更別村議会 令和5年第2回定例会 2023年6月8日
本村のひきこもり支援に関する課題解決
2023年6月8日、更別村議会の一般質問で、荻原正議員が「本村のひきこもり支援に関する課題解決」質問し、村長が答弁しました。
- 質問者
- 荻原正 議員
- 答弁者
- 村長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 荻原正
ただいま議長の許可をいただきましたので、通告書に基づき本村のひきこもり支援に関する課題解決について村長にお聞きいたします。私は、4月に行われました統一地方選によりまして、村議会議員に初当選し、今回初めて議員として定例会に出席しております。そして、当選して以来、多くの村民の方々から私たちの思いを聞いてほしいとのお話をいただいておりまして、私自身その対応に間違いが起こらないように、これからは村民の皆さんの声をしっかり受け止め、村政に反映させる取組をしてまいりたいと考えております。今回の質問につきましても、私が村民の皆さんの下へ出向き、相談のあった案件を質問させていただきますので、村長の今の考え方、そして今後の対応についてご答弁をいただきたいというふうに思います。全国的にひきこもりの状態が長期化する傾向が進んでおります。内閣府ホームページによりますと、平成30年度に実施された満40歳から満64歳までの者を対象とした生活状況に関する調査では、人口の1.45%に当たる61.3万人がひきこもり状態にあると推計されております。また、専業主婦や家事手伝いでひきこもり状態の者も存在すること。ひきこもり状態になってから7年以上の者が半数近くに及ぶこと、そして、初めてひきこもり状態になった年齢が全年齢層に関係なく分布していること。若い世代と異なり、退職したことをきっかけにひきこもり状態になった者が多いことも明らかになりました。ひきこもりは、どの年齢層にもどんな立場の者にも見られるものであり、どの年齢層からでも実に多様なきっかけでなり得るものであることが分かっております。本村においても、前述した統計から推計しますと、満40歳から満64歳までの人口1,018人、これは今年の4月30日現在の人口でありますけれども、これに対し15人弱の方がひきこもり状態にあると考えることができます。本人やその家族が望まない孤独や孤立があってはなりません。自らの意思で社会と関わる一歩を踏み出すための支援や、ためらうことのなく、その歩みが進められるよう、誤解や偏見のない地域社会を築くために、村はどのように関わっていくべきか、村長の考えをお聞きいたします。よろしくお願いいたします。
答弁 村長
荻原議員の本村のひきこもり支援に関する課題解決についてのご質問にお答えをいたします。全国的にひきこもりの長期化傾向が課題となっていることから、内閣府においては平成30年に全国の市町村に居住する40歳から64歳までの方や、その同居者を対象に生活状況に関する調査を実施しております。その調査結果におきましては、1.45%がひきこもり状態であると推計されております。更別村に置き換えると、15人弱の方がそのような状態であると推定されます。ひきこもりの定義でありますが、ひきこもりの評価・支援に関するガイドラインによりますと、様々な要因の結果として社会的参加を回避し、原則的には6か月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態を示す現象概念となっております。このガイドラインでは、ひきこもり状態にある全てが社会的支援や治療を必要としているわけではないとしておりますが、一般的に支援を必要とする事例の多くは、ひきこもりが長期化して社会生活の再開が著しく困難になってしまったために、当事者や家族が大きな不安を抱えるようになった事例とされております。ひきこもりに限らず、何らかの支援が必要とされる方につきましては、村保健師による訪問や電話など、対象ケースに合わせて相談をお受けし、地域社会との交流や社会参加に向けた取組である日中活動支援事業、サッチャル館事業や社会福祉協議会で行っているH.E.A.R.T事業につなげたり、国保診療所、社会福祉協議会、民生児童委員、地域住民など、関係機関と連携して対象ケースに合った支援を行ってきておりますが、困り事や心配事など支援の希望されるときにどこに相談していいのか分からないという方もいらっしゃると思われます。身近な関係機関などへ気軽に相談できるよう、ふだんから住民に向けて広く周知しておくことが必要となります。しかしながら、国の調査による推計では、様々な健康課題など村の現状や実態、ひきこもりの状態にある方の推計値やその期間、きっかけ等について把握することはできず、ひきこもりの長期化を防ぐための適切な支援につながらないことが課題となっております。そのために、ひきこもりに限らず、これからの保健福祉活動の基礎データを得るためにも、村民を対象とした生活条件に関する調査の実施を検討しなければならない時期に来ていると考えております。ひきこもりの支援は、当事者とその周辺の状況など、全体的なことに基づいて支援を進めるべきであり、第一段階である家族支援から開始して、順を追って当事者が中心への支援と進め、保健、福祉、医療など複数の専門的機関による多面的な地域連携ネットワークによる継続的な支援が必要となります。本人やその家族が望まない孤独や孤立とならないよう、地域コミュニティで人と人のつながりを重視した体制をより充実させ、各関係機関とより一層連携した保健福祉活動を進めてまいります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 6番 荻原正
ご答弁ありがとうございました。村も本当に一生懸命やっているのだなというふうに思います。ひきこもり状態にある人については、家族でそれでもいいのだということで考えている方もいるというようなことでお聞きをしております。しかしながら、それを見かねた元同級生の方が相談窓口を探して、そして訪れることもあるということで聞いております。初めの質問でもお話ししたように、ひきこもりとされる方の状況や背景については、実に多様なものがあります。行政でも現状の把握は非常に難しいものというふうに考えます。しかしながら、実際に本村においてもひきこもり状態にある方は存在しております。その方が一人になったとき、それを不安に思う人の対応は、これから真剣に考えていかなければならないと思います。帯広市や音更町におきましては、ひきこもりに対し気軽に相談できる相談窓口を設置し、チラシなどにより明確な周知を行い、本人や家族に対し相談から始まる支援を進めております。また、全国的にも神奈川県大和市では、ひきこもりにある人をこもりびとと称し、市民の理解を得るとともに、一人一人の状況や本人とその家族との気持ちに寄り添って、関係機関と協力しながら将来にわたり必要な支援を行っていくための条例を制定し、支援する体制を明確に示しているところもございます。いつ、どこでひきこもり状態になるか分からない状況の中で、もしそのような環境になった場合、先ほどもご回答いただきましたけれども、村民の方が気軽に相談できる窓口を明確に示していくことが重要と考えますが、再度、村長のお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 村長
今、荻原議員のお話、とっても重要なことであると思っています。まず、村として、なかなか実態つかみにくいのですけれども、これは手をこまねいている場合ではなくて、これは本当に最初の答弁でお答えしましたけれども、生活状況に関する調査の実施を検討しなければならないというふうに思っています。サッチャル館とかH.E.A.R.T事業とかいろんなことあります。スーパービレッジ構想においては、コミュニティナースとの連携事業として、独り暮らしの高齢者等訪問活動、安否確認、生活状況の把握、今年度、災害避難行動要支援者名簿を基に110名程度の訪問を実施して、そしてそれをいろいろと診療所とか相談関係のところにつなぐというようなことを進めていきたいというふうに思っていますし、生活実態調査、40歳から64歳、平成30年の国事業を参考にアンケート調査、分析、報告書作成までをコミュニティナースカンパニーに依頼をして、それについての調査をしたいというふうに思っています。また、本当に先ほど言いましたように、状況が分からないと、今、議員さんおっしゃったように、私も村長になってから、たまたま別件でおうちを訪れて、在宅で表彰式をしたときに、そこにお一人でいらっしゃる方があって、これはなかなか把握できていなかった。近所の人は分かっていたのですけれども、実態としてつかみ切れていないというところがあって非常に反省をして、おじいちゃんだったですけれども、「俺がいなくなったとき頼むな、村長」と言っていたのですけれども、やっぱり、今、おっしゃった、その方たちが1人になったときに相談することもない、誰が手を差し伸べることもできない、自らもそういうふうな社会活動ができないということになれば、これは大変不幸なことだと思いますので、その部分はしっかり、まず現状把握をして、そしてその部分で、とっても大事なことは相談できる窓口とか、そういうものをきちんと確立して、今でもありますけれども、もうちょっとPRしたり広報したりして、そして困った場合についてはそういうところに相談をしてください、あるいは民生委員さんとか、いろんな社会福祉協議会の方、ケアマネさんとか保健師さんいますから、その部分でしっかりつなげるようにしていきたいと思います。また、問題が起こった場合については、関係の職員集めてケース会議をして、どうしていくかということはやっぱり課を超えて実際にやっていかなければいけないというふうに思いますし、その部分は本当に重要な問題だと思っていますので、しっかり取り組んでまいりたいというふうに考えております。以上であります。
質問 6番 荻原正
ご答弁ありがとうございました。非常に問題意識を持たれて考えていらっしゃるということで、分かりました。ありがとうございます。最後の質問になりますけれども、ひきこもりについては特別なことではなくて、誰かから責められることでもありません。誰にでもひきこもらざるを得ない理由があるということであります。このままでいいのだろうか、そして自分の居場所ってどこにあるのだろうか、対人関係で苦手で一歩が踏み出せない、人と会う自信がない、そんなふうに悩んだり考えたりすると、どうしても一人で抱えやすくなってしまったり、誰に、どんなふうに話していいのか不安になってしまいます。そんなとき、相談者のペースで大切に耳を傾け、これからのことを一緒に考えるお手伝いができる体制は非常に重要かなというふうに考えております。家族には相談できなくても、訪問員には相談できるといったお話も聞くことがあります。社会に出ることへの不安や、そして生活リズムが安定しないことを取り除くために、村の支援体制の確立を求めたいと思いますが、改めて村長のお考えをお聞きしたいと思います。
答弁 村長
おっしゃるとおりでありまして、ひきこもり等々のする起因はいろいろあると思います。大切なのは、いかにしてそこに手が届くかということでありますので、地域ネットワークによる支援とか家族への支援とか、あるいは直接当事者に対する支援、あるいは訪問支援、アウトリーチから責めていくというような部分はありますけれども、段階を置いて現状に合わせてしっかりとそういう方が本当に寂しい思いをして、つらい思いをして過ごすことがないように、村としてもしっかり手を差し伸べるというか、しっかり関係者と連携しながら取り組んでまいる所存であります。以上であります。
質問 6番 荻原正
どうもありがとうございました。これからの対応をよろしくお願いしたいというふうに思います。以上で終わります。