更別村議会 平成30年第1回定例会 2018年3月13日
空き家、特定空き家、廃屋ですけれども、対策
2018年3月13日、更別村議会の一般質問で、上田幸彦議員が「空き家、特定空き家、廃屋ですけれども、対策」について質問し、村長が答弁しました。
- 質問者
- 上田幸彦 議員
- 答弁者
- 村長
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 上田幸彦
それでは、通告書に従い、空き家、廃屋の撤去状況と今後の対応策について質問させていただきたいと思います。空き家や廃屋が全国的に増加し、防災や衛生、環境面で住民生活に深刻な影響を及ぼしている問題に対応するため、撤去勧告や撤去命令を出すことができる空家対策等の推進に関する特別措置法が平成27年5月に全面施行され、既に3年を経過しているところであります。以前にもこの問題について質問させていただいたところでありますけれども、そのときの村長の答弁では、村の環境保全条例により必要な勧告や指導を行っているほか、空き地・空き家バンクへの登録、さらには北海道や他市町村の動向を参考に、財政支援等も含めた条例制定などを検討したいという回答でありました。村内には60戸前後の空き家、もしくは廃屋が存在するものと思いますけれども、情報収集やそれに伴う勧告、指導、あるいは空き家バンクへの登録など、解決に向けて努力されていることは理解しているところでありますけれども、この方法だけではなかなか空き家対策は進まないのが実態ではないでしょうか。そこで、質問ですけれども、答弁にあった撤去費用の助成について検討の結果どのような結論に至ったのかお聞きしたいと思います。空き家等の管理は、所有者の責任と負担であるということは言うまでもなく、当然のことなのですけれども、財政支援することでこの事業が推進できるならば、有効な手段の一つだと私は思っているところであります。村の環境保全や土地の有効活用で定住化対策もやっぱり進めなければならないというふうに考えているところであります。十勝管内においては、撤去費用の助成については既に実施し、そしてまた終了している。もしくは現在実施中の町村が8町村あるというふうに聞いておりますけれども、先日の新聞で1市1町、マスコミに出たところでありまして、これをプラスすると10市町村がこの対策を進めているというふうに聞いております。そういったことから、本村ならではの空き家対策等をどのように考えるか、村長にお聞きしたいと思います。
答弁 村長
上田議員の空き家、特定空き家、廃屋ですけれども、対策についてのご質問にお答えをいたします。空家等対策の推進に関する特別措置法については、平成27年5月に施行され、適切な管理が行われていない空き家等が防災や生活環境の面において全国的な問題となっていることから、国や道、市町村においても所有者への指導や各種支援事業など、総合的かつ計画的に対策を講じているところであります。同法では、所有者の責務として、周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう適切な管理に努めることとされておりまして、また市町村の責務としては空き家等対策計画の作成及びこれに基づく空き家等に関する対策の実施等を適切に講ずるよう努めるものとしております。また、空き家等のうち、特定空き家等についてはそのまま放置することにより倒壊等の危険を招くおそれがあるもの、衛生上有害となるおそれのあるもの、また管理の不備により著しく景観を損なっているもの、その他周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切であると認められる空き家などとされています。平成25年の国の調査では、全国の空き家戸数は820万戸と年々増加傾向となっており、北海道内においても約39万戸に当たり、住宅総数の14%が空き家の状況となっていることから、道においても空家等の対策を講じる市町村を積極的に支援している状況となっております。本村における状況としては、平成27年2月より村内への移住、定住等の推進を目的とする空き地・空き家バンク事業を開始しております。事業開始に当たっての実態調査と、その後は必要に応じて現地調査や村内巡回を行い、今年度は再度全村の調査を行ってまいりました。その結果、廃屋と思われる空き家も含めての件数でございますけれども、本年1月末現在で更別市街地で16件、上更別市街地で10件、農村部で26件、合計52件と確認したところであります。前回2年前の調査に比べて、空き家全体の件数としては2件、3.7%の減となっております。また、空き地・空き家バンク事業の登録状況につきましては、本年2月末現在、空き家の登録はなく、空き地が11件の登録となっております。こちらは、ホームページ上で閲覧することができます。村においては、このような情報提供にとどまるものではございますけれども、多くの皆さんに活用していただき、移住、定住等に結びつけるとともに、空き家の所有者に対して事業への理解と周知が進むよう努めてまいりたいと考えております。さて、議員ご指摘の点でありますが、撤去費用の助成の検討状況でありますが、基本的には空き地、空き家等についての取り組みはそれぞれ所有者の責任、負担を基本に取り組みを進めることが必要であるというふうに考えております。法制定の趣旨は、防災や衛生、環境面における影響を重視するものであり、そのような観点から支援措置と取り組み内容というふうになっております。本村の現状としては、危険度が増している家屋、あるいは生活環境に影響を及ぼしている家屋が多数存在する状況には至っていないものと認識しております。このことから、当面は従前の考え方であります環境、景観保全条例に基づき、景観を著しく阻害していると認められる廃屋等につきましては良好な景観形成に配慮した管理の要請を行うとともに、良好な景観形成を阻害、もしくは悪化させていると認めている場合において、必要な勧告及び指導を行っていくことにより対応を進めてまいりたいと考えております。一方で、市街地における住宅を中心に、今後適正に管理がなされない、また特定空き家となるおそれがある家屋が増加することが想定されることから、特定家屋の撤去に係る支援の必要性と使える空き家の利活用による子育て世帯や移住者の受け皿の一端を担う施策の検討を進めてまいりたいと考えております。以上、答弁といたします。
質問 5番 上田幸彦
答弁ありがとうございました。今の答弁で、村内には現在52戸の空き家があるというようなことで、現在のところ危険度や環境に及ぼす家屋がないというようなことで、緊急を要する状況になっていないというふうに答弁されたかと私は理解しました。その中で、村の空き家対策としては、この考え方というのは非常に私としては残念な答弁であるというふうに言わざるを得ないところであります。私が申し上げたいのは、空き家等の管理は所有者の責任と負担で行うというようなことは、これは当然のことであると理解しております。ですけれども、村の環境保全条例から指導、勧告だけでは、利用目的のない空き家にあっても撤去等についてそのことに関して所有者の意思に任されているというところに問題があって、なかなか前に進まないのが実態であると思っております。危険度や環境に悪影響を及ぼしてからではなくて、村の美しい町並み、景観をつくるために村はどのように考えるか、財政支援はその一つの起爆剤として私は有効手段だというふうに考えているところから今の質問をしているのであって、個人の財産ですから、それを撤去すれとか、するなとかというのは、条例はありますけれども、それ以上強いことは言えないわけであります。ですから、更別においてはそういったようなことがなくなるように村としても努力する必要性があるのではないかというふうに思っているところであります。先ほども申し上げましたけれども、撤去費用の助成については十勝管内でも多くの市町村が取り入れて、大きな成果も上げている、こういう実態もあります。ぜひ本村も政策の中に取り入れていただいて、今後空き家がますますふえるという状況の中で、更別ならではの対策が組めないかということで、財政支援も含めて村長の考え方再度お聞きしたいと思います。
答弁 村長
今上田議員さんお話しのとおり、前回も同じことでそういう質問がありまして、そういう部分についても財政支援についても検討させていただきたいというお話をさせていただきました。まず、実態を調査するということで、第1段階として昨年にわたって、先ほど数字で申し上げましたように、いわゆる廃屋とか空き家に関する状況については把握した段階であります。これも、今町村の中で10市町村ですか、ということで浦幌さんも帯広市さんもそういうような形で拡充をしたり、いろんな条例を制定したという話がありました。補助とか、いろいろ対象の部分調べてみたのですけれども、空家対策特別措置法に基づく空家等対策計画を策定しているというところが一つの基本になるということとか、町独自でそういう形で助成というようなことを持っているところがあります。鹿追さんでは、鹿追町廃屋解体撤去事業補助金交付要綱ということで定めまして、1平米当たり解体に係る経費で5,500円以内で算出された額の2分の1、100万円を限度額とするとか、池田町さんの場合も池田町空家等対策計画策定の指針と方針をしっかり示しながら、その部分で実際にそういう支援を行っているというところであります。私も認識としては、前年度、今年度ですけれども、政策懇談会ということで道の町村長の分科会で、これ2年連続話をお聞きしたのですけれども、ある町村の例でいきますと、廃屋あるいは危険な空き家がたくさんあったと、91軒あったのだけれども、その分はなかなか個人所有者に任せていては撤去できないとか解体ができないというような状況があったと。ところが、いろんな費用を助成する条例等を制定したところ、19軒の解体が行われたというようなことがありました。所有者がわからない場合については、そういう部分の対策と特別措置法の中でのいろんな支援策等もありますので、そういうような形で行われました。町村の会報の中でも、新たにそういうような形で積極的に取り組んでおられる町村もあります。私としましては、決してそれは個人の責任において全てやれということではなくて、危険な部分、あるいは国が定めているそういうような対策等を講じなければいけない措置法等に基づく部分はやっぱりしっかりと対応していかなければなりませんし、なかなか所有者がはっきりしない、あるいはずっと放置されているという部分については勧告だけでは非常に難しいところもあると思いますので、その部分ではそういう計画を策定したり、私は前の答弁でもお話ししましたけれども、例えば金融関係が所有者が解体するときに安い金利といろんなところで貸し付けを行ったり、そういう部分が起きています。その辺の部分については、まだ調査研究中であります。そのことを含めて、景観条例もありますし、そういった形で上田議員さんのご指摘の部分もありますので、美しい町並み、景観を保全するという意味から、その部分のところを調査研究等して引き続き進めてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 5番 上田幸彦
今の村長の答弁の中で、前向きに考えるというようなことはわかります。検討の中に財政支援が入っていないのがちょっと残念に思うのですけれども、現在ご承知のように少子高齢化、核家族化が進んでおります。これと比例して空き家や廃屋が今後ますますふえるというふうに私は思っております。私自身も今この年になって、あと何年、何十年後にはこの家どうなるのだろうなと、そんなふうに考えたときもあります。そういった中で、空き家等の発生の抑制、それから空き家等の有効活用、それから管理の不適切な空き家等の解消を図るためにも、多くの意見を反映できるような、そういった関係者による対策協議会等、こういったものを設置して、先ほど来から言っております個人の財産ですから、所有者の責任でもって解体する、撤去するというようなことをできない人、できる人、いろいろいると思うのですけれども、そういったことをしないような考え方を普及させるためにも、いろいろな意見を聞く場が必要かと私は思っております。今村長もそれらしきことは言っておりますけれども、具体的にどういったものが廃屋なのか、私が思っているのは、利用目的のない空き家に関しては廃屋の一部なのだろうというふうに思っております。俗に言う予備群ですね、そういったようなことを思っているわけなものですから、今後廃屋、空き家等をふやさないために積極的な考え方になっていただきたいなと、こういうことであります。村長もおっしゃっていましたけれども、村の環境保全条例にあります美しい環境を次の世代に引き継ぐのだというようなことが環境保全条例の主目的であります。現在住んでいる我々の責任でもって美しい環境を守っていくのだ、つくっていくのだということが必要だということから、先ほども申し上げましたけれども、起爆剤として、期間限定になるかどうかわかりませんけれども、やっぱり財政支援が必要なのだろうというふうに考えております。今回再質問ですけれども、対策協議会等の設置と、それから財政支援について最後の質問とさせていただきたいと思います。
答弁 村長
更別村環境保全条例の第1条には、今上田議員さんご指摘、お話ありましたように、更別村が雄大な日高の山並みと整然と区画された平たんな農地を背景に、更別村らしい緑豊かな風景、景観をつくり出していくため、残された貴重な自然環境の保全と回復、緑化の推進や市街地景観の美化など良好な景観形成を行うために必要な事項を定め、村民が一体となって取り組むことに誇りと愛情の持てる郷土として次の世代に受け継いでいくと。私もこのとおりだと思います。今お話しされたように、財政支援のところも私もいろいろ研究しているわけですけれども、例えば国交省が持っている空家再生等推進事業の中で社会資本整備総合交付金の基幹事業ということで、計画の策定ということが基本条件になっておりますけれども、その部分で、除去する空き家や住宅に限らず、空き建築物についても除去に要する費用の最大4割を国が助成するというようなこともあります。こういうものを活用していく手段とか方法も考えていかなければなりませんし、住民ニーズとして今例えば行政区からここが危ないから、何とかしてくださいというような話はまだ耳に届いておりませんけれども、そういうような部分とか、積極的に村に声を寄せていただきまして、その財政上の支援等も含めまして、もちろんそのためには協議会とか、いろんなそういうところの住民の皆さんの意見とか方策についてそういう場が必要となってきますので、その辺も含めて、前の答弁よりはちょっとしか進んでいないかと思われますけれども、その部分について自分としては、私自身としては何とかそういう形で将来的には財政支援もしながらというようなことも頭には入っております。そういう点で今後検討あるいは研究を進めさせていただきたいということでご答弁にかえさせていただきます。以上でございます。
質問 5番 上田幸彦
将来的と言わず、必要であるならば即刻やっていただきたいということを申し上げて、質問を終わります。