みんなの議会

猿払村議会 平成18年第3回定例会 2006年9月19日

自治体病院の再編成について

2006年9月19日、猿払村議会の一般質問で、眞田勝也議員が「自治体病院の再編成について」質問し、村長 森和正、国民健康保険病院事務長 二津忠明が答弁しました。

質問者
眞田勝也 議員
答弁者
村長 森和正、国民健康保険病院事務長 二津忠明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです

質問 眞田勝也

一般質問通告書に基づきまして3点についてお伺いしたいと思います。市町村病院を含めて道立病院も当然含まれるわけですけれども、そういう自治体病院を含めて大きく再編成しようという案が今国会で出されようとしております。赤字経営となっている北海道内の過疎地の自治体病院、これが対象になるわけですけれども、これを地域ごとに総合的な医療を担う中核病院とそれと初期医療を行う診療所これは再編成して集約化をしていこうというこういう動きが出ている。そういう集約化構想というのですか、その策定を北海道それと各地方自治体、道内の3大学、札幌医大、北大、旭川医大ということでしょうけれども、その中で検討を進めて来年7月頃までにモデル案を作成するということでございますが、村長はこのような過疎地の医療を切り捨てていこうとこういう全くこういう動きに見えるわけですけれども、これに対して村長はこういう動きに対してどういう押さえをしているのか。まず1点それについてお伺いしたい。

答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)

眞田議員のご質問にお答えしたいと思います。市町村病院の再編成について確かに議員のおっしゃるとおり、このような事が新聞等で出されているということが事実でございまして、また、その他にも国においてもそのような方向性にあるようでございます。道においては、正式にこれは交渉したものでは私は無いというふうにマスコミがすっぱ抜いた記事で判断しているのではないのかなというふうにこう思っているところでございます。とかく今の北海道は上を見て仕事をしているというのが実態ではなかろうかというふうに思います。これらについては私は自治体病院については全て黒字の所は無いだろうというふうには思っているところでございます。これらについて国の財政・道の財政が厳しい実態において合併と絡んで再編成をしようというのは私は本音で無いのかなというふうな感じを持っているところでございまして、そのような認識に立っているところでございます。以上です。

質問 眞田勝也

村長はこれは8月29日に実は道新で報道されたわけですけれども、マスコミがすっぱ抜いた記事、北海道についても上を向いて仕事をしている。いわば国の方に首を向けて仕事をしていると、こういう小さい自治体の方の守る立場である北海道は全く逆の動きをしている。村長の指摘のとおりだというふうに思いますけれども、マスコミがすっぱ抜いたというだけの問題では無いのですよこの問題は。実はこの問題については早くからこの問題出ていたのです、実は。昨年既にこの話が出ていたということは事実なのです。それは私なりの情報で得ていた訳ですけれども、合併と結びつけてというような部分で村長も発言ありましたけれども、現時点での再編成の方針というのはおよそ人口3万人を基準とするということですから、当然北海道の合併推進構想、そういうところを結びついた流れの中こういうもの策定していこうとしている。どうも合併が進んでいかない北海道の事情の中には、医療問題が病院の問題が大きく関わってそれが合併をどんどん推進していくという形を阻害していると原因の大きな要因だというふうに北海道は捉えている。更に国でもそういうふうな捉え方をしているのだろうと、私は私なりにそう理解をするわけですけれども、その中で推進構想の中で中核病院、更に枠を広げて中核病院を一つ以上を置いて今まである猿払村の国保病院、そういったものを全て診療所化をしようと。分かり易くいえば稚内が中核病院で位置付けしまして、後は皆診療所でいいじゃないのかとそういう流れだろうと思うのです。猿払村のようなこういう小規模の自治体については、真っ先にこれは犠牲になっていくということも考えられるわけですね。村長過去にまちづくり会議で村長は猿払村の国保病院を診療所化することについてどう考えるかというような部分で諮問したという経過がございますね。去年、一昨年だと思うのですけれども、それでどうもその辺りから私、村長の考え方が分からないのですけれども、医療の問題では過去にも病院の問題について村長に医師は3人態勢でもいいじゃないかというぐらいの村長とやり取りした経過がございます。その中では村長は医療という部分については理解をされていたというふうに思っていたのです。しかし、一方ではまちづくり会議の方に診療所にしたらどうなのでしょうかなんていう諮問をしているという経過もあるし、その辺り良く分からない村長の考え方が。それで村長の村の地域の医療ビジョン、当然村長は持っていると思います。今回のような再編計画に基づいた道の方針、診療所にこういうところはしていくと、そういった部分で合致するのかどうか。村長の考え方。それを一つお伺いしたい。更に合致しないとするならば今後どういうふうな対応を取っていくのか。合わせて二つについてお答えいただきたいと思います。

答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)

お答えいたします。まちづくり会議の方に諮問したということにつきましては、住民の考え方・意見というものも私は必要であろうというふうな考え方に基づいて、そのような諮問をした経過があるわけでございます。私はまちづくり会議の部分についての諮問の部分についてはそういうことでございます。そういうような村民の方達の意見を聞きたいと、聞きたいというよりも村民がそれらの主体性を担うというような形になってくるわけですから、それらの意見は重要視しなければならないだろうというような考え方を元に諮問したという経過がございます。また、ビジョンの関係でございますけれども、どのようにこのような問題が出された時に対応をしていくのかという事でございますけれども、私としては病院また診療所という事になると、村民が考えている病院と診療所というものを趣、考え方が村民としては違うというふうに私は考えております。病院で出来るものであれば進んでまいりたいというふうには考え方を持っているところでございます。ただし、国・道がそのような病院の合併編成、言ってみればそのような問題が出されたときに果たして道全体として果たしてどうなるのかと、この広い地域の中で果たして中核病院まで行くまでに、例えば稚内で出来なくて名寄までいくということになると2時間半、3時間掛かる。その間に救急車の中で亡くなってしまうという場合もこれは出てくるのだろうというふうに思うわけでございます。ただ単純に中核病院を作って後診療所にしてしまえばいいのだというような国・道の考え方については真っ向から私は反対をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。そういうことでご理解を賜ればというふうに思います。

質問 眞田勝也

まちづくり会議に諮問した部分については住民の主体性に期待をして諮問をしたのだと。しかし、これは村長の考え方で諮問しているわけです。住民がどう考えるのかという事で、住民の主体性でも無いはずなのです。諮問という形でそれは勘違いしてもらっては困る。しかし、あくまでも村長が諮問した裏には財政的な問題がきっとあるのではないかと、これは当然でしょ。財政的な問題。それと病院の診療所では趣が変わるのだと、そんな単純なものではないです。仮に病院から診療所にしたときに財政的な部分はちょっとこちらに置いといて、しからば伺いしますけれども、病院ということになれば夜間も当然含めて24時間やるところもあるけれどもほとんどの自治体病院では24時間体制でほとんど救急も夜間の救急も受け付けるという、受け入れるとそういう体制を組んでいるはずなのです。病院の事務長でも結構ですけれども、道内の診療所で救急対応してないという診療所がどのぐらい存在するのか。それをちょっと数字で分かれば教えていただきたい。うちは何床ですか。28床ぐらいなのですか。ベット数で年間の稼動がどの程度になっているのか。冬期間は100%超えるむしろ超えてもどこかにベット置いても入院させなければならないというようなそういう状況を生んでいるとそれは事実でしょう。夏期間は夏の間は75から80%、合わせてトータルで考えれば90%以上の稼動になる。それだけ需要が多いという事ですよね。高齢社会これからどんどん更にそれを増幅していくわけですから、更にこういう部分についてはきちっとした対応をしていかなきゃならない。そういう流れの中で無床の診療所ということになれば、1回診療所にすれば無床になり、それがまた日中だけになり夜間対応をしなくて、それが確実になったりというそういう形でどんどんサービスが低下していくという恐れがあるわけです。どっかで歯止めかけなきゃならない。そういった部分でお伺いしますけれども、ベットの稼働率については今言った数字、私が言ったような数字で間違いないかどうか。それと救急対応の無い診療所というのは北海道の中で存在するかどうかというような部分も含めてお答えいただけたらと思います。

答弁 国民健康保険病院事務長 二津忠明

道内の町村立診療所の関係なのですけれども、有床の診療所が24箇所、無床が32箇所の合計で56箇所あります。24時間対応の急患受付という部分では有床の24箇所が対応に当たっております。病床利用率なのですけれども17年度の決算で93.3%になっております。16年度につきましては80.数%になると思います。1日平均が17年度で22.4人平均、これで93.3%、16年度が20.3人、15年度が17.8人、13年度が21.2人。大体20人前後ずつ平均入っております。

質問 眞田勝也

分かりました。そういうことで、無床の診療所32存在するわけですけれども、実は私これが一番心配なのです。ベットも大体17年度は93%の稼動ということになればピークにはそれを超えること明らかなのです。100%超える、どっかに部屋を見つけてそこに入院させなければならない実態も当然出てくるはずなのです。そのぐらい需要が多いという事なのです。求めている住民がそういうサービスを、それを無床ということは私考えられないです。それについて村長は今の有床診療所で稼働率がこれだけあるよという部分、そういう部分についてこれ絶対守っていかなければならないという立場で考えているかどうか。まずそれ第1点。それと、無床の32床は夜間の救急態勢、医師も居ないでしょうおそらく。そういう実態もあるというふうに今改めて聞いてびっくりたしのですけれども、そんなことになっては大変なるね。それで先程同僚議員が質問して稚内北部のシミュレーションされた任意協議会でシミュレーションされた冊子を出しましたけれども、その中に病院についてはサテライト病院にするということは明らかに計画の中でなっているわけです。サテライト、どういう感じになるのか。当面は何らかの形では維持していくでしょうおそらく。しかし稚内の市議会議員と何名かで私この部分について話し合いを持った事があります。果たして合併してこの部分維持出来るのか。守って貰えるのか。当然無理でしょう。週に何回かという形になるでしょうとそういう話もこう実際にやり取りして、それじゃ無理だなという話し合いした経過もありますけれども、いわゆる日中だけで夜間の対応なんていうのは考えられない。そういう状況がもう想定されるわけです。そういった部分では、極めてこれについては不安だと私はそういうふうに思うのです。宗谷の浜頓・中頓・猿払の部分の協議では病院は3つとも残すよと、これも確かに利があると思うのです。自分の地域の住民の命と暮らしを守るという観点からいけば当然な事だろうと私思うのです。そういった部分まず村長のベットの稼動、これについて何としても守っていくのだという決意があるかどうか。先程村長は真っ向から反対していくよと力強い言葉があったわけですから、それをどういった形でやっていくのか。町村会捲き込んで、村長がリーダーを取ってやっていくよというぐらいの決意を示してもらわなければならない問題だと思いますので、それについて合わせて二つの事。

答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)

お答えいたします。現状認識については十分把握をしている所でございます。村民に対するそのような不安というものを診療所にした場合に与えるということについては私の意とするところでは全くございません。ただし、他の全体的な問題を考えた場合に、果たしてどうなっていくのかということがやはり一番不安な材料でございます。そういう中で今すぐ病院を診療所にしなければならないのかという問題も当然あるかというふうに思います。例えばの話で病院を問題に関して例えば合併したとしたならば病院の部分についてはその部分は残していく、そして最終的にどうなるのかという事についてはその段階で考えていかなければならない問題なのかなと、病院の問題についてはそういうような住民の不安というものを隠しきれない診療所にした場合に隠しきれない問題が沢山あると思いますし、地域医療、命を守るということに関しましては重要な問題であるし、慎重にこれは対応を考えていかなければならないというふうに考えているところでございますので、よろしくお願い申し上げたいと存じます。質問が一つ抜けておりましたので大変眞田議員様失礼をいたしました。この問題に関しましては道がこういうような形で国が出しているということにつきましては、私は町村会ベースでやっていくことは良いだろうと、国が出している問題について国会議員に頼るということについてはなかなか難しい問題もこれはあろうというふうに思います。私達は宗谷町村会といたしましても、北海道町村会の方にこのような問題、合併問題もその通りです。別に合併出来ない問題がなぜあるのかと、そしてグランドデザインも町村会が示したのも同じ問題です。そういう問題を同じような捉え方をしながらこの問題について対応を図ってまいりたいというふうに考えているところでございます。

質問 眞田勝也

確かに道内の市町村病院ということは100弱あります。2004年度では70%以上が赤字だと、総額で114億円と言われているように報道されております。財政問題だけで捉える問題ではないと私は思います。この医療の問題だけで、8月30日のHTBのテレビ番組が5時頃からあったのですけれども、そこで団塊の世代これから引退されて、どっかに定住の場所を求めている。その定住の場所を定めるのに第一の条件は何なんだとした場合に、医療なのです。医療と言ってもそこで高度医療求めるわけじゃない。初期医療でいいのだと家庭医がいりゃいいのだと、そういうことが報道の中でやり取りされてましたよね。だから医者の居ない所を夜間の対応も出来ないような所にはみんな定着する事はまずあり得ないだろうなと定住の条件としては私もその中の一人ですけれども、それと道新の記事の中で病院の集約化というのは過去に根室管内であった。中標津と標津と別海と羅臼、この4町が今年3月に中標津の病院を中核として後はみんな診療所にしようやという話だったのですけれども、これも合意に至らなかった経過があるのです。当然の事だろうと私思うのです。こういうものがネックになって合併が進んでいかないという部分で道は焦ってこういう問題を出してきたのだろうと私はそのように思います。宗谷地域のようにこの気象的にかなり厳しい状況、冬期間は国道の閉鎖も何回かあります。吹雪の度に特に足のない高齢者については吹雪く度に不安に陥っている。こんな時具合悪くなったらどうしたらいいのだろうと、そういう状況を無くするために地域に病院は絶対必要だと私は思うのです。村長も先程言いましたように距離的な問題も確かにあります。搬送中にどうしょうもない死亡してしまうというようなそんなような事もあるわけで、そういった大きな問題があったり、さらには北海道もとんでもない事言っている。保健福祉部の誰が言ったか、部長が言ったというふうには考えられないのですけれども、どこでも医療が受けられるのが理想だが、自治体の破綻を防ぐためにも集約化を進めざるを得ないというこういうコメントしているわけです。財政的な見地だけで地域によってその住む地域によって命の値段が変わってくる。さらに大きく今でも若干命の値段違いますよね。さらにこれを差を付けようとこういう動き。そういうコメントがあるのです。絶対許せないと思うのです。村長もこの新聞記事を当然読んでいるだろうと思いますけれども、こういうコメントに対して村長はあの怒りを持っているだろうと思いますけれども、今の心境ありましたら。

答弁 村長 森和正(村長は2009年6月まで)

私はこの病院の問題につきましては、今色々な面で地域格差という問題が出ている中において特に重要な問題であろうというふうに思っているところでございます。そういう地域格差を無くするということが一つの今の大きな問題、国の今の総裁の立候補している方達も格差是正という問題について触れている部分もあります。北海道としても北海道の財政が悪いからそういうふうな形を取ってしまうのだということでは無くして、格差是正という問題をきっちり受け止めて反対していくものは反対していくというような事を考えていかなければ私はならないというふうに考えております。以上です。

質問 眞田勝也

そういうことで、こういう合理化案・集約案が簡単に出されてしまってからさあ手を打っても遅いのです。だからその前に村長は町村会に呼びかけて、みんなでこれについて立ち向かっていこうやと、そういう形でやっていってもらいたい。

出典:猿払村議会 平成18年第3回定例会 2006年9月19日 議事録 PDF(16ページ) 間違いを知らせる