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猿払村議会 令和5年第3回定例会 2023年9月12日

猿払村の基幹産業の展望について

2023年9月12日、猿払村議会の一般質問で、高橋透議員が「猿払村の基幹産業の展望について」質問し、村長 伊藤浩一が答弁しました。

質問者
高橋透 議員
答弁者
村長 伊藤浩一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 高橋透

それでは、一般質問通告書に基づきまして質問させていただきたいと思います。1番目の猿払村の基幹産業の展望についてということでありますけども、先ほどの野村議員の質問の中身で、重複いたしますので端折って質問させていただきたいと思っております。猿払村の水産業及び酪農業は、今さら言うまでもなく、村の基幹産業であります。新型コロナウイルス感染症発生後から、世の中が急激に変化しました。さらにロシアのウクライナ侵攻、円高により酪農業の肥料・飼料・燃料等、生産資材の高騰、そして乳製品の国内消費の減退による乳製品の需給緩和、そして生乳の生産調整につながり、酪農業は危機的な状況となっております。そして8月24日から始まった東京電力福島第一原発での処理水の海洋放出により、中国は日本の海産物の輸出停止に至り、ホタテの輸出ができない状態となっております。こうした国のレベルの問題が国内のあらゆる産業を直撃していると思います。それで1番目の水産業の関係につきましては、先ほどの同僚議員の質問に対する村長の答弁のとおりということで割愛させていただきたいと思います。それから2番目の国・道の具体的支援策の協議がなされているのか、おうかがいしますということについても、村長のほうから放出前からいろいろと要望されてきたということで11月以降にできればという話も要望してきたというお話がありましたので、これも割愛させていただきたいと思います。それで先ほどの質問中にもありましたけども、ホタテの輸出は中国だけではないと聞いております。その中にはHACCPの問題だとかということもあるとうかがいました。私としては国のレベルの話であり、野村議員もおっしゃっていましたけれども、国がしっかりしてくれなければ困るということでありますが、猿払村としてわれわれも含めて何ができるのかということで、質問が飛びますけれども、6番目の水産物が売れない。乳製品が売れない。そうした中で、猿払村として、猿払村住民が地元に関係する食材、あるいは加工品等を遠くの家族、親戚、友人に自分で購入し、送るときに、その送料の一部を助成し、猿払村内の生産物・加工品の消費拡大の支援をするということを提案をしたいと思うのですが、村長のお考えをうかがいます。

答弁 村長 伊藤浩一

議員のご提案を含めて今後、検討させていただきたいと思いますが、私としましては、まずホタテの産地である猿払村というところも含めて、村内の需要を高めてまいりたいと考えておりますので、その第1弾としてホタテを使用した学校給食のメニューを増やして、児童生徒に地元のホタテを食べてもらうことが、消費拡大の支援策のまず1つと考えております。この支援策につきましては、速やかに行いたく具体的には来月から月2回程度実施してまいりたいと考えております。この部分につきましては、村費での対応となりますが、ホタテは他の食材に比べ高価となりますので、当面は既存の予算内での対応とし、直近の議会において補正予算を計上いたしたく考えておりますので、その旨をご理解賜りたいと思います。また先ほど野村議員の中にも最後でお話をさせていただいたのですけれども、この禁輸が長期間にわたるということになりますと、非常に厳しいところがありますので、まずは村内の需要を高めていきたいという形の中で、もし続けば、来年度予算の中で、村民にホタテをもっと食べてもらえるような政策、補助金を考えていきたいと思っております。その旨をご理解いただきながら、よろしくお願いしたいと思っております。

質問 高橋透

給食にも使うということで非常にいい案だなと思いますし、ただ大変な漁業の皆さん、それから加工関係の方々、想像できないほどの不安があったりしているのではないかなと思います。そういった面で、私は村民一体となって、村が中心になって村民と一緒に取り組む形ができたらいいなという思いで、1つの案として送料負担ということも一応案として話させていただきました。もう1つは、これだけの生産地である猿払村のこれからの方向性としては、国内内需ということも考えなければならないのではないかなと思っております。そういった面で、ブランド化するという意味で、猿払村というだけでもうブランドなのかもしれませんけれども、いろいろな加工品の中で、ふるさと納税の返礼品であるとか、そういったことも含めて、これがもう少し開発を進めていただきたいと思っているのですが、その辺の取り組みについて、何か村長、お考え持っておられますか、おうかがいしたいと思います。

答弁 村長 伊藤浩一

2、3年前になりますか、実は猿払村のホタテをブランド化しませんかということで、漁業協同組合のほうに協議をさせていただいた経過があります。1つの例としての夕張メロンだとか、そういう形の中で、農水省のほうに登録をさせていただくと1つのブランド化になるようなことがあったのでお話をさせていただいたのですけども、そのときにあまりいいお返事をいただけなかったということもあって、そのまま今の状況になってきたというような状況なので、本当に「まるさブランド」というのは、国内、国外ともに非常に有名なので、今のところ、この「まるさブランド」という部分についての玉冷という部分については、流通をしているという状況なのですけれども、ただ、貝柱については、今のところ値決めが相当、昨年と乖離があるという状況の中で、はっきりとした貝柱の値段が決まっていないというところもありますし、当然、冷凍両貝というところについては先ほどもお話ししましたけれども、中国のほうの禁輸でストップしているという状況の中で、冷凍両貝についてはストップと。だから僕もこの「まるさブランド」というのも、もっと有名にしていきたいなという思いがあるのですけれども、改めてもう1回、組合のほうと協議をさせていただきたいなと思います。

質問 高橋透

ブランド化については、長い目で見て、加工業者の方々も含めながら、検討する必要があるのではないかなと思います。それから今、和牛も中国には直接売れないはずなのですが、ほかの周辺国から和牛が回って、富裕層には食べられているということで、猿払村産のホタテも含めて、日本のホタテも富裕層の方々にしてみれば、早く食べたいと思うのではないかと。ですからなるべく早い時期に解禁になってほしいなという思いがあるのですが、先ほど言ったように長い目で見て、1つの国だけで戦っていけるというか、これから売り込んでいける体制づくり、こういう小さな村ですから、余計そういったことに取り組んでいく必要があるのではないのかなと思いますので、こういったブランドを漁業協同組合さん、それから加工業者さんも含めて、検討していただきたいなと考えております。3番目についておうかがいします。酪農についてのことなのですが、これも野村議員のほうから質問ありました。私としては1点についてうかがいたいと思います。酪農については昨年6月の定例会でも質問させていただいております。今年も酪農の厳しい環境は変わっていない状況であり、昨年と今年は、セーフティーネットといって、自営業者であれば、無利子、無担保で借りられる、そういったものの借り入れでしのげるかなと聞いております。ただ来年以降についての見通しは立っていないと東宗谷農協からはうかがっております。自治体として、さまざまな事業に対し農業支援をいただいていると認識しているとともに、関係機関からは、猿払村に対し感謝の言葉もいただいております。この中で核となるのが、猿払村の農地の管理ということであると思っております。これについても、毎年継続して事業の導入と個別の土地の更新に係る助成をいただいているところでありますが、酪農関係の厳しさから、さらなる事業の拡大と充実が求められております。農地の管理について、長期的に計画性のある対応をお願いしたいと思っております。その具体的な取り組みの計画についてあるかどうかをおうかがいしたいと思っております。

答弁 村長 伊藤浩一

基本的な部分としましては、農地は農家個々の管理が基本ということで捉えておりますけれども、村としては、具体的な計画は持っておりませんが、農地はそうは言っても村の財産でもありますので、継続的に農地の維持管理が進めていけるよう、草地力アップ事業への補助や道営事業などを活用しながら、今後も酪農家については支援をしてまいりたいと考えておりますし、また、この部分につきましては個別に酪農家のほうと、どういう形がいいのかということも協議をしながら、今後も引き続き進めてまいりたいと考えております。

質問 高橋透

農地については、農家の個別の財産でもありますけれども、猿払村として、基幹産業である酪農の基本であるかなと考えております。私も現役時代に地域というか、8町村の中で生乳生産の伸び率を見ておりますと、農地の更新率と相関があるという状況を見てきた経過があります。地域性というものは、いろいろな事業を導入するにしても、1件だけではできなくて、何件も集まらなければならない、団地化しなければならないというときに、私は結構ですということで入ってこられないとか、そういうことで導入できないところというのは、生乳生産も伸びてなかったと感じております。そういうわけでこういった時代になりまして、餌代も高くなって、基礎飼料からの栄養を乳牛にきちんとしたものを食べさせて、足りないものをほんの少し穀類などの飼料を賄っていくような、そういった飼料体系も考えなければならないと農家の方々も考えておられると思いますけども、更新率については、道営事業で村も入れていただいていると思うのですけれども、この更新率は、実は猿払村4700ヘクタールぐらい農地があると聞いていますけども、できれば10%ぐらい毎年いければいいと思っているのですが、なかなか現実では難しい数字なようです。北部防災事業が入ったときには、1年間で10%、1割ぐらいの更新ができたと聞いています。ただ補助事業の関係ですとか、それもなければ、1ヘクタール60万円とかという数字になるものですから、なかなか事業推進できない。その事業に頼らざるを得ないということだろうと思います。現在を聞いていますと、道営草地整備事業とそれから自力更新という部分で、100ヘクタールぐらいかなという状況のようです。到底目標に向かって、なかなか難しい状況ではありますけれども、先ほど言ったように財産を守る、そして酪農家の経営も守っていくための基本的な部分として、どのようにやればいいのかなというふうに感じるわけなのですけれども、長期的な計画を組んでいただいて、できないかなと。その中には簡易更新というのもあります。種をまいて、軽く起こしていくというか、全部ひっくり返すのではなくて、表面に種をまいて、それが広がっていくような、方法でやるような簡易更新というのもありますから、そういったものも含めて、農協と生産者と協議を進めていっていただきたいなと思っております。先ほど言った生産調整、そのことによって、牛乳が右肩上がりにいけばいいのですが、今の経営の中身を見ますと、資材の高騰、肥料、飼料の高騰のことになりますと、乳牛だけではどうにもならないということです。結局、個体販売も頼らざるを得ないのですが、その個体販売もできない。そのことによって何が起きているかというと、他の国の事業に乗っかって牛を淘汰する。1頭15万円でしたかが出る。それを収入得てようやく、合わせられる農家と合わせられない農家もいるという経営状況になっております。そういった意味で、ぜひとも将来の酪農が明るい未来で見えますように、1番村としてかかわれるのは、土地の部分ではないかなと思われますので、これからも引き続き、ご協議をいただきたいなと思っております。それで4番目の質問なのですが、これも既に村長も理解されていると思っておりますけれども、猿払村営牧場の役割についてということで、今まで間接的に預託事業、牧野管理からコントラクター事業等で、酪農家を支援していただいております。今後も人員の確保を含めた継続していける事業として、東宗谷農協との協議を行うと村長から答弁をいただいておりますが、その後の経過について、おうかがいしたいと思います。

答弁 村長 伊藤浩一

質問を受けまして、昨年、東宗谷農協の佐藤組合長に対しまして、村営牧野の体制や事業についての維持確保をお願いしてまいりましたが、人員の確保等の関係で事業を縮小せざるを得ない状況もあるというようなお話をおうかがいしました。しかしながら、この村営牧野という部分については、村の酪農を経営していく全体的な部分としての役割は非常に重要でありますので、今後も農協と継続的な協議を行いながら、組合長のほうには村としてできる限りの支援を行っていきたいとお話をさせていただきましたので、この村営牧野についての縮小という部分は避けていただいて、何とか今いる方の雇用の確保も延長も含めながら、新しい人員の確保を含めながら、東宗谷農協のほうも努力していってほしいと思いますし、できる限り村のほうとしても、補助サポートしていきたいと思っておりますので、何とか両者でいい方向に進んでいければなと思っておりますので、そういうお話をさせていただいたところでございます。

質問 高橋透

こういう猿払村営牧野、公共牧場というのは、全国何か所もあるのですけれども、私が聞いている範囲では、うまくいっているところでは、猿払村ぐらいしかないらしいです。それは預託事業、牛を預かってやる事業は、今年単価が上げさしていただいたのですね。それでも、その部分だけを見ると2千万円ぐらいの赤字だというのです。それをどうしているかといいますと東宗谷農協の全体の事業の中で、それをカバーしているということなのです。私が思っているのは、人間ではないかなというふうに思うのです。私は組合長ではないような気がするのですけれど。現場にいる職員の努力かなというふうに私は思っているのですけれども、そういうことであれば人で仕事が動くというか、農家に対する間接的な村の支援ができるということでは、早いところ、人が足りないからではなくて、何か一つの方法論を探し出して、確立していただけるような方向を村長から強く要望していただきたいなと思ってのことです。今回、中頓別町地区の農家も、東宗谷農協に合併して入ってきました。町村の農協のそういった取り組みについての事業の中身とは違うのです。違うと農協は、そういうことをやっているとあそこでやっていないからとか、あっちやってないからこっちはやらないだからという話になりかねないのです。ですから猿払村の村営牧場は、猿払村がこういうふうに持っていくのだということを明確にしてもらったほうが、私は農家のためになるのではないかなと思っております。先ほど言いましたように、人員体制も含めてということは、現状の中で重要な人物がいるのです。何とか確保していただきたいなと。定年の関係だとかいろいろあるのですけれども、あそこで行われている事業が継続的に農家を支援する場所なのだということを今までどおり確立した中で進んでいきますように、どうかお願いしたいなと考えております。先ほどから、共有してきているという話を聞いていますので、答弁は結構ですけれども、引き続きお願いしたいと思います。それから5番目、草地の有効活用から良質粗飼料の確保という点で芦野それから鬼志別線の道路の整備についておうかがいします。実はこれはもう当時、国営事業での道路整備を地元のほうで要望しなかったと聞いております。その後、北部防災事業により農地も整備されて、収穫作業量も増えていると。その作業効率の向上が良質粗飼料の確保につながると考えております。酪農状況も急激な変化が起こっております。この道路整備による事業効果も期待されることから、再度、国・道との協議を進めていただけないかということを村長におうかがいしたいと思っております。

答弁 村長 伊藤浩一

確かに議員のおっしゃるとおり、本路線の整備につきましては、事業効果が期待できる側面があると考えますが、道路整備には多額の事業費等が要することから、補助事業等の有利な財源を模索し、協議・検討を進めてまいりたいと考えております。もうそろそろ執行猶予も開けたかなと思っておりますので、改めて、道・国のほうにそこの部分についてやってほしいということで協議していきたいと思います。

質問 高橋透

昔と比べまして作業の内容も大型機械が走り回ったり、そういったことから機械の消耗ということも含めて、事業効果として私は結構高いものがあるのではないかなと思いますし、前に村長に話をしたときにも、担当の者に指示するからという話を聞いておりましたので、ぜひともこれを実現していただけるようにお願いしたいと思います。

出典:猿払村議会 令和5年第3回定例会 2023年9月12日 議事録 PDF(10ページ) 間違いを知らせる