたが、それについては今現在どのような状態ですか。
答弁 町長 馬場
レクレーションの森の協議会で、これに特化していろいろ詰めている状況ではありませんけれども、最初の答弁でお話させていただきましたように、ハード整備の一つの中心的なエリアという位置づけがあるものですから、フレペの展望台周辺、夕陽台地区、道の駅ウトロシリエトクの再整備というようなことで挙げさせていただいておりまして、これも大きな、これからのポイントであるという認識でおります。
質問 櫻井あけみ
2020年3月に設立予定だったと私は一般質問の中で伺っていました。設立予定とされていた部分、コロナもございましたでしょうが、町は具体的にどのように整備していこうとお考えでしょうか。今年度、それから一昨年、このコロナの中で、非常に宿泊客が半分以下に落ち込んでいる中でも、キャンプ場の利用者数というのは、何とコロナの影響がなかったときに追いつくぐらいの勢いで、利用者が増えている、この実態を見据えましたら、もっと需要がある。そういった中で、近々にこれは全国的に流行になっている、そして需要がどこの地域でも増えているという部分、これはまさしく観光形態のニーズの変化だと私は捉えております。そこの部分に、早急に早く手を打って、今満杯で、諦めて帰られる方々を、しっかりと拾い上げるべき、重要な施設だと考えますけれども、町はその点どのようにお考えですか。
答弁 町長 馬場
知床野営場キャンプ場の関係ですけれども、これはレク森の中できちんと位置づけなければ、借り続けることが出来ないというのが一つありまして、しっかりと、この協議会を、2020年3月に立ち上げました。ただ、これをこの中で、具体的にどのようなキャンプ場にしていくか云々というところまで踏み込んでおりません。最低限のレク森としての必要な部分、ここを整理してスタートしたということでご理解いただきたいと思います。このキャンプ場の利用が増えている。まさにコロナによって、密を避けて自然の中でと、こういうニーズが増えていると私もそのように思っております。だからこそ、ここを、もっと使いやすい快適なところにしていかなければならない、魅力的なところにしていかなければならない、そういう意識は私も同様に持っておりますことから、ここを、何とかしたい。ただし、林野庁では、年間で、確か50万円ほどの維持管理の予算しか持てないという現実がある中で、やはりここを変えていくには、町も腰を上げない限りは難しいなという思いもあります。だからこそ、どんなことができる、やれるのかということを、しっかり計画立てていかなければならないということで、ここにも上げさせていただいているところです。
質問 櫻井あけみ
遅いと私は思います。こうしたキャンプ需要が増えている。なおかつ、ここのキャンプ場は、以前の質問でも、町長もそのように答えていましたけれども、非常に需要性の高いところです。それが、トイレの問題、あるいは隣接する夕陽台の湯の問題で、来たくても来れない。逆に来たいけれども、その期待度が、期待したほどではなかった、大変だったということで、やはり離れていく人もいます。キャンプ場に泊まる方、この需要が多いときでは6300人、これはコロナ前でした。そこから換算して、昨年、今年度の利用者を見ましたら、もう5千人を超えている。緊急事態宣言があった中においても、これだけの人数確保が出来ているという部分では、このキャンプ場が持っているそれなりの経済効果というのを、町はしっかりと試算して、近隣の飲食店などに非常に大きな影響があるという部分を鑑みましたら、早急に、町として、町の観光需要の向上として、このキャンプ場の整備を早急に進めるべきだと私思います。同様に、夕陽台の湯に関してもそうです。ここは、産業厚生常任委員会でも、先般視察をしてまいりました。その混雑ぶり、そして、利用のピークのときに故障してしまって使えない状況、これらをつぶさに聞いてまいりました。こういった部分に、町が今すぐ取り組まなければ、私は、今後時間をかけて取り組んでいく知床の観光の有り様という部分の底辺の基盤の部分をそいでしまう。そういうふうに思いますので、早急な対応をすべきだと思いますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
このキャンプ場が、さまざまな経済効果があるということは、私も改めて認識しておりますが、正直、これまで、キャンプ場というよりは、宿泊施設、ある意味で泊まるという意味では、相反する部分ですから、そういう意味で、どちらかというと宿泊施設のほうに意識があったかなというのが正直、否めません。しかしながらこういうコロナを受けて、こういうニーズも観光の一つでありますし、大事にしていかなければいけない。まさに波及効果ということで考えれば、地域の飲食に大きな影響もあるというのは事実だと思いますので、ここは取り組んでいく必要は櫻井議員のおっしゃるとおりだというふうに思っております。遅いというお話でありますが、既にもう時が過ぎて、遡ることは出来ませんので、これから先どうしていくかということだろうというふうに思いますので、そこは遅いという部分については、受け止めていきたいと思います。これから先の話ですが夕陽台の湯の現状、これもお話がありました。まさに夕陽台エリアとしてどうやっていくか。この夕陽台のそのままがいいのか、違うやり方がいいのか、それらも含めて考えていく必要があるというふうに思っておりますので、そのことも含めて、総体の中でこのエリアのデザインをしながら進めていくことが大事だというふうに思っております。
質問 櫻井あけみ
ぜひ、観光振興計画の中では、しっかりとその位置づけがうたわれております。今さら改めて考えるまでもなく、知床の観光全体の中で、キャンプ需要はコロナだから伸びているという認識だけではなくて、ここに来る観光の方々の非常に多様性がある。そして、自然の中、知床のすばらしい自然の中で、楽しみたい。そういう観光がずっと今までの流れの中では多くなってきているという現状を的確にとらえて、本当にもう一度、観光振興計画の中の課題の洗い出しをしっかりと、町は同時に行っていくべきだと思います。いかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
まさに観光振興計画、それに基づいて実行していくということになるのですけれども、このコロナを受けて、さまざまな状況が変わってきているのも現実であります。この変わっている現実を踏まえながら、振興計画の再度見直しをしながら、このコロナを受けた変化に対応できる実行計画を立てながら、やっていくことが大事だろうと思いますので、そういう一つの中に、この夕陽台の湯の在り方というのも当然入ってくるというふうに思っております。