みんなの議会

猿払村議会 令和3年第4回定例会 2021年12月8日

空き家対策について

2021年12月8日、猿払村議会の一般質問で、笠井哲哉議員が「空き家対策について」質問し、村長 伊藤浩一、総務課長 中山誠、副村長 眞野智章が答弁しました。

質問者
笠井哲哉 議員
答弁者
村長 伊藤浩一、総務課長 中山誠、副村長 眞野智章

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 笠井哲哉

それでは、次、2項目の空き家対策についてですが、この件につきましては、平成27年、30年に同僚議員が詳しく質問しました。その後、3年がたち、また村の第7次総合計画も5年が過ぎて後期実施計画の策定も進んでいることと思います。しかしながら、村のホームページを見ても空き家バンクの登録件数は、いまだにゼロということになっていますが、その後の経過及び現状についてお伺いしたいと思います。空き家バンクの登録の現状はどうなっているのでしょうか。

答弁 村長 伊藤浩一

現状では、空き家バンクの登録者がいないという状況でございます。なお平成29年3月に本制度が始まってからは2件の登録がありましたが、その後に個人売買が成立したため、いずれについても登録が下げられたという現状であります。

質問 笠井哲哉

空き家バンク制度的にいろんな問題もあるのでしょうが、もっとフランクに登録できるような制度にならないものなのか、その辺についてはどう考えでしょうか。登録されない理由について何があると考えていらっしゃいますか。

答弁 総務課長 中山誠

ご答弁を申し上げたいと思います。登録が進まない理由という部分ですけれども、おそらく猿払村の場合、特に鬼志別地区は引っ越しされて一戸建ての住宅が空いたとしても、個人売買が比較的成立して、次の方がもう決まっている状況が空き家バンクに対するニーズが少ないのかなと担当としては感じております。また村長から過去に2件の登録ということで申し上げましたけれども、その他にも相談等は数件ございまして、登録に関する相談もあったのですが、住宅の老朽度合いが進んでいて、居住できるような状況に至らないというようなケースも調査した結果あったりして、住めるところはすぐに個人売買が成立してしまい、他の物件について登録できるような住宅の状況ではないところが進まない要因なのかなというふうに現状では考えております。以上です。

質問 笠井哲哉

その辺については私も理解するところなのですが、問題点は空き家だけではなく、その空き家の下にある土地についても、利用価値はすごく高いものがあると思うのです。持ち家を持って転居する場合は、ほとんど処分をして出て行っているという現状だと思います。しかし、高齢者が自力生活に支障を来たし、施設入所や入院、遠方の子どもたちの世話になるために転居したなど、持ち主が亡くなった家などがきちんと相続されずにいる資産価値が少ない、相続しても登記等がされていないなど、そのまま放置されている空き家がほとんどと考えられます。また除却することにより固定資産税特例処置が受けられなくなることにより税金が高くなる、それから登録することへの意義やメリットがないなど理由は様々でしょうが、同僚議員が指摘したように受動ではなく能動的に働きかけて、積極的に情報を提供する必要があると思います。移住定住希望者のみならず、村民の中にも土地や中古物件を欲しがっている人もいます。条件のいいものをリノベーションやリフォームにより十分生活にできるものとなります。そこで情報がなければ、空き家や土地を見つけたものの知識がなく、どうしていいのかわからず、どこに行けばいいのかわからないということで、村に尋ねようにも部署がどこかわからないなど困っている人が多いことと思います。また村内に物件を紹介する不動産業者もないわけで、行政側で物件を把握して情報提供をしてもいいのではないかとも考えます。現在、総務課の防災担当が所管していますが、その名称をわかりやすく、空き家バンク登録だけではなく、空き家等の相談窓口的なものにして、登録されていないが物件がきちんとありますよというものを情報提供してはいかがと思いますがどうでしょうか。

答弁 村長 伊藤浩一

現在の村内に所在する廃屋に関する情報につきましては、消防で行っている火災予防条例に基づく管理情報と連携を図りながら状況を把握しておりますけれども、全庁的な状況には至っていないというのが現状でございます。議員のほうからご提案のありました事につきましても、しっかりと検討しながら全庁的にわたり、村民の方々に情報が提供できるような方策を考えてまいりたいというふうに考えております。

質問 笠井哲哉

前向きにやっていただくという意見なのですが、住民にもっとわかりやすく窓口を周知していただいて、対応できるような形にならないかと思うのですが、その辺についてはどうなんでしょう。

答弁 村長 伊藤浩一

今の空き家バンク登録制度につきましては総務課でやっておりますので、議員からご提案がありました方向性をしっかりと検討していきたいというふうに思います。

質問 笠井哲哉

その辺については今後の進捗に期待したいなと思います。では次に2番目の詳細なデータベースの作成、状況、及び共有化についてですが、空き家が長期間放置され、管理不全状態が進行すればするほど課題解決が困難となります。このため、早い段階から空き家の状況を把握することに努め、一定の強制力を持って所有者に働きかけることができる仕組みを検討する必要があると思います。所有者の把握や相続が発生した場合の相続者全員の把握、これについてはかなり難しい部分もあろうかと思いますし協力も必要でしょう。しかし、事前にできる限りの情報収集し、空き家で残すか、売却するか、除却するか等の意向確認する必要があると考えます。また核家族化により、高齢夫婦や独居世帯が全村的に増えており、いわゆる、空き家予備軍といいましょうか、我々世代も含めて将来展望についての確認、相続人等の把握、意思確認等の詳細なデータを蓄積して、庁内で横断的に共有し各々の施策に反映させる必要があると考えますがいかがですか。

答弁 村長 伊藤浩一

前段の質問で、データベースの作成等というところも含めて質問いただいたのかなというふうに思ったものですから、今のご質問につきましては、先ほどの答弁の繰り返しになってしまうのですけれども、村内に在住する廃屋につきましては、消防で行っている火災予防条例に基づく管理情報等と連携を図りながら、現状を把握しておりますけれども、全庁的な情報共有には至っていないというのが現状でありますので、議員のご提案のあったことも含めながら、しっかりと検討して情報提供できるような形の中で、さらにデータベースがどんな形できるかということを含めながら、検討してまいりたいというふうに思っております。

質問 笠井哲哉

このデータベースの作成につきましては、平成27年、30年に同僚議員が質問したときにも回答として、同じような回答があったわけで、現状としては何ら進展もしていないということですが、データの全庁的な共有、例えば、住民課なり、保健福祉課なり、そういうところで拾った不在になるかもしれないような情報については、1課だけで収めていくのではなくて、全庁舎共通したデータとして把握する必要がある。そのことによって、転居される方もすぐに分かるだろうし、その家についてどうするかも分かると思うのです。この辺について、もっと強力に推し進めていってほしいと思います。あと、先ほども言いましたように、蓄積されたデータによって、空き家バンク的な部分の補助として個人情報を配慮して活用する方向もありではないかと思いますが、検討してみてください。それでは3番目の条例作成に向けた取り組みの現状について質問したいと思います。空き家対策等の必要性は、環境、景観、安全対策の観点からもしっかりと取り組むべき課題と考えます。空き家対策特別措置法が施行されることにより適切に管理されてない空き家に対して、自治体が調査を行い、問題があると特定空き家に指定し、所有者に管理、是正を行うよう促すことができるようになりました。建築物の適切な維持管理は、建物の大小に関わらず法律や条例によって所有者が責任を持つべきものと明記されています。民法717条第1項、それから、建築基準法8条第1項、そして、民法第940条第1項においては、相続の放棄した者はその放棄によって、相続人となった者が相続財産の管理をはじめることができるまで自己の財産を受けるのと同一の注意をもって、その財産の管理を維持しなければならないということで、一度所有が発生すると孫子の代まで未来永劫その権利と管理の責任を負うということを徹底周知する必要があります。さらに、平成27年2月に空き家等に関する施策を総合的かつ計画的に実施するための基本的な指針が定められ、空き家対策計画を策定し、各地域内の空き家に対する行政としての基本姿勢を住民に対して示しつつ、空き家等及びその跡地の活用策についても併せて検討することが望ましいということでありました。それを踏まえて条例を策定するということなのですが、その進捗状況についてお伺いしたいと思います。

答弁 村長 伊藤浩一

まずは、空き家対策等計画の策定によりまして、現状と課題を分析し、必要な対策を整理する必要があると考えております。その上で、全村的な空き家調査による現状把握や所有者等の調査の実施、庁内を横断的に組織する検討委員会の設置、関係機関等との連携協力などを得ながら空き家の適正管理に関する条例の制定という形になっていこうかというふうに思います。現在のところ、村内においては、市街地での空き家は比較的少ないものと思われますが、将来的には増加することも考えられ、この問題が深刻化しないうちに対策を進めていく必要があるという認識をしております。また現在は、総務課が空き家対策を所管しておりますが、議員のご指摘等ご提案もありましたとおり、まずは内部体制の見直しなども検討した上で、できるだけ早期に計画の策定を進めてまいりたいというふうに考えております。

質問 笠井哲哉

この問題につきましては、前回同僚議員が質問したときも、同じような答えが返ってきている。できるだけ早期に解決しますとおっしゃっていましたが、要するに3年間何もやってなかったということになるのですか。それについてどうでしょうか。

答弁 総務課長 中山誠

私のほうからお答えを申し上げたいと思います。確かに数年前の質問の中でも村としてそういう答弁をしたというところにも関わらず、それに沿った部分で進んでいないというところについては、担当者としてお詫びを申し上げたいというふうに思います。ただ担当としても何もしてないというわけでは決してなく、空き家の対策計画の策定準備、あるいは条例の素案の作成等見えないところでの準備は進めております。言い訳になってしまうかもしれませんけれども、担当としてもいろんな業務を抱えている中での一つの事務分担ということで、正直手が回っていないというところが現状です。言い訳にもなりませんけれども、先ほど村長申し上げましたとおり、全庁的な取組体制を進めていかなければならない大きい案件だと思いますので、体制の整備というところについては、理事者とも相談しながら早急に検討を進めていきたいというふうに考えております。

質問 笠井哲哉

庁舎の職員の不足ということもあり、事務量の増加ということも考え、ある程度この分については理解するのですが、この空き家は放置しとけば放置するほど、劣化していよいよ大変なことになる。誰も手をつけられない状況になるという可能性があります。ですから、その辺を踏まえてもっとしっかりと前向きに推し進めていただきたいと思います。空き家を所有している方々の意見を聞くと1番のネックなのは、空き家を除却する費用の捻出について負担がかかり、なかなか手がつけられないということをお伺いしてるわけなのですが、そこで空き家対策総合支援事業を活用して、解体費用の一部助成や金融機関の空き家等を解体除却費用の融資制度の周知、それから情報提供と拡大を図り、空き家等の除却跡地の固定資産税の減免制度創設も盛り込んだ条例作成が望ましいと考えますがいかがですか。

答弁 総務課長 中山誠

議員のおっしゃるとおりだというふうに、私も感じております。内部組織だけでなくて、外部の専門家、金融機関もそうですし、土地家屋調査士の方とかいろんな分野に広がっていくと思いますけども、そういった人たちとの意見も踏まえまして、先ほど議員もおっしゃられた空き家除却に対する助成制度も含めて、相談窓口の明確化等々進めていく中では取り組んでいかなければならないことがあるというふうに思っておりますので、そういったご意見も参考にしながら少しでも空き家対策を進めてまいりたいというふうに考えておりますので、ご理解をお願いいたします。

質問 笠井哲哉

それと国土交通省で平成29年に民間賃貸住宅やケアを活用して、子育て世帯や高齢者世帯などの住宅確保要配慮者の増加に対応するための新たな住宅セーフティーネット制度をスタートさせました。また、マイホーム借り上げ制度、これも国交省が支援する一社、移住住み替え支援機構が運営する制度ですがそれ等も運用も視野に入れて考えてほしいと思います。いかがですか。

答弁 総務課長 中山誠

ここについても議員のおっしゃるとおりかというふうに思います。先ほど繰り返しの答弁になりますけれど、庁内組織をフル活用し、また外部の協力を得ながら深刻化しないうちに早めに手を打つというところを意識しながら作業を進めていきたいというふうに考えております。

質問 笠井哲哉

それと、もう1点、村の快適な住まいづくり条例の中に補助金、新築住宅やリフォームとかにかかる融資は、補助金制度があるのですが、最近は建物において、イノベーションが注目され、新たな手法として取り入れられております。このイノベーションというのは、新築とまではいかないにしろそれに近いぐらいの改築費用とかかかると思うのです。住まいづくり条例の中の補助金のリノベーションに係る金額の見直しというのも検討していただくことにより、空き家利活用が図れるのではないかと考えますか。いかがでしょうか。

答弁 副村長 眞野智章

先ほど議員おっしゃるとおり、この部分についても、しっかりと協議会といいますか、内部の検討委員会、あるいは外部の先ほど総務課長が言ったように、外部の有識者を交えて、その中で検討していきたいというふうに思っております。また住宅支援の部分については、空き家バンクの運用についても基本的には特別交付税の措置の対象にも令和3年度からなっている現状でありますので、その辺の活用も踏まえて、検討をしていきたいというふうに思います。以上です。

質問 笠井哲哉

検討していってほしいと思います。補足なのですが、今年4月に相続土地国庫帰属法が施行されました。実際、運用についてあと2年後ぐらいになると思いますが、これにより不要な土地というものを国庫に返納するということが相続者にとって、選ぶことができるということになっています。その辺の活用も視野に入れて、相続者等に周知を図る必要があるのではないかと考えております。建物は、放置すればするほど劣化していきますので、状態のいい時点で対応できるよう、スピード感を持っての対応を期待します。以上で、質問終わります。

出典:猿払村議会 令和3年第4回定例会 2021年12月8日 議事録 PDF(10ページ) 間違いを知らせる