みんなの議会

大空町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月20日

参加の決定がなされた場合、我が町に関して

2010年12月20日、大空町議会の一般質問で、近藤哲雄議員が「参加の決定がなされた場合、我が町に関して」質問し、町長が答弁しました。

質問者
近藤哲雄 議員
答弁者
町長

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 近藤哲雄

通告に基づき、一般質問をさせていただきます。今年の世相をあらわす漢字一文字は、暑い、「暑」という文字になりました。一年を振り返り、多くの人々が納得するところだと思いますし、記録的とか史上最高という言葉が幾度となく聞かれた、そんな年でもありました。しかし、雨が多かったことも加えたこの暑さというのは、農業面にとってはマイナスの部分に大きく作用することとなりました。多くの作物が、暑過ぎたことでの被害を受け、JA単位での販売額の減少も、かつてないほどの大きなものとなってしまいました。そのような、残念な思いが大きくなっていた秋になって、何か唐突にという印象すら感じるような状況の中で、TPP、環太平洋戦略的経済連携協定に関する話題が出てまいりました。TPPの交渉は、原則、全品目が関税撤廃され、完全貿易自由化を目指すものでありますが、政府においては11月になって、関係国との協議を開始する内容の基本方針の閣議決定をしたところであります。参加の判断は、まだ先送りをされているところではありますが、もしTPPに参加すれば、特に第1次産業にとっての影響が大きく、さまざまな試算の中で農業の壊滅ですとか、地域の崩壊、自給率の低下等が叫ばれ、反対の運動が広がりを見せているところです。参加の決定がなされた場合、我が町に関してはどのような影響が出てくると予想されるのかお聞きしたいと思います。また、参加が決定されて以降、町としてどのような取り組みをされてきたかという点につきましても、あわせてお聞きしたいと思います。今年度、米を対象としていた戸別所得補償制度は、来年度からは畑作物にも補償対象が拡大されます。TPP問題の経過を見ていく中で、この制度がまさに所得を補償する物になり得るかは、大きな関心が持たれる部分であろうと思っているところであります。現時点で、TPPと戸別所得補償制度の関連については、どのようなとらえ方をしているのかお聞きしたいと思います。以上、私の質問とさせていただきます。

答弁 町長

近藤議員の一般質問にお答えしたいと思います。TPPは、環太平洋戦略的経済連携協定の略称でございます。太平洋周辺の広い地域の国が参加して、自由貿易圏をつくろうという構想、これが2006年にチリ・シンガポール・ニュージーランド・ブルネイの4カ国で発行したのが始まりであります。その後、アメリカ・オーストラリア・ペルー・ベトナムの4カ国が参加の意思を表明し、最近になってマレーシアも参加の意思を表明いたしました。これらの国がすべて参加すれば、9カ国の自由貿易圏ができるということでございます。菅首相は、10月1日の所信表明演説で、農業再生と開国との両立を目指すと、参加検討を主張いたしました。その後、11月9日には9カ国と協議を開始すると明記した基本方針を閣議決定したところでございます。しかし、その後参加の判断は先送りし、来年の6月にそれらのことについて決定する方針ということの報道がございました。参加を検討、協議を開始する、いろいろな表現が使われていて、どの程度の意思表示を意図としたものか十分判断しかねているところでもございますが、TPPそのものの最大の特徴は、関税の撤廃にあります。さらに、例外を設けないということで、100%の自由貿易化ということが言われております。農林水産省が試算いたしました中では、多くの離農が発生し、関連企業を含めると340万人の就業機会が失われる。食料自給率は、現在の40%から14%まで下がるという予想をしてございます。一方で国は、食料・農業・農村基本計画において、10年後、日本の自給率を50%に引き上げるという目標を掲げておりますけれども、この具体策についてはまだ、私どもとしては明らかになっていないのではないかという認識でございます。関税を撤廃した場合、米・小麦・ビート・バレイショ、さらには酪農品・肉用牛・豚、この7品目は壊滅的な打撃が予想されております。国は、全体で農業損失額4.1兆円、多面的機能影響額3.7兆円と試算しています。北海道は、先ほど私が言いました7品目の農業産出影響額を6,180億円、関連産業影響額を5,215億円、地域経済影響額を9,859億円と算出しております。私どものオホーツク管内でも、この7品目について影響額を出しております。農業産出影響額は1,083億円、関連産業影響額が1,067億円、地域経済影響額が1,797億円でございます。これらの算出の手法に基づいて、大空町の影響額というものを試算いたしました。7品目で、農業産出影響額が122億円、関連産業影響額120億円、地域経済影響額202億円という試算となってございます。これらの農業産出影響額122億円の内訳でありますけれども、米については100%減少するだろうと、小麦も100%減少する、てん菜も同じく100%でございます。でん原、原料用のバレイショは、80%から100%の減少、酪農は60%の減少、肉用牛は50%から70%の減少、豚は100%の減少という中で、この122億円という数字を算出してございます。町としての取り組みでありますけれども、10月29日、女満別町農業協同組合から、議会議長宛て要望書が出されてございます。11月12日、先ほど行政報告でも申し上げましたが、札幌市民ホールで「TPP交渉の参加に反対する地域社会のあり方等「この国のかたち」を問う道民総決起大会」が開催され、私のほか8名の方が、町内から参加してございます。11月25日には、臨時議会におきましてTPP交渉への不参加を求める政府の包括的経済連携基本方針に関する要望意見書案を可決いただいているところでございます。11月27日、これも行政報告でも申しましたけれども、網走市の市民会館で「TPP交渉への参加断固反対オホーツク総決起集会」が開催され、私も参加いたしました。そのほか、町内から約100人の参加者があったところでございます。12月1日は、全国町村長大会が東京都で開催されましたけれども、私も参加いたしました。その中で、TPP交渉への参加に反対する特別議決というものを、採択させていただいたところでございます。ことしからスタートいたしました戸別所得補償制度との関係でありますけれども、国は、農業対策を十分講じて取り組むと、これは参加する場合でありますけれども、というような発言をしてございます。しかし、私どもからすれば片方の対策、農業対策というものがまったく示されない中で、TPP参加への意向が先行しており、非常に危機感を感じているのが正直なところでございます。これは私の考え方でありますけれども、多分農業対策というものは、今実施され始めました戸別所得補償制度の中で対応を行いたいという考えではないかと、そういうことが、真っ先に思い浮かばれます。しかし、現在の戸別所得補償制度の対象作物は、小麦・大豆・てん菜・でん原用バレイショ・ソバ・菜種ということであります。先ほど私は、7品目の例を申し上げましたけれども、そういったもので今回影響が及ぶと思われている作物と比べても、現在の戸別所得の制度の作物というのは不十分であろうかと思います。これを関連づけるとするならば、当然根本からの見直しが必要と、そのように考えております。また、現在の戸別所得補償制度は、販売価格が生産費を恒常的に下回っている作物を対象にして、その差額を交付するという仕組みであります。そのことをもって、食料自給率の向上と農業の多面的機能を維持するということを目的としております。しかし、関税が完全に撤廃された中で、外国の農産物が入ってくる、当然、販売価格で太刀打ちできない農産物は、壊滅的な打撃を受けるわけでありますけれども、販売につながる出口対策、単に所得を補償するというだけではなくて、実際に国内産の物を販売するという出口対策がしっかりととられていなければならないのではないかと。さらに、所得がしっかりと補償されるという制度になっていなければ、しっかりとした農業対策にはならないものだというふうに感じております。戸別所得補償の交付金は、現在と言いましょうか、畑作においては来年度から面積相当分が3割、さらには数量払いが7割という考え方が出ております。販売価格が当然低下をしてまいりますと、数量払いのところに所得補償という形で交付する金額が非常に大きくなってまいります。現在でも、戸別所得補償に対するその財源が不確かであり、十分確保できていないのではないか。同じ農業関係の予算を切り盛りしながら、そちらに回しているという現状を考えると、このTPPによるさらに大きな影響額を埋めることができるのかというような心配がございます。今までは、農業の補償というようなものは、関税による財源で行われていた部分が大きかったわけでありますけれども、それがなくなるというようなことで考えますと、非常に不安が募るというのが私の考え方でございます。しっかりとした、本当の意味での対策があり、私どもが納得できるという対策が講じられるまでは、私どもとして参加に対して断固反対するという主張を述べてまいりたいと、そのように考えてございます。地域の農業、また町全体、地域全体を守るための諸課題を関係機関や団体の皆さんとともに、御理解をいただきながら進めてまいりたいと考えておりますので、今後とも御協力いただきますように、よろしくお願い申し上げたいと思います。1回目の御答弁とさせていただきます。

質問 近藤哲雄

このTPPの問題というのは、国際間での協議ということでありますので、こうした場でいろいろやり取りをすることが、そうした部分に影響を与えていくというようなことでは、もちろんありませんし、大空町の農政として見たときにも、そこに何らかの施策を講じていくという部分でもないかもしれません。しかし、農業を基幹産業としている町といたしまして、より広範囲の中でこの思いというものを共通していくこと、あるいはそうしたことを確認しておくということは、必要なことではないかと、そんなふうに思っているところでもあります。この問題は、どういうスタンスに立つかということで、そのとらえ方は大きく違ってくるんだろうと思いますけれども、実情を見た中で、この地域としてのあり方、そうした立場での思いというものを、しっかりと中央に届けていく、そうしたことも重要なことではないかなと思っているところでもあります。そうした観点の中で、今回質問させていただいたところでもあります。そんな中で、TPPに参加した場合の本町に対しての影響ということでの御答弁をいただきました。本町が主作としている品目のうち、100%ということですから、多くの作物が壊滅するということでありますし、その他におきましても大幅に減少していくということであります。関連産業やら、地域経済への影響という部分もあわせますと、400億円を超えていくような、そんな現状ということでの御答弁でありました。これをどのように受けとめたらいいのか、あまりにも大き過ぎて、イメージというか、想像すらできないなと、そんな印象を持ったところでもあります。閣僚の中には、GDP、国内総生産の換算にすれば、こうした部分は1.5%に過ぎないのだと、その他の98.5%はその犠牲になっているというような旨の発言もありました。環境を保全していくという面も含めました、この食料確保ということについての認識に、大変驚きやら、ある面の怖さといった部分も感じたところでもあります。少し感情的なことになるかもしれませんけれども、繰り返し、そして計画的に生産できるそうした工業製品と、自然環境に対応しながら年に1回、あるいは数回しか収穫していくことのできないこの農産物という物を、単なる机上の計算だけで簡単に述べてほしくないと、そういった思いすら感じたところでもあります。ただ、こうした機会をチャンスととらえている農業者の方々もいらっしゃいます。しかし、より多くの方々が、そうした認識を持つためにはですね、この交渉の参加をする前に取り組んでおき、検討しておかなくてはいけない多くの問題、例えば制度の改革でありますとか構造改善の部分でありますとか、あるいは農村・農業整備事業といった部分でありますとか、しっかりと足腰を強くしておかなくてはいけない多くのことがあるんだろうと思っております。町長の御答弁にもありましたその最たるものが、この戸別所得補償制度ということになるんだろうと、私も思っておりますけれども、まだまだ御答弁の内容にもありましたように、流動的な部分もあります。不確定な部分もあります。あるいは、ことしモデルとして導入された米に対しての部分の、そういった部分での検証ということもされていない、そんな段階ではないかと認識しているところでもあります。ある試算によりますと、この戸別所得補償制度で今までのような国内生産を維持していくというためには、3兆円を超える財源が必要になる、そんな試算が出されているところでもあります。この厳しい財政状況の中で、そうした巨額の財源を見つけ出していくということは、極めて厳しい状況であるんだろうと思っています。そうしたもろもろのことが、関係者にとりまして、より困惑やら不安を与えているのが、今の実態ではないかと、そのような認識を持っているところであります。このような、準備不足という現状を考えたときに、短い期間の中で結論を出せるような状況には決してないと、そういうことを痛感するところでありますけれども、今後決定していくまでの期間、どのような対応、そして行動が必要と考えておられるのか、改めてお聞きしたいところでもあります。

答弁 町長

先ほど答弁で申し上げましたようなことにつきましては、機会をとらえながら中央に対しても要請をしていくということは、これからも行ってまいりたいと、一つにはそのように思います。また、1.5%、98.5%というような発言があったことが、マスコミなどにも取り上げられました。これは、人ベースの就業者の数で言われたようなところもありましたけれども、私の認識とすれば、現在40%、国が目標としているのは50%、半数の食料を国内で自給しようという目標を当面持っているということであれば、それは1億2,000万人の人口のうちの6,000万人にかかわる、例えば食料をもとうという考え方に立っているということであれば、決してその小さな数字ではない、そういうところを認識していただきたいものだと、そのように私自身は考えたところでもあります。また、先ほど、午前中の一般質問でありましたけれども、外国から入ってくるものは、植物にしろ、また動物にしろ、今回のこういった食料にしろ、非常に私どもの本来あるところの物を駆逐してしまうような、そういう強い力を持っている部分があるのかなと、そんなような考えもいたしました。しかし、日本の国内でつくるその食料というものは、先ほどの例とも重なると思いますけれども、非常に大切なものだと。その現場を大切にしていかなければならないということは、間違いのないことだろうと思います。そのために、多くの方々に理解いただく必要があろうかと思っております。私どもの町の農業の形態を考えますと、面積の大きさだとかそういったものを考えますと、一つには、今までで言う政府の管掌作物と言われているのでしょうか、先ほど言った7品目のような、そういう物を生産していかなければならない地域でもあります。そういったところは、できるだけ国の制度を有効に活用して、それを所得に結びつけていくという努力が必要ではないかとは思っております。もう一方では、市場作物なども多くの方々がつくられております。豆類などもそうですし、野菜・花卉、そういったものもそうであります。これは、国内との競争や国際競争などの中でも、非常に難しい立場に立たされておりますけれども、そこの中で、その競争に打ち勝っていくような、そんな生産体系・販売戦略を持っていかなければならない、場合によっては、今まで国内自給率が低いとはいいながら、国外へ例えば売っていくというような、そういう視点も大切になってくるのではないかと思います。さらに、もう1点は、単に食料として作物を生産するということはもちろんですけれども、その食料がいろいろな形に使われていく部分があります。いろいろな企業などと連携した委託栽培などを、私どもの地域で請け負って、その中で所得を上げていく、そういった三つの農業の方策を、私どもの町としては考えていくべきではないかなと、私自身はそのように考えているところであります。今回のこのTPPの問題が、突きつけられた問題は過去にも、今言ったようなことが言われていたのかもしれませんけれども、それについてより多くの方々に御議論をいただいて、その方向性を見つけ出すというきっかけにしなければならないのではないかと、そんなことを考えさせられたところでございます。先ほど言った、町の目指すべき農業の姿をつくっていくためには、私はやはり、従来から言われている地域の担い手をしっかりと確保する。さらには、優良な農地を確保する。そのためには、一方で基盤整備なども必要になってこようかと思います。そのような議論をしっかりとできる場所というのを考えて、その中で御議論をいただくことということが今、私どものこの地域の行政に突きつけられている役割ではないかなと、そのように感じているところでございます。今回のことを契機に、そういった取り組みができるようにですね、今後とも努力してまいりたいと、そのように考えてございます。今後とも御指導いただきますように、お願い申し上げます。

質問 近藤哲雄

これまで、2回の答弁を通しまして、現状、TPP交渉への参加には断固反対していくんだと、そういった姿勢と今後に向けましての取り組みということでの確認をさせていただきました。ぜひ、力強く向かって行っていただきたいと、そのように思っているところでもあります。ただ、このTPPの問題や、ここ数年来のFTAやEPAの交渉の経過などを見てみましても、国際的に自由化の波というのは、確実に迫ってきているんだなと、そういった受けとめ方はしています。我々といたしましても、そのことをきっちりと自覚し、直視していかなくてはいけない、そういう立場でもあるのかなと印象を持ったところでもあります。ただ反対ということだけを叫んでいましても、それこそ立場が変われば、それは農業者たちのエゴではないかと、そんなような見方をされないとも限りません。当面といたしましては、消費者たちを盛り込んだ形、10月に行われました世論調査の中では、食料自給率を高めるべきと感じる人が90%を超えているという、そんな調査結果もあります。そうした消費者の方々にも理解を求める中で広がりをもっていくということが、現状重要なことだと思います。それと、少し長いスパンの中で、この町としての農政という中で考えてみたときには、今、町長から御答弁いただいた、そういう部分が本当に大切なんだと、自分も感じているところでもあります。それは、一つの町という範囲を超えていく部分かもしれませんけれども、地域内でのいろんな知恵を絞り合って、生産者も加わった形の中で、強い、体質強化ということに向けての議論というのは、本当に必要になってくるものだと思いますし、そう長くない時期にまとめていく、そんな問題だとも思っているところでもあります。それはそれといたしまして、ことしは本当に残念な年であったという思いの中で、来年こそはという考えの中で、今それぞれにおきまして計画を立てようとしている、そんな段階だと思います。しかし、このTPPの問題やら制度がころころと変わっていくという状況の中で、どのような見通しを立てていけばいいのか、あるいはどういった分野に投資していったらいいのか、なかなか判断がつきかねる、皆さんはそんな状況ではないかなと思っているところでもあります。そんな中、やはり原点に戻って輪作体系の堅持を図りながら、持続性という部分に重きを置いた、そんな取り組みをしていくことが、今必要なことなのかなと、自分としては感じているところでもあります。今後いろいろと変わっていくであろう情勢や情報というものを、どうか的確に判断していただきながら、御答弁にもありました関係団体と一致して取り組んでいくんだという姿勢でありますけれども、ぜひそういった対応をして欲しいですし、また、必要であるならばこういった部分での組織づくりをしてでも対応していくんだと、そんな立場の願いを込めまして、私の質問を終わらせていただきたいと思います。

答弁 町長

TPPの問題については、降ってわいたような形で提案されたような印象があります。ある方のお話を聞きますと、数年前アメリカもしくはその前段のオーストラリアなどとのEPAやFTAなどの問題で、地域でも集会を行ったことがございました。あれは2国間の交渉ということで、例外品目が設定されています。それでも、地域とすればその例外品目の拡大だとか、そういう中で不安が残るということで反対運動をしました。今回は、まったく例外を認めないTPPだということで、それがだめであるならばということで、最終的には、国はFTAやEPAの2カ国のところに落ち着かせようと思っているんじゃないかと、その前段でもっと厳しいTPPの話を持ち出したのではないかというようなことをおっしゃられる方もありました。しかし、私どもとすれば先ほど言ったように、その影響額をしっかりとおさえて、なし崩し的にというようなことでの納得はしない、しっかりとした形のものを、あってからこそ判断しなければならないと、そのように思っております。札幌市での集会のときにも、農業者の方々だけではなくて道内の経済界の、消費者の方々などもいらっしゃいました。皆さん方、生産者の方々と少し表現の仕方が違っている中では、生産者の方々は、今の時点では断固反対という言葉を使われておりましたけれども、経済活動の方々や消費者の方々は、今の、先の見えない中で、何もわからない中でそのことを進めるのは、納得ができない。しっかりとした農業対策が皆さんに認められていく、そのことがなければ反対いたしますというような表現に近かったかなというふうに思います。確かに、正直なところではないかなというふうに私も受けとめたところであります。しかし、今時点では、私の受ける印象とすれば、北海道において、いろいろな立場の方々がこのことに賛成しているとは思えないというのが実感でございます。午前中の質問の中で、子育てのことに対しても、私はお話を申し上げましたけれども、先行きの不安が解消されなければ、非常に今時点での活動というものが縮小してしまうというようなことのお話も、子育てのところで話しましたけれども、農業も同じことではないかと。将来に対する不安がある中では、施設の投資も新しいチャレンジもなかなか生まれてこない。しかし、そういったものを解消することによってですね、さらに次の段階へと進めていくことが可能になる、そういう意欲を持った方々もいらっしゃるというのが、現実ではないかなと思います。できるだけ、私どもも力を注ぎながら、そういう不安を少しでも解消できるように努力してまいりたいと思います。また、農業者の方々には、御自分でできることということは、非常に限られてくるのかもしれませんけれども、こういういろいろな課題をつきつけられて、次の展開を模索しなければならない時期、こういうときこそ、その原点に回帰して、基本的なところをしっかりとやるということが大切ではないかと思っております。そのことを、皆さんにもお話し申し上げたいと思いますし、御努力いただけるようにお願いしたいものだと思っております。また、先ほど私もいろいろ議論を重ねていかなければならないという話をした中で、組織づくりも必要ではないかというお話もいただきました。今、担当課と話をしておりますのは、戸別所得補償制度が本格的にスタートするのに合わせまして、町の農業再生協議会というものを立ち上げなければならないという話になってございます。これは、その戸別所得補償制度などそういったものを市町村単位で取り組んでいくものかというふうに、その中の協議する場所かというふうにも思っております。そういうところが母体になるのか、さらにはそこを、例えばベースにしながら新しいものをつくるのか、今後協議してまいりたいと思いますけれども、先ほど言いました町の農業に対する基本的な方針やその振興プランというようなものが議論できる、そういう場所づくりにも努力してまいりたいと、そのように思います。今後とも御指導いただきますように、よろしくお願い申し上げます。

質問 近藤哲雄

終わります。

出典:大空町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月20日 議事録 PDF(32ページ) 間違いを知らせる