斜里町議会 令和元年6月会議 2019年6月27日
(1)観光地域づくりの財源確保は?/(2)高齢者に町中温泉施設利用補助金の検討を!!
2019年6月27日、斜里町議会の一般質問で、今井千春議員が「観光地域づくりの財源確保は?」「高齢者に町中温泉施設利用補助金の検討を!!」について質問し、町長 馬場が答弁しました。
- 質問者
- 今井千春 議員
- 答弁者
- 町長 馬場
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 今井千春
2点一般質問をさせていただきます。1点目、観光地域づくりの財源確保は?というテーマで質問させていただきます。昨今、知名度の高い観光地、市町村では法定外目的税である宿泊税などを徴収し、観光などに対して取り組み目標を持ち、具体的に進めております。また道では観光税という名目で検討に入っていますが、斜里町では昨年9月議会での全員協議会の中で観光地域づくりのための新たな財源確保が必要ではないかと、今後導入時期を検討していくとの説明がありましたが、現在の進捗状況について町長の所見を伺います。2点目、高齢者に町中温泉施設利用補助金の検討を、という質問です。町では唯一高齢者が安い料金で利用できる憩いの湯がありますが、近年ますます高齢者が増え、全国で交通事故が多発している現状です。それに伴い高齢者の免許証返納が増えていますが、斜里町も年々、返上者が増えていると承知しています。そのため憩いの湯までいくことができない高齢者が増えているのも現状です。斜里町ではこの先新規の温泉施設を建設する計画はないのでこのような現状を踏まえ、せめて町中にある温泉施設利用を補助金の対象にしてはどうか町長の所見を伺います。
答弁 町長 馬場
今井議員のご質問にお答えします。はじめに、1項目めの観光地域づくりの財源確保は?についてお答えします。昨年9月定例会の全員協議会でお示しした観光振興財源の検討状況ですが、全般的な情報収集や担当課内での検討、観光協会との意見交換にとどまり、広く関係団体等との具体的な協議には至っていない状況となっています。一方、この間に、全道・全国の主要滞在拠点では、法定外目的税である宿泊税の新規導入や、法定目的税である入湯税の増税といった、独自の観光振興財源を確保しようとする動きが急速に進んでいることは、議員もご承知のことと思います。特に道内では、北海道が宿泊税の導入を検討しているとの情報を受け、その前に先行して宿泊税を新設しようとする市町も多くなり、いわゆる二重課税状態となる前に、より優位な立場で財源確保を図ろうとする動きも見られ始めています。また、全般的には、温泉宿泊施設の多い自治体では入湯税の増税を、そうではない自治体では宿泊税の新設を模索する傾向も明らかとなってきています。いずれにしても、昨年の全員協議会でご説明したとおり、増税した財源の使途の明確化が重要と考えますので、全道・全国の動きを踏まえつつ、具体的な協議にはまだ時間を要することから、先に示したスケジュールよりも1年程度遅れての実施となる見込みではありますが、精力的に検討を進めてまいることを申し上げ、1項目めの答弁といたします。次に、2項目めの高齢者に町中温泉施設利用補助金の検討を、についてお答えいたします。高齢者の痛ましい交通事故が全国で生じています。そのような中で、斜里町の免許証返納の実績は、平成25年度から毎年増えており、平成30年度は44名、令和元年6月20日現在で28件となっております。しかし斜里町ではその生活圏の広さから、家族の心配もありながらも、高齢の免許保有者は、まだ相当数であることが想定できます。斜里町には、高齢者が低料金で入浴できる憩いの家の他に、街中には港町にある民間の温泉があり、また、文光町にあります老人福祉センターでも、浴槽は狭いですが、高齢者の入浴が可能となっております。こちらでは、月・水・金曜日、週に3回、12時から16時までの限られた時間ではありますが、無料で利用が可能となっております。この老人福祉センターは、斜里町市街地巡回バスしゃりぐるの22番停留所、文光通が近い停留所となっていますので、運転免許を返納した方でも、お気軽にご利用いただけるものと考えております。これら既存施設の有効利用と、病院通院や買い物支援など、高齢者の生活課題の解決のためにはしゃりぐるの運行維持を中心とする考えでありますことから、他にも多くの優先課題・住民要望がある中で、町中温泉施設利用補助金の導入は難しいものと考えておりますことを申し上げ、今井議員への答弁といたします。
質問 今井千春
最初の質問について、答弁の最後のほうで一年程度遅れるかもしれないとありますが、その理由は全員協議会の中で地域プラットフォームが浮上してきたので早急に手当てをしなければならないと理解しています。最近の新聞などには入湯税なのか、宿泊税なのか定かではないものの、大体は何カ所かの地域は宿泊税が多いと思います。いろいろな目標を掲げて取り組むのであれば法定外の徴収した目的税で取り組まなければならないと思います。これから協議をしてどのように使われていくかわかりませんが、町長は現時点で、イメージ的にはどのように使っていきたいのか教えてください。
答弁 町長 馬場
宿泊税、入湯税といった税をどんな目的に生かすか、という質問だと思います。単純に言うなら観光全般に関わることに使うと言えるのかと思いますが、具体的にどれということまでは言い切れないのではないかと思います。ただ昨日、全員協議会でお示ししたとおり、プラットフォームの最終的な形はこの2年をかけて定まっていきます。正式に株式会社などになって立ち上げる時には一定の稼ぐ組織となるのですが、稼ぐといっても限度があります。一定程度の環境づくりのためにさまざまな資源、財源が必要なのでそれらに充てることによって、より弾力的な活用ができてくるのではないかと思い、そのような組織が円滑に進むためにも必要な財源ではないかと捉えております。
質問 今井千春
先ほどの地域プラットフォームの立ち上げで、斜里町として900万円投入してやっていかなければならない、事業を円滑に進めるためには必要ではないか。また関連して町長がおっしゃったように宿泊税、入湯税どちらがいいかわかりませんが、徴収して一部を充てていくのがベターではないかと。これまでも一般質問の中で、もっと観光PRを大々的にやったらどうか、道内外、海外、東南アジア系に向けてのプロモーション、先般も台湾での観光物産などをやっていますが、さらに知床は北海道で唯一の世界自然遺産ですから、春夏秋冬を問わずいろいろアイデアを出しながらやっていくべきだと思います。これは一例ですが、富良野では、観光客の受け入れ態勢の整備、二次交通、キャッシュレス決済のためのインフラ整備など。ニセコでは観光振興はもとより、温室効果ガス排出量の削減に投資をするなどをやっています。いろいろ計画を立てながら、団体と協議をしながら目的をもって使っていくと思うのですが、進めていくにあたって条例化をしなければならないのではと思います。それにはどうしても時間がかかるのです。極端に言えば、今言った所は年度内に条例化をして進めていく、または倶知安では11月から徴収していく、2パーセントぐらいと言っています。予算としてどれくらいの法定外目的税が入ってくるのかと思います。条例を定めるためには1年後といいますが、それでは遅いのではないか。プラットフォームの件もありますがもう少し、せめて3カ月や半年くらいは早めて手を打たないと、プラットフォームと一緒に資金を入れるにしても遅いのではないかと思いますが、その点はいかがでしょうか。
答弁 町長 馬場
基本的に条例化を考えた時に時間がかかるのですぐにというお話ですが、やはり関係機関、関係者の理解が無ければなりません。観光で来られる方への理解も得なければならず、やっておかなければならないことが沢山あります。おしりを遅くするということではなく精力的に検討をしながら、やるべきことはやっていく。ただ、今までできていないという現状の中、今始めたからできるというものではない、時間がかかるという意味でお答えしたつもりです。先ほど観光のPR、プロモーションを大々的にというお話がありましたが、今まではそれだったのです、どちらかというと。そうではなく、誰にこの知床を売るのかをマーケティングした上で必要な人にアプローチをしていく、そのために何をすればいいのか、どんな商品を持てば利用をしてもらえるのか組み立てていくのがいわゆるプラットフォームの役割です。そのようなことを含めて財源をどう活用するかが生まれるので、立ち上がる時には遅くともぜひ同じようにスタートできるような思いでいます。最初から1年後でゆっくりやるという捉え方ではなく、簡単に好きなことを言って違うだろうと言われることにもならないよう慎重にしながら精力的にやるということなので、ぜひご理解いただきたいです。
質問 今井千春
町長の気持ちは十分わかります。早めに進めていただきたいと気が焦っており心配でならず、危惧しておりますので他の地域に出遅れないように精力的に前向きに前進していただきたいと思います。次の質問です。3月にしゃりぐるの停留所を憩いの湯に作ってほしいと言ったら、しゃりぐるは30分圏内で町を大体周るのがベターだと理解したのですが、私を含めて高齢者がどんどん増えていきます。町長の答弁の中に老人福祉センターの温泉もあり、ここは無料で開放しているとありました。憩いの湯は65歳以上であれば100円で入れることを承知しています。規模からいえば、それほどたくさん入れるわけではない施設です。その点で考えると、憩いの湯は遠いので、車で行かなければ利用できない。老人福祉センターの無料の温泉施設は、しゃりぐるを利用すれば、車で行ける人、老人福祉センター近辺の人は気軽に行けるから利用してほしい。さらに理想的なのは、民間でやっている港町の施設にも気軽に近辺の人、しゃりぐるを利用する人が利用できるように拡大する検討の余地はないのか。憩いの湯のように、100円で入れるというのは別として、財源を使ってどのようにすれば皆が利用しやすくなるのか、検討していただければありがたいと思います。どうでしょうか。
答弁 町長 馬場
温泉まで行く手段の問題と絡めての話かと思いますが、しゃりぐるは離れていても運転している区間の方は老人福祉センターであれば利用できるのです、近場でなくても。民間の温泉のことでご提起がありますが、斜里町には、同じ市街地に民間の温泉があります。ですから、一つのところを支援して別のところを支援しないということも出来ませんし、なかなか難しい問題だと思います。その意味で町中温泉を補助するというのは無理があるのではないかとお答えした次第です。
質問 今井千春
不公平な部分があるから一方に補助を出して一方に出さないのはできないという答弁ですが、今後高齢者が増えて本当の便利さを考えると、将来的には温泉施設が計画の中に入らないのであればそのようなこともテーブルに載せて検討する余地があるのではないかと思います。将来に向かって大々的な温泉施設が無理であれば公平な方法で、一方では100円では入れる、一方では何百円も出さなければいけないのではなく、町ができる限りのことをするのであれば協議をしていただきたいと思います。
答弁 町長 馬場
温泉に入りたいということと料金は別だと思います。利用するにあたって、安いに越したことはないです。しかし安くてかつ温泉を利用したい。一方で泉質がこっちはいいけれどもこっちはダメだということもお話を聞くとするならば、決めつけの補助によって利用促進というのは現実的ではないのではないかと思います。ただ、温泉を利用したいという方がいらっしゃるということは何度もお聞きしているので、それに対してできることがあるのかないのかは考えていかなければならないと思います。