更別村議会 令和7年第4回定例会 2025年12月15日
協働のまちづくり事業を推進するための取組
2025年12月15日、更別村議会の一般質問で、荻原正議員が「協働のまちづくり事業を推進するための取組」について質問し、村長が答弁しました。
- 質問者
- 荻原正 議員
- 答弁者
- 村長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 荻原正
ただいま議長の許可をいただきましたので、通告書に基づき、協働のまちづくり事業を推進するための取組について村長に質問をいたします。2019年12月に発生した新型コロナウイルスにより、日本では2023年5月の2類から5類に変更になるまでの間、3密を回避する行動が当たり前の生活になってしまいました。そのため、村内の様々な事業も中止を余儀なくされ、住民主体の活動は何もすることができず、失われた3年半になったと言えると思います。活動を休止することは容易かもしれませんが、それを復活させるためにはそれ以上の労力が必要となります。協働のまちづくりは、行政と村民が協力して地域の課題解決や活性化に取り組むことにあります。補助金制度があるから活動が活発になるということはあり得ず、この空白の期間を取り戻すために行政の協力体制も考えなければなりません。今後さらなる村の活性化を図るために、以下の内容について村長のお考えをお聞きしたいというふうに思います。1つ目、村は更別村協働のまちづくり基金条例に基づき地域の取組を支援するとしているが、助成対象者となる団体等やその他の規約の見直しを図り、個人等でも企画、実践しやすい環境をつくることについて。2つ目、まちづくりと関連の深い地域のお祭りなど、子どもたちにふるさとへの思い出を残す様々な重要な行事の存続に向け、実施する側の負担を解消する方策として、また村民の中には実施に踏み出せないもののまちづくり事業のアイデア等を持ち合わせている方が多くいることを踏まえ、それらの考えを聞き取り、実施に向けた支援をする体制として協働のまちづくり専任のコーディネーター等を配置することについて。以上2項目についてご答弁いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
答弁 村長
荻原議員の協働のまちづくり事業を推進するための取組につきましてのご質問にお答えをいたします。本村の協働事業は、地域の特性を生かし、村民と行政が共にまちづくりを推進するため、平成17年度から協働の村づくり住民検討会議にて事業内容が検討され、平成19年には更別村協働のまちづくり基金条例を制定し、平成20年度から行政区を主体とした除雪、道路等の支障木伐採、道路や公園等の草刈り、道路中央分離帯の花壇管理などを実施してまいりました。また、村民の主体性及び自主性を重点としたまちづくりを推進するため、平成29年度からは協働のまちづくり事業が創設され、地域課題の解決や地域活性化につながる新たな取組を支援し、村民と行政が一体となったまちづくりを推進しております。協働事業の目指すべき形ですが、村民一人一人の自発的な意思を大切にし、社会参加意欲の芽生えを逃すことなく、村民相互の交流、連携を促進し、行政はこれを支援して村民と行政が共にまちづくりを実践する協働の社会を目的としております。協働のまちづくり事業の実績としましては、平成29年に「みんなの学校」上映会の開催、令和元年は地域通貨の新たな可能性調査研究やどんちゃん体操プロジェクトが実施をされ、令和3年には熱発文化講座を開催するなど、住民自らが主体となり、地域課題の解決に向けて様々な取組を実施しております。しかしながら、荻原議員のご質問のとおり、新型コロナウイルスにより地域活動は自粛となり、さらに令和4年度以降は村民の方から協働事業の着手に向けて様々な相談はありましたが、実施には至らなかったところであります。また、地域では人口減少や少子高齢化、さらに人との交流が難しく感じる方が増加し、町内会の加入率低下や地域活動の減少が社会問題とされ、その対応に苦慮している現状にあります。ご質問いただいた2点の回答ですが、1点目の規約などの見直しなどにより個人が企画し、実践しやすい環境づくりであります。協働事業の実績及び過去の相談内容等を見ても、規約などに支障があるという声はありませんけれども、また村の公金を交付するという意味で適切な事務手続が必要となります。現時点においては見直しについては考えなくてもいいのではないかというふうに考えております。また、地域課題の解決や新たな取組が実践しづらい原因は、さきに述べたとおり、地域活動、町内会活動、環境整備、コミュニティなどの減少や村民相互の交流の停滞などであり、これは地域活動の大きな問題として別に検討を進めているところであります。協働のまちづくり事業の住民への周知につきましては、行政区長会議や広報紙などで情報提供しており、また担当課においても随時に相談を受け付け、アドバイスなどにも対応しておりますので、ご意見等をいただければと思います。地域課題は大きく変化し、多種多様で難しいものになっております。その様々な課題解決のため、規約や採択要件などで支障になるものがあれば改善点を整理した上で検討していきたいと考えております。2点目の協働のまちづくり専任コーディネーターの配置です。村民にはふるさとへの思いを強く持つ方も多く、またまちづくりに関心を持ち、新たなアイデアを持った方もいると思います。しかしながら、その思いを個人で実現することは難しく、思いを共有し、共に行動できる仲間づくりが必要であり、例えばお祭りなどの地域行事を継続するためにはその思いを引き継ぎ、行動できる後継者の育成を含めた人づくりが重要と考えます。現在地域では人口減少や少子高齢化などにより地域活動が減少し、草刈りもできないという深刻な問題にも直面しています。このような課題が山積する地域にとって専任コーディネーターを配置し、行政主体で進めることが過度の負担にはならないか、また逆に協働の目的とする村民の主体性、自主性を損なうことにはならないかとの懸念もあるため、十分に検討が必要と思われます。協働事業に係る業務は、村民への周知、情報提供、事前相談などで、申請書の受付後は内容確認、運営委員会による審査、交付決定通知書、事業の実施後に完了確認、助成金の交付になっております。協働のまちづくり専任コーディネーターの業務量がどの程度なのか想定できませんが、業務量を考慮し、費用対効果も考えながらしても専任の配置はかなり難しいのではないかと思っております。現在においても担当課職員による相談活動や交付金の活用方法をアドバイスするなど、事業の推進に努めております。今後も地域の課題解決に向けて、協働事業の目的とする村民の主体性及び自主性を確保し、村民と行政が連携して協働のまちづくりを推進してまいりますので、ご理解とご指導をよろしくお願い申し上げたいと思います。以上、答弁とします。
質問 6番 荻原正
ご答弁ありがとうございます。今回の一般質問をするに当たっては、村民が自ら活動しやすい事業とするために、今の規約の問題点あるいはあるべき方向についていろいろな方からご意見を伺って質問させていただいております。本村の住民活動事業につきましては、先ほど村長からもお話ありましたけれども、地域コミュニティや環境保全等を対象とする住民協働パートナー事業、そして地域の課題解決や活性化等を目的とする協働のまちづくり事業の2本立てということになっているのかなと思います。これを改正をされながら、平成29年4月1日より施行されて8年が過ぎたというような状況になっております。特に協働のまちづくり事業につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って3年間ほどの活動自粛期間があったのかなと、実質5年間ほどの事業実施期間しかなかったのかもしれません。事業実績につきましても、先ほどお話ありましたけれども、コロナ前の2017年から2019年までが3件、そして2021年に1件となっておりまして、コロナ明けの2023年度以降の実績はゼロ件というふうになっております。協働のまちづくり事業にかかわらず、住民主体で行われていたお祭り等もコロナの影響で中止となっておりまして、復活の兆しが見えないような状況にあります。これに併せて、学校も更別地区のお祭りがなくなってから短縮授業が行われておりませんで、子どもたちのふるさとの思い出づくりも一部では途絶えているというような状況にあります。そういう社会状況の中、それを何もしない、静観していても村のさらなる活性化を推進することはできないと私は考えております。更別村の住民自らが活動するための第一歩を踏み出すきっかけづくりが行政にも求められているものというふうに感じております。これまでも村では様々な人材育成を実施してまいりましたが、地域リーダーの養成や協働活動を支援する取組に特化した体制づくりをできれば進めていただきたいなというふうに考えております。村のために何かをやりたい、思いついてもそれを成し遂げるための基本的なアドバイスをしてくれる方がいる場合といない場合ではその第一歩を踏み出す状況が変わってまいります。また、補助要綱においても、小規模の活動を行うには少しハードルが高いような気がいたします。ある住民参加型の活動を行っている団体にもお話をお聞きしました。お話を聞いた中で、村の補助制度を利用しようとしても書類の提出や組織づくりが業務非常に重荷になるということで、最終的には参加者から料金を徴収し、自主財源で開催しているというようなお話でございました。また、他の既存団体においても、組織を維持するために会長を決めたり、あるいは事務局を決めたりするということは新規会員を募る上でも大きな障害になっていることは、これは大変多くの皆様もご存じのところかなというふうに思っております。先ほども村長お話ありましたけれども、公金を利用して補助金を出す以上はそれなりの条件を課すことは当然のことだというふうには私も思います。ただ、それによって事業実績が伴わないということは、やはり検討の余地があるのかなというふうに考えます。大きな事業を行う場合は、それなりの既存組織が要綱に基づいた体制をつくることは容易であるというふうに感じますけれども、少人数で何かを始めよう、何かをやろうとした人たちには大きな障害になっているのかなというふうに思っております。例えば私が以前一般質問で子育て支援に関わる質問で乳児、幼児の洋服のリース事業について質問をさせていただきました。もしこれを若いお母さんたちが数人で実施しようとしても、組織の規約づくりや規定人数を確保することが大きな障害になり、実現が難しいことが考えられます。実際に若いお母さんたちにお話をお聞きしました。すばらしい取組、ぜひやってみたいというお話でございましたけれども、補助対象となる団体づくりに大きなハードルを感じるというご意見でございました。そういった小さな活動にも手を差し伸べられる支援体制がひいては村の新たな活性化につながる活動であり、大切にしていかなければならないものと考えられます。大変細かい話になりましたけれども、ただいまお話しした内容につきまして改めて村長のお考えをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 村長
今荻原議員さんのお話がありました。私も、実態としてはなかなか自発的にいろんなことをやろうとすると、実行委員長を決めたり、実行委員会を組織したり、会計の予算、あるいは会費を取るのだったらというようなこととか、結構細かい部分があって、これは決まるまでに運営委員会のほうで審査をされますけれども、途中で諦めてしまうというか、という話もお聞きしていますし、実際にそういう場面に遭遇したことも自分自身もありますので、前段で1回目のところで一応原則としてのお話をさせてもらいましたけれども、パートナー事業は草刈りとか除雪とかという形で、これは伝統的に行政区を中心として行われているのですけれども、むしろ自発的に村民が個人とかいろんなグループとか、サークルも含めてそうですけれども、そういう中で何かをしようとしたときに、やっぱりこれは行政としては後押しをしてやらなければいけない。後押しをするということは、助成金の関係でお金もつけてあげると言ったら上から目線で失礼ですけれども、しなければいけないというのは当然のことです。これだけ多様化の時代ですから、多様性の時代ですから、いろんなニーズがあると思うのですよね、若い世代から高齢者の世代まで。やろうとするときに、一歩踏み出すときには本当に財政的な支援が欲しいし、ただそれをもらうとなるとやっぱり形式的に書類を全部そろえなければいけないということはとても高いハードルではないかなというようなことも、だからその中でコーディネーターという話もあるのですけれども、住民生活課が窓口になったり、あるいは企画関係がなったりということで、いろいろアドバイスもしてくれる職員もいっぱいいると思いますし、親身になって相談してくれるのではないかなというふうに思うのです。それでもできないときは、やっぱりきちんとした専門家の配置というのは必要ではないかというようなことを考えておりますけれども、ちょっと問題点いろいろ洗い出してみて、かなり細かいのですよね。だから、どういう事業にするかとか、対象外を明記してある規約というのは結構珍しいですよね。対象になるものを規約として出すにはいいけれども、対象外はこれだけですよといったら、絶対これ見たら引きますから、そういうところも含めて何か自発的にしやすいというようなところで、具体的に聞きに来て、マニュアルもあるのですけれども、例えば実行委員会を組織した場合に対象となりますか、村外の団体でも村内に活動拠点、活動実績があれば申請できますか、あるいは新規団体なので活動実績がないですけど、申請はできますか、任意団体とは具体的にどんな団体ですか、村から運営費補助を受けている団体についても申請はできますか、例えばこの場合だと継続して定例事業ではない事業を新たに企画する場合は申請をすることはできるのです。ただ、申請をすることはできて、これを採択するというふうな明記はしていないので、その辺私も課題はいっぱいあると思いますけれども、原則は原則として助成金の関係ありますから、子どもだと夢基金とかもいっぱいありますし、だからそういうところと整合性を持たす、あるいは整理をして、基本は、やっぱりコロナ終わってからそういう活動が少なくなったし、なかなか届かなくなりましたので、私は村民が村民自身の手でそういうふうないろんな取組を進めていくというのはとっても重要だというふうに考えていますので、その辺ちょっと検討しながらやっていければいいのかなというようなことを思います。以上です。
質問 6番 荻原正
ご答弁ありがとうございました。いずれにしても、ちょっと検討してみるというお話でございましたので、よろしくお願いしたいなというふうに思います。最後に、協働まちづくり事業を推進するための体制づくりということで改めてちょっと質問させていただきたいというふうに思います。コロナ以降、本村の協働のまちづくり事業に活動実績がないということを鑑みたときに、事業を推進する体制づくりはやはり村民と行政が一体となって地域をよりよくしていくためにも不可欠な取組なのかなというふうに考えております。まずは、村民がまちづくりに参加する機会を提供して、活動を通じてその意義や楽しさを実感できるよう、担い手の発掘あるいは育成に努めていかなければならないと思います。そのためには、まず庁内の役場内の横断的な連携を図って、協働を推進するための体制を強化する必要があるというふうに思っております。その上で地域住民と行政職員の交流機会を充実させて相互理解を深めることが重要と考えます。その中で、協働のまちづくり事業に関わった村民の持つアイデアとか、あるいはネットワークを行政に反映するための事業提案や政策提案の仕組みを検討していかなければならないと考えております。ワークショップですとか、あるいはセミナーを通じて村民の自治意識を高めて、小さな事業でもよいから、自分たちのまちは自分たちがつくるという自発的、自律的な意識を持ってもらうことが必要と考えております。教育委員会では、学校の課題や活性化を図るために協働による学校づくり、いわゆるコミュニティ・スクールを設置するとともに、みんなの学校応援団によりまして地域の子どもは地域が育てるという共通認識の下、村民の皆様の理解と協力を得ながら子どもたちの学習環境の充実を図っております。また、村では早くからリサイクルセンターを開設しまして、村民の皆さんが日常的に家庭ごみの減量化に努めておりまして、それを村が収集して処理している活動、これはまさに協働と言うことができまして、村民と行政のそれぞれの役割を分担しているよい例であるのかなというふうに考えております。本村が目指す協働とは、やはり家庭ごみ処理のように村民と行政が地域の課題に対し、共に考え、協力しながら取り組んでいくことではないのかなと思います。このように村民と行政が地域の課題や、それから活性化について日頃から協議できる組織があって、それを進めるためのコミュニティ・スクールのような専任のコーディネーターを配置することは理想的な体制づくりかなというふうに感じております。地域コミュニティの脆弱化、変容等に対応するための組織やコーディネーターの設置について、先ほどは費用対効果も含めて置くのは難しいというお話でございましたけれども、ただいま私がお話しした内容を含めて改めてその件についてご答弁いただきたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 村長
荻原議員さんのご指摘、ごもっともだというふうに思います。最初に平成28年度に更別村の協働の方向性について議論をたくさんされておられますけれども、その部分である程度行政区で最初に言った基金もいっぱいあるわけですけれども、大体決まった形で行われている消防団とかの治水事業とか、教育委員会の各種交付金や企画政策課での交付金、産業課等々、美化運動等、生活安全協議会、これらのパートナー事業はやはり行政と一体となってするというものなのですけれども、ただ言葉としてここに明記をされているのはこれらの大きな枠の中の事業で補うことができなかった事業や少額の事業を協働のまちづくりの視点から協働事業のメニュー化する方向で考えますというふうに当時うたっているわけです。だから、この協働という名称がなくても村と住民が助け合い、協力関係を連携して本当に住民が住民の自らのまちのためにしっかり頑張る。どんな小さなことでもいのです。どんな小さなアイデアでもいいのですけれども、その辺スムーズにできるような展開を村として図っていくべきだ。だから、パートナー交付金要綱ともう一つの協働のまちづくりという部分で2つの規則というのですか、要綱ができたのだというふうに考えています。だから、これらに合わせて、原点に戻ってそのしっかりやらなければいけませんし、とっても大事な指摘は、各課が横断的にというのですか、やっぱり横との連携ですよね。ここの部分については企画課だと、こちらは産業課だと、いろんな分野あるけれども、そこがうまく回っていけるようにというか、それぞれの場において個別に相談するのではなくて、やっぱり全体としてそれを相談に乗って、その事業が進めれるような形ができたら一番いいのではないか。ネットワーク化する、あるいはこの部分を政策的にどう進めていくのか、やっぱりここが要になってきますので、自分たちが考えて自分たちで実行するというのが地方自治の基本であると思いますから、そういうところをしっかりやっていかなければいけない。その上で、コーディネーターというものが、各課横断したときにこれはやっぱり調整役要るぞということになればしっかりやっていかなければいけませんし、その辺の課題は今見えてきていると思うのです。私は、やっぱりいろいろ推進していただきたいし、今までいろんな事業を展開してこられた方々も手弁当で集まって、また自らもお金を出してというようなところもあったので、そこの村に資するようないろんな部分、講座とか上映会も含めてそうですけれども、そういうものは、ワークショップもそうですけれども、村としてやっぱり真剣に受け止めてやっていくということが必要ではないかということで、コーディネーターも含めて今のところは要らないのではないかというようなお話もしましたけれども、今荻原議員の指摘のとおり、今後そういうことを重視していき、あるいは政策的に立てていくのであれば当然必要になってくるというふうに考えますので、今後しっかりと検討させていただきたいというふうに思います。以上です。
質問 6番 荻原正
ご答弁ありがとうございました。協働のまちづくりは村づくりの根幹というふうに私は考えておりますので、村民の多くの方が行動を起こせるような環境づくりに努めていただきたいと思います。以上で私からの一般質問を終了いたします。ありがとうございました。